サボった分は今の中3達の入試期間中の休みでサボった分頑張らないとね。
ある日のこと、俺はようやく空を飛べるようになった。練習して2〜3週間くらいたったかも・・・。結構時間かかったが自由に空は飛べるようになった。地霊殿の庭でこいしちゃんと座ってると突然こいしちゃんがこんなことを言って来た。
「ねぇ、お兄ちゃん。聞いてもいい?」
「ん?何、こいしちゃん?」
「お兄ちゃんの目って・・・どうして光がなくて悲しげな目をしてるの?」
「・・・え・・・?」
俺はその時前に洗面所で顔を洗ってる時に鏡で自分の顔を見たときを思い出した。今思えば確かに光がなく死んだような目をしていた・・・。まるで感情がないかのように・・・。
「さぁ・・・それは俺にもわからないよ。」
「うーん、そっかぁ〜。」
「うん、そうだよ。」
そのあとは何気ない会話をしたあと地霊殿の中へ俺たちは戻っていった。
☆
俺は地霊殿の中を歩いてるとさとり様を見つけた。そして俺はさとり様に近づき、
「さとり様。」
「ひゃっ⁉︎」
「え⁉︎どうしたんですか⁉︎」
急に声をあげたさとり様はかなり驚愕した様子だった。
「・・・あぁ、ユウマさんでしたか。音もなく近づいて来るのでいきなり後ろに現れたように感じてビックリしました・・・。」
「・・・え?俺は普通に歩いてきただけですけど・・・?」
「・・・え?でも心の声も聞こえてこなかったし・・・確かに驚かせようと思ったらそれが心に現れるはずだし・・・私が接近に気づけないとしたらいつも無意識なこいしだけだし・・・。」
「あの・・・さとり様・・・?」
「あ、いえ!なんでもないですよ。ところで何か用ですか?」
「あー、いえ、暇だったんで何か手伝うことはないかと思いまして。」
「あー、それならお燐の料理を手伝ってあげてください。あの子にいつも任せっきりってのは大変でしょうし、私も書類をまとめたりと仕事がありますので・・・お願いできますか?」
「はい、そのくらいならいいですよ。」
「ありがとうございます。」
そんなわけで俺はキッチンへと向かった。
「・・・ユウマさん。あなたは一体・・・何者なんですか・・・?」
☆
さとり様に言われた通り俺はキッチンへ来た。
「おーい、お燐ー。」
「ん?ユウマじゃないか。どうしたんだい?」
「さとり様にお燐を手伝ってあげてくれと言われたんでな。」
「あー、そういうことね。でももうあとはサラダ作ったら終わるからみんなを呼んできてくれるかい?」
「おう。」
「じゃあよろしく〜。」
そういうわけで俺がみんなを呼びに行こうとしたそのときだった。
「痛っ!」
「!どうした、お燐?」
「あー、大丈夫大丈夫、包丁でちょっと指を切っただけだから。」
お燐の指からは少し血が出ていた。
「大丈夫か・・・よ・・・?」
「ん?どうしたんだい、ユウマ?」
「包丁・・・刃物・・・血・・・。」
その時俺の頭の中に嫌な映像が鮮明に流れ出した。それは、俺の前にいる紅色に濡れて倒れた人、そしてそれを無表情で見下ろす俺・・・。それがまた別の人、別の人へと変わっていく。そしてそこで俺は
「もう・・・誰も殺したくない・・・!!」
と言っていた。
俺はその光景に耐えられず、
「・・・はっ・・・はっ・・・。」
「ど、どうしたの、ユウマ?」
「う・・・うわあぁぁぁああ!!」
「ユウマ⁉︎どうしたの⁉︎」
俺はその場にしゃがみこみ、絶叫し、涙を流していた。
「どうしたの、お燐⁉︎」
「どうしたの⁉︎」
「!さとり様!ユウマが!」
「ユウマさん⁉︎どうしたんですか⁉︎」
「もう嫌だ!!もう誰も・・・誰も殺したくない!!」
「え・・・⁉︎」
「ゴメン、ユウマ!」
お空はそういうと俺の首に手刀し、俺を気絶させた。
うん、あの平和な日常はどこへ行ったんでしょうかね。
そんなこんなで「ユウマの記憶」終わりたいと思いまーす。
次回に乞うご期待