Aono Canata no For Answer   作:一織

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蒼の彼方のフォーアンサーと言う誰もが思い浮かぶ発想を小説にしてしまった…


でも私は蒼の彼方のフォーリズムの原作をプレイできてない!!しかもアニメ版も見ていない!!


前日談 リンクス戦争の英雄の最期

『遅かったな、言葉は不要か』

 

 

またあの時の思い出、もう何度目か解らないくらい同じ夢を見る。

 

 

 

ジョシュアがホワイトグリントではなく、アレサを駆けアナトリアを襲撃してくる、そして私はホワイトグリントにMOONLIGHTを装備し、ジョシュアの駆けるアレサを斬り裂く…

 

 

 

「っはぁ…はぁ…」

 

 

 

 

 

その瞬間の夢だ。

 

 

 

 

何度も何度も夢に出てくる。ジョシュアの表情はどこか悟ったような顔で…

 

 

 

 

「大丈夫?貴方?」

 

 

 

 

私を気遣って声を掛けてくれる私のフィオナ……あぁ…私はフィオナの笑顔の為に戦っていたんだと改めて実感できる。

 

 

私はフィオナの頭に手を乗せ、大丈夫。そういい撫でる。

 

 

フィオナは少しくすぐったそうにしながら、私に身を預けて来る。

 

 

 

私はそのままフィオナを抱きしめる。

 

 

 

「どうしたの??」

 

 

 

 

「……また、あの時の夢を見た。もう私には戦う必要は無いと言うのに…」

 

 

 

そう言うとフィオナは少し申し訳無さそうな表情になる。

 

 

そんな悲しい目はして欲しくない…私は思わずフィオナの身体に手を伸ばした。

 

 

 

 

――――――

 

 

 

私はフィオナと余生を過ごした。とても幸せな時間だった。5分に1度愛を囁く様な、そんな甘い日々。

 

 

 

 

私はフィオナを残して先に逝かねばならないようだ。ACに乗り、AMSによる負荷とコジマの影響を受けたリンクスにしてはだいぶ長生きした方だ。

 

 

あぁ…フィオナ……私の最期を君に直接看取って貰えるなんて夢にも思わなかった。

 

 

 

 

なんて私は……………

 

 

 

 

 

 

 

幸せなのだろう…

 

 

 

 

――――――――

 

 

 

 

 

 

『本当に?』

 

 

 

 

『ああ、幸せだったとも、傭兵として生き、戦いの中でしか生きられなかった私に、愛を…全てをくれたフィオナと共に過ごした時間はとても幸せだった。』

 

 

 

 

『そう、でもまだダメ、貴方はもう少し幸せを知らなきゃ。』

 

 

 

 

『さっきから思っていたがお前は?一体なんなんだ?私はまだ死んでいないのか?』

 

 

 

 

 

『いいえ、確かに貴方は天寿を全うしました。でも貴方の半生は凄惨なものでした。貴方にはこれからそれを取り戻してもらいます。』

 

 

 

 

 

『どういうことだ?』

 

 

 

 

『貴方にはこれから違う世界に行ってもらいます。貴方とフィオナ、そして…ジョシュアが望んだ平和な世界へ』

 

 

 

 

 

『待て、それならフィオナとジョシュアも共に……っ!』

 

 

 

 

『残念ですがそれはできません…申し訳無いです…それに、フィオナはまだこの世界に生きています、そして…ジョシュアの魂は既に違う世界に転生しました。安心して下さい。』

 

 

 

 

『そ、そうか…なら仕方ない…』

 

 

 

 

 

『では、これから転生させますが、何か転生先で残してほしいものは何かありますか?』

 

 

 

 

 

『そうだな………この世界でのフィオナとジョシュアとの思い出を残して欲しい』

 

 

 

 

 

『ふふっ…ははは!それはなんとも!気に入りました!特別にこの世界での思い出を全部持っていかせます!大サービスですよ!それと……1つ私から“向こうの世界に合った贈り物”をあげます。それでは、行ってらっしゃい。リンクス戦争の英雄様。貴方に良い出会いがあります様に』

 

 

―――――――




2話目からあおかな世界へ!

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