我がカルデアのゆるやかな日常   作:100¥ライター

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刑部姫とゲームネタを考えていたら清姫がそこに割り込んでくるネタを思いついたのでそれをちょっと書いてみます


きよひーはじめてのげぇむ!

「ますたぁと『てれびげぇむ』なるものがしたいです」

 

 

話がよく分からない。私のメル友清姫の悩みを聞こうとしたら一言目がこれである。

 

 

「これはまた藪から棒ですね…どうかしました?」

 

 

「刑部姫…彼女のついったぁなるものをご存知ですか?」

 

 

「え、えぇ…確か刑部姫ちゃんのツイートにはマスターとゲームをやっている写真がいくつかありましたね…」

 

 

『今日はまーちゃんとドラクエライバルズで対戦したよ!まーちゃんつよーい!』

 

 

『まーちゃんとマリカー8DX!久々に互角の楽しい勝負が出来たかな〜』

 

 

『まーちゃんとモンハン!やっぱりまーちゃんとの狩りはすごく捗る!』

 

 

最近刑部姫は普段のツイートの中にこの手のネタを入れ始めた。だが、マスターの顔は絶対に載せない辺り刑部姫はネット関係となればしっかりしている。

 

 

「もう我慢出来ません!てれびげぇむが出来ない私に対するあてつけですか!?」

 

 

「いや、清姫さん。それと似たような事をかつて貴方も…」

 

 

「私達二人で行けばますたぁも遊んでくれるはずです!行きましょう!」

 

 

「あの!ちょっと、清姫さん!?」

 

こうなってしまえばもう彼女を止める事は出来ない。やれることがあるとしたらこれ以上悪化せずに刑部姫と揉めたりしない事を願うくらいだ。

 

〜マイルーム

 

 

あの刑部姫の魔改造により、第二の刑部姫の部屋と化したマスターの部屋。いい加減刑部姫の私物は全て撤去するべきかもしれない。

 

 

「ますたぁ!てれびげぇむをしましょう!」

 

 

「ん?玉藻も一緒か?」

 

 

やっぱり私もやらなければいけない雰囲気らしい。

 

 

「え、えぇ…私もぜひ」

 

 

「きよひーやタマモッチも一緒か。だったら…この辺じゃない?前一緒にやった桃鉄」

 

 

「あぁ、妥当な判断。無難だな」

 

 

二人の言っている事はさっぱりだけどとりあえず言う通りに任せれば問題はないはず。マスターと刑部姫ちゃんを信じるしかない。

 

 

「よし、準備はできた。やるぞ」

 

 

 

 

俺としては清姫がいきなりゲームをしたいと言い始めたのは意外だったが、桃鉄は割とシンプルなだけあってゲーム初心者の玉藻や清姫もちょっとしたら話しながらでも遊べるようになっていた。

 

 

「思ってもみなかったなー、まさかこうやってメル友二人と顔突き合わせてゲームする日が来るとか」

 

 

「私だってマスターが清姫さんや貴方を呼んでくるだなんて思いもしませんでした。カグヤちゃんやウズメちゃんが来るのもそう遠くないかもしれませんねぇ…」

 

 

「確かに。根っからの引きこもりである(わたし)すら呼んだくらいだし、他もいけるんじゃない?」

 

 

「ウズメちゃん?」

 

 

「ウズメちゃんは私に料理を教えてくれた方です。料理教室に通った日々。今思えば懐かしいですね…」

 

 

「料理を教えた?料理がすげー上手いお前にか?」

 

 

「あっ、いえ…当時の私は料理は得意ではありませんでしたし、今の私でもウズメちゃんに比べたらまだまだです」

 

 

「お前がまだまだって言うレベルの凄いやつなのか…」

 

 

「えぇ、もし来たらその時は…」

 

 

「ますたぁ!遂に完成しました!ますたぁと私の愛の巣です!」

 

 

愛の巣?あっ、清姫が買ったのホテルじゃねぇか!

 

 

リゾートホテルのはずなのに清姫の言い方が悪いせいで別のホテルが頭をよぎる。

 

 

「ますたぁ!次は結婚をしましょう!」

 

 

「いやいや!人生ゲームじゃあるまいし、桃鉄に結婚なんてないよ!?」

 

 

「そうですか…それは残念です」

 

 

割と本気だったんですね、清姫さん。

 

 

「清姫さんもやたら攻めにきましたね…私もそろそろ本気で攻めに行きますよ!」

 

 

 

 

「よし!俺の勝ち!」

 

 

「ひどーい!姫を最下位にして!」

 

 

結果はもちろん俺が1位。清姫が2位。玉藻が3位。刑部姫が最下位となった。

 

 

「いや、お前がキングボンビーを俺になすりつけようとしたからその前に俺がぶっ飛びで逃げただけだ。運が悪かったな」

 

 

「っ〜〜!!」

 

 

「まっ、今日は楽しかったよ。お前達の仲の良さを再認識できたし。玉藻、清姫。俺は常に姫ちゃんの傍にいれるわけじゃないからさ。もし姫ちゃんに何かあったらよろしく頼むよ」

 

 

「そんなこと。当たり前ですよ、マスター」

 

「当然です。ますたぁ!愛してます!」

 

 

清姫が突然脈絡のない告白をした気がするが…まぁ、いいか。

 

 

「じゃあ、今日はこの辺でお開きにでもー」

 

 

「ますたぁ!私からもお願いがあります!」

 

 

清姫が嘘をつかないで欲しいという事以外でここまでお願いするとは珍しいかもしれない。一体何だろうか。

 

 

「何だ?清姫」

 

 

「また…一緒にげぇむをしてくれますか?」

 

 

「…もちろん、いつでも大歓迎だ!また遊びに来いよ」

 

 

「…はい!」

 

 

かつては孔明や刑部姫、黒髭+マスターなどガチゲーマーの集いしかなかったが、この日を境に玉藻とそのメル友2人、そしてマスターの4人も楽しく遊ぶようになった。

 




皆さんにはこの手のサーヴァントとは縁があると感じたことはありませんか?

作者は人間じゃないサーヴァントや日本のサーヴァント、料理人達と縁があるのではと考えてますw

次こそはインフェルノちゃんを必ず…!!

次回もまた誰かしらに焦点を当てて書いていきます!それでは!

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