我がカルデアのゆるやかな日常   作:100¥ライター

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今回はBBちゃんとメルト回をしながら高難易度攻略やってます

なんかやたら長くなってしまったので高難易度攻略だけ見たい方がいましたら『〜高難易度攻略 作戦会議!!』の辺りまで飛ばすことを推奨します


あとは今年から運営が真名を隠さなくなったのでこっちでも真名を晒していきます。ダメな方はバックしてください。


いいですか?それでは、どうぞ!


高難易度攻略 2018年お正月でち!

私は見てしまった。あれは私が寝ようと部屋に戻ろうとした時…

 

 

「…えっ」

 

 

BBがマスターをお姫様抱っこしている…?

 

 

BBのことなんて全然好きじゃないって言ってたじゃない。何でされるがままにお持ち帰りされてんのよっ!

 

 

「はぁ…はぁ…まぁ、どうせBBがあいつを罠にハメたんだろうけど」

 

 

あいつがBBのことを好きになる訳ないじゃない。もしかしたら幻覚って可能性もあるわね。夜遅くまで刑部姫達とガンプラトークに花を咲かせてしまったし…明日の朝確認してみるしかないわね。

 

 

 

 

「はい、センパイ。あーん」

 

 

「おい待て。付き合っているように見えるだろ」

 

 

「あれれ〜?センパイと私は付き合っているんじゃありませんか?ほらほら〜」

 

 

「あ、あーん…」

 

 

「ふふっ、美味しいですか?」

 

「あぁ、美味しいよ」

 

 

っ!?マスターとBBが楽しそうに話している…?

 

 

「何で…あれはどういうことなの…」

 

 

〜数時間前

 

 

「今から24時間私と付き合ってください」

 

 

「…何処に?」

 

 

「随分つれない反応ですね。交際の方ですよ」

 

 

「お断りします」

 

 

流石に怪しすぎる。BBちゃんはそもそも俺のことをさして好きではないはずだ。普通に考えて何か裏があるのだろう。

 

 

「そもそも俺に何の得がある」

 

 

「またまた〜BBちゃんと付き合えるってだけでもうメリットしかないのでは?」

 

 

「お前俺の人間関係分かってて言ってんだろ。ほんと性格悪いな」

 

 

んなもんメルトが見て納得するわけがない。百万歩譲ってBBが俺を本当に好きだったにしても彼女にはちゃんとお断りしなきゃいけない。

 

 

「そういうセンパイも中々折れませんね…では、こうしましょう。あの時の借りをチャラにしてあげます。これならどうです?」

 

 

「ほ、ほう…そういうことするか…でも」

 

 

俺はメルトのことを裏切れない。メルトは俺がBBと過度に仲良くする事も良しとしないだろう。だから俺はたとえ偽物でもお前の恋人になるつもりはない。

 

 

「分かりました。では断ったらセンパイの恥ずかしいエピソードを余すことなく晒します。センパイが何卒をなにそつって読んでいた話とか夜中にちょっとエッチな音声を聞き流して寝ていることとか…」

 

 

「とうとう脅迫にしやがったな!…だが、やるなら止めない。お前には屈しない」

 

 

大丈夫だ。俺はこんなものに屈したりはしない。絶対にだ。こいつの思い通りには絶対なってやるものか。

 

 

「ん…本当にセンパイは強情ですね。意地張っても何も良いことないですって。まぁ、先程のは冗談です。本命は…」

 

 

「特別にBBちゃんのおっぱいを揉—」

 

 

「結構です」

 

 

「即答ですか。センパイの好きな子達にも負けては…」

 

 

「おっぱいは等しくおっぱいだ。大きさは特別重要じゃない。分かってくれたか?あの時の借りは必ず別の形で…」

 

 

「センパイ、私にだって傷つく時ぐらいあるんですよ」

 

 

「このカルデアにいる多くのサーヴァントはセンパイに好かれ、信用されています。…なのに私は来たばかりでもないのにセンパイから露骨に警戒され、邪険にされて…BBちゃんはあのアラフィフ以下ですか?」

 

 

いや、あいつは今のところ特大級のヤバいことはしてないし、何だかんだ俺のために行動してくれるからな…

あいつは想像以上に頼もしいやつだった。

 

 

「ルルハワの時だって、センパイのために良かれと思っての行動でした…でもセンパイが辛く困難な現実に向き合うと決めた以上はその邪魔をするつもりはありませんし、そんな余裕はありません」

 

 

「BB…お前…」

 

 

そう思うなら日頃の行動をもうちょっとだけ改めようぜ?

 

 

「センパイ、1日だけでも…ダメですか?私だってセンパイに好かれたいんです」

 

 

いつもの嫌な感じがまだしなくもないが、もしも…

 

 

「分かった。付き合うよ。ただし、1日だけだからな?」

 

 

「はい、ありがとうございます。大好きです。センパイ」

 

 

何だろう。ここまで露骨にベタベタされるともうヤバい感じしかしない。

 

 

カチッ

 

 

「カチッ?」

 

 

ん?何を…く、首輪!?

 

 

「その首輪は装着者が私から15m以上離れたら装着者に電撃を浴びせる仕組みになっています」

 

 

「お前はべるぜバブのベル坊か!!」

 

 

やりやがったな、この野郎… それにその条件なら下手に他の条件を沢山付与するよりも確実に強制解除を防げる。なにせ自分自信が最強のセキュリティなのだから

 

 

「あとセンパイがこの首輪を外す。あるいはこのことを誰かに喋ったり、紙に書く、その他諸々の手段で伝えようとしたら1日豚さんになるようになってます。無駄な抵抗はやめた方が良いですよ?」

 

 

どうやらこいつの事をもうちょっとだけ信用しようと歩み寄った俺が馬鹿だったらしい。こうなったら正規の解除条件をバレないように探るしかない。

 

 

〜回想終了

 

 

「どういうつもり?朝から見せびらかしてくれちゃって…良いご身分ね」

 

 

今メルトの膝が股下の壁に刺さり、俺はいわゆる股ドンをされている。メルトにここまで恐怖を覚える日が来ようとは…

 

 

「いや、たまにはBBとも話したり…別にお前が邪推しているような仲じゃ…」

 

 

「ですね。私もメルトに睨まれて怖いですし、退散します」

 

 

「いや、俺達付き合っているよね!恥ずかしくて言い出せなかったんだ!ごめんな!!」

 

 

「いえいえ、センパイのそういうところも可愛くて好きですよ」

 

 

こういう事か。本当に性格がねじ曲がってるよな…

 

 

「…最低、マスターがそこまで節操無しだったとは思わなかったわ」

 

 

そしてメルトのゴミを見るような目を見る日が来るなんて思ってもみなかった。

 

 

「待て、メルト!」

 

 

せめて、これだけは。言わなくては…

 

 

(俺は何も出来ない。ただそれだけは忘れないでくれ)

 

 

「ふん、もうマスターに構ってあげないから!その女連れて早くあっち行きなさい!!」

 

 

よし、なんとかバレないよう耳打ちはした。布石を打ったらあとはこの悪魔のような後輩をどうにかするだけだ。

 

 

「あちゃー、振られちゃいましたね」

 

 

「誰のせいだと思ってやがる」

 

 

言ってたじゃない。BBには誓って手を出さないって。そんなに水着が良いわけ?性格的に好みじゃないって言っていたのは嘘だったわけ?所詮見た目が全てなの?

 

 

私も水着を着たら…いやいやいや、何であいつのこと考えてんのよ!

 

 

「あら、メルトリリスじゃない。どうかしたの?」

 

 

「貴女は…」

 

 

女王メイヴ。マスターのことを知り尽くしており、あらゆる男を堕とすことに長けた悪女。まさかここで会うとは。

 

 

「…お茶でもしていく?」

 

 

 

 

彼女に言われるがまま紅茶を出され、そのままお菓子を食べながらお茶会をすることになってしまった。そしてせっかくなので今日の事を打ち明けてみた。

 

 

「ふーん、それがどうかしたの?」

 

 

一蹴…?話は聞いていたけどまさか本当に微塵も気にしていないの…?

 

 

「…?あ、貴女は何か思うところがあったりしないわけ?」

 

 

「別に。マスターが私にそうしないように私も特別マスターの人間関係に口出ししたりしないわ。あんた嫉妬してるの?」

 

 

「ばっ、馬鹿ね!そんなわけ…」

 

 

『新たな高難易度クエストが出現しました。各クラスの代表者は会議室に来てください』

 

 

「あら、高難易度攻略の呼び出しね。来る?」

 

 

「…行かない。今回は休むって言っておいて」

 

 

ふん、せいぜい私がどれほど大切な存在か思い知るがいいわ。

 

 

〜高難易度攻略 作戦会議!!

 

 

「吶喊バトル!人理で一番強い猿!…か。ドラゴンボールみたいなタイトルしてんな」

 

 

高難易度攻略はいつもの会議室。基本的なスタイルは各クラス一人ずつの代表の他に戦術アドバイザーや相談役ポジである孔明、ホームズ、モリアーティの3人だ。

今回アベンジャーも無事埋まったからジャンヌダルク・オルタも初参戦だが…

 

 

「ふーん、あんたいつもこんなことしてるわけ?」

 

 

「一人で考えると作戦が偏るからな」

 

 

「あの聖女様が二人もいるのは嫌がらせか何かなの?」

 

 

「アーチャー代表のジャンヌはまだ暫定だから変わるかもしれないが、ルーラー代表の方はもう確定だから諦めてくれ」

 

 

「そうですか。まぁ、この場は我慢しますが」

 

 

「さて、今回の高難易度攻略は…あれ、メルトリリスがいないな…」

 

 

「あの娘は欠席みたいよ」

 

 

やっぱあいつには悪いことしちまったな…あとでちゃんと謝罪しないと。

 

 

「それよりも先輩!これはどういうことですか!?」

 

 

メルトのことはそれより扱いか。

 

 

「どうって…」

 

 

「可愛いBBちゃんがセンパイの膝の上に乗っているだけですよ?」

 

 

「離れてください、先輩が迷惑そうにしているじゃないですか!」

 

 

「いや、待て待て。別に嫌がってはいないから。このまま会議を続けようぜ」

 

 

「いいですよ。わざわざセンパイに気を遣わせるぐらいなら…」

 

 

「そんなことないよ!?むしろ乗ってて!」

 

 

そして今更ながら思ったんだが、BBを編成に入れなきゃ俺死ぬんじゃね?落ち着こう、よくよく考えたらBBは中々に使えるやつだ。彼女にしかないオンリーワンのスキルもあるし、編成にはそう困らない。

 

 

(先輩、流石に戦闘中まで15m以内にいろとはいいませんが、入れなかったら…分かってますね?)

 

 

やっぱりダメか。仕方ない。BBがいるならカード固定前提の短期決戦型にするか。あっ、そういえば相手はセイバー…そうだ!!

 

 

「えっちゃんで3キルしよう。今すぐ連れてくるからちょい待ってて」

 

 

〜編成

 

メイン

 

謎のヒロインXオルタ

礼装 凸聖夜の晩餐

 

スカサハ=スカディ

礼装 凸慈悲なき者

 

スカサハ=スカディ(サポーター)

礼装 凸聖女の教示

 

 

控え

 

水着BB

礼装 凸聖女の教示

 

マシュ(オルテナウス)

礼装 なし

 

エミヤ

礼装 凸リターンマッチ

 

 

マスター礼装

カルデア戦闘服

 

「念のため保険でエミヤとか入れたけどぶっちゃけ勝確じゃないか。前回のイベ礼装を付けているだなんて奇特なやつもいるもんだな」

 

 

普通なら礼装更新しとけよとちょっとだけ悪態をついているところだが、今回に限っては感謝する!ありがとう。

 

 

「さぁ、3キルじゃあ!!」

 

そして初手のカード札にえっちゃんのQが2枚!スキルと礼装をフル活用すれば星は50個以上集まるし、BBがスキルを使えば3ターンずっと超火力のQで殴れる!!

 

 

「いける、行けるぞぉぉぉぉぉぉ!」

 

黒竜双剋勝利剣(クロス・カリバー)黒竜双剋勝利剣(クロス・カリバー)!!黒竜双剋勝利剣(クロス・カリバー)!!!」

 

 

よし、1ターン目に槍とセイバーの猿を倒して、2ターン目にはでち公のゲージをブレイク!さて、3ターン目にでち公とアサシンを倒してフィニッシュ…

 

 

「あれ…火力不足か…?」

 

 

俺は悟った。宝具レベルは火力に大きく依存するんやなって。

 

 

「短期決戦は悪くないでちが、その作戦をやるならもっと宝具レベルを上げるでち!」

 

 

「うるせぇぇぇ!宝具レベル5がそんなに偉いのか!?そしてそこのアサシン猿!さっきから俺らのことチラチラ見てくんじゃねぇぇ!!」

 

 

我がカルデアの星5で宝具レベルが一番高いヴラド公ですら宝具3だ。宝具5とか気が遠くなるなぁ…

 

 

〜反省会

 

 

「センパイ、作戦を変えましょう。やはりセンパイは耐久する方が性に合ってますよ」

 

 

「分かった。じゃあ、こうしよう」

 

 

メイン

 

水着BB

礼装 凸聖夜の晩餐

 

マーリン(フレンド)

礼装 絆礼装

 

孔明

礼装 2030年

 

 

控え

 

水着ジャンヌ

礼装 カレイドスコープ

 

マシュ(オルテナウス)

礼装 なし

 

ジャンヌ・ダルク

礼装 凸カレイドスコープ

 

 

マスター礼装

カルデア戦闘服

 

 

「よし、我ながら完璧な編成だ」

 

 

基本はBBで全体的に削る。隙を見つけたら英雄作成と自己改造を合わせてターンの短縮も狙っていく。ここで重要なのはアサシンとランサーは必ず倒しておくこと。控えの水着ジャンヌが上手く活躍出来ないからな。そして非常事態になれば孔明を下げて、ルーラーのジャンヌを出せば即宝具で攻撃を防げる。

 

 

「今度こそ勝たせてもらうぜ、でち公!!」

 

 

 

 

「ボルケイノアッパー!!」

 

 

よし、順調にサルを倒しているな。ここまでは順調。メインアタッカーのBBをジャンヌとマーリンが完璧に援護している。問題はいかにでち公を上手く削るかだが…

 

 

「あんな盛ったお猿さんに負けるほどBBちゃんは弱くありませんよ!」

 

 

「あぁ、それは分かっている。だが、本命はあっちだ」

 

 

「先程も見まちたが、よくよく注意して見るとそちらの方からドス黒くて禍々しいオーラとこの世のものではない何かを感じるでち」

 

 

流石地獄の鬼と言ったところか。ほぼほぼBBの正体を見切ってしまうとは。

 

 

「えぇっ!?それってBBちゃんのことですか!?私はただのセンパイのことが大好きな人畜無害な高性能AIです!」

 

 

逆にお前以外に誰がいるんだ。よくそんな嘘を堂々と言えるよな…

 

 

「ですよね、セ・ン・パ・イ」

 

 

俺に振りやがった。…仕方ない。最後まで付き合ってやるか。

 

 

「あぁ、こう見えて良い後輩なんだぜ」

 

 

「…そうでちか。マスターが良いと言うのなら気にしまちぇん。それでは前置きはこれぐらいにして…あちきも本気で行くでち!」

 

 

 

 

「あっ、すみません。センパイ、クリ事故です」

 

 

マジか…でち公のゲージがブレイクしたってことは…

 

 

「数多のマスターを惑わせるおまえは許ちまちぇん!!」

 

 

「あっ、しまった!BBか!?」

 

 

っ…ガンドは最初の方で撃っちまったから対処出来ん。すまない。

 

 

「ごめん…悪いけどお先に失礼させてもらうよ…」

 

 

「マーリィィィィィィン!!」

 

 

まさかでち公の矛先がマーリンだとは思わなかったが…

 

 

「お姉ちゃんが来たからにはもう安心ですよ!」

 

 

しかし、概ね予定通りに事は進んでいる。

 

 

「こっからは水着ジャンヌを軸に攻める!BBもこっからはサポートに回れ!」

 

 

「仕方ないですね、これからはサポートタイムです!バッチリ決めてくださいね」

 

 

 

 

「イルカさんスナイプ!!」

 

 

「ひゃっ!」

 

 

よし、勝った…長かったが、これで終わりだ。

 

 

「流石人理修復を果たしたマスターの采配でちね…ただあちきから一言言わせてもらうとしたら…女性には充分気をつけるでち。そちらのカルデアの皆ちゃまは玉藻、清姫、刑部姫の他にも一癖も二癖もある女性ばかりでち。何か一つのミスで命を落とすかもしれないでち」

 

 

「あぁ、肝に銘じておくよ。また—」

 

 

「セ・ン・パ〜イ!」

 

 

「ふぉっ!?」

 

 

ザバァァァン!!

 

 

突然BBに突き飛ばされ、つい変な声が出てしまった。もちろんまともに踏ん張ることも出来ず、俺は湯に沈んだ。

 

 

「ナイス采配でした。やっぱりセンパイは頼りになりますね」

 

 

「ほう、自分のマスターを温泉へ突き飛ばしてから抱きつきにくるほど嬉しかったのか。それほどだったとはなぁ。思いもしてなかったな、この野郎」

 

 

今着てるカルデア戦闘服。もしくは水着以外だったら悲惨なことになってたぞ。

 

 

「センパイ、せっかく温泉に入ったんですからお身体を洗いますよ」

 

 

「温泉に入れたのはお前だろ…まぁ、その気持ちだけもらっておくとしよう」

 

 

え?何故って?今場にいるのは水着BBと水着ジャンヌ。あとは孔明だ。つまりは…

 

 

『先輩!?ちょっと、何してるんですか!?やめてください!今すぐ帰りますからね!!』

 

 

「ほら、退去命令出てるぞ」

 

 

「…センパイは無駄にガードが固くて困ります」

 

 

若干むくれているBBを引き連れ、温泉を後にした。

 

 

かかったターン 35ターン

試行回数3回

令呪未使用

ノーコン

 

 

 

 

ん…そういえば戦闘中は離れても構わないとか言ってたな。おかしくはないか?BBは首輪に特別触れてもいなかったし、何かしら妙な行動もとっていなかった。それにあの手のものは対象にかけた制約を変更はできないはずだ。いや、もしかしたら…

 

 

これはもしかして最初から全て嘘で付けた首輪も実はただのオシャレアイテムなんじゃ…

 

 

「センパイ、変な気は起こさない方が身のためです。それでは、早速私の部屋へ行きましょう!」

 

 

「おい、ちょっと待て!」

 

 

BBから離れるわけにもいかず、流されるがままにBBの部屋まで来てしまった。

 

 

「…で、話したいことって」

 

 

「えいっ!」

 

 

「っ!」

 

 

BBにベッドへ押し倒された。もちろんサーヴァント相手には何も抵抗は出来ない。令呪は三画あるが、俺の首輪が令呪の使用に反応する可能性を0%と断言することは出来ないので今はBBを見据えることしか出来ない。

 

 

「センパイ、どうですか?今日一日私と付き合ってみて」

 

 

「…別に、やっぱ自分が好きなやつじゃないとなって改めて再認識したわ」

 

 

「センパイは私の事好きじゃありませんか?」

 

 

「後輩としては好きだよ」

 

 

「では、女としては好きじゃありませんか?」

 

 

「…」

 

 

「…YESととります」

 

 

「どうしてですか。どうしてセンパイはそこまで私を拒むのですか?信頼出来ないからですか?」

 

 

「いや、ちょっと待てって」

 

 

「そうじゃないなら…メルトが私のことを好きじゃないからですか?」

 

 

「…」

 

 

「たったそれだけの理由でセンパイは私を好きになってくれないんですか?酷いです…BBちゃんどれだけ頑張っても最初から負けヒロイン確定じゃないですか…それなら何であの時…OKしたんですかぁ…」

 

 

あれは…もしも本当だった場合、あのまま断り続けていたらBBの何かが壊れてしまいそうな気がして…

 

 

「その気がないなら…最初から優しくしないでください…うぅっ…センパイのばかぁ…」

 

 

いや、ちょっと…泣くなって。お前こんなことするようなやつじゃないだろ…?

 

 

…でも、お前から何を言われてもこれだけは何度でも言わなければいけない。

 

 

「酷い先輩ですまない…俺はお前とは付き合えない。絶対に」

 

 

BBを突き放した瞬間に首輪が外れた。これは一体…

 

 

「15m以上離れたら電撃と24時間で強制解除のくだりは全部嘘です。この首輪の解除条件は私がセンパイの彼女になるかセンパイが私を完全に拒むかのどちらかだったんです」

 

 

「…あぁ、そういうことだったのか」

 

 

「えぇ、全てはセンパイを墜とすために綿密に計画した策略だったんですよ。見事に失敗してしまいましたが」

 

 

「何だよ…あれは全部嘘だったのか」

 

 

「ねぇ、センパイ」

 

 

(今日1日何が本当で何が嘘だったと思いますか?)

 

 

〜翌日

 

 

俺の意味深な言葉に疑問を持ったメルトリリスが清姫を呼んだことで事件は明るみに出た。しかし、BBも全てを答えようとはせず、俺に対する事や動機に関しては全て黙秘を貫いた。気になり、追求しようとしたサーヴァントもいたが、俺が必死に説得して、そこまでは追求させなかった。

 

 

「ふーん、そういうことだったのね。見直したわ。マスターが私のことをこんなにも尊重してくれているなんて…」

 

 

「あの時は…ごめんなさい。気が立っていて冷静じゃなかったわ」

 

 

「いや、気にすることはないよ。たしかにあの時の対応は俺も良かったとは言えなかったわけだし」

 

 

「ねぇ、BB。分かった?マスターは私のものなの。絶対に…貴方にだけは渡さないんだから」

 

 

お前、これでもかってほどドヤ顔してんな。めっちゃ可愛い。

 

 

「はい、痛いぐらい分かりました。どれだけ誘惑しても必ず一線だけは越えさせまいと死守してきますし、もうメルトへの好感度が振り切れててキモいです。聖杯ってこんなに人を盲目的にするものなんですね…」

 

 

誰がキモいだ。失礼な。

 

 

「ですから…これからは正々堂々とメルトからセンパイを寝取っちゃいますね」

 

 

あっ、コラ。やめろ!メルトを挑発するなって!

 

 

「はぁ!?何でそうなるのよ!BB!というかマスターもマスターよ!もっと本気で引っぺがしなさい!!」




メルト好きとBB好きって実際には両方はダメなんだろうなぁ…
BBはともかくメルトは絶対許さないだろうなと。
そんなことを考えて書きました。

自分で書いておいてあれですが書いててちょっと辛かったです。
次回はこの前来たリクエストを消化していきます!
それでは!

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