西洋のマグルの間では、バラ、ユリ、スミレはトリオで、バラは「美」を、ユリは「威厳」を、スミレは「謙虚」と「誠実」をあらわすといわれ、この3つを兼ね備えたひとが理想の女性といわれているという──


すみれの名を持つ少女、ヴァイオレット。
彼女は美しく、謙虚で誠実で、約束を絶対に破らない。
そして、威厳をあらわす「ユリ」の名を持つリリー・エヴァンスの、双子の姉だった。
バラよりも美しく咲き誇る彼女たちの生き様は、最期に散るその瞬間まで──



ひどく、美しかった。



これは、そんな彼女たちの姿を描いた物語。




*この作品には、原作キャラとオリキャラの恋愛要素が含まれます。
菫と百合と衝羽根朝顔
  砂色のお城()
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