Aono Canata no For Answer   作:一織

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作者「この赤髪の白衣着てる人すげえ好みなんじゃが」

友人「先生ね、その人のルートまだかな」


作者「え……ルート無いの?(絶望)」


“イレギュラー”と“最強” ~お肉好きを添えて~

「ふむ、それで私の所に……か良いだろう、イェルネフェルト、ちょっと付き合え」

 

 

 

「各務教諭…?」

 

 

私が困惑するのをよそに、各務教諭にあれよあれよと校庭まで連れ出される

 

 

 

「話は昌也から聞いている、掛かってくるがいい。」

 

 

 

 

そう言い各務教諭はグラシュを起動させ、飛ぶ。

 

 

 

 

「本気は出さん……あぁ、きっとな」

 

 

 

 

そう言いニヤリとする

 

 

――――――

「そらぁ!!」

 

 

 

 

「ぐぅっっ!!」

 

 

 

 

各務教諭とのFCは接戦を極めた

 

 

 

「そこ!!」

 

 

 

「これ程か、見事…!!」

 

 

 

空に金色に近い色のコントレイルと、薄緑色のコントレイルが残る

 

(これ程までに接戦なのはいつぶりか……だが私は悲しいよ、イェルネフェルト…それ程の強さで…私と同じ道を歩むか?)

 

 

 

「っはぁ…っはぁ…!!」

 

 

 

「時間だな……」

 

 

 

 

「俺の負け…ですね、ありがとうございます、各務教諭、また、やりましょう」

 

 

 

「まぁ、待てイェルネフェルト、少し話をしようじゃないか」

 

 

 

―――――

 

 

「私もな、お前と同じ様な経験があるからお前に戦いを挑んだ。だが確信したよ。お前なら大丈夫だイェルネフェルトお前はまだ飛べる。」

 

 

 

 

「各務教諭……」

 

 

 

「お前の過去の事は聞かんよ、何か“特殊な”事でも抱えているのだろう?」

 

 

 

「何故、そう思うんですか?」

 

 

 

「普通に考えれば解るさ、平凡な生活を送った生徒の口から“なんの為に飛ぶか”など出ると思うか?」

 

 

 

「何か特殊な事情でもあるのだろう、それこそ“命のやりの先に平和を手にした戦士”の様な…な」

 

 

「………」

 

 

 

「世迷言だったな、忘れてくれ。だが―――」

 

 

 

 

「お前とのFCは私が今までした中で1番楽しく飛べた。それだけは忘れないで欲しい」

 

 

そう言い、微笑んだ姿は何処か“彼女”に似ていた

 

 

―――――――

 

その日私は各務教諭に夕食を奢られてしまった。なんだか悪い気がしたので自分も出すと行ったのだが

 

 

『生徒に金を出させる教師が居るものか』

 

 

と言われあれよあれよと出されてしまったのである。

 

今は一人で暮らしている部屋に帰り、シャワーを浴びたので着替えていた。

 

 

 

すると、突然チャイムの音がするので、出る事にした

 

 

「この時間に何かの勧誘か?」

 

宗教勧誘とかが偶に来るのだが、私がこう言うと大体帰ってくれるのでその点は助かるのだが

 

 

 

 

「ごごごごごめんなさい!!」

 

 

 

目の前にいたのは見知らぬ少女……

 

 

さてどうしたものか

 

 

 

――――

 

 

 

「すまなかった、怖がらせてしまったようだな。」

 

 

 

 

「い、いえちょっと驚いただけですので……」

 

 

なんだかんだして結局私の家に上がってきた。警戒心を持ってほしいものだが……平和なここでは仕方ないのか?

 

 

 

「で、何か用だったのか?」

 

 

 

「実はですね、昨日からここに越してきまして、その挨拶と……晩御飯の角煮を少し多く作ってしまったのでお裾分けに…」

 

 

 

とてつもなく優しい少女だな…

 

 

「成程、そう言うことならば、お言葉に甘えよう。あぁ……そう言えば名乗っていなかったな、俺はミナセ・イェルネフェルトだ、久奈浜学院に通う2年だ」

 

 

 

「すいません、私も名乗っていませんでした、私は市ノ瀬莉佳です。高藤学園福留島分校の1年です」

 

 

 

年下か同年代だとは思っていたが……まさか一つ下だとは思っていなかったな…

 

 

「所で、ミナセさんは部活は…」

 

 

 

「まだ部活には入っていない……まあ入る予定はある。」

 

 

「あれ?2年なのに…ですか」

 

 

 

「あぁ……実は俺も此処に来たばかりでな、色々とあって」

 

 

 

 

「そうだったんですね。すいません。」

 

 

 

何も謝る事では無い。と言い私はそろそろいつもの鍛錬をして寝ようと思っていたので、市ノ瀬を帰す。

 

 

 

「すぐ隣だが気を付けてな、ああ、容器は洗って返す。」

 

 

 

「分かりました。おやすみなさい。」

 

 

 

「ああ。」

 

 

 

――――――――

 

その日、私は久しぶりに良い夢を見た。どんな内容だったかは良く覚えてはいないが、何処か幸せな時間を過ごしている。何でもない日々が幸せなだと思う、そんな夢だった。




漸くヒロイン全員登場……え?時系列的に市ノ瀬はもっと先に主人公の家の隣に住んでたんじゃないかって?

細ぇ事はいいんだよ……

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