結城友奈は勇者である 〜勇者と武神の記録〜 作:スターダストライダー
本日は特に目立った展開はありませんが……。久しぶりにあのカップリングを動かしてみようかと思います。
神世紀298年からやってきた勇者、武神達が勇者部に所属してから、早1週間が経とうとしていた。
この間にも、勇者部は着々を成果を発揮し、讃州市のほぼ全域の解放は目に見えていると、ひなたは語る。加えて援軍を呼べる日も近いらしい。
「みんな、もうこの世界での生活には慣れたかしら?」
そんなある日、部室で固まって談話していた6人に、東郷が彼らの近況を把握しようと、声をかけた。
「はい。何とか」
「おかげさまで、日々の生活にも困った事はありませんので」
「日当たり良好ポイントも見つけました〜」
などと、プラスな意見が出る中、意外な人物が不満げな表情を見せていた。
「……でも、やっぱりイネスがないのは痛いッスね。醤油味ジェラートが恋しい……」
「銀ってホントに好きだよな、醤油味ジェラート!」
「ないものをねだっても仕方ないだろ。どの道あの辺りはまだ未解放地域だからな」
「巧君の言う通りよ、銀。郷に入っては郷に従え、よ。きっとそのうち住めば都だと思えてくるわ」
「う、うん。いや、イネス以外は完璧よ?後は家の弟は元気にしてるかなー、とか」
「悪いな。あたしならすぐに電話で向こうと話が繋がるから良いんだけど、歳下の同一人物が話すと、色々とややこしくなるって、安芸先生に止められててさ……」
「それならまぁ、仕方ないスけど……」
「大丈夫だよ〜。無効に戻っても数時間しか経ってないらしいから〜」
「とりあえず、ここでの数日が、向こうでは数年経っていた、というケースにならずに済むのは良かったですね」
「そうだね〜。そんなに時間が経ってたら、今度の料理コンテストに出れなくなっちゃうかもだから〜」
「……」
料理コンテスト。そのワードが昴(小)の口から出た途端、園子(中)の表情に、一瞬だけ影が差した事に、銀(中)が気づいた。
「?どったの園子?」
「えっ?あ、うん。ちょっとボーッとしちゃって……。……そうそうすばるん。そういうの、ウラシマ効果って言うんだよ〜」
「ウラシマ……?あそっか!玉手箱開けた浦島太郎みたいだからそういう例えなのか!流石園子先輩!詳しいなぁ!」
「えへへ〜。創作の基本だよ〜」
などと、同一人物らを交えて会話が繰り広げられる様子を、遠目で観察していた中学3年生が、ふと思った事を小言で話し合った。
「……ねぇ藤四郎。あの子達、明るく振る舞ってるけど、やっぱ元いた時代が恋しいんじゃない?」
「俺もそう思うな。特に下の弟がまだ赤ん坊だとなると……」
「ホームシックってやつだね」
「小学生でこのような奇妙な場所に飛ばされたら、不安ですよね……」
友奈や真琴といった面々も会話に参加する。すると、後から合流してきたひなたからこんな意見が。
「でしたら、ここは年長の皆さんが、一つ大人っぽく振る舞って、元気付けてみてはどうでしょう?」
「フム。お姉さん風を吹かせるのは得意であるぞ」
「『風』だけに?」
「ちょ、オチ言うなし」
せっかくの決め台詞を、夏凜の一言で台無しにされてムッとなる風。
「良いですね、私達で6人を元気にしてあげられるなら!」
「友奈ちゃん、みんな……その役目、私達に任せてもらえないかな?」
「東郷?それに遊月達も」
早速取り掛かろうとしたその時、友奈に待ったをかけたのは、東郷ら6人の先代勇者だった。
「あぁ、出来れば先ずは6人の関係を良く知る俺達で心を開いてもらえるようにすれば良いと思ってな」
「任せていただけますか?」
「ほほう……。お主らでやると申すか。確かに自分自身ならどんな気持ちかも分かるもんね」
「ま、的外れな事言って、混乱させるのもアレよね」
「分かったよ東郷さん、みんな!頑張ってね!」
「必要になったらおいら達も手伝うッス!」
「ヘヘッ!こういう面倒見は、弟達で慣れてるしな!この三ノ輪銀様に任せとけって!」
「(……全部筒抜けだけどな)」
友奈が『良いですね!』と言い始めた段階から、会話の内容を耳に挟んでいた巧(小)は、呆れながらも黙っておく事にした。他の5人も薄々勘づいているようだが、こちらも見て見ぬフリをする事に。
先ずは同一人物同士から、という意見の合致により、6人は一対一の場面を作る事に。
「所で昴君。昴君は、もう、将来の夢って決まってたりするんだよね?」
「夢……とまで言えるかどうかは分かりませんけど、今は僕が作った料理をたくさんの人に食べてもらって、それで幸せをお裾分けできたらな、と思っています」
「うんうん。その気持ちが何よりも大事だからね。頑張ってね」
といった感じで、2人の昴の方は、元の朗らかな性格が功を奏したのか、さほど問題なく会話が成り立っている。順調に打ち解けあっている事に安心する兎角達だったが、他の面々に目を向けると、必ずしも上手くいっているとは思えないような光景が……。
「あの……、中学のあたし!もし良かったら、今度イネスに代わる、ゲームとかで遊べそうなイチオシスポットみたいな所、教えてくださいよ!イネスロスになりすぎると、気が狂っちゃいそうだから……!」
「い、イネス以外⁉︎う、う〜ん……。有明浜なんて、夏凜と特訓以外の目的で来たことないし、他の娯楽施設って……。何を教えたらいいんだ⁉︎」
「あの……。前から不思議に思ってたんだけど……」
「?」
「遊月さんって、その……。ホントに未来の俺なんだよな?なんていうか、その……。自分でこんな事言っちゃうのもアレだけど、大人びてる所とか、あんまり似てないような……」
「そ、それは……」
「例えばその髪とか!いつ金髪にしたの?それに前は図書室で本を読みまくってたみたいだけど。けど俺、読書とか苦手な方だと思うけど……。いつからそんなイメチェンしたのさ?」
「それは、その……。2年前に、ここにくる時に色々あってな……。下宿先の叔母さん達に勧められて、髪を染めてみたりとか、段々読書の魅力に気づいたっていうか……」
「それでこんなにも変わっちまうのか⁉︎マジで2年間の間に何があったのか知りたいんですけど!名前も苗字も変わった経緯とか!」
「さ、流石にそれはまだ……」
中学生の銀と遊月は、降りかかってくる歳下からの質問に、どう返答したら良いのか困っている様子だ。
「ん、ゴホン。須美ちゃん。あなた今、もしかしなくても牡丹餅食べたいわよね?」
「え?いえ、今は特に……」
「あれ⁉︎」
「そのっち、日当たり良好ポイントって、やっぱりあそこだよね〜、ゴニョゴニョ……」
「え〜?違うよ園子先輩〜。私が見つけたのは、ゴニョゴニョ……」
「……えぇ⁉︎そ、そんな絶好のスポットが〜⁉︎し、知らなかったよ〜」
東郷と園子も、思考やセンスの違いに戸惑っている様子だ。それでもまだ会話ができているだけマシなのかもしれない。
「「……(何から話せばいいんだ)」」
2人の巧に至っては、会話が始まる気配すらなく、ただジッと対面で睨み合っているだけの絵面だ。他者との付き合いが6人の中で1番不得意な者同士の沈黙は、遠くから観察していた者達を困惑させる。
「ちょっとちょっと……!昴以外の連中、本人同士なのにいきなり噛み合ってなかったり、一方的になってたり、巧に至っては会話すら始まってないじゃない……!」
「ど、どうしましょう……!」
「かつての勇者達も、一筋縄ではいかないって事ね」
先代勇者達6人も、一旦タイムをかけて、再び集結する事に。
「お、おいマズくないかこれ……?これじゃあ任せろって言ってたのが恥ずくなる……!」
「それはお前の自業自得だ。……で、どうする」
「……じゃあ次は、私がすばるんに話しかけるんよ〜」
打開策を考えていたその時、いち早く園子が異性に話しかけると宣言。すると、東郷と銀(中)が何か引き締まったような表情になり、自然な流れで次にアタックを仕掛ける人物の所へと向かっていった。
「所で園子ちゃん。執筆活動とかは捗っているかな?」
「え?あ〜、こっちに来てからは書く暇がなくて〜」
「そうだよね。まだ土地に慣れてないだろうから。もし良かったら、料理関係の小説にチャレンジしてみたらどうかな?僕がネタ集めを手伝ってあげるから、もし良ければ、書いてもらってもいいかな?」
「!は〜い!乃木園子、小学生バージョン、精一杯頑張らせてもらいま〜す!」
「……銀。お前確か、元の家で猫の面倒を見てたよな?」
「?はい。通学路で彷徨ってたやつですけど」
「前に勇者部活動で町内を歩いていた時に、猫の集会所を見つけてな。そこの猫達に懐かれて、餌やりや里親探しに困っててな。人手が欲しいから、一緒に世話を頼めるか?」
「もちろんッスよ!世話なら大好きだし、どんな猫達がいるのか気になるし!他にもあるなら見つけておきたいし!」
「ちょい待ち!猫の集会所ならあたしの方が詳しいからな!それに野良猫の世話ならあたしの方が経験値だって……」
「ちょっと銀!小さい自分と張り合ってどうすんのよ!」
と、これは夏凜からの鋭いツッコミ。
「おっとメンゴ。てなわけで巧(小)、このまま大橋市も解放できたらさ、イネス行こうな!約束だぞ!」
「……やっぱりイネス一筋なんだな。その辺は大きくなっても変わってないわけだ」
「そりゃあそうさ、あたしはあたし。巧は巧だからな!」
2年経っても根本的な所は変わっていない事を知った巧(小)は、少しホッとしたような顔つきだ。
「須美、お前最近疲れが溜まってないか?」
「え?あ、はい。じつは、その、少しだけ……」
「まだ住み慣れない土地だしな。さっきお前も言ってたみたいに、段々と慣れてくるだろうよ。ここに来た時も言ったが、肩の力を抜いて、リラックスしろよ。分からない事があったら遠慮なく声をかけてくれるとこっちも嬉しいし。だからあんまり煮詰めすぎると、そのうちポッキリいっちまうぞ?」
「……あふっ」
須美の顔がまた紅くなったのは、召喚当初ど同様に、頭を軽く撫でられたからだ。加えて遊月の後半のセリフが、遠足前日に晴人に言われた事と同じだった事もあり、思わず気が緩んでしまうのも、無理はない。
「ははっ。何かみんな、大きくなっても相変わらずなんだな」
「そうね晴人君。……そういう晴人君だって、最近疲れてるわよね?それに、怪我だってまだ癒えてないでしょ?」
「えっ?俺は平気ですよ?元気は人一倍あるんで、別に疲れてなんか」
「そんなわけないでしょ晴人君。私は知ってるのよ?平気そうに振る舞ってはいるけど、本当はその影に隠して、痛くても我慢してるの、気づいていなかったと思った?」
「え、ちょ、東郷、さん?何か、怖い……!」
これを見た夏凜達は興味深げに観察する事に。
「へぇ、面白い展開になってきたわね」
「確かに、晴人がタジタジだ」
「晴人君。今度みんなで、色んな事して遊びましょう!晴人君と一緒にしたい事、山ほどあるんだから」
「あ、いや、遊ぶのは全然オッケーなんですけど、そればっかりもしてられないんじゃ……」
「何言ってるの⁉︎ここでの時間だって、きっと無限ではないのよ?出来る限り遊ばなきゃ!勉強も遊びも、後悔しないように!」
「ヒィ……!は、はい!」
「あ、あの……。東郷さん、ここでの大目的を、完全に忘れちゃってますよね……?」
事の成り行きを見守っていたひなたも、これは流石に宜しくないのではと思い、声をかけようとするが、真琴に肩を置かれて止められてしまう。
「あ、あの……。ひなたちゃん、今は、止めないであげてくれませんか?錯乱しているだけかもしれませんけど、それ以上に……。東郷さんにとって、晴人君との時間は、とても大切なものなんです。勿論、他のみんなにとっても……」
「?それってどういう……」
「それは、その時が来たら、遊月君達が話してくれると思います」
他の勇者部員達も、真琴が言おうとしている事の真意は伝わっているようだ。あの6人の過去を端的に知っているが故に、過去の自分をどれだけ大切に想っているか、痛感してしまうのだ。ひなたも、直感的に何かを悟ったのか、その場では言及しない事にした。
そんな中、晴人はというと……。
「とはいえまだ解放されていない場所もたくさんあるから、取り敢えず晴人君、牡丹餅食べる?」
「は、はい。いただきます」
「ふふ、いっぱい食べてね。たくさんあるから」
「モグモグ……。んんっ!甘さ控えめで美味い!」
「ほら、もっと食べていいのよ……!」
「う、うん。モグモグ……」
「あぁほら、喉詰まっちゃうから……。無理せず、たくさん食べて、ちゃんと味わってね……!グス……ッ!」
「ちょ⁉︎東郷が泣き出したー⁉︎」
突然、涙目になった東郷を見て、室内の皆が慌て始める。
「こりゃあ、心ゆくまで東郷の好きにさせた方が良いな」
「でも、どうして急に……」
「まぁ、東郷の場合は、遊月……じゃなくて晴人には特に思うところがあるわけだからな」
考えてみれば、今の遊月は満足にご飯を食べられる身体ではない。それ故に、友奈達よりも牡丹餅やうどんを食べる量もグッと少ない。だからこそ、小学生時代の彼に、心ゆくまで腹一杯満たしてあげたかったのだろう。それが感極まって、今の状態になっているのかもしれない。
「……あれ?」
そんな中、友奈がふと、周りを見渡し始める。
「友奈?どうしたんだ急に」
「あ、あのね。さっきまで気づかなかったんだけど……。園ちゃんの姿が、見当たらないなぁ、って……」
そういえば、と兎角も友奈に続いて首を動かす。
不意に泣き崩れ始めた東郷を慰めたり、牡丹餅を喉に詰まらせそうになってむせている晴人を助けようとする部員達で群がっている中に、園子(中)の姿はない。そればかりか、昴(小)まで、いつの間にか忽然と部室から姿を消していたのだ。
神樹を祀っている祠がある、讃州中学の屋上。静まり返った空間に、2人の人影が。
「はい到着〜。ゴメンねすばるん。急に連れ出しちゃって〜」
「い、いえ。僕は全然……。それよりどうしたんですか?こんな場所に来て……。もしかして、お昼寝のスポットに連れてきたかったんですか?」
昴(小)が首を傾げるのも無理はない。
同一人物同士での会話が失敗し、次の策を提案した本人が、突然自分の腕を掴んで、誰にも気付かれないようにそっと部室を出て、何も言わずに屋上まで連れてこられたのだ。
「ビックリさせちゃってゴメンね〜。でも、みんなの前じゃ恥ずかしくて〜」
「?園子さんにしては、珍しい感じですね」
いつもマイペースな彼女しか見てきていない幼馴染みにとって、園子(中)の挙動が不自然に思えたようだ。
「……うん。ここなら、誰にも見られないと思って」
そう呟いた園子(中)は、昴(小)の前に立つと、何を思ったのか、彼の右手を両手で掴むと、そのまましゃがみ込んで、彼女の額にピタッとくっつけたのだ。
「え⁉︎エェッ⁉︎」
あまりにも突然の行為に、たじろいでしまう昴(小)。何故こんな事をするのか、問いただそうとしても、園子(中)のただならぬ気配に、思わず口を閉ざしてしまう。
「あったかいなぁ……」
最初は朗らかにそう呟いた彼女だが、不意に声のトーンを落とし、
「……守ってあげられなくて、ゴメンね」
ただ一言、そう呟いてからはしばらく黙り込む園子(中)。右手を掴む手にも、自然と力がこもる。やがて顔を上げて、申し訳なさそうに口を開く。
「……ゴメンね、リトルすばるん。ビックリさせちゃったよね。でも、どうしても我慢出来なくて……」
「そ、そう、ですか……。あの、どうして謝るような事を……?僕、園子さんに迷惑をかけられた事なんて、一度も……」
「あ、ううん。気にしないで、今のは、私の勝手なわがままだから……」
そう言って彼の右手から両手を離すと、2年前から変わらないおかっぱ頭を優しく撫でる園子(中)。その行為に、ただ呆然となる昴(小)。
「園子、さん。どうして急に」
「ねぇリトルすばるん。もし、すばるんの為なら、世界だって裏切れるって言われたら、どうする?」
「えっ」
「すばるんがこれからも、料理をたくさん作って、みんなを笑顔にして、……それから、すばるん自身も、幸せになれる未来の為なら、どんな汚い事だって、私はそれを平然とやってのける。そうなった時、すばるんは私の事、どう思うのかな……?」
「……」
夕暮れ時の冷たい秋風が、密着する2人の片頬を鋭く撫でる。
昴は、小学生の身分として必死に頭を働かせるが、大きくなった幼馴染みの、あまりにも似つかわしくない言葉に、返答が追いつかない。
数秒後、園子(中)が苦笑混じりに顔を上げる。
「あ、アハハ。だ、大丈夫だよリトルすばるん。今のはちょっとだけ、からかってみただけだよ〜。だから、忘れてくれて良いからね〜。今のは、私の寝言みたいなものだから〜。もうこんな時間だから一緒には横になれないけど、また今度、一緒にお昼寝しようね〜」
「は、はい……」
「さ、もう戻ろっか〜。きっとゆーゆ達も今頃私達がいなくなって大騒ぎしてるかもだから〜」
そうして園子(中)に引っ張られ、屋上を後にする昴(小)。
「……園子さんは、きっと、大丈夫です」
扉のノブに手をかけた時、昴(小)がそう呟く。
「だって、僕の知ってる園子さんは、誰よりもたくましくて、みんなの事を大切に出来る。だから、今の言葉が本当だったとしても、きっと最後は……」
「……私は、すばるんが思ってるほど、強くないよ〜」
「でしたら、僕と、未来の僕が、ちゃんと守ってみせます。間違っていたら、その時はちゃんと止めます。それなら、問題ないでしょうか?」
「……アハハ〜。すばるんには敵わないなぁ〜」
目尻を軽く拭った園子(中)は、扉を閉めた後、こんなお願い事を。
「ねぇリトルすばるん」
「?はい」
「もう少し……。部室に戻るまでの間だけでいいから、……もう少し、この手を握らせて」
「……。良いですよ」
昴(小)は、彼女の声色から、何かを感じ取れたのだろうか。その真意は分からなかったが、今は彼女の気持ちに従った方が良いと思い、その申し出を受け入れる事に。
彼女は小さく何かを呟いてから、2人並んで、元いた部室へと歩き始める。
窓から差し込む淡い夕日が、長い廊下を進む2人を、優しく包み込んでいた。
ゆゆゆいのストーリーは一つひとつが丁寧に作り上げられてますから、笑いのみならず、感動を呼び込むわけで……。
もしこの作品を読み続けている方で、まだゆゆゆいをプレイしてない人は、是非ともダウンロードする事を推奨します。ストーリー重視で先ず後悔する事はないので。少しでもゆゆゆいのファンが増えてくれたら、書き手としても嬉しいです。
さて、次回は遂に、新たな戦力が登場!
召喚されるのは、前章で名前だけ登場した、あの方々です!
〜次回予告〜
「見えてきたぞ!」
「米兵⁉︎」
「あたしゃそろそろ引退かしら?」
「風雲児……」
「皆さん魅力に撃ち抜かれると思います!」
「迎撃するぞ!」
「心髄まで焼き尽くす!」
〜時空を越えた会合〜