この腐り目に祝福を!   作:クロスケZ

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今回からは、オリジナル回です!
よろしくお願いします!


4-5 交換×1人×出会い

今日は1人で''クウガ''のスキルの確認の為、討伐クエストを受けていた。

 

何故こうなったかというと…。

 

前回のゾンビメーカーの討伐クエストの失敗をした事で、周りの冒険者にバカにされていた。

その時に、戦士風の格好したダストって奴に挑発紛いな事をされて、カズマはキレたんだ。

 

えぇ、まぁ……キレた理由は、ダストの「良い女を集めたからって、ハーレム気取ってんじゃねぇよ。しかも、上級職の姉ちゃん達におんぶにだっこで楽しんで、苦労知らずがよろしいこって!なぁ、俺と代わってくれよ~」の一言が引き金になった。

その一言に対してカズマは、「おい!良い女がどこいるんだよ!!!あぁ?苦労も知らず!!だったら、代わってやるよ!」とキレたのだ。

 

 

俺のほうが苦労している気がするが、この際どうでもいい。

てか、カズマが相手側が謝るくらい気迫出してキレるとはな。

 

 

そんなこんなで、1日だけカズマとダストがパーティを交換したのだ。

俺に関しては、カズマがハチマンがいると俺達の苦労がアイツに分からないから、今回は別行動してくれという事だ。

 

考えてみれば……この世界に来てから、1人で行動っていうのは久々な感じがする。

ちょっと、寂しいとか思ってないんだからね!むしろ、本来の俺に戻った感じなだけなんだから!

 

さて、どうしたものか。

討伐クエストの内容も、洞窟に住み着いたモンスターの確認・討伐だ。

ルナさんからは適正レベルという話しだから大丈夫だろ。

 

「あれ~?ハチマンさんじゃん!」

 

声の方向を向くと、クリスさんが居た。

 

「ねぇねぇ、どうしたの?他の皆と一緒じゃないの?」

 

「あー、あいつらなら別行動ですよ。」

 

「ふぅーん…。…って、事はハチマンさんだけって事か……。ぬふふ……。」

 

何かボソボソ言った後に、クリスさんは何か企んでいる素振り見せた。

嫌だなぁ…、またパンツ盗られそうだ。

 

「んじゃ、ハチマンさんのクエスト一緒に言ってもいいかい?あたしも、今暇だからさ!」

 

「えっと……まぁ、いいですけど。」

 

「やったー!」

 

クリスさんは、その場でぴょんぴょん跳ねていた。

アクアやダクネスと違い跳ねても、胸は跳ねなっ……!?

ナイフが俺の顔横を掠めた。

 

「ねぇ、今さぁ?変な事考えなかった?」

 

「な、なんにも考えておりません!本当です!」

 

俺の顔を覗きこむ様な感じで「本当に?」と言ってきた。怖い!めっちゃ怖いですけど!

小町ちゃん、助けて!

 

「本当、本当です!」

 

「なら、いいけど!じゃあ、クエストに向かいながら内容教えてね~。」

 

「あ、あぁ。分かりました。」

 

ふぅ…助かったみたいだ。クリスさんの前で、胸の事を考えるのは辞めておこう。

次、何されるかわからん。

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

「あはは……、なるほどね。そんな事があったんだ。それにしても、君たちは面白いね~。」

 

カズマがキレた内容を話しをしたら、クリスさんは腹を抱えて笑った。

 

「あいつらと居ると苦労はするが、楽しいこと多いですよ。」

 

「うん?ハチマンさん。」

 

クリスさんは、急に立ち止まった。

あん?どうしたんだ。敵か?

 

「ねぇ…なんで急に敬語なの?」

 

「はい?」

 

神妙な顔しているから、敵かと思って身構えていたら斜め上の事を言われた。

なんで敬語?それは……。

 

「クリスさんの正体がエリスさまですから。」

 

「むぅ…!今は、エリスじゃなくてクリスなの!まったく、君は……。」

 

クリスさんは、頬膨らましながら顔を横に背けた。

えっ?何?俺が悪いの?

 

「えっと…どうすればいいですか?」

 

「君自身で考えなさい!フンっ!」

 

この後、俺は洞窟に取るまで頭にハテナマークを浮べながらクリスさんの機嫌をとっていた。


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