インフィニット・ネクサス   作:憲彦

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鉄血
「皆さんおはこんばんちは。タイガ役の鉄血です。今日は俺が初登場と言うことで、少しばかり緊張していますが、出来ることは全てやるつもりです!サブタイトルはタイガの事と、光の国の若き最強の戦士であるゼロの事ですね。それでは本編……ん?お年玉ボタン?」

ポチッ!

ズドーン!!

これが本当の落し玉ってな笑。直径12メートルはちょっと大きかったかな?まぁゼロ入ってるし、鉄球だから大丈夫か。

じゃあ、今日からバット星人さんクランクインで~す。よろしくね。

バット星人
「よろしくお願いします。しばらく頑張らせて貰いますよ~」

それでは本編、どうぞ!


破天荒と最強の戦士

別次元のとある宇宙に存在する火星。この宇宙では、地球人は持てる科学力全て使い、宇宙へと進出していた。人類が新たな地球として住んでいる星は、地球の隣に存在している火星だ。たくさんの人が住んでいるようで、星はかなり発展している。

 

『皆さん、TPC総監のヒビキです。今日は、15回目のアスカ記念日です。謎の宇宙生命体、スフィアによって、消滅の危機にひんした太陽系。だが、それに勇敢に立ち向かった1人の男、アスカ・シン。ウルトラマンダイナ。彼は、自らを犠牲にして、全ての命、全ての人間を救ってくれた。その事に深く感謝して、今日を過ごしましょう』

 

「全てじゃねーだろ。全てじゃーよっと!」

 

ヒビキの話が終わると同時に、全てを救ったと言うことを否定するかの様に口を開いた男がいる。ゲームのような物を空中に投影して、弄りながら話を聞いていたようだ。格好的にはスーパーガッツの隊員であることに間違いはないのだが、総監の前でその態度はどうかと思う。本人は全く気にしていない様だがな。

 

「誰だあれは?」

 

「新人です。タイガ・ノゾム」

 

その側では、ガッツの制服を着た女性とTPCの重役が着る服を身にまとっている男がいた。まぁ2人ともガッツの隊員。咎める様な動きはない。

 

「世界は常に変化する。過去を振り向いてたら、進化できない!」

 

空中に投影された何かを回転させ、またキーボードの様な物を展開すると、スゴいスピードで何かを打ち込み始めた。すると徐々に投影されていた球体に近いものの形が、ひし形へと変わり、ゲームクリアの合図がでた。

 

「よっしゃフィニッシュ!」

 

ゲームをクリアして気分が良くなったのか、ステップを踏みながらどこかへと行ってしまった。

 

「変わったヤツだ」

 

「確かに。でも優秀です」

 

その言葉を交わした直後だった。突然警報が鳴り響き、辺りが慌ただしくなったのは。2人は急いで指令室まで走っていく。

 

「衛星防衛ライン、突破されたぞ!!」

 

「一体どうした!?」

 

「スクリーンに出します!」

 

「スフィア……」

 

「生き残りがいたのか……」

 

先程、ヒビキの話に出てきていたスフィアだ。これが空中で分裂して増殖していき、火星を攻撃し始めた。防衛システムを展開して攻撃するも、全く歯が立たない。その時だった。ハンガーから1機の戦闘機が発進してきた。

 

「7番ハンガーから無断発進です!隊長!」

 

無断発進したα号は、的確に攻撃をスフィアに当てていく。防衛システムでは全く歯が立たない相手だったにも関わらず、着実にスフィアを殲滅して数を減らしている。背後にピッタリと付かれるも、ドッグファイトに持ち込まずに自分を追いかけさせた。そして崖を飛んでいた為、目の前に壁がくると、機体を上に90度向けて上昇。スフィアは壁に激突して自滅した。

 

「アイツ、やるぞ」

 

「あの戦い方。まるでアスカだ!」

 

戦いの風景を見ていた隊員は驚いていた。戦い方があまりにもかつての仲間であるアスカと酷似していたからだ。

 

「誰が乗っているんだ?」

 

誰もが思ったことだ。だが、そのタイミングで隊長であるリョウが通信を使って乗っている人に指示を出していた。

 

「タイガ。実戦でもっとも大事なのは、必ず生きて戻ることよ」

 

「ラジャーっす隊長」

 

通信を切ると、タイガは更に機体のスピードを上げてスフィアを破壊していく。このわずかな時間に殆どが殺られたようだ。

 

「よし!第1ステージフィニッシュ!次行くぜ!!……ん?ウワッ!?」

 

機体を旋回させて急降下してきた時だった。突然巨大な円盤が現れて、網でスフィアとタイガの乗っているα号を捕まえてどこかへと消えてしまった。

 

「α号ロスト!?これは、別の次元へ!?」

 

「どうした!?タイガ隊員はどうした!?」

 

「タイガ、タイガ!!」

 

突然現れた巨大な円盤。そしてそれと共に消えたタイガとα号。全員この状況に困惑していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、その頃ゼロが呼び出された地球では、ゼロがビルの上から地上を見ていたのだが、誰もいなかった。

 

『何故だ?何故どこにも人間がいない……この地球に、一体何が起こったって言うんだ!?』

 

そう叫んだ時だった。上空に火星に現れた円盤が出てきたのだ。

 

『成る程……どうやらお前が、何か知っていそうだな!!』

 

円盤の中では、如何にもな感じの宇宙人が逆さになって天井からぶら下がっている。目を妖しく光らせ、翼を広げると、円盤の下の部分にエネルギーが溜り一気に放出された。が、そんな見え透いた攻撃を食らうはずがなく、余裕を持って避けた。

 

『問答無用か!?』

 

攻撃を避けると、今度は大量の小型機が襲ってきた。それを破壊しながら敵の正体を探ろうとしている。

 

「ん?ここ、どこだ?え?ウワァァァアア!!?」

 

『シェア!!』

 

「う、ウルトラマン……?」

 

目が覚めたタイガは、目の前に突然現れたウルトラマンに驚いた。だが、すぐに冷静に周りを観察し、α号の出力を上げて円盤の網から抜け出した。その直後、円盤はまたワープをするために動き始める。

 

『ッ!?まてコラ!!』

 

逃がすまいと追い掛けるが、小型機の邪魔な攻撃で逃がしてしまった。その腹癒せにと言っては何だが、小型機に向かって攻撃を叩き込み始めた。

 

「取り敢えず、お手並み拝見。ウルトラマン」

 

何処からかゼリーを取り出して食べ始めた。余裕そうだな。そしてウルトラマンはその頃、背後から迫ってくる小型機にスピードを落として背後をとると、ワイドゼロショットで2機とも一気に仕留めた。そしてすぐにエメリウムスラッシュで更に後ろにいたのを破壊する。だがこれが不味かった。

 

『なに!?』

 

「ッ!?ヤバイぜ!!!」

 

威力が足りなかったのか、機体は完全に破壊されずに地面へと落下していくが、その落下地点に自転車に乗った子供が出てきたのだ。それを見たタイガはゼリーを後ろに投げ捨て、全速力で残骸に飛び込んでいった。

 

「ウォォォォォ!!ウワァァア!!」

 

空中で爆発し、ウルトラマンが子供を助けるまでの時間は稼ぐ事ができた。だが、脱出レバーを引くことができず、そのまま爆発に巻き込まれる事になった。

 

『バカな。何て無茶なヤツだ……』

 

そして、タイガは夢を見ていた。黒に近い赤が流れる空間で漂っている夢だ。

 

「おれ?フィニッシュ?ひょっとして、死んじゃった?」

 

そんなことを呟いていたが、さっきのウルトラマンが光となって現れ、手を伸ばしている。その手に飲み込まれた所で夢は終わり、目が覚めるとさっきの子供が急いでタイガの元まで走ってきた。

 

「良かった。無事だったのか……」




NG集

・タイガ、出撃時

「よし!第1ステージフィニッシュ!次行くぜ!!って!?ウワァァァアア!!また間違えたぁぁぁ!!!」

え?おぉぉぉぉい!!こっち来んなぁぁウワあ!!!

な、何で毎度俺の所に落ちるんだ……テイク……120……行こうか……あぁっ……

・円盤に連れ去られるシーン

「ん?ウワッ!?ん?ウワァァァアア!!」

あ、カット!バット星人さん、もう少し網の強度上げられる?

「あぁ~。やっぱ弱かったですかね?では少し上げてきます」

じゃあもう1回行くぞ~。

次回もお楽しみに!感想と評価、リメイク版~絆の戦士と7人の魔法使い~とその他作品もよろしくお願いします!!

鉄血
「いや~、この前クランクインしたのに、俺は今日初登場で、バット星人さんは今日クランクインしたバッカリなのに早々に登場とは……」

まぁ彼はベテランだからね。長年宇宙人をやってるだけの事はあるよ。台詞無いのに普通に怖かったな~。サーガを見たときは。

バット星人
「いえいえ。そもそも、私は今日初登場と言えども、台詞はありませんでしたからね。あんなに事故を起こしてるのに復活して撮影に望む鉄血さんには敵いませんよ」

鉄血
「ありがたい御言葉です!!この調子で頑張らせて貰います!!」

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