アーラシュに憑依したオリ主がネギま!の修学旅行中にステラする話   作:偽馬鹿

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データ調整してたらロキのステータスがクソ過ぎてやばい


綾瀬夕映の聖杯戦争ラグナロク2

「これが魔法……」

 

綾瀬夕映はネギ先生が放った矢を見ながら呟く。

実際は空を飛んだりスピカの魔法を見てるのだが、その時は起き抜けだったり危機だったりと忙しかったのである。

 

『僕が教えようか? ルーンだけど』

『……ちょ、ちょっと興味あるです』

 

霊体化したロキと話しながらも見学を続ける綾瀬夕映。

思考だけで会話する念話であり、当人たち以外には誰にも聞かれることのない会話である。

 

「なにしてるアル?」

「な、なんでもないです」

 

とはいえ無言になるので他の人に怪しまれることもある。

慣れてないからこうなるわけだが。

 

『彼……ええとネギ君だっけ。才能あるね』

『そうです。自慢の先生です』

『うん。トールを思い出すなー』

 

まるで背後霊のような状態だが、綾瀬夕映は気にしないことにした。

疲れて倒れてしまったネギ先生の介抱をしつつ、ちらりとスピカの方を見た。

 

……いつもと同じように見える。

どうやらこの間のことを気にしていない様子。

それはそれでむかつくというかなんというか。

 

 

 

そして、気になる人がもう1人。

 

「……?」

 

そう、アーラシュである。

 

 

 

『やっぱりアーラシュ先生はサーヴァントなんですか?』

『だろうね。スピカっていう子とパスが繋がってる』

 

魔力量も桁違いだしね、とロキ。

綾瀬夕映としては魔力量というのも気になるが、今は流す。

 

『アーラシュ・カマンガー。イラン神話における伝説の射手……』

『日本じゃマイナーだって聞くけど、よく知ってたね』

『いえ、調べただけです』

 

図書館島には様々な本があるのである。

それこそドマイナーな英雄に関して書かれているものも。

今後役に立つかは分からないけれど。

 

「ね、ドラゴンって何の話?」

「っと、ドラゴンですか。実はですね……」

 

明日菜さんがドラゴンについて聞いてくるので、この間のことについて話す綾瀬夕映。

すると明日菜さんの顔が徐々に不満気な顔に。

あ、地雷ふんじゃったですか。

 

 

 

「ところでですが」

「ん、なにー?」

 

帰り道、綾瀬夕映は霊体化を解いたロキに聞いてみた。

魔力量についてである。

 

実のところ自分にどれだけの魔力があるのか気になるのである。

ネギ先生や木乃香さんがとても多いと聞いて、それならば自分は、と思った次第。

 

「えーと……多く見積もっても10%以下?」

 

衝撃の真実である。

ネギ先生の中に綾瀬夕映は10人入るのであった。

 

思考がブレた。

綾瀬夕映は自分を大量に飲み込んでるネギ先生の絵面をかき消した。

 

「そのせいで僕の性能もがた落ちしてる。具体的には2ランクくらい」

「それってヤバいですか?」

「やばいやばい。下手するとキャスターに力負けするよ」

 

セイバーなのにさ、と手をひらひらさせながら言うロキ。

キャスターとは確か魔術師のクラスだと聞いたような気がする。

それに力負けするとは、セイバークラスで現れた理由はないのではないか。

 

 

 

「まあ、令呪でサポートしてくれれば少しの間本気出せるよ。干乾びて死ぬかもだけど」

「……誰がです?」

「君が」

 

巨人族として顕現すれば別だけど、今の僕は神霊寄りだからねーとロキ。

絶対本気出させてやらねーですと綾瀬夕映。

そうならないことを切に願う綾瀬夕映だった。

 

 

 

 

 

 

数日後、綾瀬夕映は南の島にいた。

ハルナからの情報で、ネギ先生を招待したいいんちょが2人になろうと画策しているとの情報があったため乱入。

急遽、南の島でバカンスとなったのであった。

 

 

 

『うーん』

『どうしたです?』

 

相変わらずロキは綾瀬夕映の背後に憑りつくかのようにくっついている。

既に慣れ始めていることに若干の不安を感じている綾瀬夕映。

別に何か起こるわけでもないのだが。

今現在起こっているということはスルーで。

 

それはともかく。

不思議そうな声を出しているロキにどうしたのかと問いただす。

 

『いや、サーヴァントの反応があるんだよね。アーラシュがいないのに』

「……え?」

 

それは大事ではないだろうか。

聖杯戦争の参加者である以上、無関係ではいられない。

 

「どしたのゆえゆえ?」

「な、なんでもないですよ!」

 

ついつい口から声が漏れてしまった。

それだけ驚いたということだ。

 

まさか、まさかサーヴァントを召喚した人がこの中にいるなんて。

もしかしたら殺し合いになるかもしれないだなんて。

綾瀬夕映はまたスピカの腕が拉げる様子を思い出してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……」

「どうしたの、ゆえ?」

「いえ、なんでもないのです」

 

魔法使いになりたいとネギ先生に話したはいいものの、仮契約にはキスが必要。

そして綾瀬夕映はそんな仮契約をねだったわけである。

痴女ですかっ!

いや、仮契約そのものは魔法使いになることには関係ないのですが。

誰に対しての言い訳か分からないことを綾瀬夕映は呟く。

 

『面白いね仮契約。僕の生きてた頃はなかったなー』

『蒸し返さないでくださいですっ』

 

ニヤニヤと笑っていそうなロキをかき消すように腕を振り回す綾瀬夕映。

のどかが不思議そうな顔で見ているがスルー。

 

 

 

『ところでルーンを教えるっていう話は?』

『西洋魔法を覚えながらはきついと思うけど……やる?』

『やるです』

 

若いころの苦労は買ってでもしろ。

綾瀬夕映はそう言いながら弟子入りを志願した。

勉強嫌いの設定はどうした。

 

 

 

『強くなるのです。そして、ネギ先生の役に立ちたいのです!』

『……まあいいか。それじゃあ容赦しないけどいいよね』

 

 

 




データが更新されました


【CLASS】セイバー
【マスター】綾瀬夕映
【真名】ロキ
【性別】どちらでも
【身長・体重】149cm・41kg
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力D耐久C+俊敏D魔力B幸運B宝具EX
(筋力B耐久A+俊敏B魔力EX幸運B宝具EX)

陣地作成:B
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 ”工房”の形成が可能。

道具作成:EX
 魔力を帯びた器具を作成できる。
 十分な時間と素材さえあれば宝具を作り上げることすら可能。

【クラス別スキル】

対魔力:EX
 よくあるラスボス耐性。
 魔法系列シャットアウトすることができる。

【固有スキル】

神性:E~EX
 変容によって変動する。
 巨人族でありながら神族として成り立ったロキの性質によるもの

変容:A
 肉体、性質の変化をもたらす。
 女性体になることもでき、自身に流れる神性の血すらも変化させる。

原初のルーンEX
 オーディンと共に手に入れた原初のルーン。
 その力はレーヴァティンを単独で作り上げることができる程。
 あらゆる魔法を使えることに近い。
 
反骨の相:EX
 敵味方問わず神々を最後まで翻弄し続けた生粋のトリックスター。
 己に対し行使される権力に関わるスキルを無効化する。
 令呪についても具体的な命令であれ決定的な強制力になりえない。


宝具

偽・滅神剣(レーヴァティン・オルタナティブ)
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 ルーンによって作られた即席品。
 真名解放はできず、ビームも出ない。
 しかし対神性の効果を持ち、神性を持つ相手にはランクA相当のダメージを与えることができる。

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