物語は終盤に差し掛かってます。
(少し短め&途中で終わります。また独自設定色が強くなり、キャラ崩壊も感じる人もあるかと思います。ご了承下さい)
それでは、ごゆるりとお楽しみいただけると幸いです。
○お知らせ○
仕事が多忙になっているため、更新スピードが落ちてます。ご勘弁下さい。(2週に一度程度、場合によりもっと開くかも知れません。生暖かく見守っていただけると幸いです)
※ラビット・ハウス
チノ(何か、バータイムのお店から、聞き覚えのある曲が)
チノ「お父さん…」
タカヒロ「チノ、この前のもちもちバンドライブ、プロジェクターで見てるんだが、チノも見るか?」
リゼ父「凄いギグだったよな、何回見ても癒やされるし、心を掴まされる…」
ティッピー「うるさいのは嫌いじゃが、このライブは別じゃ」
チノ「……」
チノ(父は、最近、バータイムとか休みには店のプロジェクターで、以前ウチの店で録画した萌夏さんの、もちもちバンドのライブばかり見ています)
チノ(店から漏れてくる音声だけでも、私の母が歌っているようにも聴こえます。萌夏さんと母は良く似ていますし当然なんですが)
チノ(萌夏さんは、私の母瓜二つですし、なにか私の母と関係がありそうな気がしてなりません)
チノ(それよりも、母と父に似てない私は一体、何者なのでしょう?」
※チノの部屋
チノ「もし、リゼさんやココアさんに相談したら…」
(空想)リゼ『チノ、自分の実親になんてこと言うんだ! そういうタルんだ心を、いまからトレーニングで叩き直す!』
チノ(たぶん、生身の私は生きて帰れない…)ブルブル
(空想)ココア『ヴェアアアア! タカヒロさんにそんなこと言っちゃダメ! お父さんは大事にしないとダメだよ! お姉ちゃんが許さないよっ』
チノ(愚痴ならココアさんが一番の相談相手ですが、そういうことじゃないんです…)シュン
チノ「アドバイスどころか、余計複雑な方向に進むだけ…」
チノ「どうしたら…あっ あの人たちならもしかして…」
※翌日、甘兎庵にて―千夜とチョコは甘兎庵の着物で接客中
千夜「ラビットハウスの看板娘、チノちゃん一人でお客さんなんて珍しいわね」
チョコ「そうだよ。チノちゃん、一体どうしたの?」
チノ「今日はラビット・ハウスのシフトがオフで、千夜さんとチョコさんにご相談が…いま店内にお客さんは私だけですし…」
千夜(この前は、『ココアさんは年下だったら誰でもいいんです…』なんてマメちゃん達に嫉妬して、相談に来てたわね)
千夜「ココアちゃんは一緒じゃないの?…あとティッピーもいなくて、代わりにあんこを乗せてるのね」
チノ「ココアさんやリゼさんは今仕事中です。でも相談しても、怒られるか、余計悪くなるだけと思ったので…」
チョコ(チノちゃん、深刻な表情…)
千夜(重い話になりそうね…)
チノ「私は説明がヘタなので、唐突に主題から入ります」
チノ「私って本当に父の娘なんでしょうか…」
チョコ(!)
千夜「詳しく聞かせて。チノちゃん…」
※チノは自分の両親に全く似ていないこと、萌夏が自分の母とそっくりなこと、和解する前の萌夏とのやりとり、自分のざわついている胸の内を千夜とチョコに話した。
千夜「そうなのね。
チョコ「チノちゃん、今でもその辛い気持ちは?…」
チノ「……どうにもならなくて、さらに日増しに強くなっていく一方です」
チョコ「私の妹、萌夏はチノちゃんのお母さんに瓜二つ…そっくりなんだ」
チノ「はい、生き写しといってもいいくらいです…歌と手品が得意だったり、天然なところまで…」
*チノはラビットハウスのバータイムで歌う、母の写真を取り出し、皆に見せた。
チョコ「本当だ〜外見からマイクの持ち方までほんとにそっくりだね。萌夏が大人になったらこんな感じなのかな?」
千夜「萌夏ちゃんとチノちゃんのお母さんの写真並べて母娘って言ったら、間違いなくみんな誤解するわね」
チノ「千夜さん、チョコさん、私は誰の子なんでしょうか。そして私はどうしたらいいんでしょうか?…」
千夜「チョコちゃん、どう思う? チノちゃんの気持ちを聞くだけでは、足らないような気がするの」
チョコ「うん、千夜ちゃんの言うとおり、愚痴や不安を聞くだけなら、ココアちゃんが適任だし私達のところには来ないよ…」
千夜「そうね。「楽しい」ことはココアちゃん大得意だけど、こういう重い辛い悩みは、すぐ容量オーバー起こしちゃうわね…」
チョコ「千夜ちゃん、チノちゃんは私達に助けを求めていて、解決の糸口を掴みたいんだと思うよ…」
千夜「きっと、そうよね…」
青ブルマ「皆さん、大変そうですね〜」
チノ「あれ?、いつの間に」
チョコ「神出鬼没だね。相変わらず…」
青ブルマ「お茶を飲んでいたら、ちょっと、お話が聞こえてきたので、加わってしまいました〜」
凛「みなさん、こんにちは〜」
千夜(おや、凛さんも店内にいたのね…)
チョコ(さっきまで誰もいなかったはず。お二人は今までどこに居たのかな?)
青ブルマ「ま、また凛ちゃんに連れて行かれちゃう〜…もうちょっと待って〜、凛ちゃん」
凛「連れて行きませんよ、
青ブルマ「だって、〆切が迫ってるから…連れ戻しに来たのでは、ないのですか?」
凛「〆切? なんですか、それは」
青ブルマ「凛ちゃん?」
凛「〆切のひとつやふたつ、どーでもいいです。チョコちゃんのためなら先輩として…」
チョコ「凛先輩…」
青ブルマ「そ、それは……凛ちゃん…一体どうしたのですか?」
凛「考えるポイントはチョコちゃんの妹さんでしょ? 翠ちゃんはストーリーテラーとしての役割を果たして、チノちゃんに解決のアドバイスをしてください!」
青ブルマ「私が〆切守らなくて、出版社の業務進行がめちゃくちゃになったら、凛ちゃんが…」
凛「良くて始末書、悪くて会社クビですよね。望むところです。そうなったら、会社辞めてチョコちゃんと甘兎庵でバイトします!」
チョコ「そ、そこまでしていただかなくても…」
凛「いえ、このままでは私の気が済みません」
チノ(青山さんと凛さん、いつもと様子が違います…)
千夜(従業員は不足してるから、バイト大歓迎よ…)
青ブルマ「そんなの、いやです…。いままでの私と凛ちゃんとの仲は…」
凛「翠ちゃんとの仲も、それまでだった、ということです。私は、私の新しい妹、チョコちゃんに、先輩、いや姉として役に立ちたいのです。」
チョコ(たしかに、凛先輩とはSNSやメールで学校生活の質問なんかで連絡取り合ってたし、私と境遇や育ちが似ていた凛先輩に、SNSで甘えちゃったこともあった…)
青ブルマ「わ、わかりました…(まさか凛ちゃん、ここまでチョコさんに…)」
チノ「お手数をおかけしますが、よろしくお願いします、青山先生」
青ブルマ「まず、この状況ではチノちゃんのお父さん、タカヒロさんに聞いても、埒があかないでしょう」
チノ「そうですね。(
青ブルマ「ですから今回の問題のキーパーソンは、チョコさんのお母様だと思います…」
チョコ「私の母、ですか…」
青ブルマ「そう。もちろん萌夏さんのお母様でもあるわけですから、チノさんの心配される事柄は、よくご存知なのではないでしょうか…」
チノ「た、たしかにそうですよね」
千夜(今の緊迫(?)した状況でも、冴えてるわね、青山先生…)
青ブルマ「あとは、その方からご事情をお話していただける環境を整えないと…。チノさんが急に聞きに行ったとしても、教えてはくれないでしょう…」
チョコ「青山先生、どうすれば、いいのですか?」
青ブルマ「それは、チョコさんのご尽力次第ですね。チノさんの悩みが解決するかは、チョコさんの行動いかんにかかっています」
チョコ「はい、がんばります!」
千夜「チョコちゃんが、お母様にまずはコンタクトをとる、ことですか?」
青ブルマ「そう。場合によっては、チノちゃんとチョコさんが一緒に、その方とお会いすることも必要かも知れません」
チノ「チョコお姉ちゃん〜」
チョコ「お姉ちゃんに、任せなさい〜」グッ
ピカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ
一同「ま、眩しい」
チノ(あいかわらず モカ(ココアの姉)さんのような凄い姉オーラです)
チノ「青山先生、アドバイスありがとうございます。一歩進めたと思います」
青ブルマ「どういたしまして。お役に立てて幸いです〜」
千夜「さすが青山先生ですね」
チョコ「青山先生、凛先輩、ありがとうございます」
青ブルマ「チョコさんも、チノさんも、千夜さんも、色んなひとに思い思われているって事です」
凛「私もチョコちゃん達のお手伝い、するわね」
青ブルマ「ちょっと、凛ちゃん? 凛ちゃんは私と一緒に、これからホテルに缶詰です〜。〆切が近いし」
凛「え? 私はチョコちゃんともう少し…」
青ブルマ「いま、私はチョコさんに強く嫉妬してしまいました」
チョコ「……」
青ブルマ「でも、これは私の凛ちゃんに対する思いが足らなかったからです。私と凛ちゃんで解決する問題です。チョコさんは悪くありません」
凛「翠ちゃん…」
青ブルマ「もちろん、〆切は守ります。その前に、凛ちゃんには私が一番ってことを、手とり足取り、また、わからせてあげます…」ニコ
チノ(なんか妙な展開に…)
凛「わ、私は後から執筆場所のホテルに行きます…」
青ブルマ「それだと〆切に間に合いません。さあ、凛ちゃん、私と一緒にホテルにいらっしゃい…」
凛「あーあー聞こえない」
千夜(ほほえまー)
青ブルマ「最後に当然のことですが、チノさんの悩みは、タカヒロさんには勿論、その他の誰にも口外しません。ご安心下さい」
チノ「ありがとうございます。青山先生」
青ブルマ「それでは皆さん、ごきげんよう〜」
千夜、チョコ、チノ「青山先生も、凛さん(先輩)もお気をつけて…」
青ブルマ「さあ、凛ちゃん、終わるまで絶対離しませんよ…」ガシッ
ズルズルズル…… アーアーアーキコエナイ………
チョコ「凛先輩があーあー言いながら、青山先生に連れて行かれちゃった」
千夜「いつもと逆さまだけど、微笑ましいわ」
チノ(微笑ましいんでしょうか?)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
チョコ「チノちゃん、私の母に早速連絡してみるよ…」
千夜「お願いね…」
チノ「ありがとうございます。チョコお姉ちゃん…」
*チョコ実家へ電話中
*電話終了
千夜「どうだった、チョコちゃん」
チノ「…」
チョコ「…チノちゃん、青山先生の言う通り、私の母に会ってみない?」
チノ「えっ…」
チョコ「母に聞いたら、チノちゃんの知りたい情報、どうやら知ってるみたい。でも、電話で話すことじゃないから、直接会って話したいって」
千夜「話してはもらえそう?」
チョコ「うん、でも母は体調が良くないので、母が木組みの街にチノちゃんに会いに来ることはできないの」
千夜「だから、チノちゃんがチョコちゃんのお母様に会いに行かないと、ダメなのね」
チョコ「うん、それでチノちゃん、一人旅したことある? 私の実家、遠いよ?」
チノ「お恥ずかしながら、私自身、一度も街の外に出たことがないんです…」
チョコ「そうなんだ…」
千夜「…悪いけどチョコちゃん、チノちゃんと、お母様のところに一緒に会いに行ってもらえないかしら」
チョコ「チノちゃん、私と長い旅になるけど、いいかな?」
チノ「チョコお姉ちゃんとなら安心です」
チョコ「千夜ちゃん、大丈夫?、お店の方は…」
千夜「千夜お姉ちゃんにまかせなさ〜い」bang!
チョコ「千夜ちゃん…」
チノ「千夜さん、チョコさん、ありがとうございます」グス
チョコ「ほらチノちゃん、泣いちゃだめ」ナデナデ
千夜「これで決まったわね。なら早速、作戦会議よ」
チノ・チョコ「おー」
千夜、チョコ、チノと青ブルマ、凛のやり取りでした。青ブルマはチョコに凛を取られそうになったと勘違いし、本気(?)を出したのでした。
これから、チョコとチノで旅をします。
今後の更新スピードは落ちていくと思いますので、ご勘弁下さい。
今回も、この拙いssをお読み下さいまして、ありがとうございました。