我がカルデアのゆるやかな日常   作:100¥ライター

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2019年福袋は限定サーヴァントだけと大盤振る舞いでしたね…
今回はそんな福袋ネタです!


2019年福袋!!

 

「2019年福袋か」

 

 

「去年は新宿のアーチャーだったわね」

 

 

「あぁ、そういや新宿のアーチャーとおせちを食べてたっけな」

 

 

「安心してくれ、マスター。今年も我々が作ったおせちが用意してある。星5サーヴァントか星4サーヴァントのメンバーが来たら一緒に食べるといい」

 

 

なんか用意周到だな、エミヤよ。

 

 

エミヤ(アーチャー)

マスターが一番最初に引いた星4サーヴァント

人理修復前半あるあるの高レアサーヴァントが中々揃わない時にはランサー以外の相手にはほぼほぼ出していた主戦力。

戦力が充実した今でも殿として採用する時は多い。

 

 

「いや、俺が星5サーヴァントを3枚抜きとかしたらどうすんだ?」

 

 

「マスターのガチャは星5サーヴァントとカレイドスコープを同時に2枚抜きしたことが自己ベストだろう?3人分あれば充分だと思うが」

 

 

「くぅぅぅ…しょうがねぇ、待ってろよ!絶対それ以上ブチ抜いてやるからな!」

 

 

「さぁ、来い来い!星5サーヴァント!!」

 

 

 

今年のおせちは去年の倍はヤバい。いや、去年の新宿のアーチャーも相当あれだったが、悪属性でありながらあいつほどファンシーな一面を持つサーヴァントもいなかったのだろう。

今回はアラフィフとではなく、美男美女と一緒におせちを食べられるので一見神イベに見えるが、現実はそう甘くない。

 

 

美男子の方は忠義に厚いサーヴァントの鑑のようなやつだが…

 

 

「星5サーヴァントの方はまた悪女が一人増えたわね」

 

 

「ウチの悪女代表が何言ってやがる」

 

 

お前ほどの悪女はそうそういねーよ。だが、今回の悪女は危険すぎる。自分が召喚したサーヴァントに恐怖を感じたのはBB以来だ。

 

 

「じゃあ、あとはお三方でごゆっくり…」

 

 

おい待て、流石に今いるこいつはヤバいって!こら、帰るな!!

 

 

「…何かあったら必ず助けてあげるから」

 

 

「お、おう…ありがと」

 

 

新顔二人には聞こえない声量でメイヴが耳打ちしてくれた。

 

 

「ほぉう、召喚して早々に正月だから一緒におせちを食べよう…か。我に対してここまで不遜な態度を取る者を見るのは久しいな」

 

 

俺の召喚に応じたのはアッシリアの女帝セミラミス。俺は今まで100人以上のサーヴァントを召喚してきた。だがしかし、ここまで俺に敵意…より正確に言えば殺意を向けてくるサーヴァントはいなかった。

えっちゃんやアビーみたいな悪い子と呼べるほど生易しいサーヴァントではないし、俺を玩具にしてサディスティックに弄びたいBBとは次元が違う。 もしも俺が何か気にくわない事をすれば彼女は即刻俺を殺そうとするのだろう。

 

 

表情や行動には決して出せないが、俺の毒耐性の不完全性が証明されてしまったことも相まってかなり怖い。

 

 

「貴方は私が必ずお守りします故、ご安心を。マスター」

 

 

「ありがとうな、蘭陵王。流石元宝塚。かっけぇよ…お前」

 

 

そしてもう一人は蘭陵王。見ての通りイケメン仮面だ。

全てがイケメンすぎて困る。

 

 

とある場所で戦った際には最初男か女か分からず、メイヴの宝具を撃ってみたのはいい思い出。

 

あと性別判定のために朕にまで宝具を撃ったら特効がないせいでダメージが少な過ぎて焦ったことも今となっては笑い話。

 

 

「…タカラヅカなるものがどのようなものかは存じませんが、お褒めに預かり光栄です。マスター」

 

 

まぁ、ここまで忠義に厚いサーヴァントが一緒にいると安心だな。早速ちょっとしたお話しながらおせちを食べようか。

 

 

 

 

俺が必要以上な警戒をしていたからかどうやら彼女の地雷を踏み抜くことはなかったらしい。食事会は円滑に進んだし、上手く終わりを迎えられそうだ。

 

 

「日本の正月料理。実に美味でした」

 

 

「おぉ、そうか。だったらあとでこれを作ってくれた厨房のエミヤ達に一言言ってくれると嬉しい。きっと喜ぶと思うよ」

 

 

「…」

 

 

ん、セミラミスが無言でこちらを見ているが…どうしたんだ?

 

 

「汝は中々に面白いな。我を前に多少萎縮してはいるものの、我を疑わぬとは」

 

 

「いや、蘭陵王はともかく流石にセミラミスを100%疑っていないのかと言われたら嘘になる。でもわざわざこっちまで出向いてくれた上に何だかんだ言いながらも食事に付き合ってくれている。その厚意まで疑うのは失礼だ」

 

 

「そうか。では、汝がくだらん勘違いをしないよう言っておくとしよう。我が此度の召喚に応じたのはただの気まぐれに過ぎぬ。無論、今こうして汝等と食事を共にしていることもな」

 

 

もしかして夏の福袋で来た天草に釣られて…?と言いたくなったが、ここで水を差せる勇気は無かったので黙っておく。

 

 

「しかし、その愚直な信頼と素直さを評してしばし汝に付き合ってやろう。我を失望させてくれるなよ、我がマスター」

 

 

「ありがとう、セミラミス。俺達の世界のため…その力を貸してくれるととても嬉しい」

 

 

その後、セミラミスは改めて俺の顔を一瞥して部屋に戻るとだけ残して去っていった。

 

 

ふぅ…今までで一番緊張した食事だった。いくら蘭陵王がいても流石にセミラミスはキツい。

 

 

「まさか仲間内で命の危機を感じることになるとは…ははは…」

 

 

「お疲れ様です、マスター。お茶でも淹れてきましょうか?」

 

 

「…そうして貰えると嬉しい。緊張で喉がカラカラだ」

 

 

 

 

「おや、そこにいるのは…お久しぶりですね、セミラミス」

 

 

「馬鹿者、お前とは初めましてだ。天草四郎時貞」




今回はセミラミスが当たりました!あと星4の蘭陵王も一緒です!!

蘭陵王はともかくセミラミスもあまり見かけないからApo引っ張り出して読んでましたw

作中であんな焦らしておく意味なかったなぁ…早く書けば良かったとちょっと後悔…

これも毎日積み重ねなきゃいけない奉納ポイントのせーゲフンゲフン

早速フレンドのアサシン枠に置いてます。今はイベ周回しながら副産物として牙集めに勤しんでますw

セミラミスを中心としたものを書きたいとは考えているのですが、どうも絡ませにくいw FGOでも天草とばかり話している気がしますし…

次回はBBちゃんでも書く予定です。それでは!

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