旧帝国と新王国(後編)
アトリエ
｢ふぅ、やっと直ったなぁ｣
｢思いのほか時間かかったねぇ｣
｢そうだなぁ｣
俺達が今整備しているのは、ルノの機体、名をバハムートとと言う。
｢と言っても、フレームの方にがたが来てただけなのにねぇ〜｣
｢そう言われてもなぁ、他の整備者にやらせるわけにも行かないだろ？｣
｢それもそうだねぇ｣
なぜ、他の整備者に任せるわけに行かなかったかは、この機体が黒の戦姫の機体だからである。
｢にしても、バハムート・・暴食竜か｣
｢ル〜ちゃんには似合わないねぇ〜｣
それもそうであろう、黒の戦姫とは、とても美しく、可憐な戦士だと未だ信じられている。その黒の戦姫が使っている神装機竜が、暴食竜などと誰が信じまい。
｢俺はあの時、ルノがバハムートを使って旧帝国を消滅させたことをしっかり見ている。でもルノが言うんだ・・・｣
｢なんて？｣
［旧帝国を破壊したのは本当に私なのかな？］
｢何でまた？｣
その通りである。普通、自分で壊したものを、自分ではない誰かが壊したなどとは思わない。しかし、ルノの言葉にはどこか真実のようなものが含まれているようにも思える。
サイレン音
｢何だ！？｣
『緊急！緊急！新王国に未確認の機竜部隊侵入！繰り返す！新王国に未確認の機竜部隊侵入！』
｢未確認の機竜部隊？｣
｢とりあえずアトリエを開こう！｣
｢うん！｣
その頃未確認の機竜部隊
｢ここが新王国・・・｣
｢やっとだ・・やっと！新王国よ！私は帰ってきたぁぁぁぁぁぁあ！｣
｢るっせぇ！｣
｢す、すまぬ、ついいつもの癖が｣
｢全くてめぇは｣
｢さぁて、ここらで幻魔獣呼んどくか？｣
｢そうだのぉ｣
笛の音
｢我が隊に告げる！新王国を堕とし、我らの国を取り戻すぞ！｣
おぉぉぉぉぉぉぉぉ！！
アトリエ
｢新王国に未確認の機竜部隊が侵入してきている。その中に、幻魔獣も混ざっているとのことだ｣
｢幻魔獣・・｣
｢どうすんだよ！？｣
｢騎士団の皆は、幻魔獣の排除と未確認の機竜部隊の殲滅だ｣
｢ルノ先生、あなたはここで指示を下さい｣
｢分かりました｣
｢本隊の指示は、三和音の三名、ティール、シャルス、ノワール、そしてこの私が行う｣
｢了解｣
｢ルノ、君の機竜は整備済みです｣
｢危険な状態になったら私を呼んでね？｣
｢そうならないように努力します｣
｢ルディ、僕も出よっか？｣
｢大丈夫だ、フィールは俺の指示が会ったらそれをルノに教えてくれて｣
何だか胸騒ぎがする・・・何だろう機竜部隊の中に誰かがいる？
｢ルノ先生？どうしました？｣
｢な、何でもないよ！！スクアーロ君も、アルフィスさんも頑張ってね！ルディは、無茶しないように！｣
｢肝に銘じて起きます｣
新王国内
｢きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！｣
｢なんで幻魔獣が！！｣
｢に、逃げろぉぉぉぉおお！？！？｣
｢幻魔獣よ！！我らの目的は城を墜すこと！民を殺すのは少人数にせよ！｣
『ギィィいいい！！』
｢ヘイズよ、笛を吹いてもらえるか？｣
｢あぁ、いいぜ？｣
｢頼む｣
間接キス・・一度やってみたかったんだよなぁ。
笛の音
新王国部隊
｢ルディ！幻魔獣と敵機竜部隊を目視！｣
｢ティール、そのまま進軍してくれ｣
｢了解｣
｢ノワールは後方にて索敵と、補助を担当してください｣
｢分かりました｣
｢シャルス先輩は中距離にて支援をお願いします｣
｢了解だ｣
｢ティールと、前衛部隊！私に続け！｣
｢はい！｣
敵機竜部隊
｢レイス様！新王国軍、我々に向かってきます｣
｢そうか、深追いはせぬで良い、倒せる数のみ倒すのだ｣
｢は！｣
｢レイス、どうする？｣
思いのほか早かったな・・・さて、新王国よ、どう出る？
次の投稿から、最弱無敗の神装機竜ifのキャラに喋っていただきます。そして今回ゲストとして、最弱無敗の神装機竜if主人公二名に来ていただきました。それではどうぞ！
ルノ・アーカディアです！リーゼシャルディ・アティスマータです
次回から主さんではなく私達が喋っていきます！
時々主より情報があるのでそこはよろしく。
そしてその情報ですが、武神鎧武さん作の『超ゲーム大戦』にルノとルディの二人が参加いたします。2人とも？頑張ってきてね？
はい！
ルノは、私が守る！
それでは、また次回！！
それと、武神鎧武さんの作品もお読みください！！