インフィニット・ネクサス   作:憲彦

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※短めで行きます

『教えて!憲八先生!!』

今日の質問は、orotidaさんからです。

「バイクに乗るなら何がいいですか。特撮二次元現実問わず。もちろん乗りこなせる能力もついてくるとして」

バイクか~……社会人になって、収入が安定したら免許取りたいですね。乗りたいのは、アニメだったらSAOでキリトが乗ってたのですかね。デザイン好きなので。特撮だったら、バジンか鎧武のサクラハリケーンですかね。バジンの理由は言わずとも分かりますね。サクラハリケーンは持ち運びに便利そうなので笑


VTシステム

タッグトーナメントが中止になると、未成年で生徒の乗る専用機に違法システムを積んでいたと言うことで、IS学園の学園長直属のIS部隊がドイツ軍の基地へと向かった。この学園は、ISに関してだが様々や権力を持っている。その為、今回の様な強制捜査も可能なのだ。だが、その場合は証拠とIS委員会の許可が必要となる。VTシステムについては証拠が出ている。委員会も国際条約に違反している事のため、IS学園に捜査の許可を出した。その為、今日は休校だ。

 

「ねぇ白式。あの時なんであんなに焦ってたの?」

 

『彼女の機体には、違法システムであるVTシステムが搭載されていました』

 

「VTシステム?」

 

聞き慣れない単語に、一夏は首を傾げた。まぁ、知らないのも当然だろう。1年生の内は聞かない単語だ。代表候補生でも知っている者は極わずかだろう。

 

『ヴァルキリー・トレース・システム。その略称です』

 

「ヴァルキリー?モンド・グロッソの部門優勝者のこと?」

 

『はい。IS国際大会の部門優勝者の動きをトレースするシステム。と言うことです。データの入力をしていれば、今回の様にレーゲンが姿を変えることもあります。そして、今回は千冬さんのデータが入力されていたので暮桜になったのでしょう』

 

「成る程。でも、何で命が危ないの?聞くだけだと危険なシステムには思えないけど?」

 

確かにそうだ。入力したデータの動きをトレースするだけなら、操縦者自信には影響はあまり無い。強いて言えば慣れない動きをするので筋肉痛などになるだけだ。

 

『確かに、トレースするだけなら人体への負荷は少ないです。ですが、任意ではなく強制なら話は変わってきます。今回は完全に意識が無い状態でした。そうなってしまえば、システムは操縦者の限界を超えた動きをします。これでは体が持ちはせん。もっと言えば、脳に送られたデータの量に耐えきれず、死に至ります』

 

任意の発動であれば、ある程度頭に流し込まれる情報の量に制限がかけられるだろう。だが、任意ではなく強制の発動。しかも操縦者の意識が無ければ止めどなく頭に情報が入ってくる。限界を超えてだ。意識が無い状態でも、キャパシティーを超えた物が入ってくれば当然障害は残る。更に、身体もシステムが動かすのだ。つまり人間には出来ない動きもしてしまう。この状態で長く戦えば、白式の言ったように死んでしまってもおかしくない。

 

「そう言うこと……じゃあ、レーゲンもって言うのは?ISだから死ぬと言うよりは故障だと思うけど」

 

『確かに、私たちの場合は故障と言えるでしょう。しかし、それはあくまで体が破損した場合です。コアその物が破壊されれば、私たちにとってそれは死です』

 

「まさかとは思うけど……そのシステムって」

 

『はい。マスターが思った通り、そのシステムを長時間使えば、私たちは機能が永久に停止します。二度と再起動することは無いでしょう』

 

「なんちゅう危ないシステム……そんな物作れる人いるの?」

 

『私の知る限り、2人しか知りません』

 

「2人?1人は束さんだとして……もう1人は?」

 

『織斑天十郎。マスターの父親です』

 

ここでも出てきた。織斑天十郎の名が。確かに、こんなふざけたシステムを作れるのはこの2人だけだ。しかし束は自分の作ったISを傷つける真似はしない。

 

『そして、VTシステムの開発者は、織斑天十郎です。そして彼なら、このシステムを使ってドイツ軍に取り入る事は可能です。恐らく、今回の件は彼が関わっているかと』

 

「ん?でもお父さんもお母さんも、随分前に死んじゃった筈だよ?交通事故で」

 

『マスター。これは話すべきでは無いと思い、今まで黙って来ましたが、貴方の母親は殺されたのです。交通事故に見せ掛けて』

 

「ッ!?」

 

『そしてその犯人は、織斑天十郎です。彼は無人機の技術確率の為に多くの命を奪い、学界を追放。当然警察に追われるのですが、逃亡の直前に貴方の母親を殺害。動機は分かっていません。ですが、彼は死んでいません。今もどこかで活動をしています』

 

白式の話で、今回の件に織斑天十郎が関わっていると言う事に可能性が出てきた。そんなことを話していると、ノックする音が聞こえた。

 

「ん?どうぞ!誰かな?」

 

「邪魔する」

 

「あ、ボーデヴィッヒさん。どうしたの?」

 

「礼を言おうと思ってな。医務室から抜けてきた。あの時、私を助けようとしただろ。うっすらとしか覚えてないがな」

 

「あぁ。その事。でも、結果的にボーデヴィッヒさんを助けたのは溝呂木だよ?彼に言ったら?」

 

「後で言うつもりだ。どこにいるのか分からなくてな。それと、呼びにくそうだし名前で構わない」

 

「そう?じゃあよろしくね。ラウラちゃん。あ、屋上にいるんじゃない?2組の先生連絡をするときよく屋上に行くから」

 

「そうか。情報感謝する。じゃあな」




今日はここまで!……肋骨が痛い。

次回もお楽しみに!感想と評価、『教えて!憲八先生!!』の活動報告もよろしくお願いします!!

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