鉄と血のランペイジ   作:芽茂カキコ

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第11章 戦華の島
ミレニアム島攻防戦


▽△▽――――――▽△▽

 

 旧ウラジオストク宇宙港に戻ってきた俺たちの目に飛び込んできたのは………宇宙世紀のガウ攻撃空母を彷彿とさせる、モビルスーツがすっぽり収まりそうな巨大航空機の威容だった。

 

「あれは………」

「はい。カセウェアリー級モビルスーツ輸送機ですわ。ギャラルホルン所属の」

 

 ギャラルホルン? 思わず目の前のエリザヴェラに、俺は身構えてしまった。

 だがエリザヴェラは優しく微笑むばかりで、

 

「ギャラルホルンといえど、現在の組織の在り方に不満を持つ者は大勢おります。コロニーや圏外圏出身者、花形であるモビルスーツ部隊に比して冷遇著しいモビルワーカーや通常兵器部隊………。彼らもその一つですわ。特に彼らは、我が主モンターク様…マクギリス・ファリド様個人から金を受け取り、忠誠を誓っております。あの機体で、皆さんをモビルスーツと共にミレニアム島にお連れせよ、と我が主モンターク様は仰せでございます」

 

 

 カセウェアリー級超大型モビルスーツ輸送機。俺の脳内に埋め込まれた情報チップに、そのデータが入っていた。

―――――ギャラルホルンが運用する超大型輸送機で、1号機が開発・製造されたのはかれこれ厄祭戦時代にまで遡る。基礎設計の優秀さから戦後の現代に至るまで細かいマイナーチェンジを経つつも運用と製造が続けられ、ギャラルホルンは現在、厄祭戦時代の1号機から近年ロールアウトされたばかりの105号機までを保有する。

―――――エイハブ・リアクター搭載機でありその名の通りモビルスーツ輸送能力持ち、1機でモビルスーツ2機を輸送可能。最大限積載した状態で巡航速度はマッハ1.1で最高速度はマッハ1.5。無補給で地球を一周できるだけの長大な航続距離を誇る。

 

 

「所要時間は?」

「カセウェアリー級はそれ自体がエイハブ・リアクター搭載機となりますので、都市部に接近しないために厳密に航路が定められております。特に妨害等なければ、8時間ほど見ていただければと」

 

 8時間………時差も考えれば、時間に余裕があるとは到底思えない。

 それに、

 

「モンタークさんが言っていた〝あの男〟はどこに?」

「すでに海路でミレニアム島に向かっておりますわ。カケル様より少し早く島に到着できるかと」

 

 とりあえず、今俺たちがやるべきことは、モビルスーツをさっさとこのガウもどきに押し込んで飛び立つことだ。俺は、物珍しげに巨大輸送機を見やっているビトーらに振り返った。

 

「………よし、俺たちもさっさと行くぞ。お前らは〝ホバーマン・ロディ〟に乗って、ビトーとペドロ、俺とクレストに分かれて乗る。いいな?」

 

「「「はいっ!!」」」

 

 従順ないい返事に、俺も力強く頷いた。ビトー、ペドロ、クレストは見た目こそ子供だが、ことモビルスーツ戦においては歴戦の勇士だ。こいつらと合流すればミレニアム島に迫っているだろうギャラルホルンも撃破できるに違いない。

 と、エリザヴェラもビトー達のまえに一歩進み出た。

 

「〝ホバーマン・ロディ〟は〝マン・ロディ〟の脚部にロディ・フレームの地上用パーツを取り付けた他、地上活動用の大型ホバーユニットを追加しておりますが重量のある上半身と下半身のバランスが非常に悪くなっていおります。地上環境に応じた細かい調整をお願いいたしますわ」

 

「それは………何とかなるんじゃね?」

「阿頼耶識システムで自分の身体みたいに使えるんで、多分大丈夫だと思います」

 

 ビトー、ペドロにクレストもこくこく、と頷いた。

 彼らの地球での乗機となる〝ホバーマン・ロディ〟は向こうの航空機用格納庫の前に3機整列し、パイロットの到着を待ちわびているかの様子だった。

 エリザヴェラは続けて、

 

「皆さんのモビルスーツですが、大気圏突入時にナノラミネート装甲の表面金属塗料の剥離を確認致しましたので、弊社モンターク商会の方で塗料の塗り直し等手配させていただきましたわ。ただ、弊社ですぐにご用意できる在庫が青色と黒色しかございませんでしたので」

 

 ここに来るまでグリーンだった〝マン・ロディ〟だが、〝ホバーマン・ロディ〟は真っ黒。まるで………

 

「なんつーか、まるで〝ドム〟だな」

「は?」

「? カケル?」

「いや、何でもない………」

 

 地上での活動のために太くなった脚部といい、スカートのような追加ホバーユニットといい、どうしても〝黒い三連星〟でお馴染みのあの機体を思い起こしてしまいそうな見た目だ。

 加えて、

 

「武装も追加させていただきましたわ。旧型のGR-W02(C)300ミリバズーカ砲です。よろしければお役立てくださいませ」

 

 従来のサブマシンガンは腰部にマウントされ、3機の〝ホバーマン・ロディ〟はどれも大型のバズーカ砲を携えており、ますますドムらしさに拍車がかかっていた。

 これでモノアイの部分が十字に動く仕様だったら、完全に〝ドム〟なんだがな………

 

 

「ミレニアム島までは8時間だそうだ。それまでに〝ホバーマン・ロディ〟を身体に馴染ませろ。今まで以上の激戦になる。覚悟だけはしておけ」

 

「おうっ!」

「「了解!」」

「よし………じゃあ行くぞッ!!」

 

 弾かれたように三人はそれぞれの乗機に向かって駆け出した。

 俺も、向こうの格納庫で待っている愛機〝ガンダムラーム〟へと足を向ける。

 

「では、ご武運を」

 

 

 恭しく一礼するエリザヴェラに小さく頷き、俺も〝ラーム〟が待つ格納庫へと走った。

 ミレニアム島で戦端が開かれるまで、恐らくあと―――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▽△▽――――――▽△▽

 

 地球外縁軌道統制統合艦隊所属 太平洋方面防衛部隊。

 コーリス・ステンジャ率いる水上艦隊は、島の正面を守る敵部隊を攻略する主力艦隊と、防備の薄い背後を突く揚陸部隊の二手に分かれ展開した。各艦配置完了後、事前に通告しておいた降伏期限が過ぎ去るのを待つ。

 そして、

 

「ステンジャ艦長! 投降勧告の刻限をすぎました」

 

 部下からの報告に、艦長席のコーリスはフッと笑みを浮かべた。

 

「そうでなくてはな。これで、火星で散った我が弟オーリス・ステンジャの仇が取れるというものだ」

 

 成績優秀、将来有望なコーリスの弟、オーリス・ステンジャは火星で武装組織制圧任務を指揮している最中に………今、ミレニアム島に陣取っている組織〝鉄華団〟によって命を奪われたという。

 それだけではない。分不相応な戦力を持つ火星の宇宙ネズミ共は、ギャラルホルン火星支部や地球外縁軌道統制統合艦隊、それもカルタ・イシュー総司令官直属部隊にも深い爪痕を残し、さらには神聖にして清浄な地球に土足で踏み込むという暴挙に出た。この許されぬ冒涜、何としてもここで終わらせなければならない。

 

 どうあがいても火星の宇宙ネズミ共はここで終わりだ。ギャラルホルンの艦隊によって島は完全に包囲され、文字通りネズミ一匹這い出る隙間もない。

 さあ、カルタ様直々の制裁を受けるがいいい――――。火星の宇宙ネズミ共が無残に潰されていく様を脳裏でありありと思い描きながら、コーリスは鋭く命じた。

 

 

 

「――――全艦に通達! これより掃討作戦を開始する! カルタ様の戦場に華を添えよ!」

 

 

 

 その瞬間、ミレニアム島目がけ砲口を向けていた艦隊各艦の主砲、及びミサイル発射管が火を噴き、壮絶な砲撃とミサイルの着弾がミレニアム島全土を瞬く間に炎の赤で彩った。

 

 

 

 

 

 

 

▽△▽――――――▽△▽

 

「始まった………」

 

 地面を何度も揺さぶる地響き。つい先刻まで平和だった緑豊かな島の光景は、次の瞬間には無数のミサイルと砲撃を浴び、いくつもの爆炎と煙が立ち昇る血なまぐさい戦場へと姿を一変させた。

 むしろ、こっちの方が慣れてる。既に〝バルバトス〟のコックピットで待機していた三日月は機体を起き上がらせた。

全システム異常なし。おやっさんたちのお陰で、自分の身体のようにしっかり機体を動かせそうだ。

 

「よし………」

『行くぞ、三日月!』

 

 通信越しにシノが声をかけてくる。うん、といつものように頷き、三日月は〝バルバトス〟の武装を手にするべく手近なコンテナの中身を覗き込んだ。

 そこにあったのは、歳星で手に入れた反りのあるモビルスーツ用の剣。〝太刀〟という古い武器らしいが………正直鉄パイプの方が使いやすいぐらいだ。軽すぎる上に細すぎて、敵モビルスーツの装甲を潰せないし、正直使い勝手は最悪だ。

 残ってるのはこれだけか。

 

 

「コイツ………使いづらいんだよな」

 

 

 でも丸腰よりはマシか………。三日月は半ば諦めてモビルスーツ用太刀を装備しようと、だがそこで、隣のコンテナにも何かが入っていることに気が付いた。

 それは、使い慣れた大型メイスより少しだけ小ぶりだが、三日月好みのしっかり重そうな武器。――――データによれば『レンチメイス』というらしい。

 

「あ。いいのあるじゃん」

 

 これにしよ。と、三日月はレンチメイスを〝バルバトス〟に持たせ、シノの〝流星号〟が佇んでいる場所へと向かった。

三日月とシノの任務は、アジーやラフタ、昭弘の防衛線を突破するだろう敵機を、拠点前の水際で仕留めることだ。〝バルバトス〟〝流星号〟の背後には鉄華団がここでの根城にしている空港施設、その奥にはマカナイとかいうお爺さんが暮らす小さな木の家がある。

 

『おう! 来たか三日月………あ? 何だそりゃ?』

「もらったコンテナに入ってた」

『へぇ~』

 

 と呑気な会話も束の間。海上から撃ち出された砲弾やミサイルが次々、空港近くの森林地帯へと降り注いできた。地面を揺るがす衝撃と爆発音に加えていくつもの爆煙が立ち昇り、着弾した周囲にあるもの全てを破壊しつくすが………悪いがそこには何もない。

 

 シノも呆れたように、

 

『おーおー。好きだねぇ、お手本通りの飽和攻撃』

『モビルスーツには意味ないってのに、無駄撃ち大好きだよねぇ。金持ちってさ』

 

 見れば、ラフタとアジーの〝漏影〟が手持ち武装であるショートライフルを撃ち放ち、雨あられと降り注ぐミサイルのうち、重要施設に着弾しそうなミサイルだけ狙って次々撃ち落としていく。容赦なく降り注がれる飽和攻撃のほとんどが、無意味に何もない森や浜辺を破壊して回るだけに終わっていた。

 だがそれだけでも、それなりに鬱陶しい。何かの拍子で流れ弾が格納庫や、もしかしたらオルガが指揮している地点に着弾することだってあり得るのだ。

 それも、オルガはすでに理解しているようで、

 

 

『昭弘、そこから船は狙えるか?』

『む………やってみる』

 

 

 昭弘の〝グシオンリベイク〟が立つのは、浜辺や海岸を見下ろせる高台の上。両脇に滑空砲を一門ずつ抱え、敵部隊の襲来を待ち構えている。

 その〝グシオンリベイク〟が、次の瞬間持っていた滑空砲を跳ね上げ、遥か遠くで止まっている敵艦隊へと砲口を向けた。

 

 砲撃。〝グシオンリベイク〟から撃ち出された砲弾は次の瞬間、敵艦の至近に着弾。優に敵艦の全高を超える水柱が高々と巻き上がったが………肝心の敵艦は無傷だ。

 

『ちっ。外し………』

『ちゃんと狙えっ! バカ!』

『え、あ。いや………』

 

 ラフタにどやされ、思わずしどろもどろになる昭弘。アジーも、

 

『そんなんじゃ姐さんにどやされるよ!』

『あ、いや。だって………』

『地上では大気の影響を強く受ける。データの修正急いで!』

『な………んなこと言っても………』

 

 メカニックじゃあるまいし、そんな複雑な操作など学の無い三日月や昭弘が分かる訳も無い。阿頼耶識システムで直感的にモビルスーツを操作しているのだから。

 なら、やるべきことは一つだ。

 

「昭弘」

『! 三日月か………』

「さっきの感覚、体に残ってるだろ? それにあわせて撃てばいいんだよ」

『そうか………なるほどなッ!!』

 

 昭弘にも三日月が言わんとしていることが理解できたのだろう。先ほどまでのぎこちない動きが嘘のように〝グシオンリベイク〟は次の瞬間、敵艦目がけて狙いを澄まし、再度砲撃を再開した。今度はシステム頼み、恐る恐るの射撃ではない。何度も、撃って無理矢理コツを掴むかのような荒っぽい攻撃だ。

 

 当然、最初の数発は至近弾で終わる。だが、そこから徐々に〝グシオンリベイク〟の射撃精度は鋭さを増していき………ついには1隻の甲板に直撃弾をぶち込むことに成功した。

 炎上し艦体が傾いていく光景が〝バルバトス〟からでも確認でき、三日月も思わずニヤリと笑った。アジー、ラフタは呆れたように、

 

『感覚だけで照準を補正するとはねぇ』

『むぅ………阿頼耶識ってやっぱずっこい(※)』

 

 その時だった。並んで敵艦からのミサイルを狙い撃ちにしていた〝漏影〟の至近に砲弾が着弾。同時にコックピットに響く敵機接近の警報。

 前面モニターを拡大表示。沈みゆく敵艦や他の艦からもモビルスーツが次々飛び降り、脚部スラスター全開で島へと迫っているのが三日月にも見えた。

 通信越し、オルガの怒声も響く。

 

 

『――――敵モビルスーツ出てきたぞッ! できるだけ海上でたたいてくれ』

『『了解!!』』

 

 

 アジー、ラフタの〝漏影〟のショートライフル、それに昭弘の〝グシオンリベイク〟の滑空砲が火を噴き、その激しい弾幕に巻き込まれた〝グレイズ〟が次々と吹き飛ばされ、スラスター制御を失って海面へと叩きつけられていく。

 残った敵機は砲火から逃れるため回避機動に専念せざるを得ず、さらに追い込むようにこちらからのライフル弾や砲弾が殺到。敵モビルスーツ隊の進軍は海上で完全に停止した。

 

『へっ! こりゃ、俺たちの出番はねぇかもなあ!』

 

 シノの言う通りだ。この程度だったら………

 だがその時。〝バルバトス〟と〝流星号〟目がけて、真上から次々と砲弾が降り注いできた。〝流星号〟は回避が間に合わず、上からの銃火がライフルに着弾。爆破される寸前、シノは素早く破壊されたライフルを放り投げた。

 

『な、何だこりゃ!?』

「上か………!」

 

 コックピットモニター越し、上空にいくつもの黒点が浮かんでいるのが見えた。まるで流れ星のように落ちてくる巨大なシールドの数々。

そこから………次の瞬間モビルスーツの全身が姿を覗かせてきた。

―――――厄介だな。三日月は内心舌打ちした。上から敵の増援が来るなんて………

 まさか宇宙から、あれに乗って降りてきたのか?

 

『ラフタさんとアジーさんは、海から来る敵を頼んます!』

『『了解ッ!!』』

『――――お前らはアレを撃ち落とせェッ!!』

 

 もうやってんよ! とオルガの命令を待たずにシノの〝流星号〟が予備のライフルを上方へと撃ちまくった。

 

『ヒラヒラと鬱陶しいなッ!』

 

〝グシオンリベイク〟もまたこちらへの援護に回り、上空で敵味方の砲火が交錯する。

 だが上空からの敵モビルスーツが乗っているアレ………モビルスーツの姿をもすっかり隠すほどの巨大シールドは、〝グシオンリベイク〟の滑空砲弾が着弾してもビクともしない。

 

 と、その敵部隊が自分たちを砲火から守っていた盾状のそれから次々飛び上がっていった。重力に従い、こちら目がけて落ちてくる巨大なそれを〝バルバトス〟と〝流星号〟は細かい回避を繰り返して間一髪のところで逃れる。

 その間に上からの敵部隊は、悠々と滑走路の端へと次々降り立っていった。

 そしてもう1機………

 

 

 

『宇宙での借りは必ず返してあげるわ! それにガエリオの仇もッ!!』

 

 

 

 最後に降り立った敵機。それが着地した瞬間、他の敵機も素早く集合し………一列に陣形を整えてこちらに向き直ってきた。

 持っていたバトルブレードがガン!! と滑走路に突き立てられる。

 

 

『我ら! 地球外縁軌道統制統合艦隊ッ!!』

『面壁九年!! 堅牢堅固ッ!!』

 

 

 完璧に息の合った唱和が発せられ――――――いい的だったので、次の瞬間には〝グシオンリベイク〟からの砲弾が容赦なく着弾した。吹っ飛ばされた右から二番目の敵機が傍の僚機を巻き込んで横転する。

 

 

 しばしの間、気まずい沈黙が両者の間に流れた。

 

 

『………撃って、いいんだよな?』

「当たり前じゃん」

 

――――完全に的じゃん。

 むしろどんどん撃ってよ。

 一方、整えられた陣形を一瞬で台無しにされた敵部隊の親玉らしき女は、

 

 

『な、何と………無作法なああああぁぁぁッ!!』

 

 

 よく分からないけど絶叫していた。

 

 

 

 




【オリメカ解説】

(モビルスーツ)

・UGY-R41〝ホバーマン・ロディ〟

鉄華団が鹵獲運用し、地球へと降ろした〝マン・ロディ〟を、モンターク商会から入手したパーツによって地上仕様に改修したモビルスーツ。
地上活動用脚部・ホバースカートを取りつけることによって地上での高機動活動を可能とした。ただし、重装甲である〝マン・ロディ〟上半身との重量バランスが極めて悪く、活動時間が短い他、阿頼耶識システム持ちの優れたパイロットでなければまともに運用することが難しい。

従来のサブマシンガン、ハンマーチョッパーの他、〝ゲイレール〟用装備である旧式バズーカ砲をも備え、充実した火力を持つ。

(全高)17.4m

(重量)41.1t

(武装)
サブマシンガン
ハンマーチョッパー

300mmバズーカ砲


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(航空機)

・カセウェアリー級超大型モビルスーツ輸送機

ギャラルホルンが運用する超大型輸送機。カセウェアリーとは英語で「ヒクイドリ」の意。
モビルスーツ2機を収容する能力を持ち、無補給で地球を一周できる長大な航続距離を誇る。
ギャラルホルンはこの輸送機を100機以上保有しており、その結果迅速な作戦展開能力を実現している。

基本的に非武装で運用することがほとんどだが、その広大な収容能力を活用して、爆撃機や大型センサー等を搭載して哨戒機等として運用することも可能。

厄祭戦時代の初号機から現代にいたるまで運用・改修・製造され続けており、ギャラルホルンの展開能力において重要な役割を持つが、配属されるのは主にコロニー出身者や地球の下層市民ばかりで乗員の待遇は悪く、彼らの間ではモンターク商会からの賄賂を受け取り便宜を図るなど不満と腐敗が広がっている。

長期に渡る運用が続けられた結果、先祖代々カセウェアリー乗りであるパイロットの家系すらあるほど。

(全高)59.4m

(全長)125m

(全幅)119.8m

(最大搭載量)808t

(動力源)艦船用大型エイハブ・リアクター×1

(巡航速度)マッハ1.1
(最高速度)マッハ1.5

(武装)なし。ただしオプション装備可能。

(乗員)2~7名


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(※)【ずっこい】
「ずるい」という意味の大阪弁。
ラフタは関西系………?



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