魔法少女リリカルなのは奇跡と予想外   作:響歌

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 今年ラスト投稿!!
一年やっぱり早いですねー


プロローグ2

 人間は、生まれながらに平等じゃない齢4歳で僕が知った社会の現実であった。

それでも僕は、夢が諦められず現在の小学3年生まで今できる事として、将来のためにたくさんのヒーロー達の特徴や戦法などをノートに纏めてきた。

休日の今日も、町中で生で見たヒーローの事をノートに纏めた後家の近所にある公園へ来ていた。

この場所は、小さい頃僕がよく遊んでいた公園だ。そしてここは僕が、個性持ちと無個性とのレベルの違いを思い知らされた場所でもあった。

僕は、ブランコに腰を掛け自分の書いたノートを読み返していた。このノートには、有名なヒーローは勿論のこと、余りマスコミ等に名が上がらないマニアックなヒーローまで全員ではないが纏めてある。このノートは今書いているのは4冊目で今日は、他の3冊のノートも読み返すため持ってきていた。

今は、町の方でヒーローがヴィランと戦っていたので、殆どの子供はそっちの方を見に行ったのか公園には、昼の2時だと言うのに人っ子一人いない。

僕個人としては、そっちの方が人の目を気にせずにすむから楽だが、やはり寂しいとは感じる。

そんなことを考えながらノートを読み返したり時には、書き足したりして気がつけば一時間が過ぎていた。

 

「そろそろ帰ろうか・・・!?」

 

帰ろうと僕が、ブランコから立ち上がろうとした時突然強い揺れが僕を襲った。

 

「地震!?」

 

一瞬そう思ったが、すぐにそれは、違うと分かった。何故なら、回りの景色がどんどん歪んでいっているのである。

そして次の瞬間今まで足がしっかりと立っていた筈の地面に足が沈んだいや地面が消え重力に逆らえず落ちた。

僕は、突然の出来事で叫び声すらあげることができず落ちていった・・・・・・

 

「あれ?ここは!?」

 

僕は、目を覚ますとまわりは、人がいないそして見たことの無い公園だった。一瞬ヴィランに連れ去られたと思ったが、その割りには回りには誰もいないし自分の持ち物は、全部手元にあるので違うと結論が出た。

考えてるだけではらちがあかないと思い、僕は回りを探索するために公園を出た。

公園を出て町だと思われる場所に出たが、僕はそこを見て目を疑った最初こそ町並みから日本じゃないかもとは思っていたが、お店などの看板であろう物に書かれている文字は今まで見たことがない奇妙な文字なのに、行き交う人の話す言葉は、確かに日本語の発音なのだ。

僕の知っている限りこんな文字は、見たことがないしここがもし国内だろうが外国だろうが、こんなに大きな町や自分の視界に入っている雲に届きそうな程の建物があるなら、忘れていたとしてもすぐ思い出せる。

そして何より、さっきから何かがおかしい。

直感でしかない。

しかし僕は、何かを見逃している気がする。

大切なことに気がつかないそれは、まるでパズルのピースが1つ足りないそんな感じだ。

僕は、その足りない物が何か必死で考えていると、僕の横を話ながら歩いている2人の子供がすれ違った。

 

「お前将来の夢何だよ?」

 

「僕は、お父さんみたいな魔導師になりたいな」

 

僕は、その話の内容を聞いた瞬間驚いた。

さっきの少年は、「魔導師」になりたいと言ったのだ「ヒーロー」ではなく「魔導師」と。

聞いたことの無いに職業だ。いや意味などは、何となく理解できる多分魔法を使う職業なのだろう。しかしそこがおかしいのだ。「個性」じゃなく「魔法」なのだ。

僕は、これに気づくと直ぐに回りを見渡した。すると、回りには、普通に人がいた。

確かに普通に人がいるしかし全員が普通なのだ。悪口などの比喩的表現ではない。

世の中の8割の人間が個性を持った現在の超人社会では、普通回りを見れば一人は、体の一部又は、全体的に人間のそれとは違う見た目の人が目に入る筈なのだ。しかしここには、それがなかった。肌や髪、目の色等の違いはあるが、逆に言えばそれしか違いが無いのである。

そして勿論ヒーローらしき人物もいない。

取り合えず考えるのを後にして状況をより知るために誰かにここが何処なのかを聞くことにした。

その時偶然一人の女性が目に入った。見た目は、茶色く長い髪で、僕より確実に歳上であろう女性だった。服装が、さっき偶然人を逮捕しているところを見た時にいた人と同じ服装だったので、警察のような役職または、さっきすれ違った少年の言っていた魔導師と言う人かも知れないと思いここが何処だか聞いてみることにした。

もしかしたら僕が知らないだけ又は、忘れているだけの国かもと言う非常に低確率な希望的予想もあったからだ。

 

「すいませんここが、何処だか分かりますか?」

 

「ここは、ミッドチルダの首都クラナガンだけどどうしたの?」

 

帰ってきた答えは、やはり知らない国と都市の名前であった。しかし何故そんな場所に自分は、来たのだろう?きっとこの国に来る前に起こった地震のようななにかと、急に足下の地面が消え落ちたことが関係しているのだろうと言うより、それ以外に原因は考えられなかった。

 

「え!?もしかして、キミ次元漂流者!?」

 

幾つもの考えを巡らせていると、さっき話しかけた魔導師の女性の口から魔導師同様知らない言葉が出てきた。

 

「次元漂流者?」

 

「それは、後で説明するね。とりあえず自己紹介、私の名前は高町なのはキミの名前は?」

 

「僕は、緑谷出久です。」

 

「それじゃあ、出久くん今のキミの現状を説明したりするためにも、私と一緒に来てくれるかな?」

 

この後僕が置かれている現状を説明された。

この世界には次元の海と言う物があり、今僕がいるミッドチルダを含めて無人有人含めて数多くの世界が次元の海にあるらしい。管理局と言うのは、そんな次元の海にある世界を管理している組織らしい。

そして、僕が感じたあの揺れは、次元震と言う現象で僕は、それに巻き込まれこのミッドチルダと言う魔法の文化がある世界に流れ着いたのだと言う。

簡単に言えば惑星とかのレベルでの迷子のような物だ。

しかし僕の場合は、そんなに簡単に済ませられる事じゃなかった。

何故なら、地球自体は存在するしなのはさんも地球出身なのだが、個性なんて物は発現してないし、勿論ヒーローなんて職業も無いらしい。

つまり、現在発見されていない世界から僕は、流れ着いたあるいは、平行世界から流れ着いた可能性もあるらしいが、どちらにしても直ぐには、帰れないと言われた。

一応こちらでの生活は、管理局の方で手配してくれるらしいので、野宿になることは無いのだが、今頃元の世界の方では僕は、行方不明になってるので大騒ぎになることだろう。

その後は、なのはさんと別れて僕は、管理局の人にミッドチルダを案内してもらう事になった。

 

数時間後・・・

 

今日は、僕にとって厄日だと思う。

だって知らない世界に飛ばされて、現在は空港の大火災に巻き込まれ絶賛燃え上がる空港内を出口を探して走り回っている。

同日にここまで大ハプニングが続くと何かあるんじゃないかと思ってしまう。

そんなことを考えていると、何処からかかすかに人の声が聞こえて来た。僕は、声が聞こえた方向に顔を向けた。そこには、青髪の女の子がいた。僕は、その子の方へ走ろうとしたとき、女の子は爆風によって近くの石のオブジェクトの前まで吹き飛ばされた。

その直後だったオブジェクトのにヒビが入り女の子の方へ倒れてようとしていた。その時僕は、咄嗟に彼女の方へと走り出し、女の子とオブジェクトとの間に入りオブジェクトに向けて手をかざしていた。考えるより先に体が動いていた。しかし、それより驚いたのは、かざした手から強風と共に炎・雷・氷が放たれ倒れてきていたオブジェクトを粉々に粉砕した。

その後僕は、安心させるために女の子に向かって僕が憧れたヒーローの言葉を借りてこう言った。

 

「大丈夫僕が来た!」

 

しかし一難去ってまた一難今度は、天井を支えていた鉄骨が落ちてきた。もう一度手をかざしてさっきと同じことをしたが、流石に鉄骨を砕くことはできず鉄骨は、そのままのスピードで落下してきた。

もうダメだと思ったその時

 

スキャニングチャージ!!

 

何処からか、聞こえるその音声と共に赤・黄・緑の三色の輪が現れそれを蹴りの体勢でくぐり抜けた何者かが鉄骨を蹴り砕き僕と女の子の前に着地してきた。

その見た目は、胸に3種の動物と思われる絵が刻まれた円形のプレートがあり、全体のベースが黒に頭は赤、胴体は黄、脚部は緑の異形の姿をしていて、腰には、スロットの様な物がついているベルトらしき物が巻かれていてそこには、体の色と同じ三色のメダルがはめ込まれていた。

そんな観察をしていると、上空から白い衣装に身を包んだなのはさんが救助に来たので、状況を説明した。 

 

「ご協力ありがとうございます。」

 

「別に大したことはやってない。それじゃあな。」

 

「待ってください!!あなたの名前は?」

 

僕は、彼に名前を聞いた。

 

「オーズ・・・仮面ライダーオーズだ。」

 

そう言って彼は、炎の中に姿を消した。

その後僕と女の子は、病院に搬送大きな怪我は無かったが、念のため入院することになった。

退院後は、魔法適正の検査で変換資質3つに希少技能まで持っているので大騒ぎになったり、僕が助けた女の子スバルナカジマさんの家でお世話になる事になったりもしたが、一応帰る手段が見つかるまでは、魔導師として働く為に訓練校に行くことになった。

 

???side

 

パリン!!

 

3枚のメダルが砕けた。

 

「あー砕けちまったか・・・やっぱり試作品だったからなー」

 

そう言いながら彼は、銃のような物を壁に向けて撃つとそこに穴が生まれた。

 

「とりあえず、帰って再製作だな」

 

そう言って彼は、その穴の中に入って行き消えて行き穴もそれと同時に消えた。

 

 

                   つづく




今回は、緑谷出久目線で話を進めました
そして、仮面ライダーオーズ彼が登場するのは、もっと先です。
それまで楽しみにしてください!!
それでは、次回までさようなら!!

よいお年を!!


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