「そ、それで比企谷八幡さん、この3つの選択肢どれにしますか?」
うわぁ、これで3つ目選ばないと罪悪感が……。
てか、もうこれ詰んでるんじゃね?1つ目は論外だし、2つ目選んだらエリス様泣くと思うし……。
覚悟を決めるか。
「では、3つ目でお願いします。」
「良いんですか!?本当に!」
エリス様が俺の手を握ってきた。余程うれしかったのであろうが、近いです!いや、本当に近い!本当に勘違いしちゃいますから!勘違いして、告白して振られ…さっき告白まがいなことしたが、あれはノーカンだからな!
エリス様も手を握っている事に気づいたのか、ゆっくりと手を離した。しかも、ちょっと俯いてたが、真面目な顔して、すぐに俺のほうを向いた。
「では、ちょっと待ってくださいね。特典をファイリングしてあるので、ファイルを取ってきますね。」
とことこ、エリス様は俺が来るまで座っていたであろう椅子の方に歩いて行った。こう言っては、なんだが…美少女というものは、歩く姿だけでも可愛いと思ってしまう。
ファイルを両手で抱えて、鼻歌混じりでこちらにきた。
「では、自分が欲しい能力を選んでください。」
「分かりました。」
ファイルを開くと、まぁ有名な武器が多い事、多い事。エクスカリバー、グングニル、草薙の剣に、えっなに?漫画・アニメの能力とかもあるの、これは俺の中二心がうずいちゃう。材木座だったら、これだけで1日は粘れるんじゃないのか。
それから、俺はペラペラとファイルを捲っていくと、ある1枚のページで捲るのを辞めた。
そこに書いてあったのは、少年だったら誰しもが1度はなりたいと思うものだった。
「え、エリス様!これでもいいんですか!?」
「大丈夫ですよ。」
「よっしゃー!んじゃ、この''仮面ライダー''でお願いします!あっ、でもこの能力って、どのライダーになれるんですか!」
自分自身でも、興奮していることは分かった。興奮のあまりいつも三割増しくらいの声を出していた。
「そちらの能力は、比企谷八幡さんに性格にあったものになります。」
って、ことは……俺の性格から…あっ、俺は主人公ライダーになれない。
その場で、両手を床につき思わず
「あぁぁぁんまりだぁぁぁー!」と叫んでしまった。
「だ、大丈夫ですか?!比企谷さん!」
「くっ!大丈夫です。」
クソっ……俺の性格が憎い!だか、まぁ…ライダーになれるチャンスはないんだし、もしかしたらギルス・新アギト・カイザ・スカルとかになれるかもしれないし!物は考えようだ!でも、キャンサーだけは辞めてくれ……
「エリス様!俺は''仮面ライダー''の特典を選びます。」
「分かりました。では、こちらの能力を比企谷さんの固有スキルとして付与します。あちらでは冒険者登録を最初に行って下さい。その時に、冒険者カードを頂くので、そちらに固有スキルを習得していただければ大丈夫ですので。」
「分かりました。」
エリス様は、ポケットの中から布袋を取り出し俺に渡してきた。
「こちらには、あちらの世界のお金が入っております。このお金で冒険者登録を行ってくださいね。」
「ありがとうございます!」
「では、比企谷八幡さん、ご武運を。そして、新たな世界での幸福を祈っております。」
俺の周りが、白い光に包まれた。
最初の部分だけで、かなり時間をかけてしまいごめんなさい!
あと、感想ありがとうございます。
まさか、この小説で感想が付くとは……
本当に読んでいる方々に感謝しています!
あと、こう言った後書きは章の終わりだけに書いていきます!
作者の日常とか書いたら、FF14とFGOの話しとかなっちゃうんで( 笑 )
では、今後とも''この腐り目に祝福を!''よろしくお願いします。