この腐り目に祝福を!   作:クロスケZ

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2-7 爆裂魔法と変身

俺たち4人は広大な平原に来ていた。

そう、めぐみんの実力を知るために。

今回は、ジャイアントトードの討伐依頼を選んだ。選んだ理由としては、もしも、めぐみんの実力不足で倒せなかったりした場合でも対処ができるように配慮した結果だ。ついでに、俺たちのレベル上げるのにも丁度いいしな。

「爆裂魔法は最強魔法!その分、詠唱に時間がかかります。詠唱が終わるまであのカエルの足止めをお願いします。」

 

めぐみんは、平原の遠く離れている場所にいた、1匹のカエルを指さした。

カエルがこっちに気がついたのか、こっち向かってきやがった。

それに、加え逆方向にいたカエルもこちらに向かってきている。

 

「分かった。カズマは近い方のカエルを引っ張ってくれ。めぐみんは、遠くの方のカエルを頼む。」

 

「「了解!」しました。」

 

「ねぇ!ハチマン、私は!私!」

 

「アクアもカズマと一緒にやってくれ」

 

「分かったわ!」

 

アクアのテンションが異様に高いんだが…。

まぁ、毎日バイトだから、久々の討伐依頼だからテンションも上がっているのか。

 

「おい、アクア。前のリベンジと行こうぜ!一応もとなんたらなんだから、偶にはもとなんたらの実力を出してくれよ。」

 

「ねぇ!カズマ!元ってなに!私は現在進行形で女神なの!アークプリーストは仮の姿なの!」

 

半泣きで、カズマの首を締めようとする自称女神。

 

「……女神?」

 

「を自称している可哀想な奴だ。今後ともこう言った可哀想な発言をするかもしれないが、その時はそっとしてやって欲しい。」

 

めぐみんは、凄く可哀想な人を見るような目をしていた。

 

「ハチマン~!カジュマが私を虐めるの~!」

 

「あー、はいはい。上手くいったらシュワシュワ奢ってやるから。ほら、さっさと行ってこい。」

 

「ハチマン、約束だからね!うぉおおお!」

 

アクアは、拳を握って近い方のカエルへと走り出した。

 

「震えながら眠るがいい!ゴォォォォォォォッッッド!レクイエム!ゴッドレクイエムとは、女神の愛と悲しみの鎮魂歌!相手は死ぬ!」

 

なんか、すげー叫んで技出したが…やっぱり食われたか。身を呈して時間を稼ぐとは、やるな女神様は。

 

「おっ」

 

カズマと俺の後ろから、風が吹き始めた。

後ろを振り向くと、めぐみんの詠唱が始めていた。

 

「黒より黒く 闇より暗き漆黒に 我が真紅の混淆に望みたもう 覚醒の時来たれり 無謬の境界に落ちし理 。 無業の歪みになりて現出せよ! 踊れ 踊れ 踊れ!我が力の奔流望むは崩壊なり 並ぶ者なき崩壊なり…。万象等しく灰燼に帰し、深淵より来たれ!これが、人類の最大の威力の攻撃手段!これこそが、究極の攻撃魔法!エクスプロージョン!」

 

閃光が走った。

カエルの頭上にあった、魔力の塊がカエルに向かって放たれた。 放たれた塊は、轟音と共に1本の炎の柱が出来た。

凄まじい突風がに、俺とカズマは飛ばされるのを足を踏ん張って耐えた。

煙が晴れると、放たれた場所には数十メートルのクレーターが出来ていた。

コレが、魔法か。オレには、この世界のスキルを習得が出来ないが、かなり羨ましと思ってしまった。それと同時に…。

 

「すげー!魔法だ!ハチマン、今の見たかよ!」

 

「あぁ、かなりすげーな!今の!」

 

カズマは目をキラキラさせながら言った。

やはり、男子たるものデカいものは好きである。

俺も、すげー興奮気味だ!

 

二人で爆裂魔法に興奮していたところ、爆裂魔法の衝撃で地中から1匹、また1匹とカエルが出てきた。冬眠なのか、はたまたこちらの世界では地中で年中過ごしているのわからないが出てきたカエルの動きは遅かった。

このカエルのスピードなら、1度距離を取ってから、もう1度爆裂魔法を撃てば一掃できるな!

 

「おい!めぐみん!距離をと…る…ぞ?」

 

めぐみんの方向をみると倒れていた。

 

「ふっ…我が奥義である爆裂魔法は、その絶大な威力ゆえ、消費魔力も絶大。要約すると限界超える魔力を使ったので動けません。」

 

「「へぇ~」」

 

嘘だろ。あまりにもアホな話し過ぎて、声が震えてしまった。

 

「……近くからカエルが湧き出すとか予想外です。やばいです。喰われます、ちょっとたすけ……うくっ…」

 

めぐみんがカエルに喰われた。

はぁ…結局こうなるのか……。

 

「…カズマ、とりあえずめぐみんを助け出すから助け出したら遠くに運べ。」

 

「お、おう」

 

俺は、ファイズに変身する為にファイズを強く思った。その瞬間腰にファイズドライバー、手には折りたたみの式の携帯ことファイズフォンが出現した。

 

「すぅ…はぁ…」

 

1度深呼吸してからファイズフォンを開き、5番のボタンを3回押し、最後にENTERのボタン押した。押されたと同時に、ファイズフォンから「 standing by 」と流れ、軽快なリズム音が鳴り始めたのを確認してファイズフォンを閉じた。

俺は、ファイズフォンを握っていた右手を上げ、左手で拳を作り腰の位置にセットした。

 

「変身」

 

ファイズフォンをドライバーにセットした。

セットと同時に「complete」と流れ、俺の周りに赤いラインが出現し、身体が発光し、俺は仮面ライダー555へと姿を変えた。

 

「よし!」

俺は、右手をスナップさせた。

「今回は、ファイズか!あとで、俺にもベルト貸してくれよ!」

 

「それは無理だ。ほら、助けに行くぞ!」

 

「へーい」

 

俺は、めぐみんを喰っているカエルを殴った。

カエルは、殴られた衝撃でめぐみんを宙へと吐き出した。

 

「あ~れ~」

 

宙に、吐き出されためぐみんをキャッチしてから地面に置いて、残りのカエルに向かって走り出した。

 

「あのカッコイイ鎧着た人は誰ですか?」

 

「あれは、ハチマンだ。まぁ、今は仮面ライダー555と言った方がいいか。」

 

「555…。」

 

何やらカズマとめぐみんが話していたが、俺は次にアクアを喰っているカエルを蹴りを入れ、アクアを救出した。

 

「ハチマン~!ありがどう''~」

 

「そういうの良いから、ほら早く行け。」

 

「う’’ん’’」

 

アクアは泣きながらカズマの方に走っていった。

そのことを確認してから、俺は湧いてきたカエルを1匹また1匹と倒していった。

最後の1匹は、腰のファイズポインターを取って、右脚の脛部分のホルスターに付けて補足を行なった。カエルには円錐状赤い光が出現し、俺はカエルに飛び蹴り叩き込んだ。

 

叩き込まれた、カエルはΦマークが浮き上がり灰化して崩れた。

 

「ふぅ…。」

 

< 討伐依頼 3日間以内で、ジャイアントトード 5匹討伐。討伐数 12匹 >

 

依頼達成


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