「はい、確かに。ジャイアントード討伐依頼確認しました。今回も規定数より多く討伐をして下さったのですね、ヒキガヤさん。」
「えぇ、まぁ」
ルナさんは、相変わらず俺に対してもニコニコしながら話し掛けてきた。
ルナさんは、今まで俺が会ってきた''大人の女性''にはない落ち着きがあった。まぁ、胸に関しては…大人組は一緒だな。
「ごほん、ヒキガヤさん。ダメですよ、女性の胸を見ちゃ。」
「す、すんません!」
ヤバい、ヤバい!思わず、胸に視線がいっていたことがバレちまったよ。あー、俺は冒険者から変態にジョブチェンジ待ったなしだよ!
「まったく…。女性は視線に敏感何ですから、今後あまり見すぎないこと。私との約束ですよ、ヒキガヤさん。」
「は、はい!気をつけます。」
ルナさんは、怒っていたように見えたがイタズラっぽく微笑んでいた。
なんで、こう魅力的な人なのだ。俺が大人だったら指輪持って告白するわ。だが、振られる未来しか見えない。ふっしぎ~。
「……」
そんな事を考えていたら、背後から鋭い視線を感じてバッと振り返ると、酒を飲んでワイワイしている輩や雑談楽しんでいるパーティしか居なかった。そもそも、こちらを見ている者など誰も居なかった。
「どうかされましたか、ヒキガヤさん?」
「い、いえ、何でもないです。」
「では、こちらが報酬になります。今日はお疲れさまです。」
「ありがとうございます。」
ルナさんから報酬と冒険者カードを貰い、先程の視線が気になったが、ギルドの端っこにある空席に向った。
えっ、カズマ達は?アイツらなら、風呂だ。
粘液塗れで生臭いアクアとめぐみんを連れてきたりしたら、またあらぬ誤解を受けるから、とっとと風呂に追いやった。
カズマに関しては、まぁ、ジャンケンして負けて先に風呂をとられた。3回勝負で、まさかストレート負けするとはなぁ。やっぱし、ステータスの幸運関係すんのか?とりあえず、カズマには運が関する勝負避けておこう。
席に着いて、改めてカードを見ると、そこには冒険者レベル15と記述されていた。
カエルを倒すだけで、レベルが上がってステータスが上がるんだよなぁ。もし、前の世界でもあったら、多分俺のレベルは…………。2だな、確実に!頑張っても8とか、いや無理だ。だって、俺働きたくないもん。この世界に来てから、討伐やら納品やら働いてるのは、生活の為であって、前の世界なら親父とお袋がいるしな。料理に関しては、小町がなんとかしてくれる。あれ、そう考えると前の世界は、かなりぐうたら出来ていのでは?
「どうした?ハチマン、そんな絶望した顔して。」
「あぁ…ちょっとな。」
「まぁ、いいけど。」
カズマは、1度首を傾げてから俺の隣の席に座ってから自分のカードを見ていた。
「しっかし、あれだよなハチマン。モンスターを倒すだけで、ステータスが強くなるもんなんだなぁ。ましてや、パーティが一緒なら味方が倒した分の何割かは入るし。」
「へいへい、そうですね。」
そう、この世界では、パーティを組んで居ればポケ〇ンの学習装置を付けているみたいに経験値が仲間にも入る。だから、より強い者をパーティに入れて頑張らせて、自分が楽できるシステムだ。
本来なら、俺は旨みを感じる側だったが…。
「んで、カズマ。お前、レベルいくつ上がった?」
「今回ので、レベル6になったぜ!ステータス的には、あまり変わりはないがスキルポイントが60も貯まったからスキルが使えるようになったぜ!コレで、ようやく戦闘に参加できる!」
「ほう、そうか。頑張れよ。」
「もっと、なにかないのかよ!?」
えっ、だってね…。過度な期待ほど、怖いものはねぇからなぁ。下駄箱にあった、ピンクのラブレター、女子から貰うお菓子、女子からの善意とかな。
「ったく……。とりあえず、ハチマン。オレが帰ってきたから風呂にでも入ってこいよ。さすがに生臭いぞ。」
「んじゃ、行ってくるわ。」
俺は、席を立ち風呂に向かっていった。
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……
「やっぱり、胸が大きい方が好きなのかな。」
暗い路地裏にいた、一人の人物がハチマンの姿を見ながら呟いていた。
クロスケZです。
一応、コレにて2章終わります。
ここまで読んで頂きありがとうございます!
あと、誤字の報告ありがとうございます。
まだまだ、文章力などが足りないの事を痛感しています。あと、タイトルが思いかない!
それに加え、八幡が八幡じゃない!
何度も読み直したり、見返したりしてるんですが、どうも自分が書くと……。
まぁ、気を取り直して。次の章というかこの小説?をよろしくお願いします!
※Fate映画を観たい…。FGOガチャ出ない…。