我がカルデアのゆるやかな日常   作:100¥ライター

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あの女のピックアップがやってくるらしい

「よっしゃあ!!最終再臨完了!…そしてレベルマ!」

 

 

「ふん…やっぱり再臨さえしてしまえばレベルの問題はあっさり解決したわね」

 

 

遂にやったぜ。あとはクッキーやお金を大量に稼いでさっさとスキルレベルを上げるだけ!メルトウイルスはともかく、クライム・バレエと加虐体質はすぐに上げておきたい。

 

 

刑部姫達と組み合わせたQパの試運転も完璧。さて、あとは色々考えてみるか。

 

 

「うぅ…そろそろ休ませて。メルトリリスが来てから姫の出番増えたし…具体的にはちょっとだけサポ欄から外して」

 

 

まぁ、いいか。俺の知り合いに酒呑使いたいってやついたし。イベント近い時期なら高難易度のサポート役に向いてる刑部姫より酒呑の方が需要的には上かもしれんし。とりあえずイベント来たら休ませようか。

 

 

「次のイベントや更なる人理修復での活躍。期待してるからな、メルトリリス」

 

 

「任せなさい。貴方の期待に応えてあげるわ」

 

 

アルターエゴの汎用性は高いし、もし今後新たなフォーリナーが来てもこれで安心。さて、次は誰の育成を…

 

 

「トナカイさん!新イベントです!イベントの情報を持ってきました!」

 

 

「あら、早くも私の力を振るう時が来たわね。概要には必ず目を通しなさい、マスター」

 

 

「うぅ、また姫の出番が増えそうな予感が…」

 

 

「ふふっ、高難易度でライダーとか来たらまさにそうだな。さーて、メルトの言う通りイベントの確認は怠っちゃー」

 

 

あら?疲れてんのかな?ちょっとランサーピース落ちなさすぎてダルかったからだな…やれやれ。もう一度見れば…

 

 

『復刻:ダ・ヴィンチと七つの贋作英霊 ライト版』

 

 

マジかぁぁぁぁぁぁぁ!よりによって今くるか!?空気読めよ!

…知ってる。次こいつが何を言いだすかなんて…

 

 

「トナカイさん!いつもの必然力とやらで成長した私を当ててください!」

 

 

ほら、来た!来やがった!やれやれ…もうEXクラスは飽和状態だからあんま必要ねーんだがな。メルトリリスに聖杯あげる予定だからどう考えてもサポ欄に入れる枠がない。

 

 

※我がカルデアにはEXクラスの星5が既に4人もいます。(ジャンヌ・ホームズ・アビゲイル・メルトリリス)

 

 

俺とてこれから狙っているサーヴァントがいる身だ。えっちゃんオルタや沖田さんを引くという大事な使命がある以上、ここは大人の対応でクールに断ろう。

 

 

「あのな。俺は必然力を発揮したらある程度インターバルを設けて必然力をチャージしなきゃならないんだ。星5なんて本来あんなポンポン当てられないんだぞ?」

 

 

ぶっちゃけこれ以上短期間で狙ったサーヴァントを当てたら色々な方面から怒られそうだし。‪

 

 

「でも!アビーさんを当ててからたった1週間ちょっとでエレシュキガルさんを当てているじゃないですか!」

 

 

うっ、何でそういうことは覚えてんだか…

 

 

「それに姫の時はイベント当日に単発で当てなかったっけ?」

 

 

「あれは俺と相性が良かったからだろ?」

 

 

触媒なし召喚をすると自分とよく似たサーヴァントが来るんだとか。同族嫌悪という言葉があるように必ずしも上手くいくとも限らない上に事前に計画を立てにくいからあまり好まれないらしいが。

 

 

そう考えると俺と刑部姫は結構相性が良かったのかもしれない。

 

 

「…かなぁ?まぁ、ここまで上手くやれるとは思ってなかったけど」

 

 

「うぅ…トナカイさん。どうしてもダメですか?」

 

 

「うん、ダメ。諦めてくれ。福袋で来なかった時点で結果はお察しだったんだよ」

 

 

今は石がないんだ。察してくれ。俺はメルトリリスに全力投球したんだ。悔いはない。

 

 

「私が面倒見ますから!トナカイさんの手を煩わせたりしません!約束しますから!」

 

 

「ダメなものはダメだ!そう言ってお前はめんどくさくなったら無責任にもお姉ちゃんとかに世話係押し付けるんだろう?ウチではジャンヌ・オルタ禁止です!」

 

 

「…ねぇ、まーちゃん。さっきからジャンヌ・オルタをペットみたいな扱いしてない?」

 

 

あら、バレたか。面倒見ますからの辺りでついやりたくなっちゃってさ。あはは…

 

 

「それはともかく!呼符で引くってのは必然力をかなり消耗する行為だったんだ。分かるな?だからジャンヌ・オルタはかなり難しいぞ!おまけにメルト引いてからまだ4日しか経たない計算だし!」

 

 

「トナカイさん!メルトリリスさんの時、あらゆることをやってたじゃないですか!皆から無茶だとか言われても…ピックアップ2日前、メルトリリスさんへの愛を歌えば来てくれるとか言って熱唱してましたし!今回はこれを歌えばきっと成長した私が来てくれます!」

 

 

「ん?何だ?CDなんて持って来やがって…」

 

 

「この歌を成長した私に捧げてください!」

 

 

捧げるって…いや、メルトリリスの時は確かそう言ったな…

 

 

「歌詞は…君だけを愛してる…あ、これダメなやつ。これ歌ったら絶対来ないやつだ」

 

 

「何でですか!?メルトリリスさんの時はだって君のことが好きなの!とか愛してますぅぅぅ!とか散々歌っていたじゃないですか!」

 

 

「ちげーんだよ!歌詞で一途アピールすると途端に来なくなるんだよ!」

 

 

インフェルノちゃん、沖田さん、オケキャスなどで立証済み。全然当たらなかった。

 

 

「今回もあるんじゃないですか!?何かしらの秘策が!」

 

 

ねーよ!こんな唐突なピックアップじゃ何の準備もできないっつーの!大規模な触媒もない!本当に0の状態で当てなきゃならない。

 

 

俺とジャンヌ・オルタはそこまで相性が良いとは思わない。正直難易度が高すぎる。

 

 

「トナカイさん、本当に…ダメですか?私はただ成長した私に会いたいだけなんです…」

 

 

「…しょおがねえなあああああああああ!(カズマ)」

 

 

俺に幸運EXがあるんなら…俺は当てられるはずだ。メイヴの幸運EXとかけ合わせれば無敵。敵なしのはず…

 

 

「ただし、俺は課金には絶対に手を出さない。あれは爆死したらただ虚しくなるだけだからな。俺にジャンヌ・オルタを当てる必然力があるかないかだ。それでいいな?」

 

 

課金に手を出したら恐らく2〜3万で落とせるかすら怪しい。ついこの間俺にとって最高の女が無課金で来てくれたばかりなのにそこまで貢ぎたくはない。

 

 

「…はい!ありがとうございます!頑張ってください!!」

 

 

 

俺はしっかりNoと断れないばかりに石0個の状態から課金なしでジャンヌ・オルタを全力で狙うことになった。




前に当てたメルトリリスがレベルマになりました!

イベント直前で枠も少々余っていますので活動報告の方でフレンドを募集します!

特に条件を設けるつもりはありませんが、割と作者に絡んでくれる方だと嬉しいです。


イベント中にメルトリリスallスキルマ作れるよう頑張ります!それでは!

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