橘ありすのそばに居たいだけ。   作:桃音@まゆすきp

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大好きなのに仕舞いこんでしまうのはなぜ?
あなただけ特別なのは……なぜ?

何名かの方には言っていますが、弥生うさぎという名前にはちょっとした仕掛けがあります。
気がついたらちょこっとだけ面白いかも…。
わからなかったら私に聞いてくださいw


5話

「さてさて、新しい朝だ!心地の良い朝だ!…んなワケないだろ。…はぁ。

 

 

夢じゃないんだ…。」

 

朝起きて手を見たら見慣れない小さい手で少し悲鳴あげたよ。うん…。

私、弥生うさぎは昨日転生してまいりました。

転生先は10歳のロリ娘です。

 

(朝からうるさい。

 

この人は弥生うさぎを10歳まで育てた…うーん、もう1人の弥生うさぎといえばいいのかな。

 

「うさぎ~?遅刻するわよ~?」

「はぁ~い!」

 

私を呼んでるのはお母さん。

あ、名前はまだ知らないんだよね。

 

(弥生……美月だよ。お母さんの名前。

 

へぇ、普通にいい名前じゃないか。

まぁ、美月お母さんはとても美人で優しいです。1日しかまだ過ごしてないけど。

 

朝ごはんはトーストの上に目玉焼きをのっけたやつとサラダです。朝ごはんはしっかり食べなきゃね。

 

「ごちそーさまっ。行ってきますっ。」

 

玄関の外は晴れていて、朝から眩しいなぁ…なんて思った。引きこもりに太陽なんて…溶けちゃうじゃないか。

バターみたいにどろどろだぜ。

 

学校までの道のりは少し遠い。自転車登校を要求したい!

自転車乗って、ヒメヒメ歌いたい。

 

「あれ?うさちゃん、今日はなんか違う…?」

 

何か違う…?

え…どこか違ったかなぁ。中身が別人だからさ…わかんねぇだべさ…。

 

(あ、あんた髪結んでないし…。

 

あ、ツインテするの忘れてた…。

だって、腰まで髪あるんだもん。綺麗にするので精一杯ですよ。

ツインテロリって素晴らしいんだけど、こんなに大変だとは思わなかったぜ。

 

よし、ツインテロリ保護の為に団体作ろう。

毎朝ロリを可愛くツインテにしてくれる団体。

 

(んな団体作らないでよ。バカじゃないの?

 

もう1人のうさぎが歩きながらツインテを作ってくれる。

ツインテロリがツンデレだと萌えだよね。

 

っと、誰かが私の方をつつく。

 

「弥生さん。おはようございます。」

「ありすちゃんっ!」

「橘です。一応年上ですよ?」

 

どうしよう。朝から幸せだ…。

 

「あ、あり…橘さん。今日も会えて嬉しいですっ。」

「今日、会うのは今だけでしょうけどね。

今日は午後からレッスンなんですよ。」

 

いやいや。今の時間だけでもう幸せで死ねる…。

なにこの天使。

橘ですって言うところまで可愛い…。

 

「プロデューサーさんからだ。

はい。橘です。」

 

電話がかかってきたみたいで、話し始める。

 

「え?…はい。……大丈夫です。私、子供じゃありませんから。

プロデューサーさんこそ、体調崩さないように気をつけてくださいね。」

 

電話が終了したらしい。

ありすちゃんは、寂しそうな顔でこう言った。

 

「今日のレッスン、プロデューサーさん来れないみたいです。まぁ…毎日忙しいんですから仕方ないですね。

それでは、レッスン頑張りますね。」

「う、うん。頑張ってね。」

 

ばいばいと手を振ってくれるありすちゃんを、私は見送る事しか出来なかった。

 

なんて無力なんだろう…。

 

 

 

 

 

 

____夜

 

『ひきにゃんさん、なんかあった?』

 

見つけた敵を片っ端から倒していく。

 

『なんでもない。』

 

このゲームで私達チャット仲間が仲良くするために決められている事がある。

それは「リアル」に介入しない事。

夢を語るのはいいけど、今の年齢も性別も住んでる場所も秘密。

まぁ、それって基本的な事だけどね。

オフ会なんてもってのほか。

そんな交流なんていらないんだ。

 

『さて、プレイヤーバトルでも参加してみよっか。』

 

とりあえずむしゃくしゃする気持ちをぶつけたいから、プレイヤーバトル会場に移動する。

 

『いやいやひきにゃんさん、俺低レベルなんですけど』

『いい。私にバフだけお願い。筋力アップと重量アップね。あと、魔法無効果もよろしく。』

 

私は強い。強い。

ありすちゃんを守るのは私じゃなきゃ。

私ならあんな寂しそうな顔をさせないから。

 

絶対に、ありすちゃんを笑顔にしなきゃ。

 

相手は開始すぐ、こっちに斬りかかる。

そんなのは予測出来てる。

 

だから私は避ける。

後ろのバフ係の子に近寄れないように目の前でしびれ攻撃。

後ろに投げて、まとめて爆弾でもくらっちゃえ…。

 

『マジで勝ちやがった…。』

『バフさんきゅ。』

 

あー!むしゃくしゃするうううううううっ!

なぁにが大人じゃあ、プロデューサーじゃあ!

 

ありすちゃんを笑顔に出来ないくせに…。

 

コーラもっともっとじゃ!

 

「ただいま、うさぎ。」

「おかえりなさいっ。」

 

お母さんが帰ってくる。

はぁ、ログアウトしとこ。

 

『おちま。』

『おつー』

『まったねー』

 

lineを見てみると、ありすちゃんからメッセージが届いていた。

 

【橘ありす:今、お話できますか?】

【橘ありす:やっぱりなんでもありません。】

 

いやいや、なんでもなくないよね!?

 

【うさぎ:どうしたんですか?】

 

とりあえず、送ってみる。

 

 

しばらく待ってみたけれど、その日ありすちゃんからの返事がくる事はなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぅ…眠い…。」

 

ぱしゃぱしゃ顔を洗う。

水冷たい……。

髪もちゃんと結んだし、学校に行かないとな。

 

「お母さん、行ってきます!」

「いってらっしゃい!」

 

朝、lineを見たら、【橘ありす:すみません。寝ていました。】と。

 

寝てたのなら仕方ない!

ありすちゃん可愛い。

 

今日は仕事があるから学校には来ないらしい。

少し残念だ……。

 

学校近くの家からテレビの音が聞こえる。ボリュームあげすぎじゃない?

 

「島村卯月っ!頑張りますっ。」

 

しまむーの声が聞こえる。

 

「憧れてた場所を♪ただ遠くから見ていた♪」

 

S(mile)ING!だ。

しまむーが歌う歌で一番好き。

 

「愛を込めてずっと歌うよーーっ!」

 

そこまで聞いてから学校へ歩き出す。

この曲を歌う前、島村卯月はアイドルを辞めようと思っていたらしい。

それを聞いた時はびっくりしたなぁ。

欝状態だったらしいし、彼女が心配だよ。

ニュージェネの3人がバラバラになった時はどうしようって思ったけどね。

ちゃんみおは舞台。しぶりんはトラプリ。しまむーがこっひーとのユニット。

本当にあの時はニュージェネ解散かと思った…。

 

あの時のありすちゃんは、文香さんとユニット組んでたよね。

ありすちゃんと文香さんはいいユニットです。

 

「おはよーっ。」

 

お、教室にいつの間にか着いてた。

考え事してるとあっという間だねぇ。

 

この日も何事もなく1日を過ごす私。

 

まさか、ライブ当日に事件が起きるなんて全然思ってなかった。




こちらの作品、評価時の最低文字数を0文字に戻そうかなと思ってます。
でもその場合、変な人達から一斉に低評価くらいそうで怖い(経験済み
うーん…でも評価は出来れば貰いたいんですよね…
多分、最低文字数あるから評価しませんっていう方もいらっしゃるだろうし…(チラッ
しばらく迷ってみます。

それと、アイマスキャラ人気投票を活動報告にてただいま開催中です。11/16までです。
皆さん、好きなキャラ何人でも投票お願いします!

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