結城友奈は勇者である 〜勇者と武神の記録〜 作:スターダストライダー
その日の巧は、少し様子がおかしかった、と晴人だけでなく、銀や他の勇者、武神達は感じ取っていた。
朝の学活が始まるまでの時間や休み時間は、クラスメイトと賑やかに過ごす……わけでもなく、普段通りに1人席について読書に耽っている。それ自体は珍しい光景ではないのだが、その日に限っては何やら考え込んでいるらしく、眉間に皺を深く寄せている。あんな表情の巧を見るのは初めてだ、と銀は語る。
「どう思う、そのっち。巧君に何かあったのかしら?」
「う〜ん、何だろうね〜? 今日のお昼ご飯に嫌いなものがあったとか〜?」
「あいつに限ってそんな事って……」
「イメージが湧きませんよね」
「だよなぁ……」
一同は心配そうに、遠く離れた位置から友達を見つめる。
こういう時、少しでも気を楽にしてあげる為に声をかけるべきか、他人に話したくない内容という事もあり得そうなのでそっとしておくか。須美の中で葛藤が生まれた。須美は巧と同様に友達付き合いの経験値が圧倒的に不足している為、こういった際の対応がよく分かっていない。
その点、同じ勇者である園子は、全く臆する様子を見せず、巧に近づいていき、晴人、昴、銀もそれに続く。
「へいへ〜い、たっくん。何悩んでんだYO? 今日のお昼、嫌いなのかYO? キツネうどん嫌ならよ、私が食べたげるYO! YO!」
「……」
「いや、何でラッパー口調?」
巧はどうツッコめば良いのか分からず唖然とし、銀が的確にツッコミを入れる。が、結果的に巧の意識を自分達に向けさせる事には成功(?)し、晴人は声をかける。
「えぇっと、巧。さっきから難しい顔してるけど、なんかあったのか?」
「いや、それは……」
「何だよ、もったいぶってないで言っちゃえよ。この三ノ輪 銀様が、ドーンと解決してやるよ!」
得意げに胸を張る銀を見て、巧はようやく重い腰を上げたように、面と向き合って話しかけた。
「その、なんだ……。まぁ、参考程度に、聞いてみたい事があるんだが、良いか?」
「おう! お安い御用だ!」
「恩にきる。……それと園子、うどんはやらんぞ」
「しょぼ〜ん……」
……何故か肩を落とす園子であった。
「ははぁ、なるほどね。父の日のプレゼントが決まらなくて悩んでた、と」
「……正直、他人に相談するものとしては小さいかもしれないが、どうしても浮かばなくてな」
「気にする事ないよ〜。私は、相談してくれて嬉しいよ〜」
「そうですね。でも意外でしたよ。まさか巧君から相談しに来てくれるなんて」
「前は興味ないとか言ってたしな」
「じ、事情が変わっただけだ……。別に、良いだろ」
顔を反らしながら恥ずかしそうに語る巧。
彼の悩みとは、まもなく迎える父の日に、何かをプレゼントしたいと思ったが、さて何を贈れば良いのか、というものだった。
お役目が本格的に始まり、以前よりも訓練に費やす時間が増えた為、6人が自由に使える時間が減っているのも事実。そうなれば必然的に家族と一緒に過ごす時間も少なくなる。家族に対して人一倍気遣いがある銀にとって最も痛手であった。
だからこそ、自分を育ててくれた親に何かしてやりたいと、巧だけでなく、晴人達も考えていた。
「……で、どうだ。何か良い案は」
「それがさぁ……。俺達も結局思いつかなくてさ」
「見ての通り、全く進展していない状況よ」
晴人と須美がそう語るように、結論から言えばこの場にいる6人が同じように、父への贈り物をどうしようか悩んでいる真っ只中だった。
「けど、このまま悩んでいても拉致があきませんよ」
「だな! 悩むより行動だ!」
「なら、おあつらえ向きの場所があるじゃん!」
銀が自信ありげにそう語るように、放課後に一同が訪れたのは、街で最大級の商業施設、イネス。その広大さ故に入居している店舗の多さや品揃えの豊富さは随一である。そこならば父の日に最適な品が見つかるのでは、と踏んで、6人はイネスの中を歩きながら、会議を始めた。
「必要なのは、先ずは傾向と対策を立てる事ね。古の兵法書に曰く、勝敗は開戦前の準備で既に決している、と」
「お〜い須美。お前は一体何と戦おうとしてるんだー」
「ま、まぁ須美ちゃんの論はともかく、傾向と対策は重要だと思いますよ」
「……お前らは去年までは何を贈ってたんだ?」
参考程度にそう尋ねる巧。皆の反応は様々だった。
「俺の場合は、前も言ったように肩叩きしてあげた事ぐらい、かな」
「私も、ありがとうって言った事だけかな〜」
「僕もそんな所ですかね」
「あたしは色々してきたけど、去年は父ちゃんの好きなご飯を作ってあげだりしたよ」
「偉いわね、銀。私は、そうね……。少し値は張ったけど、杉で出来たお箸を1膳贈呈したわ。お父様もそれを今でも気に入って使ってるわよ」
「なるほどな……」
「まぁとにかく、今は良さげなプレゼントでも見つけに行こっか!」
銀が意気揚々とそう語り、他の5人も頷く。
「けどアレだよな。なんだか父の日の贈り物ってよりもバースデープレゼントを買いに行くみたいな感じだよな、これ」
「誕生日プレゼントかぁ……。私、そういうの貰った事ないよ〜」
「えっ? そうなの?」
誕生日プレゼントの事が話題となり、園子が少ししょんぼりしながらそう呟いたのを聞いて、晴人は耳を疑った。乃木といえば、大赦の中でも1、2を争うほどの名家だ。その令嬢である園子の誕生日となれば、さぞ豪華なプレゼントが用意されそうだが……。
「うん。例えばね、もうすぐ誕生日だから、これがプレゼントだったら良いな〜って、すばるんの前だったり、独り言でそう言うでしょ〜? そしたら、次の日にはそれが届いてるんだよ。だから、誕生日に欲しいものがなくなって、プレゼント貰えないんだよ〜。酷いよね〜、誕生日に貰うから意味があるのに」
「「「……」」」
「……昴、今のマジか」
「……マジです」
須美、銀、巧は絶句。晴人は恐る恐る彼女と交友の深い少年に確認を取り、昴は有無を言わせずに肯定する。
乃木家が如何に一味違うのかを、痛感した瞬間だった。
が、いざ実行に移してみたものの、事態は難航した。一家の大黒柱を担う人を労える物を探しに、家電だったり家具だったりと様々な売り場に出向いて良さげな物を候補として取り上げたが、どれも0が4つは必ずつく値段のものばかり。特に面食らったのは、須美の提案で書籍売り場に出向いて大人向けの歴史書か百科事典を購入しようかと考えたのだが、そのお値段、百科事典で84000円、歴史書全集で126000円。
「結構なお値段ですな……」
「高過ぎだろ⁉︎ 紙と文字だけでこんなに高いって、もう詐欺じゃね⁉︎」
あまりの破格さに晴人は開いた口が塞がらず、銀に至っては店の中で騒ぎ出す始末。
その他にも色々な店を巡って探すが、喜びそうなプレゼントとなると、かなりの値段がつくものばかり。取りかかる時期が遅かったと言う事もあり、多少安いものは既に売り切れているようだ。とてもじゃないが、小学生である彼らの小遣いで買えるものではなかった。勿論母親に事情を話せば買うお金も出してくれるかもしれないのだが、それでは子供からのプレゼントとはならない。あくまで自分で用意する事に意味があるのだ。
「これは、根本的に作戦を変えた方が良さそうね……」
「だな」
イネスのフードコートでジェラートを食べながら、再び作戦会議を行う勇者達。
「イネス以外にもお店を見に行ってみましょうか……?」
「いや、けどさ。ここより品揃えが良い場所なんてあるか?」
「俺は全然知らないぞ、そういうの。だってみんなよりも長くこの街にいるわけじゃないし」
「う〜ん……」
「これは困りましたね……」
腕を組んで考え込む一同。と、その時。
「あっ! ピッカ〜ンと思いついた〜!」
「お、なんかピカーンしたみたいだぞ」
「どんな案ですか、園子ちゃん?」
「買えないなら、作っちゃえば良いんだよ〜」
「作る……? 俺達が?」
つまりは、お店で買える高いものに手が届かないならば、安物にはなるが、手作りで何かをプレゼントしよう、という事だろう。
「自作……ね。時間と手間はかかるかもしれないけど、良いかもしれないわね」
「じゃあ、俺らで作れそうなものを探してみるか!」
プレゼントの方針が決定した一同は、巧の家に向かって、使用人に他の人を入れないようにお願いしてから、自室で何を作ろうかと思案し始めた。
衣服や十二神将像の彫刻など、様々な案が出たが、自作できそうなもの且つ短期間で準備できるもの、という条件で考えていくと、候補は絞られてくる。
小1時間ほど経過して、最終的に採用された案。それは『手作りブローチ』だった。
「ブローチ……。女の子っぽくないかしら?」
「そうでもありませんよ。このネット情報によれば、最近は男性向けのカッコいいものでしたり、或いは男性でも手軽に作れるものまで、幅広く流行しているみたいですから」
昴にそう言われ、なるほどと呟く須美。そうとなれば善は急げ、と言わんばかりに計画は次の日から実行に移った。予算の事も考え、材料は100円均一の店で購入したものを使用し、作業は巧の家で行われる事となった。
作業の中心人物として、巧の存在が大きかった。その理由は2つ。1つは様々な工具が彼の自室に有り余るほどに備えつけられている事。もう一つは、器用な手捌きで細かい作業を難なくこなしていけるから。
「すげぇな巧。俺なんてまだ半分もいってないのに……」
「プラモとか普通に直せるレベルだもんな。あたしも初めて見た時は驚いたな。鉄男も喜んでたし」
「? どういう事ですか?」
「ちょっと前に、あたしが巧に弟の面倒を見てほしいって頼んだ時があってさ。それで鉄男が壊したプラモをその場で直してくれてたんだ」
「へぇ、そうだったのね」
「巧君の知らない一面、発見ですね」
「恥ずかしそうな事をバラすな」
またまた赤面になりつつ、形を整えていく事に集中する巧。色付けなどは各自で行い、各々が作成した型に合いそうな色を、ペンやマニキュアを駆使して丁寧に塗り進める。
「「「「出来たー!」」」
ようやく完成したのは、父の日を2日前に控えた頃。晴人がイチゴなどの果物をモチーフにしたものを、昴がひまわりなどの花、銀がライオンなどの肉食動物、須美が仏像をモチーフとした完成品を見せ合い、互いに指差しながら会話を弾ませていた。これで当日は問題なく最高の品をプレゼントできるだろう。
……が、その一方で未だに満足していないような表情を浮かべているのは、鳥型のブローチを睨みつけている巧だった。
「? たっくんどうしたの〜?」
隣にいた園子が、自身の枕でもある『サンチョ』をモチーフとしたブローチを手に持ちながら、小声で話しかける。
「まだ何か物足りない感じ〜?」
「……いや、まぁこれはちゃんと渡せばいいんだが、何というか……。義父さんにだけ気持ちを伝えるだけで良いのか、って思い始めてな……」
「あぁ、母の日の分も祝いたいんだね〜、たっくんは」
フムフム、と何故か頷く園子は、妙案と言わんばかりに耳元で囁く。
「じゃあ、次はシンプルイズベスト! お手紙を書いてみよう〜」
「……それも思ったんだが、俺は特別手紙を書くのが得意じゃないし、内容だって上手くまとめられる自信はない」
「そんなの気にしなくても大丈夫〜。短くても、気持ちが込められていたら、きっと喜ぶよ〜」
「そんなもんか?」
「そんなもんよ〜。頑張って、自分なりに書いてみようよ〜」
園子に後押しされ、一つの決意を固める巧。その会話をこっそり聞いていた銀は、人知れず笑みを浮かべていた。
6月の第3日曜日を迎えた、その日の夜。鳴沢家の当主は日付が変わりかけた頃に帰宅した。この日は大赦の重鎮達との会合があり、その後も続けて食事会に顔を出す予定があり、普段より帰宅が遅かった。血の繋がりはないとはいえ、自分達の息子がお役目に尽くし、それに合わせて本格的に大赦側も必要以上に壁の外の動向に警戒を強めなければならない為、こういった会議はしょっちゅう開催された。使用人に荷物を預けながら、いつものように妻と共にリビングで一息つこうとする。
すると、使用人の1人が2人の元へ訪れた。
「巧様から、旦那様が帰ってこられた時に、奥様の分も含めて、これをお渡ししてほしい、と伝言を預かっております」
そう言って使用人が箱を差し出す。コップにお茶を注いで飲んでいた2人は一旦それをテーブルに置き、中を開いてみる。包装紙に包まれていたものを取り出すと、手に握られたのは、鳥型のブローチ。見るからに手作り感満載のものだった。巧が作ってくれたものだと分かったが、このような事をされたのは、彼を引き取って初めてであり、2人は首を傾げた。
そういえば……、と夫がカレンダーに目をやる。『父の日』と表記されているのを発見し、それが父の日の為に巧が作ってくれたプレゼントだと悟った夫は、嬉しさ半分、新たな疑問が生じる。箱に入っていたブローチは、同じものが2つ。恐らくは母親用にも作っていたのだろうと推測されるが、何故このタイミングで妻にもプレゼントが入っていたのだろうか。
その疑問は、箱の奥に入っていた手紙を発見し、開いて読んでみた事で解消された。四つ折りの手紙の中には、普段の彼からは想像もつかないような、丁寧な文章が。内容に目を凝らすと、そこには今から6年ほど前、実の両親を亡くして、真っ先に引き取ってくれた事への感謝、そして自分の事を想って育ててくれたにもかかわらず、それに気付こうとしないで距離を置き続けてきた事への謝罪が込められていた。
そして文章の最後には、
『今日まで育ててくれたお二人には、感謝以外の言葉が思いつきません。そしてこれからも、多大な迷惑をかけるかもしれませんが、鳴沢家の一人息子として、何より家族の一員として、今後ともご指導のほど、よろしくお願いいたします。先ずは、最近できた友や家族の居場所を守る為に、お役目に全力を注いでいく所存です。未熟な身ではありますが、応援してくださると嬉しいです』
それは、巧が初めて義父母に対して心を開いた事が鮮明に書かれた文章。2人の胸はいつしか一杯になった。
それから2人は、深夜という事もあってなるべく音を立てないように巧の部屋を覗き込む。既に息子は寝息を立てており、机の上には材料の余った部分や破片、そしてケシカスやくしゃくしゃに丸められた紙が何個も転がっている。彼なりに悩んで辿り着いた終着点が、夫の手に握られている手紙に込められている。
2人は今一度、巧に目をやる。そして互いに見合ってから、巧に向かって笑みを浮かべる。
こちらこそ、自分達の息子になってくれてありがとう。一先ず、小声でそう呟きながら、明日になったら巧に何を伝えようか、と考えを巡らせる2人であった。
「父ちゃんも喜んでたし、今年は万々歳だな! 巧のとこはどうだった? 喜んでもらえた?」
「それどころか……。異常なまでに抱きしめられて、今日は遅刻しそうだった」
翌日。それぞれの成果を報告し終え、放課後になって、銀と巧は途中まで並んで歩いて帰っていた。
銀が心底満足げに語る中、巧だけはげんなりとした表情だった。聞くところによれば、プレゼントと手紙を渡し終えた翌朝、朝食を済ませた巧の元へ義父母が現れて、登校時間ギリギリまで、生まれて初めて向かい合って話をしたのだという。母親から、巧の気持ちに気付いてやれなくて申し訳なかったと謝罪され、その後は今後も夫と一緒に巧の成長を見守ると約束し、抱きしめたのだそうだ。
「ヘヘッ! いい事じゃんか!」
「お陰でこっちはどれだけ恥ずかしい思いをした事か……。喜んでもらえたのは良いが、今思うと、らしくない事した気がするし、もうああいうのは勘弁だな」
「そう言うなって。また来年もあたしらと一緒に考えて、最高のもんを作ろうよ!」
「また調子のいい事を……」
「(照れてる巧なんて、レアだな……)」
気恥ずかしそうに呟く巧を見て、銀は心臓がドキドキする感覚に見舞われる。
しばらくして、巧が口を開いたのは、もう間も無く分岐点に差し掛かる所だった。
「……やっと、お前らに会えたのが良い事って思えたかもな」
「ん? どしたの急に?」
「な、何でもない……」
顔をそらす巧。そんな彼に向かって、銀も心中を吐露する。
「あたしさ。巧もそうだけど、みんなに感謝してるよ。園子と晴人はリーダーやってくれてるし、須美と昴はその補佐。巧はみんなのバランスを保つように動いてくれてる。あたしにはとても出来ない事さ。だからあたしは、みんなに比べたら随分楽してる」
「銀……」
「だからさ、戦いの時ぐらいはその分、あたしがみんなを助けられるぐらい頑張らないとな! 一応武神が前に出て戦うのが基本だけど、それじゃあみんなを守りきれないし。だからあたしも最前線で頑張っていくつもりさ! あたしが守ってやるよ。みんなの事、巧の事」
人一倍勝気な笑みを浮かべて、そう宣言する銀。
「……だから、放っておけないんだって。ま、いっか」
「?」
「こっちこそ、色々と、ありがとな」
「えへへ。あ、そうだ! 鉄男がまた巧と遊びたいって最近駄々こねててさ。よっぽど気に入ったみたいだし、また遊んでくれないかな?」
「俺で良ければ」
そう呟きながら、巧は思う。
銀を初め、晴人や昴、須美や園子と出会えて良かったと思える時が来て、漠然とではあるが、今一番幸せになっているのかもしれない。だからこそ、せめて目の前にいるこの少女だけでも、守るように努力しよう。かけがえのない友だからこそ、誰一人欠けてはいけない6人に含まれているからこそ。
鳴沢 巧は、勇者として、武神として、守る為に、戦うと誓う。
初めて『三ノ輪 銀』の事を、まだよく知らないまま見かけた時、誰よりも苦手意識があった。声も大きく、気も強く、気圧されてしまいそうなその雰囲気が、どうしても好きになれなかった。
だが、いざ触れ合ってみると、良い娘で、優しくて、強くて……。同時に危なっかしい面も見えた。
だからこそ、彼女を守りたいと思えた。
その強すぎる正義感が◼️いして、◼️◼️しないように、自分が彼女の全てを、守る為に。
自分で執筆しておいてなんですが、父の日ってあんまり奉仕した事がないんですよね……。母の日はちゃんと何かしらはしますが。
次回からは昴に着目点を当てます。(園子も)
〜次回予告〜
「休むのだったら任せてください!」
「リアル過ぎでしょ⁉︎」
「囮になって最後の最後まで頑張ったのよ……!」
「何故照れる?」
「あれ大好き〜!」
「羨ましいなぁ……」
〜一味違った修行〜