インフィニット・ネクサス   作:憲彦

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『教えて!憲八先生!!』

は~い。質問がなければ自然消滅するこのコーナー。今日からスタートします。今回の質問は、ペンネーム「orotida」さんからです。

「ISのdmmのゲームに登録は済ませましたか。俺は明日します。誰もらうかは決めてませんがやるとしたら誰ですか。」

ズバリお答えしましょう。うp主はそのゲームをプレイしません。なので、事前登録は行いません。個人的な感覚ですが、ISを深く知らないからこそ書けるものがあると思っています。今作の様な滅茶苦茶な設定のように。なので、必要以上に知識を付けるような事はやらないようにしています。

※短いです


情報

アリーナへの大きなダメージ。そして、送り主不明の無人機による襲撃。学園は臨時休校となり、クラス対抗戦も中止となった。そして、千冬の要請通り、IS学園は警戒レベルを上げている。教師部隊が安全装置を解除してある武器を常に持ち歩いている。

 

この学園では、非常事態を想定してIS以外の武器も配備されている。実弾装備だ。使用には厳しい条件があるが、今回は生徒達の命にも関わることだ。学園長と理事長が使用の許可を下ろした。因みに、極一部の教師ではあるが、常に武器の所持を許可されている者もいる。日本の法律はどうなってるんだと言いたいが、IS学園は他国からの干渉を受けない。日本の領土内にあるとはいえ、日本も例外ではない。世界共通の法律などの最低限の物はあるがな。

 

そしてこの日、溝呂木はと言うと、いつも通りに屋上でくつろいでいた。こんな状況なので、必要以上に部屋の外に出ることは禁じられているが、溝呂木にはそんなこと関係ない。常に我が道を進んでいる。

 

「溝呂木信也……だな」

 

「他に誰がいる。織斑一夏では無いことは見たら分かるだろ?織斑千冬」

 

「そうか……どう呼べば良いか迷ってな……お前は、一夏なんだろ?分離してしまった半身の」

 

「……よくまぁ気付いたな。流石は世界最強。勘が鋭いな」

 

「言われるほどでも無いさ。ほとんど束のお陰だ。アイツの送ったメール。アイツは昔から焦ると主語だけのメールを送る癖がある。そのメールには、ISコア、光、闇、分離とあった。長い付き合いだ。言いたいこと位分かる」

 

「成る程……それで、用件はなんだ?」

 

警戒は解いていないが、用件を聞く気はあるようだ。

 

「聞きたいことがある。お前を分離させた敵の正体。あそこまでの事を出来る組織についてだ」

 

「良いだろう。が、その前に。アンタも出てこい。室江香華」

 

「アララ。気付かれてたか。気配は消してたんだけどな」

 

物陰から2組の担任である香華が出てきた。溝呂木は気付いていたそうだが、千冬は全く気付いていなかった。千冬ですら気付かなかったと言うのに、これに気付くとは。どれ程までの力を持っているのだろうか。

 

「組織。それについてはお前達の方が知っているはずだ。半世紀以上も世界の裏側を支配している連中だからな」

 

「亡国……機業」

 

「あぁ。正解だ。俺を分離させたのはソイツら。これ以上の事は知らん」

 

「そうか……邪魔したな……」

 

これ以上知らんと言う言葉を聞くと、千冬は暗い顔をして屋上から出ていった。しかし香華はここに残っている。恐らく気付いたのだろう。溝呂木が隠し事をしていることに。

 

「溝呂木。お前、隠し事をしてるだろ。いや、正確には隠してると言うより、話していないことが」

 

「さっきの気配の消し方と言い、勘の良さと言い。何者なんだ?お前は」

 

「ん~……何て言えば良いかな~。もと暗部の諜報部って言えば良いかな。亡国機業。ある人に依頼されて昔調べ回っていた。末端ではあるが、ようやく情報を手に入れられそうになったとき、1体の死神が現れた。お陰で情報は手に入れられず仕舞い。でも、膨大な情報にはバックアップがある。削除される前にそれに気付いた」

 

「それで?俺の正体に気付くことは出来たか?」

 

「あぁ。だが安心しろ。言い触らすつもりは無い。私が知りたいのは、お前を分離させた人間と敵の親玉。それだけだ」

 

元暗部。かなりの情報を持っているようだ。溝呂木の正体についても。

 

「暗部ね~。更識の人間か?」

 

「あそことは関係ない。アイツらは政府に協力する暗部。隠蔽から暗殺まで何でもやる。私達は誰か1人に協力する様な物だ。と言っていも、私はもう10年以上前に抜けているがな。亡国機業については、ある人からの依頼で動いていた」

 

この学園にもいる更識の人間ではないようだ。そもそも結構昔に辞めている様だがな。依頼人については分からないが、相当上の人間だろう。辞めた人間をもう一度暗部として動かせるのだからな。

 

「あっそ。で?お前の聞きたいことは本当にそれか?分離させた人間と敵のボス。それで良いのか?」

 

「それは予想が付いてる。知りたいのは、お前達の事だ。お前達は半分の状態。前例が無いが、無事でいられる筈は無いだろ?」

 

「……その通りだ。俺達は半分の状態。このままお互いになにもしなければ、俺達は両方とも消滅する。いつかは分からないが、遠くない未来に。それに、本体はアイツ。俺は空っぽの体にこの精神を入れられただけだ。俺が消えれば、本体は自動的に元に戻る。逆の場合は俺が消えるがな」

 

「かなり深刻な状況なんだな……」

 

「お前らには関係無いだろ。さっさと消えろ。俺の大切な時間を邪魔するな」

 

そう言われると、香華は無言で屋上から出ていき、溝呂木はまた物陰で眠り始めた。ここで暇を満喫することは溝呂木の唯一の楽しみだからな。




言ったでしょ?カカシ先生をモデルにしてるって。と言っても、結構無理のある設定だけど……更識と言う暗部があるなら、別の暗部があっても不思議では無いと思ったのでこうしました。納得出来ない部分は今まで以上に酷いけどね笑

次回もお楽しみに!感想と評価、活動報告もよろしくお願いします!!

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