μ's
高坂穂乃果、園田海未、南ことり、etc・・・
(μ'sのメンバーは全て名前のみのカタカナ表記です)
ポケットモンスターhgss
レッド、グリーン、オーキド、ワタル、ウツギ、シルバーetc・・・
同どんどん増えていく予定です。
舞台はカントー地方、ジョウト地方(予定)です。
#1 約束
―――
『・・・おーっと!チャレンジャーホノカのウインディの神速がクリーンヒット!チャンピオンワタルのリザードンを撃破したーっ!
これでワタルの手持ちは残り一体、後がない!』
少年が持つポケギアのラジオからは、生放送中のジョウトリーグの実況放送が流れている。
少年は顔色一つ変えず、ラジオに聞き入っていた。
『きたー!チャンピオンワタルの最終兵器、カイリューだァッ!ホノカ、残りの手持ちは二体とはいえ、これはキツイか!?』
放送を聞きながら、少年は、数年前に交わした、『ホノカ』とのある約束を思い出していた―――
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あれは、少年の旅立ちの日、マサラタウンでの出来事だった。
オーキド博士からヒトカゲをもらった少年は、今まさに旅立とうとしていた。
『×××くーん!待って!』
蜜柑色の髪の少女が、ガーディを連れて少年の元へかけてくる。この少女がホノカだ。
『ホノカ、待ってください!』
『おいてかないでよ~!』
そして、あとから追い付いた、ホノカを叱責する黒髪の少女ウミと、対称的に泣きべそをかいている、グレーの色の髪の少女が、ホノカと耳打ちしあっていた。
やがて、三人は、少年にあるプレゼントをした。
『はい、私からはキズ薬!おこづかいたりなくて、三つしか買えなかったけど、使って!』
『私からはモンスターボールです。これでたくさんのポケモンと友達になってください!』
『私は、毒消し!トキワの森は毒ポケモンがいっぱいいるから、いざというときに使ってね!』
と、三つの小袋を渡してきた。少年は、
『・・・ありがとう、大事につかうよ』
と返す。その表情には少年にしては珍しく、嬉しさがにじみ出ていた
三人と別れ、マサラタウンから出ようとしたその時、ホノカがなにか言いたそうにかけてくる。そして、
『×××くん、ファイトだよ!絶対、一番強いポケモントレーナーになってね!』
と少年に言い放つ。少年は、
『おう、絶対チャンピオンになってやる!』
とホノカに言い返した。そして、
『そしたら、いつか私はチャンピオンになった×××くんのこと、絶対倒してみせるから!』
『へへっ、そうか、楽しみにしてるからな!約束だぞ!』
『うん!約束!』
これが、数年前に交わした三人との最後の会話だった。
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「もう、あれからだいぶ時間がたったな・・・
オレは、たしかにチャンピオンのグリーンを倒して、新たなチャンピオンとなった。」
「でも、その日を境に、オレを超えるトレーナーは一人もいなくなってしまった・・・」
「だけどホノカ、お前なら、オレのこの飢えを、渇きを、疼きを癒してくれるかもしれない」
「待ってるぜ、あの時の約束通り、オレを超えてみせてくれ」
呟き終えた少年が持つポケギアからは、勝負が決着したという実況が流れていた。
『・・・ホノカのリザードンのドラゴンクローが勝負を決した!新チャンピオン誕生だアッ!!ジョウトリーグ実況生放送、CMのあとからwinnerインタビューに移ります――――』
少年は、静かにポケギアの電源を落とした。
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「やった・・・これで、×××くんと、戦える・・・」
「待っててね、あの時の約束、果たしに行くよ」
蜜柑色の髪の少女は、一人呟いていた。
え~、初めての小説で、あちこち突っ込みどころだらけと思いますが、暖かい目でお願いします!
アドバイスなどありましたら、どんどんください!