ターゲットの暗殺教室   作:クローバー

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説明回です
なんか話の展開考えてるともう一人ヒロインができそうになってた。
まぁなるべく三人でいきたいと思っていますが主人公の性格上厳しくなってきました
追加したらすみません。



説明

『お見苦しいところを本当にすみませんでした。』

俺が謝る。すると

「いいけど……なんかあっさりと解決したよな。」

「うん。なんかもっと長引くものだと思ってた。」

「普通最終回で解決するのが感動のエンディングじゃないの?」

「不破さんメタいよ。」

苦笑してしまう

『俺も一応明日だと烏間先生から聞いていたんだけど、さすがに俺も騙されてた。』

「「「知ってたの?」」」

『一応ってか知ったの数日前だし。』

「えっとついでに何日前?」

『確か言ってきたのが五日前だったかな?』

「あぁ、その認識であってる。」

「それって。」

「康太くんが体調を崩し始めた日だよね。」

俺は頷く

『正直この配慮はありがたかった。逃げるのってゴールがわかると一気にプレッシャーをかかるんだ。あと少しだからと言って気をぬくとやられることがある。まぁ爪が甘いってことだ。』

「このことは俺と羽川くん、そして浅野理事長しか知らなかった。どんなとこから情報が漏れるのか分からないからな。」

『まぁ、先生には伝えたけどな。本当はみんなには伝えたかったけど、烏間先生に前に盗聴器仕掛けられたことがあって、もしかしたらの可能性から伝えることができなかった。』

「……なるほど、私は体育の時間に伝えたのは、唯一校庭で二人きりになれる時間だったからですか。」

死神が頷く。俺の家も盗聴器対策はしているが、監視カメラが仕掛けられていたら厳しい。だからあの日はあえて死神がよく遊んでいる砂場の近くの木の下で座っていたのだ。

「それにわざと羽川くんは体育の時間サボらせていたんだ。本当だったら羽川くんがサボるわけないだろう。本番では使えないが指導力もかなり優秀だった。しかも希望者にはちゃんと補習までしている。それも戦術や逃走術は我々も驚くほどだ。暗殺する立場ではない逃走する意見は貴重で、全部最終的な判断は羽川くんがするほどだ。そしてその的中率もかなり高い。」

「……そういえば康太くん、私が最初に私たちの暗殺を見てないのに射撃の欠点を見抜いてた。」

桃花が同じく納得したように頷く。

「同じく教えることに関しても俺よりも上手く、そして弱点はあるものの技術的にも経験でも俺よりも上だ。多分弱点を克服したら、あいつなんて本当にすぐにでも殺せるだろう。」

その弱点が一番の弱みなんだけどなぁ。

苦笑してしまう。

「だから本当はいち早く暗殺に参加してほしかったんだが…今回の件は本当に俺たち防衛省が悪かったのはわかりきっていた。一応理事長からも金銭の他に羽川くんの安全を保護することを条件にしていたのだが、一度うちが暗殺者を雇ってしまった。」

すると少し納得がいった。あれ以来俺目当ての殺し屋はいなかったのだ。それは理事長のおかげだったのか。

「だから羽川くんと個人的に交渉した。羽川くんの安全、そして身の回りの人、つまり君達の安全を守ること。またできる限り暗殺に協力をする。つまり今回の証明がそのうちの一つだ。その条件を俺と浅野理事長、首相と羽川くんの契約としたんだ。元から羽川くんは暗殺の協力はすると言っていたが。」

『こういうとこ堅いですしね烏間先生。』

何度違う条件でもいいと言っていたのにな

「……まぁ羽川くんの暗殺の協力で、かなり暗殺できる可能性が上がる。そして今までの報酬がこの結果だ。」

「でもいつ取引を。まさか最初からじゃないだろ?」

もちろん最初からじゃない

『修学旅行前に結んだんだよ。あかりには言っただろ、浅野理事長と飯を食いにいったって』

「……あっ!」

思い出したのか驚いている

『本当は正直ここから離れるつもりだったんだよ。でもカエデと桃花と付き合ったり、なんだかんだ居心地が良くてずっとここに居たかったんだよ。だから俺は少し無茶して四人の面談に取り合わせたんだよ。』

「ちょっとそんなことすぐにできるわけが。」

「いや。俺達が合わせるしかなかったんだ。あの時の内閣とは違って羽川くんが生きているのを知っているのは、全くと言っていいほどいなかったんだ。それで俺も、誰も裏で執行されている暗殺依頼を取り消すことができなかった。」

「……」

「それに他国では羽川くんは大きな功績を挙げている。それも国の危機や紛争を平和に解決したり多くのことをやってのけた。そして一番大きかったのは羽川くんがICPO、国際刑事警察機構の一員だったことだ。」

「「「は?」」」

『交渉役としてだけどな。機密事項や国際指名手配犯の隠蔽を調べることもしてる。まぁこれにて解任だけどな。』

「つまり羽川くんは世界中を味方につけたんだ。それに日本が対応できるわけがない。つまり事実を認めないといけなかったわけだ。」

まぁそういうことだよな。

『正直な話トントン拍子に決まりすぎて逆に困惑してたんだけど。俺でもこんな早く決まるとは思ってなかったし。俺でも最速で九ヶ月くらいはかかるんだけど。』

するとみんなは頷く。死神でさえ頷くほどだった。

「でもこのままじゃ終わらないんだろ?」

寺坂先輩の言葉に頷く。

『最低一年。長くて二十年くらいですが、恨みや妬みで殺しにくる人がいると思います。俺がずっと恨んでいたように。だから本当は身を潜めて暮らしたいんですが、さすがにここまでやってくださって契約を破るわけにもいかないので。それにもう少し先輩方と過ごしたいので。』

「なんか羽川って案外子供っぽいとこあるよね。」

否定できない。ってか甘えたことないから少し甘えたいのが事実なんだろうなぁ。

『でも先輩方も、もうちょっと人を疑うことを覚えた方がいいんじゃないでしょうか?さすがにちょっと純粋すぎるってか烏間先生でさえも、俺が生きてるって言った時疑ったのに。』

「でも嘘言ってるわけじゃないんでしょ?」

本当にズバッとくるよなこの先輩方

すごくやりづらいんだけど。

「それに今更羽川がこのクラスのみんなを物扱いしてるだなんて思ってないぞ。」

「最初の頃と本当にキャラ違うからね。」

「少し怖かったし。それに烏間先生と同じように近づきにくかった。」

全部正論で言い返せない。それに軽く烏間先生を近寄りにくいって言ってるし。

「……でも羽川はこの後どうするの?殺す側に回るの?」

「そういやどうするの?」

『俺は基本的暗殺にはノータッチです。俺はちょっと烏間先生側に回ろうかと。』

今まで通りサポートすることかな。この後烏間先生も忙しくなるだろうし

『暗殺のアドバイスや訓練は、アメリカ軍やFBI時代に鍛えられたのである程度はできます。まぁ薬品とかトラップが本職ですが。それに実際作りましたので弱点は知り尽くしてます。』

「そういえば羽川が作ったんだっけ?この生物。」

「でも羽川が味方につくってことは、今まで以上に暗殺が捗るかも。」

「でも羽川はなんで先生を狙わないんだ?」

あ〜そういえば言ってなかったな。慣れた手つきでノートに書き写す。

『それもちょっと昔のことと被るんでちょっと』

「そっか。契約か。」

「私は殺しにきてくれていいんですけどね。」

バカを言うな親友を殺せるはずないだろ。それにあんたが殺しにきた方が断然楽しいぞ。

『それに、俺いつでも協力するって言ってたけど、誰も相談しに来なかっただけなんですが』

「そういえば。」

「ちょっと待って。それじゃあ私たち、今まで一番殺せんせーに詳しい人がいたのに、何も情報を聞き出せてなかったってことだよね?」

すると全員が黙り込んでしまう。

「なんでこんなこと気づかなかったんだろ?」

「渚、殺せんせーの弱点羽川から聞き出しといて。」

「えっ?」

渚に任せっきりかよ。でも

『でも悪い、今日はもう帰らせてくれ。今日くらい仕事を忘れて少しゆっくりしたい。』

「そういえば羽川っていつ仕事してるんだ?」

『睡眠時間削ってる。元々不眠症だし』

「それ本当は危険だよね?」

みんながわいわい騒いだりしながらずっと気がかりになっていた

……でもみんなやっぱり安心してるけど

さっき渚格上相手に暗殺成功してるのに

だれも警戒していないんだ?

「こうちゃん?」

俺は首を横に振る

『なんでもない。』

でも内心すごく怖かった

平然と笑っている渚が。


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