勘のいい人は気付いているかもしれませんが、今回ついに少年の正体が発覚します!
「待っててね、×××くん...!」
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ホノカは今、シロガネ山を登っている。
不運なことに、前日ジョウト地方の東部で雨がふり、足場が安定しない状況での登山だった。
「うぅ...靴下が濡れて気持ち悪いよ...」
一人愚痴っていても状況が改善されるわけではない。
ただ、ひたすらに登っていた。
だが、こんなことを繰り返していれば、自然と肉体は限界を迎えるわけであって、
「うぅん...うん、ちょっと休憩しよっかグレイシア!」
「シアッ!」
こうして、ホノカはシロガネ山で一夜を明かした。
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翌朝
「いやーよく寝た!」
「シァ~...」
気持ちよさげなホノカに対しグレイシアはよく眠れていなかった。
当たり前だろう。仮にもここは洞窟、しかも山の中。
むしろホノカのように気持ちよく眠れる方がおかしいのだ。
ま、それはさておき、一人と一匹は頂上を目指して登りはじめた。
「しっかし、とてつもなく険しいとは聞いてたけど、噂以上だねこりゃ」
「シァっ」
ぐんぐん登っていくホノカ、それにしっかり着いてくるグレイシア。
この一場面だけでも、一人と一匹がどれ程強い絆で結ばれているか、どれだけホノカがグレイシアに対象して本気で接していたかがよくわかる。
「にしてもいつまで続くのかな。たぶん半分は登った気がするけどなあ~」
そう漏らすホノカ。しかし、実際もう三分の二を登りきったところだ。ホノカたちの底なしの体力は伊達じゃない。
「お!グレイシア、あそこ!外に出るよ!!もしかしてもう頂上なのかな?」
「シァ?シァ~!」
意気揚々と外に出るホノカとグレイシア。
しかしそこに待ち受けていたのは――――――
辺り一面の雪原だった。
「...えぇーっ!?ゆ、雪ぃ!?」
「シァ~♪シァ~♪」
ただただびっくりするしかないホノカと嬉しそうなグレイシア。
「もう、昨日は雨で今日は雪、踏んだり蹴ったりだよ...」
「シァ~?」
まあ、今さら引き返すなんて選択肢もない。ただただひたすらに進むだけだ。
「んー、さて、もう一踏ん張り、いきますか!グレイシア!」
「シァ~っ!」
そうして、シロガネをいったり来たりすること約一日半。
遂に到達した。そう、少年がいる頂上へと。
「...ん~っ...!もしかして、ここ頂上?」
「シァっ」
「てことは...付いたー!終わったー!!長かったー!!!」
「シァ~っ!!」
ぐ~っと伸びをするホノカとグレイシア。
しかし、本当の戦いはここからだ。
「待っててね、レッドくん」
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「...遂にここまで来たか。ホノカ。さあ、オレを楽しませてくれ...」
次は遂に決戦です!
ちなみにホノカの手持ち
グレイシア♀
ウインディ♂
リザードン♂
ルカリオ♂
ドサイドン♀
フシギバナ♀