魔法少女リリカルなのは奇跡と予想外   作:響歌

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長らくお待たせしました!!
そして一年以上放棄してすいません!!
やっと本編がスタートしだします
それではどうぞ!!


二組目の試験 前編

 一人の緑色の髪の少年がビルの屋上と思われる場所にいた。普通なら授業をサボっている生徒だとか、高い場所から周りの景色を見ているだけだとかの答えにたどり着くだろう。しかし、それは普通ならの場合だ。

少年や彼の周りには、現在普通では無い点が幾つかあった。

1つは、少年の身なりである。彼の服装は、運動ができる服装しかも何かの訓練をするようなしっかりとした服装をしている。それだけならば別に何も気に止めることは、無いであろう。しかし、左手には機械的な杖を持ち右手には現在の服装には、合いそうもないガントレットが付いていた。

そして、2つ目は場所である。普通の建物の屋上ならば百歩譲って少年の格好は、痛い人。所謂少年位の年頃の子供にありがちな厨二病だと考えられる。しかしこの建物は、ボロボロであった。まるで何年も放置されているかのように、あちこちにヒビが入ったり壊れていたりしている。しかも、このような状況の建物は、少年がいる建物だけではなかった。少年の周りにある、ありとあらゆる建物や道路も同じような状況であった。

まるで少年以外の人間が誰1人と存在していないのかとさえ思ってしまうほどである。

そんな場所で少年は、準備運動を始めた。

何度が屈伸などをしていると、少年の背後にあった扉が開き少年より5つほど年上と思われる少年が、自分の身の長以上はある。巨大なチェーンソーのような剣を担いで現れた。

 

 「おっ!先に来てたのか?」

 

 「うん帰りが予想より早く付いたからね。」

 

 「んで数年ぶりの故郷はどうだったよ?」

 

 「うん!!家に帰ったとたん母さんに大泣きされて大変だったけど、大きな変化はなかったよ。」

 

 「ここにいるってことは、説得はできたんだな?」

 

 「うん、」

 

 「なら、さっさと今回の試験をクリアして祝杯をあげるとしますか!!」

 

 

はやて・フェイトside

 

 「はやて今日はもう一組試験を受ける子達がいるんだよね?」

 

フェイトはヘリの中で、はやてに訪ねた。

 

 「うん、相方が次元漂流者で最近故郷の世界が見つかったらしいんやけどマシントラブルでこっちに帰って来るのが今日まで遅れたらしくて、相方の到着が少し遅れるかもしれんって連絡来たけど、どうやら問題なく到着したようやね。」

 

 「へーどんな子達なの?」

 

 「次元漂流者だった方の子は、名前は緑谷出久。4年前の空港火災があった日に次元漂流者としてミッドに迷い混んで偶然なのはちゃんと出会った子で、その日の内に空港火災にも巻き込まれて、スバルと一緒に救助された子。今はスバルの家族に引き取られて一緒に暮らしてるんよ。」

 

 「名前からすると、地球の日本出身っぽいけど?」

 

 「確かに地球出身やけど、私達が知ってる地球とは違うみたいやね。国の名前とかはほとんど同じやけど、出久が暮らしてた地球では世界総人口の約8割が個性っちゅういわゆる超能力を持った人なんやって。」

 

 「じゃあ彼も超能力を?」

 

 「いいや、彼は残りの約2割の方で超能力は、持っとらんらしい。」

 

この時はやての表情が一瞬暗くなったので、出久は周りから余り良い扱いは、されてなかったのだろうとフェイトは、思った。

 

 「そっか。それじゃあもう1人の子は?」

 

 「名前はヨゾラ・ハルトヴァーナ。3年前に陸士訓練校を1年で卒業する程の天才で、それからは訓練校からのパートナーの出久と共に、管理世界に現れる危険な巨大生物の捕獲や、討伐等の任務に多く携わっとるね。」

 

フェイトは、どちらも将来有望な魔導士だねと口にしたが、はやては次に気になることを話した。

 

 「確かに優秀なんやけど、ヨゾラ・ハルトヴァーナは名前・血液型・出身地とかの3年前までの記録はしっかりあるんやけど、3年以上前の経歴がほとんど分からんのよ。明確に分かってるのは、陸士訓練校に入る1年くらい前は地球の日本で半年間暮らしてたんと、それ以外に1年に1回地球に行っとることぐらいやね。」

 

 はやてが話し終わるとほぼ同時に試験開始の合図が鳴ったので、はやてとフェイトは、二人の試験を見ることに集中した。

 

 

 

 

                   つづく

 




平成最後の今日になんとか思い腰を上げて完成させることができました。
次回は、試験の様子を書いていく予定です。
それでは次回までさよなら!!

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