デクのヒーローアカデミア 再履修!【完結】 作:くろわっさん
第二部、第六章始まります!
そういえば、ヒロアカ映画化ですってね、今から夏が楽しみです!
遊ぼう、振り替え休日!
雄英体育祭を終え、轟君とエンデヴァーは家族として再スタートを歩むこととなり、僕は全国にオールマイトの弟子として知られることとなった。
前世とは少しずつ変わってきた僕のヒーローアカデミアでの生活だけど、これからも頑張っていくぞ!
雄英体育祭の次の日、僕は待ち合わせをしているため、駅前に来ていた。誰と待ち合わせているのかって?それは―――
「お待たせー!おはよ、デクさん!」
―――と考えていたら、早速待ち合わせをしていた麗日さんが来た。いつもの制服とは違い、オリーブ色のジャケットにデニムのスカートを合わせたカジュアルな格好で、髪もハーフアップにまとめてある。うん…いいね!
「おはよう麗日さん、私服だといつもと印象が変わっていいね!
…ところで午前11時の挨拶っておはようでいいのかな?」
「あ、ありがとう……っと、デクさんも私服かっこいいね!なんか勝手なイメージだけど、おっきく“Tシャツ”って書かれてるようなTシャツとか着てると思ってたよ!
…あと、その日一番の挨拶だし、おはようでいいんじゃない?」
僕は素直な感想を述べて、麗日さんも僕の服装を褒めてくれた。僕の今の服装はオフホワイトのシャツにグレーのジャケット、カーキのチノパンといったシンプルなものだ。
それと…確かに昔はそんな感じの格好をしていた…まあ、ある人に「ブッ!デクくん私服ダッサ!!」と言われてその後に矯正され、こんな感じの格好をするようになったんだよね。
「―――ところでデクさん、そのサングラスと帽子なに?服装と合ってないような……?」
麗日さんが怪訝な顔で尋ねてくる、気になっているのは服装のさらに上、この大きな黒いサングラスと深く被った黒のキャップみたいだ。
「これは変装だよ、変装!昨日の体育祭で目立っちゃったじゃない?周りにばれたら騒がれちゃうよ!」
「変装……でもデクさんの場合あんまり意味ないような…?ほらだって―――」
僕は麗日さんに説明するも、麗日さんはなんだか納得してない顔をしている。しかし―――
「あれ、あそこにいんのオールマイトの弟子の緑谷じゃね?」
「おお!マジだ!グラサンと帽子があってもあの緑髪とムッキムキの筋肉、間違えようがねえぜ!!」
―――既にばればれのようで周りからそんな声が聞こえてきた。
「―――ねっ?背丈と筋肉でわかるよぉ…私だって遠目でもわかったんだもん!」
「この鍛え上げた筋肉が裏目に出ることがあるなんて…!」
麗日さんは両手で小さくガッツポーズを作りながら、僕を見上げてそう言う。ふぅ…筋肉は否応なしに周りに影響を与えるということなのだろう……これもまた筋肉だ。
「隣にいるのって筋肉使いの娘じゃない?」
「あっほんとだ!緑谷の肩に乗ってた気合いの入った女の子よね!」
「そんな二人が街にいるって……あっ(察し)」
「まだ高校生だぜ、そっとしといてやろう……」
段々と辺りの騒ぎが大きくなっていくが、話しかけたりする人はいなかった。
なんか気を使われているみたいだ……オールマイトの言った通りだな!流石オールマイト!!
「今のところ話しかけてくる人はいないけど、騒がれてきたしそろそろいこうか!」
「そうだね……うん、いこっ」
僕はサングラスと帽子を外してから、歩きだした。一歩後ろを歩く麗日さんは少し顔を赤くしながら俯きがちになっていた、注目され慣れてないから恥ずかしいのだろうな……僕は昔に騒がれてたから慣れちゃったし。
そうして僕らは二人で街に繰り出した―――――
「ターゲット、移動を開始」
――― 爆豪 side in ―――
雄英体育祭の次の日、俺は駅前から少しだけ離れたところに来ている。俺の予定ではひとりでこの場にいるはずだったのだが―――
「なんでてめえら、ここにいんだよ……」
「居たら悪いのか?」
「なんでなんて……この状況でわかんだろ?」
「俺達の目的は同じだ……そうだろう爆豪?」
―――この場にいるのは、元半分野郎の轟、タラコ唇の砂藤、タコの障子、そして俺の四人だ。俺の目的と同じだと…?
「「「緑谷が麗日とデートすると聞いて」」」
三人の声が合わさり、その目的を告げた。
確かに同じだ……昨日の晩に今日の予定をデクに聞いたら、「明日は麗日さんと出掛けるから遊べないんだ、ごめんねかっちゃん」と普通に教えやがった。この三人も似たようなもんなんだろう。
「俺はデクの
「俺は緑谷に恩義があるんだ…だから二人に近づく不審者を排除するためにここにいる…」
俺の言葉に轟がそう返す、いやてめえが不審者そのものじゃねえか!
「友の行方を見守るのも、筋肉同盟として当然のことだ。それに俺の個性でよく見えるし聞こえる」
タコのやつ…なんかいいこと言ってる風だけど、只のデートの尾行だからな?しかしこいつの個性は使えるか……?
「俺は緑谷がどんなデートをするのか気になって来ただけだ!」
素直か!!タラコ唇はバカなのかもしれねぇ。
「いいからさっさと失せろてめえら、監視も護衛も尾行も俺ひとりで充分だっつーの!!」
「おい、緑谷が動き出したぞ…!」
「ターゲット、移動を開始」
「おお!なんかそれっぽくていいな!」
「人の話聞けや!!」
バカどもは俺の話も聞かず、尾行を開始した。こいつらに構うのは後だ、今はデクを追っかけねえとな――――
――――二人は少し歩いたあと、こじゃれたレストランへと入っていった。
「まずはランチで腹ごしらえか、緑谷は堅実なデートをすんだな…」
「おいおい、高校生が入るにはちょっと大人っぽい店だな。普通ファストフードとかファミレスじゃね?」
「俺たちと昼飯といったら大体そうだな、友とは違う感じだ」
「デクをてめえらの基準で考えてんじゃねぇよ」
三人が思ったことをいうが、どいつもこいつも的はずれだ。常識に囚われちまうようなデクじゃねえってんだよ!
「俺達も入るか?」
「バカかてめえ、バレんだろうが!」
「俺、つまめるもん買ってくるわ!なんかいるか?」
「辛いもん」「たこ焼きで頼む」「…ざるそば」
「ざるそばってつまめるもんじゃねえだろ…轟――まあいってくるわ!」
バカな会話をしながら砂藤が買い出しに向かう、その間にもデクと麗日は普通に楽しげに話をしながら食事をしていた。
なんつーか、甘い雰囲気ってよりは、いつも通りのほんわかした感じの会話してるっぽいな……なにやってんだ麗日…デクは手強いぞ…!
―――暫くして砂藤がやや駆け足で帰ってくる。
「買ってきたぞ、ほら、クレープ!!」
「辛いもんつったろうが!真逆じゃねえか!!」
「俺は構わないが、何故クレープなんだ?」
砂藤のバカは何故かクレープを抱えて戻ってきやがった、障子が当然な疑問を口にする。てか話聞いてなかったのかこのバカは…!
「いっつも並んでて買えない人気店がなぜかがらがらでな!つい買ってきちまった!すまねえ!…でもうまいぞ!」
「どれ……確かにウマイな、やはり砂藤のスイーツセンスに間違いはない」
「俺はざるそばが良かったんだが……ん…うめえな…!」
「だろ、前から気になってたんだよなぁこれ……やっぱうめえわ!」
男子高校生三人がクレープ片手にレストランの様子を伺う。なんだよこの状況……
「爆豪も食えよ、ほら!」
「いらねえ、甘いもんはあんま好きじゃねぇ」
「そっか。これ緑谷も好きな味だと思うんだけ――「よこせ」――おう…」
「お前緑谷が絡むと急に寛容になるな……」
なにやら言われているが、関係ねえ。デクがどうのと言われて引く俺じゃねぇんだよ!
……甘ぇな…悔しいが確かにウマイ。
「緑谷にもメッセでオススメしておこう」
「いいアイデアだ、砂藤」
「砂藤、お前はいいやつなんだな。俺も緑谷になんかオススメとかしてやりてぇと思うんだが……」
「おい、デクたちが店出んぞ!いくぞおい!」
砂藤の提案にあれこれと言っているやつらをおいて、俺は動き出す。まあ一応声はかけといてやったが―――
―――そのあとデクと麗日は街をぶらついて、服やアクセサリーなど見て回る……のかと思いきや、スポーツ店やヒーローグッズショップなどデートには似合わない店ばかり回っていた。
麗日のアホめ……大方デクに「行きたいところ?デクさんの行きたいとこでいいよ!」とか言ったんだろう、こうなるに決まってんだろ!!
まあ普通に二人とも楽しそうだし、いいのか?…いや、麗日がダメなことに変わりはねえか。
暫くして、二人はゲーセンへと入っていった、俺達もそのあとを追ってゲーセンへと入る。
「ゲーセンとか久々だなぁ!」
「俺は初めて来たな、ゲーセン」
「そうなのか。騒がしいが慣れれば楽しいぞ、ゲーセンは」
「てめえら……」
三人はデクたちよりもゲーセンに興味がいってやがる、砂藤に至ってはもう尾行に飽きてんだろ……まあ俺ひとりでもいくがな!
「おい見ろ、エアホッケーあんぞ!しかも結構でかくて本格的なやつ!!」
「これがエアホッケー…初めて見た、やってみたかったんだよな…」
「そんなに感慨深くなるのか轟よ。ならやっていこう、何事も挑戦だぞ」
エアホッケーを見つけてはしゃぐ砂藤と轟、そして障子がそれを肯定する。
しかし、エアホッケーか……中学んときにデクと対戦して、途中までいい勝負だったんだが、デクのやつがマレットをうっかり握り潰したせいで、結局それで終わっちまったけなぁ…
「くだらねえ…俺はいくからな!」
「待て爆豪…俺は初めての対戦相手はお前がいい…」
「はあ?んなもんしるかよ!勝手にやってろ半分野郎が!!」
轟が何故か俺を指名するが、付き合ってやる義理はねえ。俺はこいつらをほっていこうするが―――
「お前とは体育祭での決着がついてねえ…はっきりさせようぜ爆豪。どっちが二位に相応しかったのか、緑谷の次に並ぶのか…!」
「チョーシのんじゃねえぞクソが…!いいぜ、叩き潰してやんよ!!」
轟が聞き捨てならないことを言いやがる、ふざけたことをぬかしやがって…!デクの次に並ぶのは俺以外ありえねぇんだよ!!
そうして俺と轟はエアホッケー対決を始めた。互いに一歩も引かない一進一退の攻防、轟は初めてプレイにも関わらずその才能を発揮して、右でも左でもマレットを使いこなしていた。
俺も反応速度で対抗し、そして3分の時が過ぎる。
「ここでも引き分けかよ、お前らすげえな!」
砂藤が驚きの声を上げる、結果は引き分け、またしても決着がつかなかった。
「ふう、また引き分けか……」
「納得できるか!もう一回だ、轟!!ぜってぇ俺が勝つ…!」
俺は再戦のために金をいれようとするが、誰かの手に遮られる。
「次は俺がやろう」
「じゃあ変わるか、障子?」
「いや―――」
割って入ってきた障子は、おもむろに2つのマレットと一回り小さなマレット2つを四本の手で掴み、腕を広げる。
「―――二人まとめてかかってこい!!ハンデはそれくらいでちょうどいい……!」
目の前のタコはどこかで聞いたようなセリフを吐きやがった!
「上等だタコ野郎!!ぶっ潰してやんよ!そして俺にそのセリフを吐いたことを後悔させたるわっ!!」
「緑谷のセリフか…かっこいいな。俺も今度使おう…!」
「呆けてねえでやんぞ、轟ぃ!!全力だぁ!全力でやれぇ!!!」
そして俺らは障子と全力のエアホッケー対決を行った。闘いは白熱し、俺と轟は死力を尽くしてマレットを振り抜き、パックを弾く。障子は4つのマレットを別々の生き物のように扱い、時に守り時に攻めてきた。
―――3分間の激闘の末、俺達は勝利した……あの体育祭の決勝での雪辱を少しだけ晴らせた―――そんな気がした。
―――こうして俺達はデクを見失ったのだった……
それから俺達は開き直って普通に遊んでいた、俺も最初は探しにいこうとしていたが、砂藤の「あいつらなら大丈夫だろ?」という言葉に妙に納得してしまった。
確かにデクなら特に問題ないし、更に言えば何かあって困るのは恐らく麗日だけだ、やっぱり問題ねぇな!
ゲーセンを満喫した俺らは、次に何をするかも決めずに街をぶらついている。俺はそろそろ帰るかと考えて始めていた、その時だった。
「あそこのクレープ屋の列に並んでんの緑谷達じゃねえか?」
「お、ホントだ。あれってさっきのクレープだろ?律儀だな緑谷」
「あれは律儀つーより、いいこと聞いたから早速行ってみようって感じだな。デクは行動はえーからな!」
砂藤がデクたちを発見し、轟が続く。俺はデクの行動原理をこいつらに教えてやる。おそらく間違いねぇ、デクにとっての一番の幼馴染みの俺にはわかる。
「いくぞ、おい。もう大丈夫だろ、なにせデクだからな!」
俺は他の奴等を連れてその場を後にしようとする、デクなら大丈夫だし、なによりデクも麗日も楽しそうだ。俺達が心配するような事態にはなんねえだろう……うん?…麗日はどうでもいいか――――
「誰か助けてぇー!!!ヴィランだわ!! 」
突如女性の叫び声が離れたところから聞こえた。
くそがっ!!平和に過ごしてたらこれかよ!!んったくヴィランってのはいつでもどこでも湧きやがんな!
「おい!いくぞ!!プロが来るまで時間稼ぎと避難を―――」
「かっちゃん!それとみんな!!」
「――デク!?なんでここに!?気づいてたのか!?」
俺が他のやつらに指示を出そうとした時に、いつの間にかこちらに移動していたデクが声をかけてきた。
「結構前から気づいてたよ!それよりヴィランだ!!みんなは避難誘導をお願い!!僕はプロヒーローが来るまで時間稼ぎをしてくる!!」
「おい!ちょっと待てデク!」
デクはそう言って現場に向かおうとする、俺はその手を掴んで引き留めた。
「いくらお前でも“個性なし”で、ひとりじゃ無理だろ!俺もいく!!」
「大丈夫!僕、
「はぁ!?」
デクはとてつもない速度で現場へと走っていった。仮免って、ヒーロー資格の仮免許のことだよな?……おまえなんでそんなもん持ってんだよ!?
―――そのあとはプロヒーローが到着する前に、デクがヴィランを行動不能にして警察に引き渡した。デクは聴取があるとかなんとかで警察と共に行ってしまい、俺らもその日は解散したのだった。
―――デク、お前はいったいどれだけ先にいるんだよ。
――― 爆豪 side out ―――
雄英体育祭から二日後、振り替え休日も終わり学校が始まった。
僕は麗日さんと出掛けていた時にヴィランの騒動に立ち会ってそのまま別れてしまったんだけど、麗日さんは「あそこで動かなかったらヒーローなんてなれないよ!だからいいよ!」っと許してくれた、やっぱり麗日さんはいい子だなぁ…
そういえばその日はかっちゃんと轟君と砂藤君と障子君が四人で遊んでるのを見かけたな、珍しい組み合わせだったけど、何してたんだろ?
「おはよう、早速だが授業始める、今日のヒーロー情報学はちょっと特別だぞ」
そんなことを考えていると相澤先生が教室に入ってきて授業を始める。えっと、確か体育祭明けの授業って―――
「“コードネーム”ヒーロー名の考案だ―――」
「「胸膨らむやつ来たーーー!!!」」
相澤先生の言葉にクラス中が騒ぎだす。しかし相澤先生はそれを目で殺し、静まらせたのちに説明を続ける。
プロヒーローからのドラフト指名と今後にある職場体験のためにもこのタイミングでヒーロー名を考えなければならないのだ!
「例年だったらもうドラフト指名の集計が出てるんだが……誰かさんのせいで体育祭が荒れてな……まだ集計が終わっていない」
相澤先生が僕を睨みながら説明をしていく、僕だって荒らしたくてやったわけじゃないのに…!言い訳すると怒られそうだから黙っておこう……
―――そしてミッドナイトの監修の下、ヒーロー名の考案と発表会が始まった。
相変わらず大喜利みたいな雰囲気で始まり、その流れを蛙吹さんがぶったぎる。クラスの大半は前世と同じヒーロー名を名乗ることになり、残るは僕、飯田君、再考案のかっちゃんの三名になっていた。かっちゃん、爆殺から離れようか…
「じゃあ次は飯田くんね!はいどうぞ!」
「はい!俺のヒーロー名は―――インゲニウム
「2号って…それでいいのかよ、飯田!」
飯田君のまさかのヒーロー名に、たまらず切島君が突っ込みを入れる。似た名前どころが、まさか同じにするとは…!
「もちろんいいとも!俺の成りたいヒーローってのは兄、インゲニウムそのものだ。兄のように人々を導き守れるヒーローに成りたいと、心の底から思っている。
兄とも話し合ったんだ、叶うなら同じ名前を名乗りたいと。兄は了承してくれたよ、お前が望むならってね!」
「じゃあその2号ってのは?」
「ああ、これは昔見たレトロヒーロードラマでそっくりな見た目のヒーロー達がいてね、その二人目は自らを2号と名乗っていたんだ。それのリスペクトさ!!」
飯田君のインゲニウムに対する思いは本物だ、きっと兄弟でヒーローとしてやっていくということなのだろう。
そういえば僕もそのレトロヒーロードラマ見たことあるな。たしか主人公が悪の組織にバッタの力を持ったヴィランに改造されそうになったけど、なんとか抜け出してその組織と改造人間の力で闘うっていう話だったかな?
超常黎明期の更に前のドラマだった気がするけど、飯田君よく知ってるな!
「さっき切島君にも言ったけど、憧れの名を背負うってのは相応の覚悟がいるわよ?」
「承知の上です…!俺は必ず兄と肩を並べるヒーローに成る、その第一歩がこの名前なんですよ!」
ミッドナイトの問いに飯田君はハッキリと言い切る。やっぱり僕にとってのオールマイトが彼にとってはインゲニウムなのだろう、気持ちはすごくよくわかる!
「いいわぁ~!―――っと、じゃあ再考の爆豪君どう?」
「爆殺卿!!」
「違う、そうじゃないわ」
続いてミッドナイトはかっちゃんへ発表を促す、でも違うな……
かっちゃん、ヒーローが殺しちゃだめだよ!!
「じゃあトリは緑谷君ね、まあ私はトリにしようと思って指名しなかったんだけど、貴方もそうなのね?」
「ははは、そこまでは考えてなかったんですけど、そうなっちゃいましたね!」
ミッドナイトが僕を茶化しながら教壇へ呼ぶ、ホントにトリを飾ろうとか考えてたわけじゃないんだけど、みんなの名前が気になってたらこうなってたんだよね!
「僕のヒーロー名は――これです!!」
「えっ?その名前って…」
「おいおい、そこまでやるかよ緑谷!」
「それでこそ、デクだぜ…!」「デクさん…!!」
僕のヒーロー名の発表にみんながざわつく。やっぱこの名前はインパクトあるみたいだな…でもそれでいい!!
――僕のヒーロー名は前世とは違い、“デク”
―――ある人につけてもらった、今の僕を象徴する大切な名前だ。
――――そのきっかけはオールマイトとの修行時代まで遡る……
再開初っぱなからオリジナル編をぶちこんでいくスタイル―――!!
思ったより期間が空いてしまいました…プロットは想定通り一週間で書けたのですが、そこで燃え尽きちゃいまして、本編の執筆が鈍亀でしたね。
第二部も読んでくれてありがとうございます!
またこの筋肉ヒロアカSSにお付き合い願います!!