私です。私なんです。何故当たらぬニキチッチ。
そんなわけで昨日のレイド戦。何の参考にもならないかもしれませんが、茶番をお楽しみください
ふむ、まず最初はイヴァン雷帝か。ワンパンするなら100%特効礼装を積んだ上で95万といった異次元火力を出せる者でなくてはならない。
そして更に一発目の宝具ダメージを減らす宝具耐性があるため、一発宝具を適当な誰かに打ってもらわなければならない。メイヴで試した時はかなり危なかった。
「さて、誰が適任か…」
「普通に考えたら単体宝具持ちアサシンでしょうけど…」
「チラッ…チラチラッ!」
シャルロット・コルデーか。確かに条件は満たしているが…あいつを落とせる火力は多分無いな。そしてもう一人の宝具アタッカーが噛み合わないし、多分やるなら別のサーヴァントにメインアタッカーやらせる方が強いだろう。
「悪いけど貴方は一撃火力はそこまでないでしょう?あとは貴方のスキルは不確定要素が多いから確実性に欠ける。別の所で頑張りなさい」
「ぉぁ、メイヴの言う通り。サーヴァントには個性にあった適材適所がある。それを活かすんだ。ごめんな」
女王メイヴ
ベリルを粉々に粉砕したエース。今回は一度レイド戦の視察に行ってもらったが、宝具耐性に阻まれて1キル攻略は断念。
意外にも面倒見がよく、女性サーヴァントの相談相手になる時もしばしば。Waltzコラボ最高でした。ありがとうございます。至高の領域に近い。
「しょんぼり…」
「私にやらせて。ストーリーで誰が雷帝を倒したか。覚えているわよね?」
メルトリリス〈アルターエゴ〉Lv.100
ユガ・クシェートラ辺りまでは雑に無双していたが、キャストリアやコヤンスカヤなどの出現、継続的に戦う力が求められた際出番が少し減っていた。しかし、その範囲の広さは侮れず、今でもクラスが変更される高難易度等で活躍をしている。
「もちろん忘れてはいない。そしてそうなるとスカディと…他にある助っ人を呼ぶか」
「助っ人?」
「やぁ、初めまして…ですね。メルトリリス殿。太公望です。あ、呂尚でも姜子牙でも姜太公でも、好きに呼んでくれて構いませんよ」
太公望
ドブルイニャニキチッチを当てるはずが全く当たらず、何故か代わりに宝具も重なった糸目のイケメンお兄さん。カルデアに入ってからはクーフーリンと釣りをしているらしい。時々クーフーリンが死んでいるが、気にしない事にした。
「Wスカディで強化してからオーダーチェンジを行い、更に太公望のバフやデバフを乗せる」
「太公望?どう使うわけ?」
「太公望のQバフと太公望の宝具によるQデバフでQuickの性能をガンガンブチ上げてぶっ飛ばす。太公望の宝具を先に打てば耐性が剥がれる。今回は星5特効礼装も用意した。好きなだけ暴れてこい」
「ふーん…やりたい事は分かったわ。ならあとは倒すだけよ」
「まっ、やれば分か…」
「ちょっと待ってください!私を差し置いてライダークラスと戦うと言うのですか?」
「お、お前は…!」
カーマ〈アサシン〉
一人で三人分美味しい再臨差分が異次元サーヴァント代表。地獄曼荼羅で道満キラーになったり、三連宝具があまりカード運に左右されにくかったりで使われている。アルターエゴへ有利を取れる唯一性は強い。
「ライダー相手。しかも女性でないなら私が適任…ではないですか?」
たしかに特効が乗らないからジャックじゃ突破不可能か。一応星4にも武則天とかがいるけども…
「アンタは一生アルターエゴでも狩ってなさい」
「むっ、ちょっと聖杯もらってちょっと2000フォウ君もらってちょっとコマンドコードをもらっているからって調子に乗らないでくれませんか?」
それ本当にちょっとか?
「つーか、喧嘩するな。両方試せば良いだろうに」
「じゃあ、はっきりさせてあげようじゃない。どっちがこのレイドに相応しいか。効率を悪くする訳にはいかないから3回だけよ」
『いざ!!』
〜
「どうしてこんなに火力が違うんですか!?」
「ふん、これが私と貴方の差よ。理解できたかしら?」
3回ほど同じ条件で検証してみたが、カーマは5万前後体力が残ったため、カーマのカードが引けないとワンパン出来ないといった状態になっていた。一方メルトリリスはほぼワンパン。ごく稀に落とせなかった時もあったが、それはあまっても1万以下。スカディ5枚でも無ければ…いや、仮に来たとしてもそのスカディをオーダーチェンジで下げて太公望に変えれば良いのだから実質無事故。なんてことは無い。
「うぅ…トゥイッターには私が活躍してワンパンしているものがあるはずなのに!」
「マスター。トゥイッター開いて」
「あいよ。『イヴァン雷帝 カーマ』っと。あら、今時間無いからほとんど見ないけどさ、聖杯…は必須じゃないみたいだが…大半が宝具レベル2以上前提じゃね?」
「え…?」
すまない、カーマ。スキルは一通り上げたが、お前の宝具は1なんだ。
「悪いな、今回はメルトリリスで行く。許せカーマ。こうしている間にも…」
「マスター!恐ろしい勢いで狩られているわ!」
「この計算であれば…恐らくあと1時間半ほどで全滅するでしょう。僕としては急いだ方がよろしいかと」
「ったく、しょうがねぇなぁ!!急ぐぞ!メルト!太公望!!速攻で終わらせる!」
「おい、待たぬか!今アイスを…」
「こいつをぶっ飛ばして得たQPでいくらでも買ってやるから!今は急ぐぞ!スカディ!」
スカサハ=スカディ
バサスロの汎用性の高さ故に実装されてからしばらくの間かなりのブラック周回を味わった。ゼノビアや水着武蔵。術クーフーリン達によって久々の休暇を満喫出来ていたが、最近水着沖田さんやジャックドモレーにより、また働く回数が増えた。このレイドでは出ずっぱり。
「イヴァン雷帝!殺したいから死なないでくれぇぇぇ!!」
聖杯、2000フォウ、宝具レベル格差、コマンドカードの強化やコマンドコード。何でそんな物があるのだろうか。
宝具レベル…はともかく、それら一つ一つはどれもサーヴァントの性能を極端に強くする物ではない。しかし、それらが合わさると凄まじく強くなる。マスターは実利だけで聖杯や2000フォウは入れない。私が負けたのも愛故なのだろうか。何故私はあの場にいない。もしかしたらあそこにいるのは私であったはずなのに。全く、愛とか恋とか全部爆ぜれば良いのに。ぐちゃぐちゃにしてやりたいです。主にマスターの周りを。さぞかし面白いでしょうね…あはは…
「…ほら、いるかい?」
「え?オベロン…?その手に持っているのは…」
「メロンだよ。まるで君の水着みたいだろう?」
「一言余計ですが…いただきま—」
「あげないよ?」
「?」
「だって、俺が食べるんだから。じゃあね〜」
このあと、部屋の隅でいじけたカーマが発見されて事件が発覚。オベロンは酷く叱られた。