この腐り目に祝福を!   作:クロスケZ

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書いていた分が飛んだ時ほど、ショックはない。
というより、小説を書いている方々はスマホ打ちなのかキーボードで打っているのか知りたい。

あと、SIC仮面ライダーファイズのファイズフォンがポロッと落ちるのどうにかならないだろうか。

と悩むクロスケです。
次回はのんびりまったりした話しを書きます。


4-21 新フォーム

ファイズに変身して、カズマの元へと向かった。

 

「おい、カズマ。立てるか。」

 

「おう、なんとか。てか……おせーよ、ハチマン!」

 

「悪かった。てか、そんだけ、元気あるなら大丈夫だな。とりあえず、そこら辺に転がっているアクアとダクネスを起こしてくれ。ダクネスは起き次第、倒れている人と死体を端に運んでくれと言っておいてくれ。」

 

「わかった!」

 

カズマの手を引っ張って体を起こし、カズマは自分の溝を抑えながらアクアとダクネスの元へと歩いていった。

さてと……。

 

デュラハンは、ゆっくりと立ち上がっては笑い始めた。

 

「フハハ……ようやくまともに戦えそうな奴が来たか!貴様が冒険者達の言っていたミツルギだな!」

 

「いや、違うぞ。」

 

間髪をいれずに否定をした。

ミツルギ?という奴どこかで名前を聞いたことが……。まぁ、今はどうでもいい事だ。

 

「ふ、ふん!まぁ、良い!どちらにしろ手応えがありそうな奴には違いない。我が名は、ベルディア。魔王幹部で斬込み隊長。推して参る!」

 

ベルディアは落ちていた大剣を拾い上げ、持っていた自身の首を八幡の頭上へと投げ、ベルディアは八幡の方へと走った。

八幡はというと、ベルディアが迫っているというのにも関わらず、その場に動かずにいた。

 

「ふん!」

 

大剣の間合いに八幡を捉えると、ベルディアは右足を力強く踏み込み、腰を捻らせ、大剣を大きく横に振った。

振られた大剣は、風を切る音を出しながら八幡の首へと剣先が向かった。

だが、大剣は八幡の首を斬らずに空を切った。

次の瞬間に、ベルディアの横腹に衝撃が走った。

 

そう、八幡は、大剣が当たる寸前、その場にしゃがみ大剣の攻撃を避け、その場でベルディアと同じように一歩、踏み出して腰を捻らせ、左の拳ですかさずベルディアの横腹にフックを入れた。

 

殴られたベルディアの鎧には、ピシッと音鳴らしてヒビが入った。

 

ベルディアは、殴られた脇を抑えながら数歩下がった。

だが、八幡は直ぐに次のモーションへと移した。

そのモーションとは、左足を踏み込み、先程と同じように腰を捻らせ右拳を鋭くベルディアの左の脇へと一撃を入れた。

 

ベルディアは、大剣をその場に落として両脇を抑え膝から崩れ落ちた。

 

後ろの方にいたカズマは、その光景を見て「嘘だろ」と口をあんぐり開けて驚愕していた。

 

そして、空からベルディアの頭が八幡の元へと落下してきた。

八幡は、ベルディアの頭を掴みベルディアの体へと軽く投げた。

 

「まさか、魔王幹部がこんなもんじゃないよな。」

 

「うぐぐ……。」

 

八幡のセリフに対して、苦虫を噛み潰したような声をあげるベルディアは、横腹を抑えていた手を地面に着けた。

 

「まだだ。サモン・アンデット!」

 

地面には大きな魔法陣が出現と同時に、前回の爆裂魔法で消し飛んだアンデットの数を優に超える程の数を出現させた。

出現させたアンデットも、先程の炎の柱を出した時に何かの力で魔力などが向上したおかげかアンデットの身体も大きくゴツイ鎧を装備していた。

 

「おいおい、さっきのアンデット達と数も形も全然違うじゃねえか!どうなってやがる!」

 

カズマは、そのアンデットの数や形を驚いていた。他にも水に流されて気絶していた冒険者も、徐々に目を覚ましては、アンデットを見て驚愕の声を上げていた。

 

「ほう……まさか、先程の彼奴から貰った力のおかげで、ここまで強化できるとはな。行け、アンデット共!あの仮面の奴を殺せ!」

 

アンデット達は、ベルディアの命令に従い次々と八幡の元へと走っていった。

だか、走ってきたアンデット達の走りゆく先に銃声と火花が飛び散り、アンデット達は立ち止まった。

銃声の先には、オートバジンの持っているバスターホイールから煙が立ち上がっていた。

 

お前、いつの間にめぐみんをカズマ達の方に運んだよ。まぁ、援護してくれるんだから文句は言わねえよ。

 

「なんなんだ!その使い魔は!クソっ!怯むな!行け、アンデット共!」

 

ベルディアの言葉に反応してアンデット達は走り出した。オートバジンも、それに呼応するように走り出しては八幡の隣へと来た。

八幡は、オートバジンのハンドルにミッションメモリーをセットしてファイズエッジを手にした。

 

「出力……アルティメット。」

 

ファイズエッジの出力を最大まで上げると、荒々しい赤いオーラを発生させた。

 

「セイヤー!!」

 

掛け声と同時に、ファイズエッジを横に大きく振った。

八幡との距離が、あと少しとまで迫り来ていたアンデット達はファイズエッジの荒々しい赤いオーラに触れた途端に鎧はバターの様に斬れ、斬られた箇所から青い炎を出しながらアンデット達はその場に倒れていった。

その攻撃の範囲は、5m先の敵までも切り裂いた。

 

「ふぅ……。オートバジン、残りを頼む!ベルディアとかいうデュラハンは、俺がやる。」

 

オートバジンはは残ったアンデット達の殲滅を始めた。

 

「……なんなんだ、この状況は!ここは、初心者冒険者しかいないはずだろうが!それになんだ、俺も俺でパワーアップしたはずだ!クソっ!もっと……もっと、力をっ!」

 

ベルディアの言葉に呼応するかのように青緑の炎が猛々しくなり、それと同時にガラスにヒビが割れるような音がなった。

ベルディアの鎧から徐々に青緑の炎が漏れ出しながら鎧の形状を変化させていた。

丸みを帯びていた指先は獣の爪のように尖り、鎧自身も丸みを失い角張ったデザインになり、抱えていた頭部の鎧も獣の様な形になり、全体に刺々しい姿へと変貌させた。

 

「そうだ!この力だ!彼奴からの貰った力が溢れてくる!だが、まだだ!」

 

ベルディアは、まだ力を求め続けた。

青緑の炎はさらに燃え上がり、鎧もそれに呼応して形状をもっと獣に近く変化させた。

そして、ベルディアは完全に別の者ととなった。

ベルディアの前の姿から、かなり掛け離れた姿だった。

 

「最高の良い気分だ。」

 

ベルディアは、抱えていた頭部を元ある位置へと戻した。そう、頭を首部分に戻したのだ。

もはや、今の姿から彼がデュラハンだと言っても分からない。

 

「さて……やるぞ。もう、先程みたいにはならないぞ。」

 

「……。」

 

八幡は、その姿を見ても驚いた様子はなく、ただ相手に真っ直ぐファイズエッジを構え続けていた。

 

「では、行かせてもらう!」

 

姿勢を低くしてドンッと音立てた瞬間にベルディアは八幡の前へと移動していた。

右手には自分の大剣を持ち、左手には冒険者の物であろう大剣を持っていた。

移動した時に発生した勢いを殺さず右手に持っていた大剣は横に大きく振った。

八幡は、後ろへと飛び大剣の攻撃を避けた。

しかし、ベルディアは体を回転させて左の大剣を同じように横に振り八幡へと攻撃をした。

 

「くっ!」

 

八幡は、ファイズエッジを大剣の攻撃を受け横へと吹き飛んだ。

身体は、地面に着くなりゴロゴロと転がっていった。

 

「「「ハチマン!!」」」

 

外野で見ていた者達は、吹き飛んだ八幡を心配するかのように名を読んだ。

その中で、ベルディアは嬉しそうな声を出しながら言った。

 

「フハハ……ッ!最高だぞ!貴様!本当に最高だ!まさか、あの攻撃が当たる瞬間に横に飛んでダメージを最小限にするとはな!」

 

「はぁ……。」

 

何事もなく立ち上がる八幡。

そう、八幡はベルディアが言ったように来る大剣に対してガードをしつつ横に飛んでダメージを小さくしながら吹き飛んだ衝撃を拡散するように転がってダメージを軽減させていたのだ。

 

「だが、軽減させたとはいえダメージには代わりない。」

 

「まぁな。痛てえもん痛てえからな。」

 

「フハハ……さぁ、もっと俺を楽しませてくれよ!」

 

ベルディアは先程と同じようドンッと音鳴らしては、八幡の元へと移動しては横に大きく振った。

八幡も、その攻撃を後ろに避け、ベルディアの二

撃目も避けた。

ベルディアは、間合いを詰めるように前に飛び真上から大剣を大きく振ったが、それも八幡は後ろへと飛んで避けた。

避けられた大剣は、地面に当たったがその勢いを使いベルディアは身体を宙へと浮かして身体を捻り反対に持っていた大剣を八幡へと叩き付けるかの如く大きく振った。

だが、八幡もその攻撃に対してさらに大きく後ろへと飛んで避けた。

 

「ほう、これも避けるか!」

 

ベルディアは、嬉しそうに言葉を発したと同時に大剣で連撃をしてきた。

八幡も、それに対応するかのようにその場を飛んだり、身体を横や上下に逸らしたりして避けていた。

 

「おい……。ハチマンの奴、大丈夫なのかよ。さっきから避けてばかりだけど。」

 

「あんたねぇ、よく見なさいよ。」

 

「ベルディアも馬鹿みたいに、何も考えずに攻撃をしている訳ではない。一撃、一撃、洗礼されていて、かつ鋭く、次の相手の動きを考えて放っている。」

 

「そんな一撃、一撃を避けているハチマンなんですよ!さすが、私の兄です。」

 

「凄いことはわかった。だが、倒れながら理由の分からない事言ってんじゃねぇよ。」

 

カズマが八幡を心配している裏腹に女性陣は心配はしていなかった。むしろ、カズマのセリフに呆れていた様子まで伺えていた。

周りの冒険者も、その言葉を聞いては歓声を上げていた。

 

「ふんっ!いつまで避けているつもりだ。攻撃をしてこないと、俺は倒せないぞ。」

 

「言われなくても分かっている。」

 

八幡は、腰に付いていたファイズショットを取り出し、ファイズエッジからミッションメモリーを抜いてファイズショットへと装填した。

ファイズショットからは、’’READY’’という機械音が鳴りグリップが下りてきて握りしめた。

 

「なんだ、その武器は?だが、関係ない!今更、何が来ようが関係ない!」

 

ベルディアは連撃を続けた。

ベルディアの攻撃を避けながら、腰の携帯を開いてEnterキーを押すと、携帯から''EXCEED CHARGE''とボイスが流れ、腰から腕へと赤いラインを通りファイズショットへと光が流れていった。

 

「俺は彼奴から貰った力を使って貴様を倒すのだからな!」

 

ベルディアは両手で持っていた大剣を上から振り下ろそうとした。

 

「そこだ。」

 

八幡は、振り下ろされる前にベルディアの懐に飛び込み、胸に渾身の一撃のグランインパクトを撃ち込んだ。

撃ち込んだ瞬間に、ドンッと音と同時に衝撃波が起きてベルディアは吹き飛んだ。

そして、ベルディアの胸からはφのマークが赤く浮き上がった。

 

「ぐほっ……馬鹿なっ!彼奴の力で強化したはずだ……まさか、こんなっ!」

 

ベルディアの鎧が胸からヒビが広がり身体全体へと伸びていった。そして伸びきった瞬間に爆発した。

その光景を見て集まっていた冒険者は歓声を上げた。

だか、八幡はその爆発したベルディアから目を離していなかった。

 

カズマは、八幡の様子に気づいた。

まだ、終わっていないと言わんばかりに武器を構えたままの八幡。

爆発が収まり出した次の瞬間、時間が巻き戻されるかのように爆発したはずのベルディア身体が元に戻った。

 

「……なぜだ?俺は死んだはずでは……。」

 

ベルディアも何が起きているのか分からずに、自分の身体を見渡した。

 

「まぁ、なんでも良い!」

 

そう言って、足を1歩前出した途端、ベルディアの身体からガラスが割れる音がした。

 

「なんだ、今のお……ぐわぁぁぁあ!ふぐっ……身体……身体の中……焼け……焼ける……。」

 

ベルディアは悲痛の声を上げ、その場に崩れ落ち、体から青緑の炎が鎧から漏れていた。その光景は、まるで炎が鎧という束縛を壊して外に出ようとしているようだった。次第に、鎧は所々が砕け炎は大きくなっていった。

その炎は、ベルディアの体を包み球体となり空へと浮んでは、さらに大きくなった。

 

カズマは、もちろん集まった冒険者達も口をポカンと開けては何が起きているのか分からず呆然としていた。

 

「来るぞ。全員、出来るだけ早く下がれ!」

 

呆然としていた冒険者は、八幡の言葉に反応を遅れながらも門の入口へと退避した。

 

炎の球体に、ヒビが入った瞬間に爆発と共に青緑の炎のドラゴンが中から出てきた。

そのドラゴンは所々にベルディアが使っていた鎧が付いていた。

 

「GYAAAAAAAAAAA……!!!!!」

 

ドラゴンは、咆哮を上げると衝撃波を発生させては門にいた冒険者は門の中へと吹き飛び、門周辺の壁は崩れ落ちた。

 

「おいおい……警戒はしてたが、あんなもん来るなんて予想できるか普通。」

 

思わず声を出してしまったが、やる事は変わらない。ミクタさん……いや、巧さん。力をお借りします。

 

「オートバジン!」

 

オートバジンは、機械音で返事をすると腰に手を伸ばし、茶色い布で巻かれた物を八幡へと投げた。八幡は投げられた物を左手でキャッチして、巻かれていた布を解いた。

布で巻かれていた物は、ファイズの追加装備のファイズアクセルだった。

八幡は、ファイズアクセルを左腕に取り付けた。

だが、敵のドラゴンも悠長に待っているはずもなく八幡へと火球を飛ばした。

火球は八幡に直撃して大きく爆発をした。しかし、ドラゴンの攻撃は続き、次々に八幡のいた場所へと火球を撃ち、最後に力を溜めてその場所を先程とは比べ物にならない大きな火球を放った。

 

「クソっ!ハチマン!」

「やめろ、カズマ!今、お前が行ったところでどうにもならない!」

 

カズマは、ハチマンの元へと走り出そうとしたがダクネスに止められては何も出来ないことに唇を噛んだ。

 

「カズマ、大丈夫ですよ。ハチマンは大丈夫です!」

 

「はっ?」

 

「だって、ヒーローですから!」

 

めぐみんは、アクアにおんぶされてながら笑顔で答えた。

カズマも、ヒーローという言葉に何処か納得したのか抜け出そうとしていた力を抜いて「そうだな。」と言った。

 

火球を放たれた場所は、大きなクレーターができ、所々に黒煙が立ち上がっていた。

だが、そこには八幡の姿はなかった。

 

「おい、ドラゴン。コレで終わりにしようぜ。」

 

ドラゴンは八幡の声がした方へと向くとそこには、いつの間にかオートバジンの背中に乗って、ドラゴンの頭上より遥か高い空へといた。

八幡は、オートバジンからドラゴンの元へと飛び降り、左手に装着したファイズアクセルのアクセルメモリーをファイズギアへとセットした。

セットされた携帯からは’’COMPLETE’’と鳴り、ファイズの胸部の’’フルメタルラング’’が展開され、ファイズの体のラインが赤く発光して徐々に白へと代わり赤いラインは銀へと変化した。

そう、八幡はアクセルフォームへとフォームチェンジをしたのだ。

 

「カズマ、カズマ!ハチマンの姿が変わりました!!!」

 

「アクセルフォームだ!!」

 

ファイズの形態が変化したことに興奮覚えるめぐみんと、嬉しそうに叫ぶカズマ。

そんな、カズマにアクアが「アクセルフォーム?なによ、それ?」と言うと、カズマは嬉しそうに見てれば分かると言って、アクアは八幡へと視線を戻した。

 

「GAYAAAAAAAAAAA!!!」

 

ドラゴンは、八幡に向かって先程と同じように火球を何発も放ったが、八幡はアクセルフォームへとフォームチェンジを済ましていた。

八幡は、ファイズアクセルのボタンを押すと、ファイズアクセルから’’START UP’’と声と同時に軽快な音が鳴ってファイズアクセルの画面に10カウントダウンが始まった。

 

八幡は、素早くファイズショットからミッションメモリーを抜き取り、ファイズエッジへと取り付け、携帯のEnterキー押しては、次々と自分に迫り来る火球を斬り捨てながらドラゴンの頭部へと落下していった。

落下速度はアクセルフォームのおかげで通常よりも早く、また火球はドラゴンの動きスローへと変わっていた。

 

「出力 アルティメット。」

 

八幡は、ファイズエッジの出力を限界値まであげドラゴンの頭部へと突き刺した。

ファイズアクセルから、3……2……1……。とカウントダウンが鳴り響きながらも八幡は、頭部から尻尾の方まで走り突き刺さった剣でドラゴンを切り裂いた。

尻尾の先に到達と同時に、ファイズアクセルから’’TIME OUT’’と鳴り、展開していたフルメタルラングは元に戻り、ファイズのラインも銀から赤へと戻った。

 

「GY……AA……。」

 

切り裂かれたドラゴンは、青白い炎が発生してファイマークが出現と同時に灰化して形が崩れ落ちた。

 

「終わったのか?」「今度こそ終わったよな。」「終わった……。」「終わった、いよっしゃー!!!!」

と灰となって崩れ落ちたドラゴン姿をみた冒険者達は、歓声を上げた。

 

八幡も完全に倒しきったと確認してから変身を解いた。

 

「はぁ……。」

 

しんどい、いや、本当にしんどかったわ。

でも、巧さんから借りた力があったから早く対処出来たから感謝しかないな。

 

そんな事を考えていると、「ハチマ~ン」と呼ぶ声が近づいてきた。

声のする方を向くと、俺が所属しているパーティーのメンバー達だった。

 

「よう、お前ら。久しぶり。」

 

「久しぶりじゃねえよ!どこいってたんだよ!」

 

カズマが、声を上げて怒っていた。

アクアやめぐみん、ダクネスを見てみると3人とも泣きそう顔をしながらこっちを見ていた。

 

「あー、悪いな。その、なんだ……心配かけちまって。」

 

「本当よ!バカハチマン!」「うわーん……ハチマン~。」「良かった……無事で。」

 

3人は、泣きながら抱きついてきた。

ちょっと、ちょっと待ってくれ!

めぐみんは大丈夫だけど、アクアとダクネスはまずいだろ……なんて思いつつも久々に再会出来た仲間の感触を味わっていた。

えっ?言っておくが、胸とかそういう事じゃないからな!本当に!

 

「あっ!?」

 

何か思い出したように、カズマが声を上げた。

アクアは泣きながら、カズマに「どうしたのよ」と声を掛けた。

 

「いや……そのなんだ。ウチのパーティーは感動再会をしているけど……他のパーティーでは……結構な数の人間が死んでるんだよな。」

 

「へっ?そんなのとっくに生き返らせてあるわよ。」

 

カズマは、へっ?と間抜けな声を出していた。

 

「お~い~、カズマ!」

 

カズマを呼ぶ声が後ろからすると、そこにはダストが大きく手を振っていた。

カズマは、その姿を見て思わず泣き出した。

 

「おい、バカ!生き返ったら、さっさと声掛けろよな!」

 

「仕方ねえだろ!」

 

ダストとカズマは泣き笑いながら抱き合った。

そこにダストの仲間達も加わって一緒に生き返った事を分かちあった。。

 

「さてと……。とりあえず、戻るか俺たちの街に。」

 

「そうね!」「はい!」「うむ!」

 

ダスト達と合流しつつ俺達の街へと帰還をした。


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