インフィニット・ネクサス   作:憲彦

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「教えて!憲八先生!!」

今日は鉄血のブリュンヒルデさんからの質問です。

「もし、自分が男性操縦者ならどうしますか?」

原作には関わらない。介入しない。よって、1年3組への編入を希望します。原作の性格の連中に関わるのは、何か疲れそうなので。まぁ楽しめそうな事は楽しみますよ?ISでの飛行とか、学食とかね。ノイローゼ、鬱病にならない様に気を付けようと思います。

……リアルに考えればこんなもんですよ?キャラの性格とかを調べましたが、ちょっと自分にはお友達になるのは難しいかな~と。


闇と闇

「ウワァ!」

 

「ハァア!」

 

溝呂木の状況は良くない。本体の一夏に入れた大量の闇。自分と言う存在を流し込んだ。それにより、エナジーコアは激しく鳴り響き、立っているのもやっとの状態になっていた。残っている闇の力はギリギリメフィストの姿を維持できるだけの量。

 

だが、戦闘になると苦戦すると言うことはなく、天十郎の変身しているツヴァイを押していた。体に染み付いた今までの経験が溝呂木を戦わせているのだ。

 

「グッ!何故だ!何故こちらに来ることを拒むのだ!!一夏!!」

 

「俺は誰かに支配されるのが気に入らないんだよ。力とは、他者を圧し支配するもの。俺は支配する。全てを」

 

「……ッ!私が何のために、何のためにお前に力を与えたと思う!!何のためにダークエボルバーを持たせたと思うんだ!一夏!!」

 

「知るか。だが感謝している。この力を得たお陰で、俺は戦える。アイツと2つになったお陰で、俺はお前を殺せる!」

 

「ふざけるなぁぁぁ!!!」

 

天十郎は立ち上り、メフィストクローで溝呂木へと超高速の攻撃を繰り出した。天十郎の感情に反応するようだ。攻撃が鋭く強力になっている。

 

「ハッ!ウワアアア!!」

 

攻撃を避けるために、一旦距離を置いたが、周りには天十郎の放った光弾が大量に浮遊していた。それに気付きシールドを張ろうと思ったが、間に合わず攻撃を受けてしまった。

 

「うぅ……クッ!」

 

相当のダメージを受けたようだ。さっきよりもエナジーコアの点滅が速くなっている。天十郎もそれを見逃さず、更に追撃をかけた。

 

「ウワァァ!!!」

 

天十郎の放った強力な光線が、溝呂木を押し上げて、建物の天井を破壊しながら上空へと打ち上げられた。衝撃を殺して空中に留まるが、地上から天十郎が槍の様に飛んできた。

 

「ウッ……ァァ……」

 

「ハハハ……」

 

その攻撃は、溝呂木をくし刺しにした。天十郎は自分のメフィストクローを引き抜くと、溝呂木は光を血のように噴き出しながら、重力に従って地面へと落ちていった。

 

「そんな……溝呂木……!溝呂木!!!」

 

「嘘でしょ……」

 

外では、溝呂木によって転送された面々と千冬と香華の2人がいた。無闇に動くべきではないと判断して、ここで待機していたのだろう。その為、溝呂木がやられてしまう瞬間を見てしまった。溝呂木の強さは十分に知っている。やられてしまうとは考えていなかったのだろう。だから、目の前の光景を見て酷く驚いていた。

 

 

「とどめだ!!」

 

「ウワァァァァァァ!!!」

 

大量の光弾を撃ち込まれ、巨大な爆発が起きた。溝呂木はそれに飲み込まれてしまったのだ。

 

「一夏……」

 

こんな攻撃を受けてしまえば、いくら溝呂木と言えども無事でいられる筈がない。完全に殺されてしまった。そう思ってしまい、千冬や一夏の幼馴染みである2人は膝から崩れてしまった。やはり闇だからと言っても、自分にとって大切な人間だからなのだろう。ショックを受けても当然だ。

 

「ハッハッハッハ……アハハハハ―ッ!?」

 

「何勝ち誇ってんだ?」

 

完全に消滅してしまったと思われた。だが、溝呂木は爆炎の中に立っていた。

 

「まだ生きていたか。なら、これで死ねェェェ!!」

 

天十郎はアームドメフィストを十字に組んで、ダークレイ・シュトロームを撃った。溝呂木も同じくダークレイ・シュトロームを撃ち、2つの光線が正面からぶつかり合った。

 

「このまま、砕け散れ!!」

 

「俺は無敵だ!断じて負けはせん!!」

 

溝呂木のダークレイ・シュトロームが押されていたが、最後の力を振り絞り、徐々に威力が上り、天十郎のダークレイ・シュトロームを押してきた。

 

『これは不味い……。皆さん、早くここから逃げてください!』

 

白式が逃げろと言うときには、同等の力がぶつかっていた為、光線と光線の中心に巨大なエネルギーの塊ができていた。それを見ると、一夏と福音の操縦者を守りながらその場から撤退した。白式はやることがあると言って、その場に残っている。

 

「な、なんだ!?この力は一体!!」

 

「ハァァァアアア!!!」

 

「ッ!!ウッ……!!ッ!?ウワァァァァ!!」

 

同じ威力の攻撃だったが、最後には自分の命と存在その物をかけていた溝呂木が打ち勝ち、天十郎は巨大な爆発に巻き込まれた。だが、まだ終わりではない。溝呂木の目には見えている。爆炎の中で、天十郎が再び闇のエネルギーを溜めて攻撃の準備をしている状況が。

 

「これで終わらせる」

 

そう言うと、溝呂木は千冬達が離れたことを確認すると、爆炎の中に飛び込み、天十郎に全力で拳を叩き込んだ。この一撃が決め手となり、闇のエネルギーごと天十郎を貫いた。

 

「ざま見ろ」

 

溝呂木は変身が解除されると、爆炎の中から落ちてきた。白式はそれを見つけると、急接近して溝呂木を受け止めた。

 

『お疲れ様です。マスター』

 

「……俺はお前のマスターじゃないだろ」

 

『貴方は彼と同じ存在です。であるならば、私にとっては貴方もマスターです』

 

「俺を回収するためだけに残ってたのか?」

 

『はい。貴方を助け、サポートするのが私の役目です。最後までそばにいるのは当然です。それに、貴方にはやり残したことがある。ここで死ぬわけには行かない筈です』

 

「……そうだな」

 

傷付いた体を少しでも休めるため、溝呂木は白式に黙って運ばれることにした。そんな溝呂木を抱えながら、白式は手遅れにならない様に、出来る限りのスピードを出して千冬達の戻って行った旅館を目指した。




次回もお楽しみに!感想と評価、『教えて!憲八先生!!』の活動報告もよろしくお願いします!!

座談会のメンバー、質問はしばらくの間受け付けています。皆様の参加を心待にしています!参加条件は何もないので、よろしくお願いします!

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