悪魔ちゃんの『ふか』知識   作:朧嶺月

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今年が終わるのか早いな...


あたたかく、見守ってください


SIDE; N

Side ナタ

 

僕の名前は、ナタ。タクローにぃの弟です!

今回僕は、にぃ に変わって

ハロウィーンの責任者になりました!

ロアのハロウィーンは僕たちの種族にとっては、年に一度の

鬱憤を晴らす唯一の日です!

その責任者はとてもとても重要なので緊張してし過ぎて、

失敗しないか、噛まないかとぐるぐるしてますが

頑張ります!僕はやればできる子なので!

 

 

 

 

「皆さん、悪魔は見つけ次第確保してください。

 ここ本部にてひとまとめで、聖書責めにしましょう!」

 

頷く大勢

 

「では...

 皆!準備はいいかー!」

 

「おぉーー!」

 

「今日は大いに暴れ散らすぞー!」

 

「うぉぉー!」

 

「それじゃあ、いくぞ! 5.4.3.2.1...」

 

「あくまどもめーーーーー!」

 

「ふぅ」

 

よし、完璧!あ、そういえば、エケアミさん地球にいるんだっけ?

寂しいな。僕の勇姿を見てほしかったのになぁ~

でもエケアミさんって、にぃのせいでこのイベント嫌いになったって

いってたな~あ、ニヤリ

 

 

~少し時間が経って~

 

 

「にぃー」

「おぉ、ナタどうした?なんかトラブルか?」

「ううん、少し時間ができたから現状報告に来たの」

「そうか、で?どうだ?今年の確保率は?」

「例年より結構少ないよ...なんでかなって思って悪魔たちに

 聞いてみたら『逃走女王に逃げ方とか隠れ方を聞いた』って」

「『逃走女王』・・・エケアミだな」

「やっぱり、そうだよね」

 

エケアミさんは強制参加年齢内での最後の5年間以外捕まりも見つかりもせず

逃げていたんだって。最後の5年はタクローにぃが参加して

すぐ見つけてくるから、捕まえる側は『もう数十年早く頼めばよかった..』

だって!僕的には、にぃには出て欲しくなかったな~エケアミさんの

制覇もう少しだったのに...

 

「にぃ~」

「ん?」

「エケアミさんとは進展してる?」

「は?」

「エケアミさんのどんなところが好きなの?

 やっぱりあの天真爛漫な感じ?それとも」

「まてまてまて!好きなの前提で話すな!」

「え、にぃエケアミさんのこと嫌いなの?そんな...」

 

僕は落ち込んで見せる

 

「そっか...にぃはエケアミさんが嫌いだからあんな態度取ってたんだ...」

「ナタ...?」

「僕とナタリーはエケアミさんのこと好きなのに、にぃが嫌いって

 僕どうしたらいいの...?エケアミさんとはもう関わっちゃダメなの...?」

 

僕は目を潤ませてにぃを見上げる

 

「あ、あいつのことは嫌いじゃないぞ!

 そう、苦手なんだ!苦手!」

「苦手...?」

「俺が生きてきた中で、あいつみたいのがいなかったから接し方がああなってるんだ!」

「そっか!じゃあ、エケアミさんのこと嫌いじゃないんだね!」

「あぁ!嫌いじゃないぞ!」

「苦手なだけなんだね!」

「あぁ!苦手なだけだ!」

「好きなだけなんだね!」

「あぁ!好きなだけ...だ?」

 

ニヤリ

 

「ナタ!お前!」

「エケアミさんからね、録音機っていうの貰ったんだ、これはね

 言ったことを保存出来るんだって!録音と停止を繰り返して、保存したのがこれだよ!」

 

『じゃあ、エケアミさんのこと嫌いじゃないんだね!』

『あぁ!嫌いじゃないぞ!』

 

『好きなだけなんだね!』

『あぁ!好きなだけ...』

 

「っーーーーー!」

「にぃ。別にエケアミさんの前で流すつもりないから」

「そうなの、か?」

「うん!僕はにぃが、エケアミさんを嫌ってないっていうのを確認するために

 こういう感じに録音したんだ」

「なら別にそんなの録らなくてもいいだろ」

「ナタリーにも聴かせたくて!」

「なるほどな...だが!あいつには絶対聞かせるなよ!」

「うん!あ、もう時間だ!じゃあね!にぃ!」

「あぁ!がんばれよ!」

 

 

 

さて、エケアミさんにどう渡そうかな♪

 

 

 






S☆R、Q★N、H★Vのライブ楽しみ


ご観覧有り難うございました。

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