演習場にてオールマイトから戦闘訓練の概要が説明される。
2人ずつのチームアップ、それぞれヒーローチームとヴィランチームに別れての屋内戦闘訓練。
...チームアップとはコミュニケーション能力の低い人間にとって最大の壁を用意するとは、流石、雄英。
これもまた、『Puls Ultra』越えるべき壁なんだろうか。
途中、質問が一気に吹き出しオールマイトがジョークで誤魔化しながらも困惑する、という珍しいシーンも見れた。
毎年結構な値段の公式パーカーを律儀に買い続けて収集しているファンもいるらしいからそんなヒト達からすればお宝映像だろう。
と、思考を飛ばしていれば本格的に状況設定が説明される。
『核兵器』を所持するヴィランが屋内に潜伏。
それを受けたヒーローが拠点に襲撃。
迎え撃つヴィラン。
ヒーローチームの勝利条件が『時間内に二人のヴィランに確保テープを巻き付ける』or『核兵器のハリボテにタッチ』
対するヴィランチームの勝利条件は『時間内にヒーローを二人捕まえる』or『終了時間まで核兵器にタッチされずに逃げ切る』
探索、戦闘をこなすヒーローチームよりも、逃げ切る形にできるヴィランチームが有利に見える点はそれこそ『Puls Ultra』なんだろう。
そして何よりチーム分けと対戦チーム決めがクジらしい。
壁なんてなかった!
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最初の組み合わせはヒーローチームの勝利。
ヴィランチームは二人ともハリボテ前で待ち構えていた。
腕が多い子が一人で突入。
個性把握テストで握力500代をマークしたそのパワーに警戒したヴィランチームが先手を取り、戦闘が始まる。
耳たぶの子が放つ音波攻撃。
不可視の範囲攻撃に怯んだ間に放たれる触れるとくっつく玉と既に設置されていた玉に腕が多い子は苦戦していた。
しかし、二人の気が反れていた間に透明の子がはこっそりと核兵器にタッチ。
そこで一試合めが終了。
全員一度地下のモニタールームへ集合して、結びに頭の良い子が総評をしてオールマイトがぐぬぬってなっていた。
次の組も順調に終わったのだが、三組目が凄かった。
ヒーローチームの目付きの悪い子とヴィランチームのモサモサの子の間に因縁があったのか目付きの悪い子が独断専行による突貫。
その前に頭の良い子の罠が立ち塞がる。
目付きの悪い子は意外と繊細なコントロール、抜群のセンスでもって罠を切り抜けモサモサの子まっしぐら。
接敵したモサモサの子が挑発を交えて二人が戦闘を継続しながら移動。
焦れた目付きの悪い子が大爆発。
オールマイトの警告が飛ぶ。
これは目付きの悪い子というより爆発の子だ。
しかし、モサモサの子の読みとトラップを利用した立ち回りの良さが目付きの悪い子改め爆発の子に突き刺さり確保。
一方、別行動の鳥頭の子が頭の良い子相手に個性による実質、二対一の苦戦を強いる。
頭の良い子も事前に核兵器のデコイを大量生産していた。
状況は泥仕合。
勝負は分からなくなった。
そこにモサモサの子が救援に来て2対2。
ヴィランチームは遅延戦術を展開。
そこでタイムアップ。
爆発の子は酷く傷ついた表情だったのが印象的だった。
次の組み合わせはハーフな子の独壇場だった。
室内を凍らせヴィランチームの身動きを封じ込め、そのまま核兵器にタッチ。
強力な個性による不意討ちにヴィランチームは何もできなかった。
所感だけどワンマンプレイはよくも悪くも足し算引き算。
一人対相手で上回った陣営が勝利。
下回れば当然敗北する。
強力な個性だ、と認識されているだろう。
当然、皆が対策を練る。
個人技能でしかないそれは認識されるだけで反応されやすい。
対策を立てられると、それだけ不利になる。
今回は互いに情報がない状態だった。
けど、次回は違う。
頭の良い子に火炎放射器を用意されれば凍結する間もなく溶かされるかもしれない。
まぁ僕の場合はすぐに傷が治ってしまうので筋力によるゴリ押しで最短距離での肉弾戦一択なんだけど