インフィニット・ネクサス   作:憲彦

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原作なら鈴とオルコット、ラウラのイベントがあるんですけど、今回は鈴とオルコットもトーナメントに出るので、そのイベントはすっ飛ばします。

『教えて!憲八先生!!』

今日の質問はorotidaさんからです!

「ネクサスかISの世界で、特典無しの記憶ありで赤ちゃんから生まれたらどうしますか?」

そうですね~。ネクサスの世界なら、ナイトレーダーに入れたらですけど、弧門くんの様に孤独な人に寄り添える人になりたいですね。まぁ、入れないけどね笑。ウルトラマンの活躍を写真に撮ったり、最終回後の世界ではナイトレーダーの戦う姿を写真に納めたですね。これなら命を懸ける価値がありますからね。

ISの世界では……主人公の一夏とは絶対に関わらない。原作の性格ならですよ。うp主の感覚ですけど、関われば厄介ルートは回避できませんからね。同じ学校で同じクラスになってしまっても、読書をして関わらずに過ごしたいです。自分を主人公だと思って生活してる人とは仲良くなれないんですよね~。うp主はツッコミ&サポートキャラですから、絶対に気が合わないです。まぁ、何があっても良いように、現在と同様に自分を守れるくらいの能力は身に付けて生活しますけど。勿論、その他一夏ラバーズや原作キャラも同様に関わる気はありません。


タッグトーナメント 第1試合

一夏達は訓練をしながら過ごし、溝呂木は自分の計画を周りに悟られないようにいつも通りに過ごし迎えたトーナメント当日。一夏はシャルロットとタッグを組んだ。今回はタッグトーナメントなので、参加書類を出した者は誰かと組むことになっている。当日までパートナーの見つからなかった人は、抽選で決められる。その為、

 

『溝呂木信也&ラウラ・ボーデヴィッヒVS凰鈴音&セシリア・オルコット』

 

この様なあり得ない組み合わせも誕生してしまう。因みに箒は参加していない。自分の力を見誤る程愚かでは無いからだ。今回はトーナメントに参加するより、戦い方を見て自分の物にしようとしているのだ。これは白式にも良いと言われた。彼も彼女が今するべきなのは、観察することだと分かっていたのだろう。

 

「言っておくが、溝呂木信也。貴様とは協力するつもりは無いぞ」

 

「ふん。お前みたいな未熟者と誰が仲良く戦うかよ。寝言は寝てから言うんだな」

 

同じピットに居るが、早くも2人の間には険悪なムードが流れている。まぁ、溝呂木からすればまたとないチャンス。ドイツ軍の狙いを知っている彼なら、この状況ほど嬉しいものは無い。

 

(まぁ、本体と戦うまでは負けないようにしてやるよ。その機体に積まれてるシステム……そこから発生される闇……全てを頂く。発動までは負けさせない。相手が誰でもな)

 

協力する気は更々無いとは言え、目的を達成するまでは色々と手を加えるようだ。そんなことを話していると、試合の時間になった。溝呂木はいつも通り打鉄を、ラウラは専用機であるレーゲンに乗ってピットを飛び出した。アリーナに降りると、最初に目に入ったのが絶望に染まった鈴とオルコットの顔である。何この無理ゲー。みたいな感じだ。

 

「わたくしたち……勝てませんわね」

 

「最初から諦めんじゃ無いわよ!って言いたいけど……その気持ち分かるわ~」

 

諦めムードだ。確かに、この2人に勝つのは現段階では不可能に近い。片方は軍人だし、もう片方は恐らく学園最強の男。機体の不具合とかが起こらない限り、勝つどころか攻撃を当てることすら難しい。

 

『試合開始!』

 

試合が始まると、早速オルコットはビットを展開。様々な方向から攻撃を撃ってくる。鈴もそれに合わせて衝撃砲を乱射している。

 

「まぁ、数撃ちゃあ1発は当たるかもな。だが……」

 

サブマシンガンを展開して、わずかにある隙間に糸を通すように銃弾を飛ばし、オルコットの操作しているビットを2つ破壊した。

 

「な!?なら!これですわ!!」

 

ライフルを展開すると、上空に上り移動しながら溝呂木とラウラの2人を狙って撃っている。ラウラは弾けるものを弾き、溝呂木はシールドをうまく使って立ち回っている。

 

「並列思考が出来るようになったのか」

 

「当たり前ですわ!わたくしだって代表候補生!いつまでも同じところに居るわけありません!!」

 

放課後に一夏と一緒に訓練している時に、白式に少しアドバイスを受けていたのだ。並列思考をするための。白式がオルコットに与えた宿題は、今まで右手で行っていたことを左手で行うこと。そして、それに慣れたら両手で行うことだ。両手が使えるようになったら、小学校1年生レベルの算数のテストを2枚同時に解くこと。非常に回りくどい方法に思えるが、2つの事を同時に考えるのだ。並列思考を鍛えるにはこれが良い。その訓練を続けた結果、今のようにビットを2機までではあるが操作しながら別の行動が取れるようになったのだ。

 

「2機までなら動けるようだな……だが、動きが鈍ってるぞ」

 

「え?ウキャア!!」

 

「セシリア!」

 

「自分の心配をしたらどうだ?」

 

「ッ!?クッ!」

 

「お前の衝撃砲は鬱陶しいからな。先に潰させてもらう」

 

オルコットの事を心配している所に、溝呂木が攻撃を仕掛けてきた。牙月で攻撃を受け止めたが、あまりの重さに身動きが取れなくなった。鈴は全力で止めているが、溝呂木にはまだ余裕がある。

 

「イギリスは成長したようだが、お前はそうでも無いようだな。訓練はしてたのか?」

 

「当たり前でしょ!私だって!強くなってる!!」

 

そう言うと、ゼロ距離で衝撃砲を撃った。しかしそれは避けられる。だが予想していたようだ。落ち着いて片方の牙月を溝呂木に投げた。

 

「この前と同じか……」

 

投げ方を見てそう思ったのだろう。だからこの前と同様に逆に鈴に当てようとした。しかし、牙月は急に進む方向を変えた。さっき避けた衝撃砲に当たったのだろう。

 

「ッ!?」

 

「まだまだ行くわよ!!」

 

手に持っていたもう片方も投げると、それに合わせて衝撃砲を放ち、牙月の方向を変えながら溝呂木を襲わせている。衝撃砲にぶつかるだけではなく、牙月同士もぶつかるので、動きは更に変則的になる。避けるのは難しいだろう。

 

「どう?避けるの難しいでしょ!さぁ!ドンドン行くわよ!!」

 

「チッ」

 

この攻撃は溝呂木でも鬱陶しいと思っているようだ。縦横無尽に360°様々な方向から飛んでくる牙月。飛んでくる時によってスピードも動きもバラバラ。受けている方にとってはストレスでしか無いだろう。

 

「よし!これなら!」

 

「確かに避けるのは難しい。だが……」

 

「はぁ!?嘘でしょ!?」

 

「受け取ってしまえば簡単だ。返すぞ」

 

牙月を見事にキャッチして、鈴の攻撃を止めた。これは全く予想していなかった様で、かなり驚いている。

 

「成長していないと言う言葉は取り消そう。あの時に比べれば大分強くなった。だが、まだ足りない」

 

渾身の攻撃が早くも破られ、自分と溝呂木の間にある分厚く高い壁を実感すると、試合中にも関わらずただ呆然としてしまった。そんな鈴を見て、溝呂木は刀を構えると瞬間加速で勢いを付けて、鈴を斬った。これで鈴はシールドエネルギーがゼロになりダウン。溝呂木と鈴が戦っている間に、ラウラもオルコットとの試合を終えたようだ。結果はラウラの勝利。第1試合は、代表候補生の2人ではなく、死神と軍人の勝利で幕を閉じた。




セシリア・オルコット

イギリスの専用機持ち代表候補生。最初は女尊男卑に染まっていたが、一夏との試合の後に考えを改めるようになる。クラスの皆には謝っているが、入学初日のあの言葉が原因で孤立状態だったが、一夏と箒が接することで改善。今では普通に打ち解けている。

次回もお楽しみに!感想と評価、『教えて!憲八先生!!』の活動報告もよろしくお願いします!!質問は何でも良いですよ~!

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