この腐り目に祝福を!   作:クロスケZ

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早くハチマンが出したい……。
作者がハチマン成分不足です。



4-19 デュラハン×呪い

カズマです。

ミツルギとのいざこざがあってから、早1ヶ月が過ぎ、オレ達の仲間であるハチマンが行方不明になってから、もう少しで1ヶ月半が経とうとしていた。

 

ギルド内は、相変わずハチマンが見つからないという事もあり冒険者登録した時に比べて活気少なかったが、行方不明と聞かされた当初よりかは、活気は少し戻っていた。

 

まぁ、活気が上がらない理由は他にもある。

 

「うわぁぁぁん!なんでよぉぉ!」

 

また、ウチのダメ神が叫んでる。

まぁ、叫んでる理由はわかる。

 

「おい、アクア。うるさいぞ~。」

 

オレがめんどくさそうな態度に、苛立ちを覚えたのか、こちらに涙目になったアクアが早歩きしながら来た。

 

そして、来るなり机にバンバン叩きながら言ってきた。

 

「だって、だって!カズマ抜きでクエストが達成してきたのに、勅令クエスト発生してるせいで、一切の他のクエスト処理ができないってなんなのよ!!!」

 

……コレばっかしは、アクアに同情だな。

 

活気が上がらない理由でもある、もう1つの理由とは、なんでも魔王幹部がこの街の近くに住み着いたらしく、弱いモンスターが魔王幹部にビビって出現しにくくなっている状態になっている。

 

そして、アクアが嘆いている理由も、それに関わっているのだ。

 

なんでも魔王幹部の討伐をするまでは、魔王幹部の討伐が優先になり、他のクエストは後回しになっている状態だ。

受付嬢のルナさん曰く、他のクエストで報酬を出すくらいなら、王都から魔王幹部討伐で派遣された冒険者に武器や防具を買い揃えろと上の方から通達が来たらしい。

 

まぁ、ココは初心者ギルドだし、しかも初心者冒険者達だけで対処できる問題でもないのが現状である。

 

収入得ようとしても、残っているのは他の街での高難易度クエストのみだけがある状態だ。

 

はぁ……どうすんだよ、これ。

 

泣きながら、オレのジャージを引っ張るアクアを余所に溜息を付いた。

こんな時に、ハチマンが居てくれたらなぁ。

 

 

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「ということで、しばらく仕事ができない状況だ。」

 

オレは、ギルドのいつもの場所で仲間達に状況を説明した。

 

「うぅ……どうするのよ!収入がなきゃ、お酒も飲めないじゃない!」

 

「お前はなくても、勝手に飲んでるだろうが!」

 

「でも、収入源がないと流石に生活の方が厳しくなりますね。」

 

「そうだな。私は、預金があるからまだ大丈夫だが。」

 

めぐみんの発言に、同調するダクネス。

だが……今回に関しては吉報がある!

 

「ふふふっ……だが、当分はなんとかなりそうだぞ。」

 

「なに気持ち悪い顔してるのよ、カズマ。」

 

肘を付いてだらしない顔しながら、机に指をトントン叩いているアクア。

 

「おまえ、そんな態度しててもいいのか?」

 

「なによ、早く言いなさいよ。」

 

こんのダメ女神が………。

まぁ、いい。オレもさっきまで、この話しを聞かなければ同じ態度を取っていただろう。

怒りをグッと抑えた。

 

「えっとだな、さっき受付嬢のルナさんからなんたがな。ハチマンが、『俺が帰れなかったりした時、何かしらの理由で収入源がない時とかに使ってくれ。』と伝言と金を貰った。」

 

ハチマンが、いざと言う時の為に残してくれたんだろう。

オレは伝言聞いた時に、驚きと同時に、本当にハチマンの事が恋しくなった。

アクア達も同様に、驚きの表情から流石ハチマンと言わんばかりの顔をしていた。

 

「んでだ、ハチマンから1人辺り10万ずつある。これをまとめて、代表者に管理を任したい。」

 

「はいはい!私が管「お前は、却下だ!」なんでよ!?」

 

すぐさま、手を上げては却下されたアクアはぶつくさ文句を言っていた。

正直コイツに預けたら、1日で無くなる。

めぐみんとダクネスもうんうんと首を振っていた。

 

「では、わたしとダクネスが預かります。お金関して余り使い道がないわたしとダクネスが管理するという形でいいと思います。」

 

めぐみんがまともな意見を出した。

確かに、管理者をめぐみんやダクネスにするのは良い気がするが、なぜオレの名前がでない?

 

「言っておきますが、カズマの名前がでない理由としては、カズマもアクア同様にお酒や変なお店で使い込んでしまいますから。」

 

オレが疑問に思っていたことを回答してくれためぐみん。

 

「おい、待て。酒は分かるが変な店ってなんだ?オレは行ってないぞ!」

 

「ギルドを出て、最初の路地を右に曲がってそのまま真っ直ぐ行って、左側き細い道に入って「もう、いい!」なんでですか?」

 

コイツ、オレが秘密裏にしている如何わしい店の場所知ってやがる。

まさか、ダクネスやアクアも。

2人の方を見ると、頭にハテナマークを出していた。

よし、大丈夫だ。

 

「と、とりあえず、管理者はめぐみんとダクネスで決定でいいな。」

 

「はい。」「わかったわ。」「了解だ。」

 

「んじゃ、今日から魔王幹部が倒されるまでは自由行動だ。んじゃ、解散。」

 

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―――

 

 

んでだ、暇を持て余したオレは、めぐみんの日課の1日1発爆裂魔法を撃つという訳の分からないものに付き合わせられ、街を出て放つ場所を探していた。

ひょっとしてたが、魔王幹部が倒されるまでコレに付き合わせられるのか。

一応、行く前に1人で行けと言ったが、全魔力を使い果たして倒れている私を誰が運んでくれるのですかと開き直られた。

 

「なぁ、めぐみん。もうここら辺でいいじゃないのか?適当なとこ撃って帰ろうぜ。」

 

街を出てすぐの所で、爆裂魔法を撃たないかと促したが、めぐみんは首を横に振った。

 

「ダメです!もっと遠くに行かないと、また守衛さんに怒られてしまいます!」

 

おい、こいつ、今 ''また’’ って言わなかったか?

確認の為、オレは口を開いた。

 

「おい、またって言ったか?音がうるさいとかで怒られたのか?」

 

「……はい。」

 

めぐみんは小さい声で返事をした。

こいつ……。

 

仕方ない、とりあえず歩いて行くか。

オレとめぐみんが、街から出てから1時間くらいたった頃に、随分昔に捨てれられたであろう廃城が見えてきた。

 

「カズマ!あれにしましょ!あれ!廃城だから、壊れても誰にも迷惑はかけません!」

 

「あ、あぁ。」

 

まぁ、確かにこんな辺境な所に住むやつなんていないよな。

とりあえず、めぐみんにゴーサインを出した。

 

「よし!では、『紅き黒煙、万界の王。天地の法を敷衍すれど、我は万象昇温の理。崩壊破壊の別名なり。永劫の鉄槌は我がもとに下れ!エクスプロージョン!』」

 

廃城に大きな爆発をあげ、1つの炎の柱を立ち、爆裂の振動と爆風がオレ達を襲った。

その後、廃城からは黒煙が空へと登っていった。

 

その様子を、魔力が無くなった事で立てなくなっているめぐみんが「最高……。」と呟きながら気を失った。

 

こうして、オレとめぐみんの新しい日課が始まった。

 

それからというものの、毎日廃城に向かっては爆裂魔法を撃ち、時には、雨が降る夕方でも。

それは、穏やかな食後の昼下がりでも。

それは、朝起きて爽やかな早朝でも。

どんな時でもめぐみんは、爆裂魔法を撃ち続けた。

いつしか、オレは爆裂魔法を見慣れたせいか、その日の爆裂魔法の出来が分かってきた。

 

「今のは、今までのに比べて1番いいじゃないか?心地よい爆風、体全体にズンと来る爆発音、爆発後の1本柱の輝き。ナイス爆裂!」

 

「ナイス爆裂!ふふふ……カズマもようやく爆裂魔法の良さが分かってきましたね。どうです、カズマも爆裂魔法覚えるのは?」

 

「うーむ……爆裂道も面白そうだが、パーティ編成で魔法使い2人で、近接であるハチマンが囮みたいな感じになっちまうんだよな。」

 

「それは、ダメです!では、やはり今まで通りカズマも近接でお願いします。」

 

そんなアホなやり取りしながら街へと帰った。

 

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―――――

 

 

ハチマンが居なくなってから、2ヶ月が過ぎた時の事だった。

 

「緊急!緊急!全冒険者さんは、今すぐ武器を持ち戦闘態勢で正門に集合して下さい!」

 

街に鳴り響くのはお馴染みの緊急アナウンス。

そのアナウンス通りに、武器や防具を整え正門へと向かった。

正門には、多くの冒険者が集まる中、オレ達は凄まじい威圧を放つモンスターに呆然としていた。

 

「……貴様ら!毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日!俺の家に爆裂魔法撃ち込みやがって!どこのどいつだ!爆裂魔法撃ち込んでくる馬鹿野郎はっ、誰だぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

魔王幹部、もう限界だと言わんばかりに怒っていた。ずっと何かに耐えてきたが、とうとう我慢が切れてしまった様な、追い詰められたデュラハンの絶叫に、オレ達の周りにいた冒険者もざわついた。

というか、周りの冒険者に関しては何が何だか理解が出来ていない。

ただ、わかるのは爆裂魔法というワードだけだ。

 

「……爆裂魔法?」

「爆裂魔法使える奴といったら……。」

「爆裂魔法って言ったら……。」

 

周りの冒険者の視線が、めぐみんに視線が自然と集まり始めた。

視線が集まって来たことに焦ったのかめぐみんは、フイっと横にいた魔法使いの女の子を見た。

視線に釣られてか、めぐみんに視線を集めいた者は魔法使いの女の子に集まった。

 

「ふ、ふぇ!?な、なんで私に視線が……わ、私じゃないよ……。だって、爆裂魔法なんて使えません!それに、わた、わた、私は駆け出しで……。」

 

魔法使いの女の子は、涙目になって訴えていた。

ちょっと可愛いから、このまま見てみようかなと思ったら、隣でガタガタ震えているめぐみんがいた。この震えは罪悪感から来たのであろう。

 

「ふぅ……。」

 

めぐみんは、嫌そうな顔しながら前に出た。

 

「めぐみん?」

 

ダクネスは、前に出るめぐみんに驚いていた。

街の正門に佇むデュラハンへと、めぐみんは歩き始め、デュラハンとの距離が10メートルほど離れた場所で止まった。

もちろん、仲間であるオレ、アクア、ダクネスは後ろに付いていった。

 

「お、お前かぁ!お前が毎日毎日、爆裂魔法をぶち込んでくる○チ○イか!俺が魔王軍の幹部だと知っていて喧嘩を売るなら乗ってやるよ!それに普通喧嘩売るなら城をちゃんと攻めて来いよ!その気がないなら街で震えていろよ!なんなの、陰湿な攻め方しやがって!この街の冒険者のレベルが低いことも我々も知っている!だがな、それを知っていたが為に見逃していた雑魚に、調子に乗って毎日毎日ポンポンポンポンポンポン爆裂魔法撃ち込みやがって!!頭おかしいんじゃないか、お前!」

 

よほど堪えていたのだろう、手に持っていた兜や身体プルプル震えさせていた。

だが、めぐみんはその様子に若干怯むが、意を決して口を開いた。

 

「我が名はめぐみん!アークウィザードにして、爆裂魔法を操る者!」

 

「……めぐみん?バカにしてるのか?」

 

「違うわっ!」

 

めぐみんの名乗りに受けたデュラハンは突っ込まれるのも、めぐみんも気を取り直した。

 

「我は紅魔族の者にして、そしてこの街随一の魔法使い。我が爆裂魔法を放ち続けていたのは、こうして魔王軍幹部の貴公をおびき出す為の作戦……! まんまとこの街に、一人でノコノコ出て来たのが運の尽き!」

 

集まった冒険者達がざわめき始めた。

デュラハンに対して、ノリノリで言っているところだが、オレら3人はめぐみんの後ろでヒソヒソ話し始めた。

 

「なぁ、いつの間にか作戦になったんだ?」

「うん……しかも、サラッとこの街随一の魔法使いと言い張ってるな。」

「しー!黙っておいてあげなさいよ。今日は、まだ爆裂魔法使ってないのよ。しかも、後ろに冒険者控えているから強気なのよ。ほら、見守りましょ。」

 

そのオレ達のヒソヒソ話しが聞こえたのか赤面をしていた。

デュラハンとは言えば、どこか納得している様子だった。

 

「……ふん。まぁいい。お前ら雑魚にちょっかい出しに来た理由ではない。しばらくは、あの城に滞在するが、これからは爆裂魔法を使うな。いいな。」

 

「無理です。紅魔族は、1日で1回爆裂魔法を撃たないと死にます。」

 

「っんな、話し聞いたことないわ!適当な嘘を付くなよ!」

 

どうしよう、もう少しめぐみんとあのモンスターのやり取りが見たい。

見れば、アクアもワクワクした様子でめぐみん達を見ていた。

 

デュラハンは、外人がやれやれとやるみたいに肩すくませた。

 

「どうあっても、爆裂魔法を撃つのを止めないと。」

 

デュラハンは殺気を出しながら言うと、めぐみんはビクつきながらも小さく頷いた。

 

「よかろう……。俺は魔に落とした身ではあるが元騎士だ。弱者を狩る趣味はない。だが……。」

 

「ふん!余裕ぶっているのは今のうちです!先生、お願いします!」

 

めぐみんが大声で、叫んだ。

思わず、「はっ?」となって周りを見ると、恍惚の表情を浮かべているアクアの姿。

おい、まさか……。

 

「ふふふ……仕方ないわね!」

 

「はぁ!?」

 

「あんたのせいでね、マトモなクエストも受けられないのよ!」

 

意気揚々と走りながら杖(物干し竿)をくるくる回して、めぐみんの隣へと移動した。

 

「ほう、これはこれは。アークプリーストか、俺は仮にも魔王軍の幹部の1人だ。こんな初級レベルしかいない街のアークプリーストを恐るとも?そうだな…ここは1つ、そこにいる紅魔族の娘を苦しめてやろう。」

 

デュラハンは、禍々しいオーラの様な物を右手から発していた。

 

「ふん!何をするつもりかわかんないけど、私が浄化してやるわ!」

 

「間に合わんよ。」

 

ゆっくりと、オーラを纏った右手の人差し指をめぐみん向けた。

 

「汝に死の宣告を。お前は1週間後に死ぬだろう。」

 

指から黒い光を発した。

その瞬間、めぐみんの襟を引っ張って、自分の後ろに隠したダクネスに直撃した。

 

「だ、ダクネス!!」

 

めぐみんが叫ぶ同時に、ダクネスの身体から黒いモヤが発しては身体の中に入っていった。

 

くそっ!やられた、まさか死の宣告だったとは!

 

「おい、ダクネス大丈夫か!痛いところとかないか!」

 

オレが慌てて聞くも、ダクネスは手をワキワキさせていた。

 

「……ふむ、なんともない。」

 

「仲間同士の絆が深い分、自分のせいで呪いをかけられたという方がお前らには効く。ましては、死の呪文だ。紅魔族の娘よ、そのクルセイダーは一週間後に死ぬだろう。お前の大切な仲間は、一週間死の苦しみを味わいながら死ぬのだからな。貴様のせいでな!」

 

高笑いをしているデュラハンに対して、めぐみんはショックを隠せない表情をしていた。

その中、ダクネスは剣を使ってなんとか立ち上がった。

 

「き、貴様!つまり、私に呪いをかけては、俺の言うことを聞かなければ呪いを解かないという事だな!つまりはそういう事なのか!」

 

「ふぁ?」

 

あー、なんで緊迫した場面で、こんな事言えるだ?

てか、コイツの考えも理解したくない。

 

「呪いぐらいでは、わ、わた、私は屈しない!屈しないが……どうしよう、カズマ!見るがいい、あのデュラハンの兜の下のいやらしい目を!カズマが、受付嬢のルナや私や巨乳冒険者の胸を見る目と一緒だぞ!もし、あいつに捕まったら、私はどうなってしまうのか!はぁはぁ……考えるだけでも恐ろしい。」

 

ちょっと、待って!なんで、オレまで巻き添え食らってんの!?

冒険者の女性陣を見たら、みんな胸を隠していた。

 

「ふふふ……私が囮になっているから、その間に街の人や冒険者を避難を!行ってくりゅぅぅぅ!」

 

ダクネスは、デュラハンへと走り出したがなんとか抑えた。

 

「止めろ、ダクネス!デュラハンの人も困ってるから!」

 

まさか、デュラハンが小さい声で「きっつ……。」と言いながら後ろにたぢろいだ、まぁ分からなくもない。

 

「と、とにかく、これから爆裂魔法を撃ち込に来るな。それと、そこクルセイダーの呪いを解いて欲しければ、城に来るがいい!くははははははっ!」

 

笑いながら馬で帰っていった。

なかなか、不味い状況だ。

 

 

 

 

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――――――

 

―――

 

 

呆然と立ちすくむ冒険者達。

 

それは、オレに関しても同じだ。

オレの隣では、今にも泣きそうになっているめぐみんが杖を震わしては、立ち尽くしていた。

そして、ぎゅっと杖を握り直しては、街の外へと出ようとしいた。

 

「おい、めぐみん!どこ行こうとしているんだよ!」

 

「今回の件は、全てわたしのせいです。なので、わたしが!」

 

めぐみん1人で行ったところで、なにも変わらない。

ていうか……。

 

「オレも行くに決まってるだろ。爆裂魔法でアイツを倒せても、魔力が尽きて帰れないだろ。ついでに、帰りにハチマンでも探してながら帰る必要もあるしな。」

 

「……。そうですね!では、一緒に行きましょ!ていうか、先にハチマンを見つけましょ!」

 

オレの言葉に、笑顔を浮かべためぐみん。

んじゃ、ちょっと気合い入れますか。

オレのスキルでも、多少なりとも使えるはずだしな。

 

「おい!ダクネス、オレ達がお前の呪……いを……解決……。何してるんだ、お前。」

 

そこには、体育座りして凹んでいるダクネスの姿があった。

その隣には、じっとオレとめぐみんのやり取りを終わるの待っていたアクア。

 

やり取りが終わったの確認した、アクアが何でもなさ気に言ってきた。

 

「呪いなら、もう解いたわよ。」

 

「「はっ?」」

 

オレとめぐみんは、素っ頓狂な声を出した。

 

 


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