一刀「如月。来たぞー。」
如月「おう、一刀。いらっしゃい。」
一刀「どうしたんだ?食堂に呼び出して。」
如月「ちょっと味見をしてほしくて。ほい、おまち。」
一刀「何!これはシチューじゃないか。こんなものもこっちで出来るのか。」
如月「原材料はあるからな。試しに作ってみた。食べな。」
一刀「いただきます。うめー。」
如月「良かった。口に合って。」
一刀「でもこれ、作るの大変じゃなかったか?」
如月「いや、特には。しいて言えば牛乳の調達だな。牛の乳を搾るのが大変だった。ホワイトソースから作ったからな。バターが必要だったんだ。生クリームは加熱殺菌した後に、冷却すると上の方に分離して出来るからな。俺、ヒャド使えるじゃん。だから冷蔵庫も作った。」
一刀「は?冷蔵庫?」
如月「まあ、冷やすだけだがな。ほらあれだ、上に氷を入れて冷やすやつ。」
一刀「マジかぁ。俺にも作ってくれないか?」
如月「おう、いいぜ。一日一回溶けた水を捨てなきゃいけないけど。氷が無くなったら、俺に言え。」
一刀「サンキュー。楽しみだな。」
「あれー?兄ちゃん達何食べてるの?」
如月「季衣か。これ作ってみたんだが、食べてみるか。」
「え、いいの?これ、なんて料理?」
一刀「シチューっていうのさ。俺達の国の料理だな。」
「へぇ、天の国の料理なんだね。いただきまーす。」
如月「どうだ?」
「おいしー!」
如月「そりゃよかった。おかわりもあるぞ。」
「本当!おかわり!」
如月「はいよ。」
「ふぅ、おいしかった。ねぇ、如月兄ちゃん。これ、明日も食べれる?」
如月「明日ね。よしいいぞ作ってやる。」
「本当!じゃあ明日楽しみにしてるからね。」
如月「おう、時間は今日と同じくらいな。」
「わかったよ。ごちそうさまでした。また明日ねー。」
次の日の食堂
如月「あれ?みんなきたの?」
「ええ、季衣から天の国の料理が食べれると聞いてね。」
「如月兄ちゃんダメだった?」
如月「全然。」
「華琳様に変なもの食べさせたら、承知しないから。」
如月「桂花、さすがにそんなことはしないから。」
「ふむ、どんなものを食べさせてくれるか楽しみだ。」
「シチューとかいったか?」
如月「おう、うまいぞ。ただこれだけ集まるとは思わなかったから、一人一杯くらいか。」
「えー、せっかくお腹すかせてきたのに。」
如月「しょうがない。別のものも作るか。じゃあ卵をわって……」
卵を十個割って、割りほぐしておく。次に炒飯を作り別の皿に上げておく。卵をお玉一杯分すくい、鍋に入れ、半熟にし、炒飯を入れ包むと出来上がり。
如月「ほい。オムライス完成だ。」
一人前を四人分、三倍の量の大きいのを二人分作り、卓の上に置く。
「へぇ、炒飯を卵で包んだのね。」
如月「おう、どんどん食え。」
「「「「「「いただきます。」」」」」」
「おいしー!」
「うむ、うまいな。」
「ああ。」
「なかなかやるじゃない。」
「あら、結構おいしいじゃない。」
一刀「シチューに続きオムライスまで。如月は何でも作れるな。」
如月「材料があればある程度はな。」
「如月が料理するなんて。ねぇ如月、私に天の料理を教えてくれないかしら。」
如月「いいよ。時間がある時なら。」
「ああ、おいしかった♪」
「うむ、うまかったな。このシチューというものをもっと食べたかったが。」
「姉者、そういうな。こんな人数になるなんて如月も思っていなかったんだからな。」
「そうね。あんた、次はもっと用意しなさいよ。」
如月「分かった。次は多めに作るよ。あ、片付けはやっておくから、みんな仕事に行きな。」
「そう。ならその言葉に甘えましょう。おいしかったわよ如月。」
「おいしかったよ。如月兄ちゃん。」
「うむ、うまかったぞ如月。」
「姉者の言う通りだ如月。ごちそうさま。」
「ふん。まあまあおいしかったわ。ごちそうさま。」
一刀「如月、片付け手伝うよ。」
如月「サンキュー、一刀。」
大人数になってしまったが、みんなに喜んでもらってよかったな。次は何作ろう。