ターゲットの暗殺教室   作:クローバー

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狂気

ずっと待ち望んできたこの時

来て欲しくなかったこの時

殺意が全て生み出し体がいうことを聞かない

憎悪が悪夢がすべて破壊を

悲しみや苦しみが死を求め

血だらけの自分を見て思うのだ

やっと殺せたと

……本当にそれで正しかったのか疑問に思いながらも

 

「こうちゃん。今日どうしたの?」

「……お前ら今日何回目だよ。」

「だって今日の康太くん怖いよ。」

桃花とあかりがずっと朝から言い続けている。

「……別にいつもどうりだろ?」

「今の康太くんは私もちょっと」

「そうか?別に怒ってはないんだけど。」

あるのは殺意と憎悪のみ

ただその時まで時間を延ばして殺せればいい

今日は殺る側だ

「……そうか?別に変わったところなんて。何一つないような気がするんだが?」

「うん。私もそう思うけど。」

木村先輩と倉橋先輩が不思議そうにしてる。そうだ。そう思ってくれると助かる

また少しずつチャイムの音が近づく。

「こうちゃん?」

時の流れが遅く感じる

緊張

心拍数が早くなっていくのを感じる

もう誰が話しているのかも、何を話してるのもわからない

そうだ。全てを破壊しつくせばいい。

全てを生み出した元凶に制裁を

苦しみを

死を与えろ

全てを壊し

全てに死を

俺が味わった苦しみを味合わせたい

俺が味わった悲しみを

俺が味わった痛みを

佳奈、あぐりさんが味わった全ての感情をそいつにぶつけろ

殺せ。殺せ。殺せ、殺せ

どれだけ時間がたったのか今何をしてるのかもわからなくなってくる

もう誰の言葉もわからない

そして待ちわびて来た声

「ごめんごめん驚かせたね。」

心拍数が一気に上がる

憎しみ。憎悪

負の感情がずっと押しつぶす

早く殺したい

早く絶望した姿をみたい

………だれか。助けてほしい

すると少しずつ視界がはれ周囲の状況が見えてくる

「ねぇ。堀部先輩。負けるのが怖いの?」

思ってもいない言葉を口にしている

何も聞こえない

やばいもう

止まらない

おにい$&#%#”#%

こう$#&’&%$%&’

どこからか声が聞こえる

でも邪魔でしかない

ただ一つずっと信じてきたこと

そうだ、殺せればいいんだ

手に手応えがある

感触的に誰かを殴り飛ばしたんだろう。

$&’&’()(’%$

$&%#&(&%$#

%$#’&%$$#%

「あーもううるせぇな黙ってろ。」

俺は胸から何かを取り出す

そして聞こえる発砲音

そっか。俺は銃を撃ったんだ

そして静まる教室に嫌悪感を抱く

%$#&’&%(’&

何かぷよぷよしたものが俺に当たる

邪魔だ切り捨てよう

俺はナイフを取り出し切り捨てる

そして肩が急に熱くなる

でも関係ない

目の前にあったものを壊し

目の前にたったものを殺せばいい

全てを壊せばいいんだ

「$#%&」

急に後ろから温かいものが抱きついてくる。

「&%#%’%」

邪魔だしうるさいから払いのけよう

俺はその方を向くと

口の中に何かが入り込む

なんだろうか

すると少したって視界がひらけてくる

すると泣いた有希子の姿があった。

あれ?

俺が守るんじゃなかったのか?

それなのに

それなのに

助けられた

教室の壁には大きな穴と触手を持った人間と一緒に逃げていく白い服の姿、触手を全て失った死神がいた、怖がるクラスメイトと

泣いている三人の彼女の姿だった

そして理解してしまった。自分が何をしたのか

取り返しのつかない大きなことをしてしまったことを

そして意識が少しづつ落ちている

もし、起きたのならば真っ先にみんなに謝ろう

そう決心しながら


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