「お、探したゾ。上やん」
「おお?何だアルゴか」
「何だとは酷いナ。いい情報あげないゾ?」
「言っとくけど、ラフィンコフィンのリーダーのユニークスキルの詳細が判明した話なら新聞に出てたからとっくに知ってるぞ」
「えっ!?」
「ほら」
ピラッ
「ほ、本当ダ…や、野郎ども…オネーサンが上やんに伝えるのより先ニ…!」
「お前はどんだけ俺にこだわりがあんだよ…」
「ほ、ほっとケ!///でもしかしなんだ、こんな表向きに公開してしまうんだナ。アイツらは曲がりなりにも殺人ギルドなんだから下手をすれば情報漏洩防止の為に殺しをやるかもしれないというのニ」
「どうかなー?そもそもそのネタの発信源は俺と美琴だし。もっとも、リーダーのPoHと美琴は知り合いだったみたいだけどな」
「え、そうなのカ?」
「ああ、現実の名前も知ってた。でもあれはなんつーか…仲よさそうではなかったな…俺もあんなヒステリックな女と仲良く友達に…なんてことは出来そうにないかな…」
「女!?ラフィンコフィンのリーダーって女だったのカ!?」
「なんだ、知らなかったのか?」
「逆になんで上やんはなんでそんなに知ってるんだヨ!?」
「いやだって、この前、圏内事件解決する時にラフィンコフィンのリーダー達と直接対決したし」
「ええ!?てゆうか圏内事件も解決したの上やんだったのカ!?」
「まぁ正確に言えば美琴の協力もあったからだけどな。謎解きしたのほとんどアイツだし。でもまぁ正直、あんなことあった後じゃ圏内事件なんて霞んで見えたけどな」
「もうやめて!聞きたくない!情報屋である私の価値がどんどん霞んでいってるヨ!?」
「・・・なんつーか、お前の喋り方って地味にあいつに似てるな」
「あいつ?あいつって誰だヨ」
「あー、何て表現すりゃいいんだ?白いヤツ」
「アバウトすぎるゾ!?」
「まぁそんな深く聞くなよ、情報だけが世の中の全てじゃありませんの事よ?」
「情報屋にとっては情報が食となり情報が命になるんダ!さぁー洗いざらい吐いてもらおうか上やん!」
「5000コル」
「私でもそんなぼったくりはしないゾ!?」
「まぁ知らぬが仏って言うしたまには知らないことも作っとけよー」
「それじゃ情報屋は名乗れないんだヨー!!」
そう、これはどんな情報屋も、上条当麻でさえも知らない…誰も知らない彼らだけの物語
白い少年と、後に殺人ギルドのリーダーという大罪人として世間に知れ渡る少女(?)
彼、彼女はいかにしてこの世界を歩んできたのか、どうやって2人は出会い、なぜ殺人ギルドのメンバーとして仲を共にしたのか、これは誰も知らない彼らだけの物語である