我がカルデアのゆるやかな日常   作:100¥ライター

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クイズ大会…危うくやるやる詐欺になるところでした。

そんなわけでカルデアメンバーの中から選ばれし精鋭達が競うクイズ大会です。


クイズオブマスター!

「…あれ?ここどこ?何か見下ろしてる?」

 

見たところ正面はガラス張りで何処かかなり大きなホールを見下ろしているような感じだ。

 

 

いや、そうではなく!何故こんなとこにいるんだ!?

 

 

 

『それでは、第一回!クイズオブマスター本戦を開催しようじゃないか!』

 

 

予選は!?俺の知らないところで何があった!?

 

 

『まずは予選を勝ち抜いたメンバーを紹介しようじゃないか!』

 

 

『シールダー!マシュ・キリエライト!』

 

「全力を尽くします!」

 

 

『ランサー!エレシュキガル!』

 

「頑張るのだわ!」

 

『キャスター!玉藻の前!』

 

「マスターは渡しませんよ!」

 

 

「第二のキャスター!ミドラーシュのキャスター!」

 

 

ミドキャス?何故こんな所に?こいつ俺のことビジネス相手ぐらいにしか思ってないはずだが…まぁ、今はいいか。

 

 

『アサシン!刑部姫!』

 

 

「はーい!姫、頑張りまーす!」

 

 

『そしてこちらも第二のアサシン!静謐のハサン!』

 

 

「…よろしくお願いします」

 

 

『バーサーカー!清姫!』

 

 

「ますたぁ!この戦いで私が優勝したら結婚しましょうね!」

 

 

あ、これ絶対即落ちするやつだ。

 

 

『そして最後!彗星の如く現れた期待の新星!アルターエゴ!メルトリリス!!』

 

 

メルトリリスまで参加するとは…珍しいな。

 

 

『司会進行はこの私Mーゲフンゲフン…新宿のアーチャーが特別解説者女王メイヴとともにやっていくぞ!』

 

 

『えぇ、マスターのことが一番好きなサーヴァントは…一体誰なのでしょうね…楽しみだわ』

 

 

 

特別解説者!?今から何やる気なんだよ…

 

 

つーかメイヴも悪ノリしすぎだ。

 

 

『回答者は配られたタブレット端末で正解だと思う番号をタッチして回答。選んだら【ファイナルアンサー?】と出るので確定させるなら【ファイナルアンサー】を選択してくれたまえ』

 

 

『そして回答者にはマスターと電話をするテレフォン!50:50(フィフティ・フィフティ)!集まったサーヴァント達に投票してもらい、その見られるオーディエンス!この3つのライフラインが与えられる!これを駆使し、頂点を目指してくれたまえ!』

 

 

いや、もうそれただのミリオネー

 

 

「それでは、第1問!」

 

 

Q マスターはけものフレンズが大好きです。マスターが一番好きなフレンズは次のうちどれ?

 

1 コウテイペンギン

 

2 フンボルトペンギン

 

3 ロイヤルペンギン

 

4 ジェンツーペンギン

 

 

 

…最初から正解者出す気ないだろ。俺がけものフレンズを一緒に見たのって刑部姫ぐらいしかいないし、仮に見ていたにせよ誰がどのペンギンか分からないやつだって少なくないだろう。

 

 

せめて正解以外のペンギンを消して、ギンギツネとかツチノコ、アフリカオオコノハズクとか選択肢に入れてあげろよ。

 

 

終わったな。

 

 

「…これでファイナルアンサー」

 

 

姫!?いきなり即答しやがった…やはり正解をー

 

 

『…正解!最初の正解者は刑部姫!やっぱこの程度なら瞬殺だったネ!』

 

 

刑部姫…ただ者ではないな。やりますね…

 

 

『ちなみにメイヴ。君はどうかな?』

 

 

「正解は…これね」

 

 

メイヴもフリックボードに答えを…いや、お前答える意味ある?

 

 

『さすが最早殿堂入りレベルに達しているだけあるなぁ』

 

 

おまけに正解するんかい。お前とけもフレ見た記憶ないぞ

 

 

「オーディエンスを使います!」

 

 

おっ、マシュ。オーディエンスを使ったか。だが、あの中であれを把握しているやつが何人いるかなぁ…

 

 

1 コウテイペンギン 63%

 

2 フンボルトペンギン 18%

 

3 ロイヤルペンギン 8%

 

4 ジェーンペンギン 11%

 

 

よし、マシュは脱落か。まぁ、致し方ないよね。

 

 

 

「…テレフォン!使わせていただきまぁーす!」

 

 

ミドキャスか。まぁ、いい。優勝がこいつの手に渡るのは避けたいが、嘘をついてビジネス関係を悪くしたくもないな。

 

 

『テレフォン!それでは、あの電話ボックスに入ってくれたまえ』

 

 

『もしもし、マスター?マスターはPPPの中では誰が一番ですか?』

 

 

「そうですねぇ…やっぱり俺はー」

 

 

 

 

『さて、残ったメンバーも全員が回答した。この中に正解者は何人いるのか…』

 

 

…お願いします。可能な限り数減ってください。

 

 

『全員が正解!まずは第一関門突破だ!おめでとう』

 

 

え?俺が答えを教えたのは…

 

 

『やっぱり俺は…王道を征く…ロイヤルペンギン。プリンセスちゃんですかねぇ』

 

 

ミドキャスとエレシュキガルくらいだ。まさか素で突破したのか!?マシュもオーディエンスに騙されずに…

 

 

『次は第2問目だ!どんどんいこうじゃないか!』

 

 

 

 

こうして、クイズ大会は続いた

 

 

Q マスターが好きなネタ『止まるんじゃねぇぞ』はマスターが好きなアニメのとあるキャラが言ったセリフです。では、言ったキャラは?

 

1 オルガ・イツカ

 

2 オルガ・ナナギア

 

3 オルガマリー・アニムスフィア

 

4 ナルガクルガ

 

 

いや、後半変なの混ざってんじゃん。むしろ最初にそれ出せよ。

 

 

「オルガ・イツカでファイナルアンサー」

 

 

『正解!』

 

 

Q マスターがお風呂に入った時、一番最初に洗う場所は?

 

 

1 髪の毛

 

2 顔

 

3 首

 

4 腕

 

 

「髪の毛でファイナルアンサー」

 

 

『正解!』

 

 

Q マスターは何フェチ?

 

 

1 脚

 

2 声

 

3 鎖骨

 

4 胸

 

 

「脚でファイナルアンサーよ。言うまでもないわね」

 

 

『正解!メルトリリスが刑部姫の回答速度すら上回ったぞ!』

 

 

もうお前ら怖いよ!俺のことどんだけ知り尽くしてんだよ…

 

 

 

Q マスターが二番目に欲しい星4サーヴァントは?

 

1 アーチャー・インフェルノ

 

2 加藤段蔵

 

3 ランスロット(セイバー)

 

4 柳生但馬守宗矩

 

 

 

「ランスロットでファイナルアンサー…インフェルノは本命だし、ゲーム仲間欲しいって言ってたから一番確定。段蔵ちゃんは可愛いから欲しいだけ。ランスロットは確かにパーティーに加えたら強いけどとある理由から断念。りゅーたんは話せる自信がないって言ってた。とある理由さえなければランスロットが二番!ならこれで決まり」

 

 

『正解!強い!強すぎるぞ刑部姫!!』

 

 

全員完璧じゃねーか。ランスロは玉藻なんかと相性がすこぶる良いけれど大騎士勲章とかを沢山食うし…

俺はもう勲章難民にはなりたくないんだ。

 

 

 

 

 

『遂に…生き残ったメンバーは刑部姫!マシュ!メルトリリス!この3人となった!マシュ以外の二人はライフラインとして、テレフォンが残っているぞ!それでは、運命の第8問!』

 

 

Q マスターはC93に直接赴けず、委託された薄い本を買いました。その中で一番最初に買ったのは誰の本?

 

 

1 マシュ・キリエライト

 

2 謎のヒロインX・オルタ

 

3 刑部姫

 

4 メルトリリス

 

 

 

ふざけんな!座に返すぞ!いや、黒ひげとかだったらもう座に返してた。つーかなんつーもん知ってんだよ!!

 

 

こりゃ、あいつらも悩むだろ。

 

 

「テレフォン」

 

 

『おっと、あの刑部姫が遂にテレフォンを使うとは…さぁ、マスターに電話したまえ』

 

 

 

「もしもし」

 

 

『まーちゃん!姫、これから二人に勝っちゃうよ!だ〜か〜ら…姫が勝ったら欲しいものいっぱい買ってね!』

 

 

は?ちょい待て。

 

 

「ふざけんな!んなもん賞金で買えばいー」

 

 

ピッ!

 

 

…頼む、姫。負けてくれ。後生だから。

 

 

「テレフォンよ」

 

 

『メルトリリス。君もここで決めに来たか。さぁ、制限時間内ならお好きにどうぞ…』

 

 

「もしもし」

 

 

『薄い本。誰の本を最初に買ったの?』

 

 

「すまん、覚えてない」

 

 

『は?覚えてない?』

 

 

「いや、さすがに数キャラ分買ってたら順番なんて忘れるって!」

 

 

『はぁ…じゃあ、消去法でいいから教えて。マシュ。ヒロインX・オルタ。刑部姫。そして私。誰は有り得ない?』

 

 

『その4択か。少なくとも性的対象として見られないマシュは絶対に違ー』

 

 

「オッケー…マシュは選択肢に入らないのね」

 

 

『そこまでだ!さぁ、一斉に答えを!』

 

 

 

マシュ『マシュ』

 

刑部姫『刑部姫』

 

メルトリリス『メルトリリス』

 

 

『おぉっと!?皆自分自身を回答にするとは!その前に!女王メイヴの回答をどうぞ!』

 

 

『謎のヒロインX・オルタ』

 

 

『まさか全員の回答が割れてしまうとは。さぁて…正解は…』

 

 

ふぅ…良かった。財布のレシートを漁ってなんとか思い出した。答えはメイヴが出したえっちゃんだ。えっちゃんの純愛本を触媒用に用意したっけな。完璧。優勝者はいない。一番平和な終わり方だ。

 

 

 

『刑部姫!』

 

 

「えっ、姫勝っちゃー」

 

 

『残念!!5番目だ』

 

 

「嘘でしょ!?姫を引く前、あれだけ欲しい欲しい言ってたのに!」

 

 

いや、サーヴァントで欲しいのと薄い本買いたいってのは別だろ。その理屈だとマーリン孔明の薄い本の需要が大量に沸くぞ。

 

 

『マシュ。君はそもそも買われていない』

 

 

「そん…な…」

 

 

おい、せめてちょっとでいいから希望を持たせてやれ。落とすのが早すぎる。残酷すぎる…

 

 

「先輩…私は先輩の性欲の捌け口にすらなれないのですか?」

 

 

そして誰だ。マシュにこんな言葉教えたやつは。

 

 

だが、残ったのはやはりこの二人か。まっ、メイヴの勝ちで終わり!お疲れ様。

 

 

『メルトリリス…』

 

 

「んっ…」

 

 

 

 

…やべぇ、残念って言われるだけのはずなのに俺まで緊張してきた。

 

 

 

 

 

 

さぁ、早く言え!早く早く!遅いぞ!!さぁ、さぁ、さぁ!

 

 

 

 

 

 

 

 

『正解。優勝はメルトリリス!君のものだ!』

 

 

 

 

 

 

…え?何で?メルトリリスなはずがないんだ。俺が一番最初に買ったのは間違いなくえっちゃん本だったはず。

 

 

『もしもし、マスター君』

 

 

「なぁ、あの最後のクイズ。不正だろ。間違いなく俺が一番最初に買った薄い本はえっちゃんだった」

 

 

『あぁ、そうだっただろうね。君が一番最初に買った18禁の同人誌は』

 

 

…え?

 

 

『思い出したまえ。君が一番最初に手を取ったものが18禁なわけないだろう?ならカモフラージュのために一番最初に取った全年齢対象の薄い本は?』

 

 

あぁぁぁぁぁぁぁぁ!そっちかぁぁぁぁ!そっちはメルトリリスだった!俺は同人誌ではなく、薄い本と表現されていたことで薄い本=18禁と勘違いをしていた!やられた!!

 

 

『女王メイヴも同じ手に引っかかってしまったようだし…似たもの同士で面白いねえ』

 

 

 

 

「なぁ、新宿のアーチャー」

 

 

『何だい?マスター』

 

 

「これ。マシュとの仲が戻るのに役立ったか?」

 

 

確か新宿のアーチャーはマシュとよりを戻すとか言ってたな。これのどこがそれに繋がる?むしろマシュはかなり打ちのめされてるぞ

 

 

『…念密に建てた計画。それが全く上手くいかない…それもまた楽しくはないかい!?』

 

 

ほぉ…そういう態度取るのか。

 

 

「お前用の髄液を全部哪吒にぶっ込んでくるわ」

 

 

『あっ、それはちょっと待ってくれないか!?マスター!マスター?マスター!!』

 

 

『君にヴィランの力を授ける!これで君の好きなあの子が引けるはずだ』

 

 

おっ、言ったな?二言はないな?お?

 

 

〜召喚ルーム

 

 

「今回は私?」

 

 

「好きなやつと一緒にいれば引ける気がするんだ。期待しているぞ、メルトリリス」

 

 

「…その宗教。やるのはいいけれど失敗したらパートナーと気まずくなるからやめなさい」

 

 

やっぱそうだよな…。刑部姫は成功したが、メルトリリスが成功出来るかは分からないし。

 

 

「とりあえず触媒のあんまんも用意したし、引くか」

 

 

「結果を不安がる心配はないわ。何故なら…」

 

 

「はむっ」

 

 

はむっ?

 

 

「うぉっ!?お前、もしかして…」

 

 

「初対面のサーヴァントをいきなりお前呼ばわりとはご挨拶ですね、マスター。ですが今回はこのあんまんに免じて許してあげます」

 

 

え?え!?マジ!?

 

 

「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「当然よ。私がいるのだもの」

 

 

おまけにドレイクの宝具が重なって周回しやすくなった!

 

 

「大好き、メルト…さすが俺が見込んだ女だ」

 

 

「えぇ、私も好きよ。マスター」

 

 

ウィーン!ウィーン!ウィーン!

 

 

サ、サイレン!?侵入者か!?

 

 

『大変だ!戸棚に置いてあったまんじゅうが1つ残らず無くなっている。全サーヴァントと職員に告ぐ。犯人を見つけ次第確保してくれ!!』

 

 

まんじゅうが無くなった?もしかしてアビーがつまみ食いを…?いや、アビーは食べてもせいぜい一つだろう。だったら…

 

 

「マスター、大変よ。謎のヒロインX・オルタがいないわ」

 

 

えっちゃん!!…あの野郎。さてはカルデア中の和菓子を食い尽くす気だな。

 

 

「急いで捕まえるぞ、メルト!」

 

 

「了解よ、マスター!」

 

 

えっちゃんのマスターにはなれましたが、やはりえっちゃんもバーサーカー。彼女が言うことを聞いてくれるようになるまではまだまだ時間がかかりそうです。




おまけ

清姫が間違えた問題

問6 我らがマスターは12歳の女の子を異性として見れる?

1 見れる

2 見れない

3 抱ける

4 結婚できる

50:50使用後

2 見れない

3 抱ける

清姫、3を選び脱落。(マスターは清姫が12歳であることを知りません。アビーを基準にしていました)


えっちゃんは実用的なレベルになったらサポ欄に置く予定です。


次回はカルデア食堂組のエミヤ達も一緒に交え、えっちゃんのゆるやかな日常を書く予定です。それでは!

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