この腐り目に祝福を!   作:クロスケZ

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お久しぶりです!
大分期間が空いての投稿なります!
転職やら何やら大分落ちつきました。

オリジナルの話を書くのは、やはり難しいのでオリジナルを書いてる人は本当にすごいです!

では、どうぞ


5-2 メガネパニック(後半)

どうやって帰るべきか。

どんな状況なのかをウィズさんに説明した後、急いで眼鏡について調べてくれると言ってくれた。

説明を聞いている時のウィズさんの顔の赤面したりあわあわしている姿など声色でわかった。

あの人ほどわかりやすい人はいないな。実際に目で見たかったな・・・・もし、その姿が見れていたら・・・。

おっと、自分でもわかるくらい表情が緩んでしまった。

引き締めるため、軽く顔を両手で叩いた。

 

「ふぅ・・・。」

 

よし!まずは、現状の確認だ。

周りを見渡し、腰掛けに丁度良い岩を見つけ腰を下ろした。

現状の居場所としては、ウィズさんの店を出て、5分ばかり歩いた場所だ。

人通りが少ないおかげで、目を開けてここまで来れた。

眼鏡のモードは、透視モードにしている。範囲などがわからない状態で、下手にチャームモードにするとえらいこになる。

まぁ・・・本当にチャームモードなのかは、わからないがな。

 

今の状況で、どっちのモードにしても街に戻ったら理性的にヤバイのは目に見えている状況だ。

まさに、前門の虎後門の狼だ。いや、虎や狼だったらどんだけマシか。

前門に雪ノ下雪乃 後門に雪ノ下陽乃だな。考えただけでゾッとするところか失神しちまうよ。

はぁ・・・。本当にどうっすか。解除方法がわかるまで、適当に穴倉か森で生活するか?

 

そんな事を考えていると、頭をがっしり掴まれ後へと倒す感じに引っ張られた。

あまりにも突然のことだった為、岩に頭部をぶつけると思い思わず目を瞑った。

だが、待てど待てど岩にぶつかる様子はなく、依然と頭はがっしり掴まれたままだった。

ゆっくりと目を開けると淡い緑色と白の縞々の布とニコニコしているクリスさんの姿があった。

 

「こんにちは!ハチマンさん。」

 

「えっと・・・こんにちは。縞々さん。」

 

「えっ?何言っているのハチマンさん?縞々?」

 

「あっ・・・今のなしで。」

 

直ぐに顔を反らそうとしたが、クリスさんは瞬時に体制を変え足を俺の首に巻き付け、首が動かないように軽く締めてきた。

俺の体制もつらいが、首に当たる生暖かい感触もつらい。

 

「ハチマンさん、なんで顔を反らそうとしたの?」

 

「せ、説明しますから一度離してください!」

 

俺がそういうとクリスさんは、首に巻きつかした足を離した。

首に巻き付いた感触と生暖かい感触から解放され、安堵というか色々と安心したせいか口から、ふぅと声を出しながら息が出た。

 

「それで、顔を反らした理由を教えてよ。まさか、眼鏡かけてイメチェンした姿が恥ずかしいとかじゃないよね?」

 

「そんな簡単な理由だったら、どんだけ楽だったか・・・。」

 

思わず、肩落としため息吐いた。それを不思議そうな顔して首お傾げているクリスさん。

言っておくが、こんな状況でも俺はクリスさんの首から下は見てないからな。

でも、本当に言うべきなのか・・・。言っても大丈夫か、だって女神様だよ!多少のことなら許してくれるはずだしな。

いや、でも・・・と言うか言わない悩んでると、「ほらほら、この偉大なお姉さんに話してみなよ~。うりうり~。」と言いながら、俺のほっぺを人差し指でグイグイ押してきた。

 

「い、言いますから、ほっぺをグイグイするの辞めてください。」

 

「しょうがないな。」

 

「えっと、言っても怒らないですよね?」

 

「うん?怒らないと思うよ?」

 

「んじゃ、言いますね。今掛けている眼鏡なんですけどね。」

 

「うん。」

 

「・・・服を透視して、下着が見えるんですよ。」

 

「・・・はい?ごめん、もう一回行ってくれる?」

 

思わず、聞き直すクリスさん。

まぁ。そうなるだろう、俺が同じようなこと言われれも同じ反応するしな。

てか、ちゃんと理由とか話さないと、ただの変態妄言野郎になってしまう。

だが、もう一度同じこと言うんであれば・・・・。

 

「・・・はは・・・透視して、下着がみえるんですよ。今もね♪」

 

俺のできる最大限の爽やかな感じで、最低な発言をした。

硬直するクリスさん。

無駄に流れる沈黙・・・。

 

そして、クリスさんの頬に一つの雫が流れだし徐々に雫が流れ地面に流れた。

 

「・・・ごめんね。ハチマンさん、目の濁りが脳まで浸透するなんて・・・女神の力使ってでも治しますからね。」

 

「いやいや、本当なんですよ!確かに、濁ってますけど脳は大丈夫ですよ!」

 

「じゃあ・・・証拠みせてよ。」

 

「証拠って・・・。」

 

仕方ないか、これは不可抗力だもんな。八幡悪くないもん。

証拠のためだもん!

視線を、ゆっくりとクリスさんの首から下へと下した。

 

「・・・淡い緑と白のストライプのブラとパンツ。」

 

「へっ?・・・ちょっと確認してくるね。」

 

クリスさんは、そう言うと岩陰に隠れにいった。

隠れてから、30秒もしないうちに岩陰から「ぴにゃぁぁぁああああ・・・!」という叫び声が聞こえた。

あぁ、この後ビンタか何か喰らうだろうななどと覚悟を決めて、待っていると顔を真っ赤にしながら岩陰から出てきた。

そして、んー!と言いながら、あまり痛くない肩パンをしてきた。

何発かやってから、落ち着いたみたいで少し離れていった。

 

「と、とりあえず、じ、事情はわかりました。だけど、なんでそんな眼鏡を付けたままなの?もしかして・・・「違いますよ!」」

 

「言っておきますが、俺だって外れるんであれば、すぐにでも外したいくらいなんですから。」

 

「本当に?」

 

ジト目で、見てくるクリスさん。本当ですよ、本当。確かに、多少・・・いいや、男としては捨てがたいアイテムだ。

ToでLOVEな主人公も何回か着けてたしな。男なら一度は夢に見るアイテムだしな。

はっ・・・!

 

「ハチマンさん、今変な事考えてたっでしょ。スケベ、変態、ハチマン!」

 

ごふぁ・・・。

俺は、膝から崩れ落ち両手を地面に着けた。

なんてダメージだ、ジト目+罵倒だ。タクミ師匠のパンチなんて比べもんにならないダメージだ。

くっ・・・だが、どこか自分の中では、これはこれで有りなんじゃないかと思っている部分があるのが悔しい。

 

「一応確認だけど、あたしが外せないか試すね。」

 

「・・・はい。」

 

目を瞑って、顔だけあげた。

クリスさんの指先が、そっと眼鏡の耳掛けの部分に触れた。

耳周辺は、なかなか他人も触られない部分もあり、クリスさんの指先に触れた瞬間に身体がゾワッとした。

指先は暖かく、指先が動く度に耳元がくすぐった。だけど、なぜか心地良く感じていた。

 

だが・・・その変な心地良さから一気に地獄に変わった。

 

「いたたっ!」

 

思わず声が、出てしまうほど痛みが先ほど心地良かった耳元付近からした。

その原因は、クリスさんが無理やり外そう眼鏡を引っ張ったのだ。

 

「本当に外れないですね。」

 

「だからって、急に引っ張らないで下さいよ。」

 

「ごめん、ごめん。それにしても、なんで外れ・・・あれ、なんかスイッチがあるよ?」

 

「えっ?あっ!そこのスイッチ触っちゃ「えっ?」」

 

時すでに遅し、クリスさんはスイッチをカッチと切り替わった音が聞こえた。

やばい、クリスさんもチャームに掛かる。

焦って目を開けてみると、呆けた顔したクリスさんの姿があった。

 

「なんともないんですか?」

 

「なんとも?何が?」

 

「・・・体とか大丈夫です?」

 

「うん。なんともないよ。」

 

・・・もしかして、チャーム機能が壊れたのか。

いや、しかし・・・時間差で掛かるというパターンも。

だが、これは確認のしようがない。それに壊れたなら壊れたに越したことはないしな。

何よりも、目を開いて帰れる。

1人で感動していると、先ほどまで呆けた顔していたクリスさんが先程の態度や質問に対して疑問をあげた。

 

「ねぇ、ねぇ、ハチマンさん、今のスイッチって何だったの?」

 

「これはですね。っと、一度立たせてください。それから事の経緯を話しますので。」

 

「うん。」

 

それから、俺はウィズさんの家で何が起きて装着する羽目になったのかを説明した。

説明するのに、5分ばかり掛かったが時間経過をしてもチャームの効果はクリスさんには現れなかった。

一応ウィズさんの行動は、やんわりと誤魔化しながら言った。

 

「ふーん、なるほどね。2つの効果を持つ眼鏡か。もしかしたら、天界の特殊アイテムの可能性もあるかもね。」

 

おいおい。この眼鏡が天界から貰える特典として選ぶ奴の気が・・・結構多い気がするな。

だが、それは眼鏡が自由の自由に着脱可能であればの話だがな。

 

「クリスさん、この眼鏡のこと調べてもらってもいいですか?」

 

「いいけど、ハチマンさんはこれからどうするの?」

 

「一応カズマの様子を確認しようかなと思ってます。あんなんでも仲間なんで。」

 

「そうかい。んじゃ、一度天界に戻って調べてみるね。」

 

「お願いします。」

 

クリスさんは、うんと頷くと大きく手を振って森の中へと消えて行った。

天界アイテムか、それともこの世界のアイテムなのかはウィズさんとクリスさんに任せて、どうやって帰るかだ。

さっきは、クリスさんにはチャームは掛からなかったが、もしかして勝手にチャームが掛かると思い込んでるだけで、本当は何にもないんじゃないのか?

だか、あのウィズさんの行動が説明がつかん。

そう考えると発動条件があるとしか考えられないな。

あの時の事を、思い出せ……カズマ………アイツ帰ったら〇る……カズマ……ウィズさん……メガネ?

もしや、カズマが付けたメガネに共鳴して、チャームが掛かったんじゃないのか?

よし!なら、大丈夫だな!カズマには、あとでちょっと痛い目にあってもらいつつ隣町まで吹き飛ばす!

とりあえず、戻ってみるか。もしかしたら、壊れたという事もあるからな。

 

希望を持て、八幡!俺なら大丈夫!小町と戸塚が付いているんだからな!

帰るぞ、帰るぞ!

 

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┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

┈┈┈┈┈

 

 

はいはい、誰ですか!発動条件あるとか考えた馬鹿はっ!はい、俺です!

なんの意味もないじゃないか!!!!

 

「ハチマーン様ぁぁぁ」「私を抱いてー!」「結婚してー!」「ぐふふ...」「ハマーン様!」

 

おい、最後の奴!なんで薔薇持ってんだよ!しかも、お前!俺はハマーン様じゃねぇよー!

使いたくはないが、やるしかない。

咄嗟にファイズフォンを取り出し、番号を入力した。

 

「変身!!!」

 

走りながら、八幡はファイズへと変身をした。

ファイズへと変身ことにより跳躍力が伸びて、後ろから追いかけてきていた集団との距離が少しずつ、少しずつと距離が伸びていき、最終的には集団を引き離した。

 

「はぁはぁ…。」

 

ここまで引き離せば大丈夫なはずだ。

息を切らしながら、空を見上げた。

師匠、すんません!こんな事で、ファイズの力を使ってしまい!と心の中で謝罪をした。

息を整えつつ、とぼとぼと歩き始めた。今回幸いなことにも、逃げ切った先が住んでいる屋敷付近だから良かった。

それからとぼとぼ歩き始めてから15分くらいが経過した時に、屋敷の姿見えてきたと同時に野太い声が聞こえてきた。

なんだ?この野太い声は。

屋敷に近付けば近付くほど、野太い声の声量は大きくなっていった。

 

「「「「カズマ!カズマ!!カズマ!!!」」」」

 

屋敷方から聴こえてきたのは、今回の騒動を起こしたカズマの名前だった。

 

んだ、これ?何が起きてやがるんだ?

屋敷の前まで行くと、そこ広がる光景に驚愕した。

その光景とは、屋敷の庭いっぱいに集まる屈強な男達。しかも、恰好に関しては何故か全員上半身裸だ。

見ているだけでも、色んな意味胸焼けをするよう光景が広がっていた。

 

おいおい、なんだよ、これ?

はっ?えっ?はっ?

 

あまりにも情報量が多すぎた為、頭の中で状況が整理出来ない状態だった。

そんな状態の中、屈強な男達の声は歓声へと変わった。

 

「「「うぉぉおおおおお!!!」」」

 

歓声につられて、屋敷の方を見るとルーフバルコニーからカズマの姿が現れた。

 

「皆の者、静粛に!」

 

カズマの一言で、先程まで騒いでいた男達は静かになった。

 

「静粛ありがとう。今日は、皆の者に報告がある!」

 

男達は、報告という言葉を聞きガヤガヤとし始めた。

つーか、あいつ何やってんだよ。

家の庭に、むさ苦しい男達を集めて。

 

「これは!ココに集まった全ての者達に関わる事だ!オレのパーティの1人であるハチマンという男が、この!この!筋肉連合を裏切った!」

 

おい、ちょっと待て!いつ、俺がその連合に入ったんだよ!

おい、なに嘆いてるんだよ筋肉共!

驚きを隠せない状態でも、カズマの馬鹿げた報告が続いた。

 

「ハチマンは、筋肉連合を裏切り女の子とイチャイチャ…イチャイチャイチャイチャしている!!!オレはとても悲しく思っている……くそが!!!あいつ、あいつの掛けている、あのメガネをオレが掛けていれば…オレがむふふな事になっていたのに、いつもいつもハチマンだけがおいしい思いをする…絶対許さん!!!!!」

 

おい…悲しむなら最後まで悲しめよ。

途中から唯の逆恨みじゃねえかよ。

 

「裏切り者のハチマンを見つけて、ボコボコにした者には最高級のプロテインをやろう!!!」

 

「「「うぉぉおおおおお!!!!」」」

 

「さらに、オレからも何かをやろうではないか!」

「「「〇す!〇す!!〇する!!!」」」

 

「ふふふっ…フハハ!皆の者やるぞー!」

 

「「「うぉぉおおおおお!!!」」」

 

はぁ…。あの馬鹿のせいで街とかに迷惑かけるのは本当に勘弁だ。

めんどくさいが出ていくか。

 

「おい、カズマ!」

 

「その声は…!ハチマン!!!」

 

男達は、俺の方に顔を向けた。

めちゃくちゃむさ苦しいし、圧が強いんだよ、圧が。

 

「とりあえず…ココで決着つける」

 

「ふふふっ…望むところだ!ハチマン!!!我がメガネは、男を魅了するメガネだ!!!魅了された男達にやられるが良い!!!」

 

あっ…、なるほどな。なんで、カズマにこんなに男達が集ったのかが分かった。

まぁ、なんでもいいか…。

 

ファイズフォンを取り出し、番号を入力した。

 

「変身!」

 

電子音と共にハチマンは、ファイズへと変身をした。

ファイズは、軽く手首をスナップさせて握り拳を作った。

 

「野郎共!!!裏切りものをやっちまえ!」

 

「「「ヒャッハー!」」」

 

男達VSファイズの闘いが始まった。

 

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「ぐわぁ…。」

 

闘う事、2時間が経過したところで庭に居た最後男が倒れた。

 

「く、くそっ!!!まだだ!まだ、オレがいる!今降りるから待ってろ!!!」

 

カズマは、ファイズに啖呵を切って家の奥へと消えていった。

それから5分が経過したが、カズマは来ることはなかった。

 

はぁ…。アイツは…。

ファイズは、ファイズアクセルを取り出し左腕に取り付けた。アクセルメモリーをファイズギアへとセットした。そして、ファイズの姿は、アクセルフォームへとフォームチェンジをした。

カウントダウン始まると同時にファイズは走り出した。

 

それからというもののカウントダウンが半分をきる前に、カズマの姿を見つけて後ろから蹴りを入れた。

カズマは、地面にキスをしながら数メートルに渡り滑っていった。

 

「ぐわぁぁぁ!顔が顔が!!!」

 

「ったく…アホやってないでメガネを解除方法の手はずをさが「「ハチマンさ~ん」」うん?」

 

前からウィズさんと後ろからクリスさんが手を振ってやってきた。

 

「「メガネの解除方法が分か(ったよ)りましたー!」」

 

タイミング良く、メガネの解除方法が見つかったようだ。

ファイズは、敢えて変身解かずに2人を迎えた。

 

合流したと同時にウィズさんは、息を切らしながら呼吸を整え始めた。

その間に、クリスさんが解除方法説明した。

 

「えっと、アタシの方の解除方…なんですか、この地面落ちているゴミは?」

 

クリスさんの表情が一変して、地面に倒れているカズマに向かって言った。

それと同時に、先程まで呼吸を整えていたウィズさんもゴミを見るような目でカズマを見ていた。

そして、互いに目を合わせると2人でヒソヒソと話を始めた。

 

「やはり解除方法は、同じでしたか。」

「これは好都合ですね。」

 

「「ふふふっ…。」」

 

2人の笑みは、とても楽しそうに笑みを浮かべていたが目は笑っていない状態だった。

 

「ハチマンさん、少しこのゴミを借りますね。」

 

ウィズさんは、カズマのマントを指先で掴んで地面を引き釣りながら森の奥へと消えていった。

その後に続くように、クリスさんも着いていった。

 

「……変身解除しとこ…。」

 

変身解いたと同時に、森の奥から悲鳴が聴こえたが何も聞こえないふりをして2人の帰りを待っていた。

この先で何が行われているのかを知りたいかと言われても、絶対に近づかないし、知りたくもない。

 

それから、1時間にも及ぶ悲鳴が森の奥から聴こえていた。

後に、この森は叫びの森として心霊スポットの1つになったのは、また別の話である。

 

叫び声が聞こえなくなったと同時に、ハチマンが掛けていたメガネが地面へと落下した。

 

「おっ、外れたか。」

 

外れてから少したった時に、森の奥からガサガサと音を立てながらウィズさんとクリスさんがやってきた。

 

「ふぅ…やっと外れたね」

「そうですね!」

 

2人は、笑顔浮かべ、スッキリした顔をしながら森から出てきた。

絶対に突っ込んではいけない…2人の手が真っ赤に染まっていることを。

俺は、心の中で誓った。

絶対にこの2人を怒らせないと。

 

 

2人の笑い声は、どこまでも遠くに響き渡るようだった。

 

 

カズマはというと、森の中で吊るされている所を発見され、酷く怯えた状態で帰ってきた。

 

「すいません、すいません。二度と悪ふざけでハチマンに迷惑は掛けません。すいません、すいません…」

 

これに懲りたら、当分は悪さをしない事だな。

さて、今日は何をするかね。

こうして、メガネパニックは終焉を迎えたのである。

 

 

 


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