インフィニット・ネクサス   作:憲彦

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今日3話目。ようやくメフィストの登場。しかし、ネクサス本編とは全く違うので、その辺ご了承下さい。

……ネクサスは2005年には早すぎた。今放送すれば爆発的な人気が出ると思うのに……放送短縮が勿体ない。

※短いです。


闇の力

中学1年の時に誘拐されてから、その年を含めて約3年。この組織に来てからと言うもの、何度その手を血に染めたのか分からない。現に今も

 

「ま、待て!私が何をしたと言う!?お前たちの組織の為にどれ程―ッ!!」

 

「黙れ。それとな……俺をアイツらと一緒にするな」

 

男の口に拳銃を突っ込むと、一緒にするなの一言と共に撃ち抜いた。因みに、今回のターゲットは組織に潜入していた公安の捜査官だ。半年程前から気付いていたが、今の今まで泳がせていた。この組織にとっては、この男が奪った情報などその辺に転がってる石コロ程度の価値しか無いものだからだ。

 

「帰るか」

 

どのみち死体を転がしていてもすぐに身元は分かるし、殺した連中の事なんかすぐに分かる。隠したら隠したで、連絡が途絶えればすぐに何があったかは分かる。

 

「処理は完了した。これから戻る」

 

完了の連絡を入れると、その場から姿を消した。組織の施設へと戻っていったのだ。

 

戻ると、報酬を受け取った後は基本寝て過ごす。だが、今日は仕事が早く終わりすぎた。暇なので施設内を彷徨くことにした。行く宛は無かったが、何かに引き寄せられる様に、科学実験室に向かった。

 

「ん?何だお前か。どうした?こんな時間に」

 

「特に理由はない。それより、それは何だ?」

 

ケースの中に入っている黒い棒の様な形状をしているもの。珍しくそれが気になっているようだ。

 

「あぁ~。あれね。ダークエボルバー。ISのコアを利用して開発したものだ。お前を分離させたときと同様に、コアを使い様々な人間から、所謂闇と言うものを集める。そしてそれを兵器として運用する。その為の道具さ」

 

ISのコアは今も解明されていない事が多い。しかし、この組織は一部ではあるが、それを解明して利用しているようだ。闇と言われてもピンとは来ないが、現に一夏は2人に別れている。彼らの言っていることは事実のようだ。

 

「ほぅ~……ッ!?」

 

(面白い。面白い人間だな)

 

(誰だ。お前は誰なんだ?)

 

(誰?お前が1番知っている筈だ。これはお前自身の望む、お前自身の姿)

 

近付いて、ダークエボルバーを見た瞬間に、一夏の頭の中には1体の巨人が現れた。容姿は赤と黒の体で、顔は骸骨に近い。死神とでも言えば良いのだろうか。

 

「成る程……そうか」

 

「ん?どうした?」

 

「いや。それよりも、完成はまだなんだろ。手伝ってやるよ」

 

ケースをぶち破り、ダークエボルバーを掴み取った。

 

「何をしている!?」

 

「黙って見てろ!面白いものを見せてやる!」

 

パソコンには、ダークエボルバーの中にあるエネルギー値を表すメーターが出ているが、さっきまでは半分も行かない程度だったのにも関わらず、一夏が手に取った瞬間にメーターを振り切り、パソコンには異常状態を示す警告が表示されている。他の電子機器は全て壊れ、火花を散らしている。風も巻き起こり、書類や辺りにあるものを吹き飛ばしている。

 

「ククク!ハッハッハッハッハッハ!!」

 

「おい!今すぐそれを放せ!!」

 

男は拳銃を構えて放すように言うが、一夏はそれを無視する。そして、ダークエボルバーを引き伸ばした。すると、一夏の姿はさっき頭の中に現れた、死神の姿となった。

 

「今日でここは最後だな。ありがたく頂くぞ」

 

それを言うと、部屋の壁を破壊して出ていった。

 

「クッ!逃げられると思うなよ!」

 

警報装置を作動させ、一夏の後を追いかけていった。警報が鳴り響くと、武装した連中がぞろぞろと現れて一夏を止めようとした。中にはISをまとったのも居る。だが、そんなもの今の一夏には関係無い。

 

「邪魔だ。死にたいのか?」

 

まぁ、一夏には意味が無い。銃弾を浴びせてくるが、全て弾かれてしまう。ISをまとった女もISの武装で攻撃してくるが、それすらも無意味だ。

 

「邪魔だ。五月蝿いハエだな」

 

「グガ!放せ……!!」

 

「黙れって言ってんだよ」

 

そのままISごと握り潰した。下に居るのには光弾を放ち全部吹っ飛ばした。そしてもう1発壁に放って風穴を開けると、そこから出ていった。

 

「さ~てと、後はここを消して終わりだな」

 

空中に出ると、巨大な闇の球体を作り射出した。その闇の球体は、小さな物に分裂すると、さっきまで一夏の居た施設に降り注ぎ、辺りをさら地に変えた。

 

「次はあの女だ」

 

そう言うと、一夏は空の彼方へと消えていった。




闇トラマンで、ソフビ化だけではなく、変身アイテムやメフィストクロー等が商品化されたのは、メフィストが初で今もメフィストだけ。

テレビ本編で最後にメフィストに変身したとき、一部の方からはウルトラマンメフィストやメフィスト・ジュネッスと言われていますが、デザイナーさんはTwitterで瞳に光が宿り、胸のタイマーに光が宿ったメフィストを非公式で描いたそうです。見てみたいな~

次回もお楽しみに!感想と評価もよろしくお願いします!!

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