我がカルデアのゆるやかな日常   作:100¥ライター

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ネタを書くなら真名絡めたい。だけど剣豪未クリアのマスターに配慮すると真名関係は伏せたいというもどかしさを感じている作者です。

今回は前回当てたパライソちゃんをメインに書いていきます。


パライソちゃんのゆるやかな日常

アサシン・パライソ。月初めの呼符によって我がカルデアに新しく来たサーヴァントである。

 

 

「…ん、朝か」

 

 

「お目覚めでございますか。お館様」

 

 

「お、おはよう」

 

 

絆で言えば4。だが、サーヴァントによってはあまり心を開いてくれない事が多い絆2の時でもパライソちゃんは俺に尽くしてくれていた。

 

 

尽くしてくれ…

 

 

「え?」

 

落ち着け…何故パライソちゃんがここにいるんだ…?朝、俺の布団に。

 

 

「お館様は寝起きが悪いと聞きまして…お館様の快眠のため御傍におりました」

 

 

「おう…ありがと」

 

 

正直静謐ちゃんや清姫辺りを疑っていたが…いや、疑って悪かった。あとでさり気なく何か奢ー

 

 

「お館様の寝込みを狙う輩は私が追い払ったでござる」

 

 

前言撤回。やっぱり夜這いしてたんじゃないか(憤怒)

 

 

「さぁ、朝食を食べに行きましょう。お館様」

 

 

 

 

昨日はライバルズのランクをゴールドまで上げたり刑部姫と対戦していたらアサシンの修練場をうっかり周回し忘れてしまった。

 

 

「刑部姫は気にしていないとは言っていたが…次は気をつけないとな」

 

魔石なら大量にあるのに輝石が致命的に足りない。

どうしてこうなったのだろうか。

 

 

「お館様?」

 

 

「あっ、いや…昨日は悪かった。俺が至らないばかりにお前のスキル上げが遠のいちゃって…」

 

 

「いえ、お気になさらず…拙者はお館様使っていただけるだけでもとても光栄でざる」

 

 

「それよりも…本日はいかがなさいますか?」

 

 

「そうだな…」

 

 

今日は日曜日だから種火はランダム。周回出来なくもないが、育てるサーヴァントがまばらになるから面倒だ。

そして修練場はセイバー。我がカルデアで戦力になるセイバーはセイバーオルタしかいないので特に周回する必要性は感じない。

 

 

「だったら今日はいつものメンバーで宝物庫周回に行くぞ」

 

 

いつものサモさんが宝具をぶっぱするだけの簡単な周回。ただし、刑部姫がやって来てからはNP供給係で連れていたフレンドのオジマンディアスが必要ではなくなったのでより楽になった。

 

 

金!金!金!って感じで集めなければ後々面倒な事になるから暇な時は集めないと…

 

 

「それでは、参りましょうぞ、お館様!」

 

 

〜いやっふぅぅぅぅぅ!!byサモさん

 

 

「今日も大量だな!マスター!!」

 

 

「あぁ、お疲れ様」

 

 

「じゃあ、俺は一足先にシャワー浴びてくるからな!」

 

 

今日もサモさんは元気だな…。これから冬が近づいてくるがあの調子なら問題はなさそうだ。

 

 

「そしたら俺は…風呂でも入ろうか」

 

 

 

 

「ふぅ…今日は頑張ったな…これで昨日ライバルズやりすぎた穴を少しは埋められたはず…さて、身体でも洗ー」

 

 

「お背中をお流しするでござる。お館様」

 

 

「なっ!?お、おい!急にどうした!?」

 

 

落ち着け落ち着け。ウェイトウェイト…冷静に考えを整理しろ。

 

 

ひとまず咄嗟の機転で腰にタオルを巻けたのは大きい。俺は数多の高難易度をクリアへ導いた男だ。この程度の高難易度に屈する俺ではない。

 

 

「誰かに吹き込まれたか?それか俺もやったんだからさぁとか同調圧力に押し負けたとかか?」

 

 

「拙者はお館様の僕でございます。それ故、お背中をお流しする事は不自然ではないと思うのですが…」

 

 

あっ、そうか…奉仕的な意味では別に当然っちゃ当然…?いやいや…ここは否定するべきでは…

 

 

「…拙者では嫌でしたか?」

 

 

パライソちゃんに背中を流されるのが嫌なわけ…

 

 

「ないです。お願いします」

 

 

「はっ、はい。それでは」

 

 

背中ならパライソちゃんが見えないから別に大したことないと思っていたが、甘かった。

その小さな手が背中のどこに触れるかが見えない。

それが神経をより敏感にさせる。

 

 

「っ!」

 

 

「お館様?いかがした」

 

 

「いや、何でもない。続けてくれ」

 

 

「はい」

 

 

願わくばこのまま何事もなく、終わっていただきたい。

パライソちゃんは俺の命令なら何でも聞きそうだから怖いなぁ…

 

 

「マスター、シャワー借りるわよ」

 

 

「あ」

 

 

世界が凍った。何故メイヴはこんなタイミングが悪い時に入ってくるのだろうか。俺の風呂に乱入してくるサーヴァントなんて今回くらいだってのに!

 

 

『…』

 

 

「まぁ、いいわ。背中流したらちょっと風呂入ってて」

 

 

「はい…」

 

 

 

 

俺とパライソを風呂に入れさせた後はメイヴが一人シャワーを堪能していた。

 

 

「やっぱマスター用の浴室は良いわよね。必ずシャワー浴びれるし」

 

 

俺のバスルームを勝手に使うのはいかがなものだと思うんだがなぁ…

とりあえずメイヴやパライソを見ないように…って!

 

 

「何でパライソちゃんまで!?」

 

 

「拙者もお供いたします」

 

 

いや、せっかくの厚意は嬉しいが、ここは本来一人用であってだな…

 

 

「あんた、真名は確か…」

 

 

「ダメ!言っちゃダメ!」

 

 

「え?マスターも普通に知ってるでしょ?この子の真名。何で隠す必要が…」

 

 

「とにかくダメ!」

 

 

新章サーヴァント達は何が何でも真名は隠さなきゃいけないんだ。まぁ、新宿のアーチャーとかはほぼあいつの関係者の方々による影響で隠せてないも同然だが。

 

 

「わ、分かったわ。マスター…」

 

 

「にしても…あんた…あんたを見てると何か私と似たようなものを感じるわ」

 

 

「拙者も同感でござる。本来関わりなどないはずなのに他人とは思えない何かがあるような…」

 

 

まぁ、なんとも不思議なことがあるもんだな。俺は武蔵ちゃんもこの二人と何か通じてそうな気がする。

 

 

…はっ!忘れていた。今はこれをどう切り抜けるか考えなくては…

 

 

「ねぇ、マスター」

 

 

「何だ?」

 

 

「貴方、今もそうだけど戦闘中とか私のおっぱいチラチラ見てない?」

 

 

…はい? いやいやいや!!なんつー話を今ここで話してんだよ、こいつは!!

 

 

「いや、見てないし。何で見る必要なんかあるんですか」

 

 

「貴方、私が見る限り性欲の発散…してないわよね?」

 

 

何でそんなところを見ようとするんだと返したくなったが、話が進まなくなるのでひとまず堪えて話を聞くとしよう。

 

 

「…それが?」

 

 

「私がしてあげても…いいわよ?」

 

 

「待て待て待て、それはおかしい。やめろ」

 

 

「夜伽でござるか!?それなら拙者にお申し付けてくだされば…」

 

 

「違う!違うって言ってるだろ!」

 

 

パライソちゃん…やっぱりその手の事でも俺が言えばOKしちゃうのか…

 

 

「ふーん、他に好きなサーヴァントがいるとか?それでも私は気にしないけど」

 

 

「いや、それでもなくて…」

 

 

「そう…なら言い方を変えるわ。マスター、私はマスターからの魔力供給を要求するわ」

 

 

「…?」

 

 

「魔力供給なら私は魔力を供給できるし、マスターは性欲を発散できる。それに行為自体私も嫌じゃないし」

 

やりやがった…こいつめ。こちらにデメリットが一切ない取引。断る口実を作れない。くそ、どうやったらこの状況を打破出来るんだ…

 

 

そうだ!パライソちゃんに頼めば…

 

 

「ぜひ拙者もお供します」

 

 

パライソ貴様ぁぁぁぁ!いや、俺を思っての行動なんだろうけども!それでも自分のサーヴァントに手を出すのはありえないでしょ!

 

あくまでサーヴァントだからっていうのもある。マスターとサーヴァントの関係は弁えているはずだ。

それにその事抜きでも手を出したら清姫とかに殺されるし、他のサーヴァントと気まずくなるし、マシュからランスロットを見るような目をされるようになるし…他にも…

 

 

「さぁ、いきましょう?一緒に…」

 

 

まずい…どうにかしてこの場を…

 

 

「粛清対象です!」

 

 

「むぅ…出たわね」

 

 

来たのか!風紀委員の頼光が!!

 

 

「そのような破廉恥な行為は私が許しません!」

 

 

「何よ!私達はただマスターと混浴をしていただけじゃない!」

 

 

白々しいぞ、メイヴ。ヤバい魔力供給を迫ったのはどこのどいつだ。

 

 

「混浴…!?な、なんて破廉恥な!ただちに貴方方を粛清します!」

 

 

その後、俺のバスルームはカルデアの風紀委員頼光の提案により、今まで以上に厳重なセキュリティで俺の入浴は守られるようになりました。

 

 

〜おまけ

 

 

単独ピックアップ

 

 

「マスター!今日が何の日か分かりますか?」

 

 

あっ、ニトクリスだ。こうやってマイルームに来てまで俺に話しかけてくるとは珍しい。

 

 

11月6日だろ?記念日か何かじゃないし…

かと言ってToLOVEるの美柑の誕生日は3日前だし、メアは5日前…

 

 

あっ!

 

 

「幸平創真の誕生日!」

 

 

 

「誰ですか!そのソーマなる者は!全然違います!この日が分からないとは不敬ですよ!」

 

 

…分かった。本当は知っていた。だけどあえて黙っていた。現実を見るか。

 

 

「オジマンディアス単独ピックアップの日」

 

 

「正解です!さすがです、マスター!それでは、早速…」

 

 

ガシッ? あっ、やべ。捕まった。

 

 

「何故逃げるのですか!」

 

 

「いや、だって!絶対この流れからしてオジマンディアス引こうぜって流れになんだろ?やだよ!三蔵ちゃんならまだしも何でライダーの星5サーヴァント3体目を狙わなきゃならんのだ!」

 

 

「偉大なるファラオであるオジマンディアス様を他のサーヴァントと同列視するとは!不敬ですよ!」

 

 

「つーかそもそも出すための石がないだろ!」

 

 

「ならば今日の朝配布される石で引きましょう!そういえばマスターは近いうちにボーナスで石20個が貰えますよね。次の単独ピックアップの際にそれも使えば…」

 

 

「だからそれも嫌だって言ってるだろ!スカサハ師匠やジャンヌオルタ用にとっておきたいの!」

 

 

「あっ、待ちなさい!マスター!」

 

 

 

しばらくニトクリスから逃げきらなくては…オジマンディアスピックアップが終わる日までは…




おまけはちょっと思いついた感じです。この手のネタを考えると頼光がいるのに酒呑ピックアップ引く人とか頼光さんにめっちゃ睨まれそうですねw

まぁ、そんな事を言い出したら新しい女サーヴァントを引く度に清姫がこちらを見てきそうですがw


次回は未だ未定ですが、新イベまで全然時間あるので適当な日常ネタでも書きます。それでは!

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