専業主夫目指してるだけなんですけど。   作:Aりーす

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リクエスト回の時はこうやってリクエスト回ってタイトルにつけようと思います。オリジナル回だと思ってください。ラブコメ風味だったり色々だと思います。ifリクエストをくれても良いのよ???ただし主人公が女性パターンはまずいです。先輩組って書いてますけどりんどー先輩出てきてねぇ、詐欺か


▶︎8(リクエスト回1–先輩組)

 

 

 

日にちや月日はいらない。偶にはそんな日もある。

 

 

 おはようございますこんにちはこんばんわおやすみなさい。多分これを見てる時は朝か昼か夜かわからないのでこんな挨拶にしました。寝てる時に日記を読み返すなんて不可能だけど。

 

 現在俺が住んでいる場所には3名の所在を確認しています。1名は言わずもがな俺です。むしろ俺がいなかったら誰がいるんだ。幽霊か、それとも座敷わらしか。はたまたストーカーか。俺にストーカーとかあり得ませんね。

 

 あ、でも最近よく見かける人がいる。俺が行く所大体にいる気がして、話したいんだけどあまり近寄ってくれてない人がいる。薙切さんに聞いたら美作くんって言うらしい。

 

 何だっけ、パーフェクトステッカー?なんかそんな感じじゃなかったかな、見た目で色々持ってかれてるから思い出せない。名前とかより見た目で印象を覚えられるタイプだよ、彼。

 

 俺から話しかけたりしたんだけど、若干避けられてる気がしなくもない。一回俺がひつまぶしと言う名の料理を作ってたんだけど、その時にも来てくれてたから結構良い印象持たれてるのかなって思ってたのに。

 

 なんか俺の料理を遠慮がちにまじまじと見てたし、別に食べても良いよって言ったんだけど。その時からやけによそよそしくなったって言うか。まぁというより元々沢山話したりしたわけじゃ無かったけど。

 

 なんか数人を除いて大体俺って引かれてる気がする。数人ってのは薙切さんと新戸さんと幸平くんと伊武崎くん。幸平くんに招かれて極星寮に行った時もあの一色先輩を除いて、警戒されてる気がしたし。

 

 ただ出迎えの中に裸エプロンがいたのは流石に予想外。女子がいるのに裸エプロンになれるってすごいことだけど、なんか凄いって思ったらダメな気もする。

 

 中に水着着てるらしいけど、それでもダメじゃない?こう、倫理観とかそういうの的に。何でか一色先輩にはよく知られてるらしい。何でですかって聞いたら君の先輩から、って言われてなるほど納得。

 

 だって先輩の知り合いって1人しかいないし。某小林竜胆先輩。某って付ける意味あった?

 

 まぁ個人的に見たらトラブルメーカー感溢れてるんだけど、それが今日の日記につながるわけです。今日の日記の最初に書いたけど、今日は俺以外に2人の人物がいるわけです。しかも泊まり込み。

 

 部屋があるとは言え泊まるのは何故や。3年生側が早く終わっただけやん、1年生は別に早く終わってなんかいないぞ。しかも1人は初対面の人なんだけど、泊まりに来るって何故?

 

 1人はこれも言わずもがな竜胆先輩。ただもう1人が俺は会ったことどころか話したこともない人なんだよね。十傑第四席、茜ヶ久保もも先輩。何で俺の知り合いって半分くらい十傑なの???

 

 茜ヶ久保先輩は何というか、見た目的にはギリ中学生ってレベルな気がする。前も書いた気はするけど俺はそこまで身長は高くないけど、その俺から見ても低い。

 

 後ずっとぬいぐるみを抱えてる。名前はボッチー?いや、そんな悲しい俺を表すような言葉じゃないな、ブッチーだな多分。持ち方的にブッチーの首を絞めてるんじゃないかと思っている。もし見た目が筋肉モリモリだったりすればあのブッチーはすでに五回は死んでるな。

 

 茜ヶ久保先輩がなんで来たのが不思議でならなかったんだけど、理由は結構簡単だ。竜胆先輩に話したことがそのまま伝わったらしい。いつだったかの課題でスイーツを作ったんだよ。

 

 こう、家庭でできる手軽スイーツとかやっぱ作りたいじゃん。女子力とかは皆無だけど、なんか作れたら良さそうじゃんか。だから母さんに頼んで教えてもらった。今更だけど母さん何でも作れるよな。

 

 で、それを竜胆先輩にも食べさせた事もあるんだけど、それがどうやら伝わったらしい。茜ヶ久保先輩はパティシエらしいし、スイーツって聞いたら居ても立っても居られない、みたいな感じ。

 

 かと言って俺の所に来るか?一年生と三年生だよ?見た目的には逆に見えるかもしれないけど。わざわざ下級生の所に来なくても良いと思うんだけど。

 

 竜胆先輩が少し席を外す時間もあったし、その最中に話したりはしたんだけど俺と同じ感じ。こう、コミュ障感が溢れ出てる。ある意味繋がりを感じた。

 

 まぁそれは茜ヶ久保先輩も同じらしく、たまに話す程度の良い時間を過ごせた。竜胆先輩がいると必ずどちらかに近寄って来るもんな。その話をすると茜ヶ久保先輩も被害に遭った事はあるらしい。

 

 それとスイーツを作って、と言われた。遠月学園の中でスイーツNo. 1って言う人に作れ、と?いや、無理でしょ。しかも何故かそれは茜ヶ久保先輩には伝わらなかったし。

 

 何でや、それまで話さなくてもコミュ障同士での繋がりで分かってたじゃん。知ってるか、コミュ障ってのは人が近くにいると目をそらす分、何かと気を配れるのだ。

 

 例えば水がないとか、そういうのは気づける。まぁそこで行動を起こせるかどうかはコミュ障レベルと相手次第。もし上司とかだったらコミュ障とか言ってられないから、きっと。

 

 作って?って身長差もあり上目遣いで言われたからやるしかないじゃん。子供とか泣かせたらもう大変よ。10分連れまわすだけでも捕まるような世界だからな。

 

 スイーツって言っても時間がかかるのは無し。そして秋の選抜が近づいているという事でお題はカボチャ。2時間程度冷やす作業はあるけど、悲しいかな、この2人が来たのって17時くらいなんだよ。竜胆先輩が出て行ったのも18時とかだし、それから作れば21時には作り終わるし。

 

 まぁ舌に合うかどうか分からないけど、わざわざスイーツで馬鹿高いフルーツを使ったりとはしない。やっぱ安い物で美味しさを代用しないとな。

 

 という事で今回使うのはなんと、チョコレートクッキーという名のオレオさんです。久しぶりに食べたくて買って来たこやつを使ってかぼちゃのムースを作ります。

 

 オレオがムースになったりするわけじゃないけどな。ついでに多分余るしタルトレットも作る。あ、オレオの上にタルトレットを作ります。

 

 意外に簡単だから。かぼちゃをレンジとかで温めてバター、砂糖、生クリーム、蜂蜜、卵黄と一緒に混ぜる。ミキサーとかで混ぜた方が良いよ、簡単だし家庭にもあるし。

 

 誰に説明してんだよこの日記。まぁ思い返せるから良いけども。あ、バターは溶かすのがどちらかと言うといいから温めたかぼちゃとは早めに混ぜた方が良い。

 

 ちなみに風味を入れる為にラム酒を入れました。子供とかいるならやめた方が良いとは思う。まぁ高校生なら大丈夫でしょ、小さじ程度だから。酔っ払ったら弱すぎ、なのかな?

 

 まぁそれをテレビでよく見る奴に入れて、オレオを2つに切ります。こう、中のクリームが見えるように切るんだ。で、その間に作ったペーストを若干オシャレっぽく上にかける。やり方的には外から中へ、って感じかな。

 

 後はこれをオーブンでチーン!いや、音おかしいかな?まぁ家庭にあるのレンジだからオーブントースターは買うしかないかな。俺の家にも一応あるし。まぁおかし作りに無縁なら買う必要はない。

 

 あ、ちなみにムースの方なんだがオレオは砕きます。麺棒なりなんなりで砕くとやりやすいと思う。ちなみに皿はココット型。聞き覚えはないかもしれないけど家にはあるかもしれない。

 

 まぁ俺の家ではスープとかの皿で使われてたけど。小さめな奴もあるから。ムースの方はゼラチンとか色々工程はあるんだけど、書きたくないのでカットで。今書いてる間にも普通に寝泊まりしてるから、あの2人。

 

 一応男女のはずなんだけど。とは言え結構長い間いる竜胆先輩に知り合ったばかりの、見た目結構小さい先輩に手を出そうとも思わないんだけど。当たり前だよな。

 

 まぁ完成してから食べてもらった。普通に美味しそうに食べてくれたから良かった。まぁここまでは良かったんだけど。良かったはずなんだけど。ここからが問題なわけです。

 

 

 

 

 

 

「……まだ、起きてる?」

「……そろそろ日付変わりますけど、何でここに来たんですか」

「……名前、呼び方考えようって思った」

「別に何でも……罵るのだけは無しで」

「……じゃあ好きに呼ぶ、ゆっきー」

「……ブッチーと同じ運命を辿りそうですね、その名前」

 

 コミュ障同士のはずなんだけどまだ寝ずに話しに来るんだよな、茜ヶ久保先輩。あ、ここは日記じゃなくて心の中で思ってる事だから。竜胆先輩は……うん、寝てるかもな。結構寝るの早い方だとは思うし。何で知ってるかって?泊まりなんて何回もあったし。

 茜ヶ久保先輩はコミュ障の中でも結構上の方らしい。竜胆先輩でもちゃんと話せるようになったのは1ヶ月経ってからだそうだ。まぁ竜胆先輩はコミュ力とか数値で表せないくらいだと思うし。

 

「ゆっきーは、パティシエになる気はない?」

「食べてた時にも聞いてたじゃないですか。なる気はないです」

「……スイーツを作る気は?」

「それはあります。でも俺はそれを極めるとか、じゃないです」

「……そっか、残念。今度誘うね」

「……諦めの選択肢を先輩に授けます」

「誘いを受ける選択肢を、140個くらいあげるね」

「……多すぎですよ。というかさっき29個もらったんですけど」

 

 さっきもかぼちゃのムースとか食べてる時に誘われたし。別に極めるつもりがないのは本当だよ。ただそれを活かそうとしてるのが家庭のキッチンでだからさ。こう、合ってないじゃん?

 後コミュ障のはずなのに同類とはよく話せるみたいですね。俺も話せてる気はするんだけど、多分それは見た目の効果も加わってるよ。警戒する必要があまりないもん。変な事になる確率も少ないし。

 

「……そうだっけ?ブッチーが授けたんだよ」

「ブッチーの所為ですか……まぁそろそろ寝ますよ、俺も」

「……そう。じゃあおやすみ」

「おやすみなさい、先輩」

「……あ、そうそう。今度は私と一緒に作ろ?」

「……気が向いたら、で」

「じゃあ、今から?」

「……気が向かないので今度でお願いします」

「ん、分かった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 日記に戻るけど、まぁ寝るって言っちゃったんで寝ます。おやすみなさい。

 

 




日記形式は一文ごとに改行してますけど、会話とかの場合は続けるようにして区別してみました。ちなみに今回限りですよきっと。
「食戟のソーマの世界観にオレオってあるの?」ってツッコミは無しでお願いします!!!
もも先輩可愛いから調べろ、調べて。ロリコンではないぞ。それと誘いを受ける選択肢はもも先輩に因んだ数字です。
どうでも良いことですけど、食戟のソーマの新作書こうかなって思ってます。他にあまりない気がするんで、生徒じゃないけど教師でもない、だけど遠月学園にいそうな人をメインに書こうとしてます。投稿したらよろしくお願いします


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