やはり俺に霊が見えるのは間違っている   作:寿限夢

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 長らくお待たせしました!
 待たせた割に短いです!
 戸塚編やりずれぇ……!
 うっかり気を抜くと、戸塚のエロシーンが入る……!!


蹂躙

 caseその十六、体育教師&モブ二人、校庭。

 

 

 【体育・男子テニス】

 

「――ふっ!」

 

 バコンッ!

 

「ふっ!」

 

 バコッ!

 

「ふんっ!」

 

 バコンッ!

 

「ふっ!」

 

 バコッ!

 

 

 バコッ,バコ,バコンッ、バコッ、バコン……

「ーーうっわ、なにあいつッ!! 壁打ちだけど、めちゃくちゃ上手ぇ!!」

 

「ん? あぁ……比企谷か。あいつ、なにやらしてもめちゃくちゃ上手いんだよ……」

 

「へ~!」

 

「本人は『ただ練習付き合っただけ(・・・・・・・)』って言ってるけどな……でも、問題はそこじゃないんだ……」

 

「? なんだよ?」

 

「あれ……」カベユビサシ、

 

「ん?」ジッ

 

 

 

 

「ーーふぅっ!」

 

 バコンッ!

 

『ハァッ!』

 

 バコンッ!

 

 

「……よく見るとなんか、うっすい人影が打ち返してるんだよ……」

 

「   」

 

 

『シャアッ!』

 

 バコンッ!

 

「くっ!?」バコンッ!

 

 

「おお……見える……見えるぞ……! 流れるような見事なサーブに、相手に叩きつけるようなスマッシュ……まるで、かの名テニスプレーヤー(故人)が、そこにいるみたいじゃ……!!」シロイメ

 

「……先生はすごいリアルなイメージだと思い込んで、考えるの止めてるけどな……大丈夫、すぐ慣れる……」トオイメ

 

「   」

 

 

『ラァッ!』

 

 バコッ!

 

「ふんっ!」

 

 バコンッ!

 

 

 caseその十七、由比ヶ浜 ベストプレイス

 

 

「ーーあれ、ヒッキーこんなところで何してるの?」

 

「ん? ああ……由比ヶ浜」

 

「お弁当持ったまま立ち止まって……どうかしたの?」

 

「ああ、いや……」チラッ

 

 

 

 ーーギャリンッ!

 

『やはり、焼きそばパンこそが天下無双! あのタレと絡まった麺とパンの味は、まさに絶品!』デゴザル!

 

 ギャリーーンッ! タンッ!

 

『否ッ! それを言うなら、コロッケパンこそが真の天下無双です! あのホクホクの馬鈴薯とパンの旨みを知れば、そのような世迷い言は言えませぬ!!』ニンニン!

 

 シュババババッ! ガキンッ!

 

 

 シュバババッ! ニンニン! 

   ゴザルーー! キンッ!

 ドロンッ! ハァァッ!

 

「……今ちょっとそこで、忍者と侍が揉めててな……巻き込まれそうだから、落ち着くまで待ってる……」

 

「えっ、なにそれ!?」

 

「人間、食い物の話題はガチだからな……」

 

 

 caseその十八、由比ヶ浜&戸塚、ベストプレイス

 

 

 ニンニン! ゴザルー! 

 

「……」ボー……

 

「あれ、由比ヶ浜さんに比企谷くん?」

 

「あっ、さいちゃんだ!」

 

「二人ともこんなところで何してるの?」

 

「いや、それがね……」

 

 

『だから焼きそばパンの方が美味いと言っているでござる!』

 

『いいえ! コロッケパンの方が美味しい!』

 

 

 

「なんか、忍者と侍が戦ってるらしくて……」

 

「えっ? 時代劇?」

 

 

 

『馬鈴薯なら馬鈴薯だけで食えば良かろう!?』

 

『それを言うなら焼きそばパンとて同じではないですか!!』

 

『違う! お主は何も分かって……んっ!?』

 

 

 

「さいちゃんは、部活の練習?」

 

「うん、ウチの部、弱いから、少しでも練習しようと……」

 

 

『……』

 

『……どうしたのです?』

 

『……あの者』

 

『?』

 

『なんだか、やけにお主に似ておらぬでござるか?』

 

『えっ?』フリムキ

 

「ん?」

 

 

「そっかぁ! さいちゃん授業でもテニス選択してるし、練習熱心だね!」

 

「えへへ……」テレテレ

 

 

『ーーな? 似ておるでござろう?』

 

「……言われてみれば確かに」

 

『えっ、そうですか……?』

 

『いやいや、瓜二つでゴザルよ! 特にあの……』

 

 

「それで、さっき言ってた忍者と侍ってーー」ペターン

 

 

『胸の真っ平らな部分が』ガッ

 

『……』

 

 

 

 

 

 

「……」ガタガタガタ

 

「ヒッキー大丈夫!?」

 

「比企谷くん!?」

 

「急に震えだして……どうしたの!?」

 

「……ひ」ガタガタガタ

 

「「ひ?」」

 

「……ひ、酷い虐殺を見た……まさに一方的……まさしく鏖殺……!」ガタガタ

 

「「……?」」




 case番外編 平塚先生 職員室

 【お昼休み】

「あら、先生。今日はお弁当なんですか?」

「え、えぇ……」

「いつもパンやおにぎりだけなのに、珍しいですね!」

「いや、まぁ、たまには……」

「どんなお弁当なんですか?」

「あ、えと……こんな風……」パカッ


「わぁ~! 本格中華風なんですね! 炒飯やシュウマイ、野菜の甘酢炒めとか入ってて!」

「えぇ……」

「しかもシュウマイに海苔でパンダが描いてある~! かわいい~! それにこれは春巻きの龍? 先生お料理上手なんですね~~!」

「いやぁ……ははは……すみません、ちょっと飲み物を……」ガタ、スタスタスタ……


 【廊下】

 スタスタスタスタ……

「……」

 スタスタスタスタ……

「……」

 スタスタスタ ーーピタッ

「……ちくしょう」

 ーーガクッ! (崩れ落ち)



「私よか、女子力高ぇ……!!」ボロボロッ……



 ーーー

『ヘクチッ!』(中華)

『あら、風邪?』 (ドレス)

『きっと誰か噂してるんだ!』(着物)


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