我がカルデアのゆるやかな日常   作:100¥ライター

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前回のあらすじ

ジャンヌ・ダルクの乱入やメイヴ の行動により、裁判はマスターがハーレムを作るのはありかなしかの討論会になってしまった!

見かねたダヴィンチちゃんは雪合戦で戦うことを提案したのだった。


雪合戦開始!…の前に!

【12月15日 午後18時00分 召喚ルーム前】

 

ダヴィンチちゃんが雪合戦をしようと実施した時、我がカルデアは3つの派閥に分かれた。

 

俺がおおっぴらにハーレムを作ることに賛成、もしくはそれにより今以上に仕事効率が上がるのなら別に構わない『賛成派』

 

ハーレムに反対している。あるいは作ることで風紀が乱れたり、仕事を放棄することを危惧する『反対派』

 

 

そうしてどうでもいい、関わりたくない、第三者視点で眺めていたい『傍観勢』

 

 

そして今回は裏工作対策や確認のため、予め投票でどの勢力に入るかを決めておくらしい。傍観勢はどちらかに移動可能だが、賛成派か反対派。一度どちらかに決めてしまえば鞍替えは不可能なんだとか。

 

 

今回のカギは極力賛成派に雪合戦で強そうなやつを取り込むことだ。エジソンもさすがにそこまでは根回し出来ないらしく、俺の手腕にかかっている。

 

 

そしてその雪合戦は今日の19時から行われる。

 

 

「あっ、ダヴィンチちゃん」

 

 

「やぁ、奇遇だね」

 

 

「そういやどの勢力に入るかの投票は終わった?」

 

 

「あぁ、85人。全て終わったよ」

 

 

85人?ははっ、それは間違いだ。

 

 

「85人じゃないですよ」

 

 

「あぁ、サンタアルテラがいるかな?」

 

 

※イベントとこの話の日数を都合よく無視していますが、ご容赦ください。

 

 

「いいえ、87人ですよ!行くぞ、メイヴ!!」

 

 

「えぇ、任せて。マスター」

 

 

【12月15日午後18時6分 召喚ルーム】

 

 

「さて、あとは召喚するだけだ。今回は石が30個しかない。それでも…やってくれるか?」

 

 

「…マスターは自分の相棒兼恋人が信じられないのかしら?」

 

 

「すまん、お前を貶める発言だったな。撤回する」

 

 

疑って悪かったな。だが、ビジョンはとっくに見えている。あとは引くだけだ。

 

 

「そして…触媒は?見る限り何も持ってないけれど」

 

 

触媒か…今回は!!

 

 

「そう!触媒とは!!」

 

 

カルデアの礼装を脱げば!そこには!!

 

 

「この俺自身が…触媒となることだ!!!」

 

 

前にパライソ召喚にも使った某聖杯戦争に参加したとある少女が着ていたパーカー。エミヤ曰くイシュタルはそいつにそっくりらしい。

 

 

ならばこの服でエレシュキガルも引けるはずだ!

 

 

 

「やるぞ、メイヴ!」

 

 

「えぇ!決めるわよ、マスター!!」

 

 

十連開始!

 

 

さて、最初は…

 

 

「うわぁぁぁ!!原始呪術かよぉぉぉぉぉ!!」

 

 

最初から随分悪い滑り出しだな、おい。

 

 

イマイチ使い道が見出せない礼装。よほど凶悪ギミックがない場合はサーヴァントの攻撃力を強化する礼装の方が良いからほぼ使わないかもな。

 

 

「次の高レアは…」

 

 

2枚、3枚、4枚、5枚…1枚毎に狭められていくエレちゃんへの可能性。だが、まだ半分ある!!

 

 

「6枚目!!」

 

 

「あら?これはクリスマスの礼装ね」

 

 

アタランテやダビデの星4礼装だな。だが、これじゃないんだよ!

 

 

8枚目!!

 

 

「サーヴァントの反応?これは…」

 

 

「ランサーだ!金のランサーだ!!」

 

 

いや、落ち着け。勝ちを確信するのはまだ早い。常時ピックアップのアナちゃんやフィンがすり抜ける可能性が…

 

 

「フィン?あんなやつすり抜けて来ないわよ。何故なら…」

 

 

「マスターにはこの私がついているのだから!!」

 

 

え?嘘でしょ?もしかして本当に!?

 

 

「サーヴァント・ランサー。冥界の女主人、エレシュキガル。召喚に応じ参上したわ。呼ばれた以上は助けてあげー」

 

 

「エレシュキガルだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

「ちょ、ちょっと!?待ちなさいよ!!いきなり抱きつかなー」

 

 

「俺はお前をずっと待っていたよ。エレシュキガル。会えて良かった」

 

 

バビロニアで会ってからカルデアで召喚可能になるまでかなり時間がかかったな…

 

 

「そ、そんな甘い言葉なんかに…わ、わ、私はだ、騙されないのだわ!」

 

 

「先輩!今エレシュキガルと聞こえましたが…」

 

 

「あっ、エレシュキガル来ちゃいました」

 

 

メイヴと触媒になったこの服に感謝だな。

 

 

「…先輩、何故先輩はこうもあっさりとピックアップされた女性サーヴァントを当てるのですか?先輩には女性を垂らし込む才能でもあるのですか?」

 

 

おい、人にそんな不名誉なレッテルを張るのはやめていただきたい。

 

 

それにメルトリリス、武蔵ちゃん、沖田さん。インフェルノちゃんやオケキャスは当たってないし。オケキャスには気が多い男は嫌いだと言われたから来る可能性は薄いかなぁ。

 

 

「今回ばかりはエレちゃんが来たいと望み、俺とメイヴの力で呼んだ。ってとこかな」

 

 

「わ、私は別に会いたいだなんて…」

 

 

「え?お前が確実に来れるようにこっちは万全の準備をして、迎えを待っていたのに…そこまで言うだなんて悲しいなぁ」

 

 

「う、嘘よ!嘘!私も会いたかったのだわ!」

 

 

「そうか!これでやっと槍枠も埋められる!やったぜ!!お前はスタメン確定。しっかり育てて強くしてやるからな!お前の力、俺に貸してくれよな」

 

 

ふふっ、なんだかいい事がありそうだ。そしてせっかくなら今日の雪合戦も一緒に手伝ってくれるとありがたいかな。

 

 

【12月7日午後19時 シュミレーター】

 

 

「賛成派。反対派。それぞれ20人。チームは決まったかい?」

 

 

「あぁ」

 

 

「ちょっと待つのだわ!これはどういう事!?」

 

 

「あっ、エレちゃん。ちょうどいいところに」

 

 

「今はカルデアで雪合戦勝負が行われていてだな…」

 

 

「エレシュキガルさん。どうか協力していただけませんか?このままではマスター側が勝つと堕落してしまう可能性が…」

 

 

「ふぅーん、よく分からないけれど私は反対派で参加するのだわ!」

 

 

エレシュキガル貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

 

 

…まぁ、いいか。切り替え切り替え!

 

 

「そういう事なら私はマスター側につくわ」

 

 

「イシュタル!?お前が来てくれるのか!?」

 

 

「人間同士の争いなら干渉する気なかったけど…あいつがいるなら別問題。マスター、勝つわよ」

 

 

「あぁ!」

 

 

 

賛成派

 

リーダー マスター

 

女王メイヴ

玉藻の前

酒呑童子

ヴラド三世(狂)

アビゲイル

アルトリア・オルタ

水着イシュタル

ミドキャス(ティテュバ)

エジソン

パライソ

タマモキャット

フェルグス

子ギル

クー・フーリン(槍)

クー・フーリン(プロト)

牛若丸

静謐のハサン

清姫

弁慶

マタ・ハリ

 

 

 

 

反対派

 

リーダー マシュ

 

ジャンヌ・ダルク

エレシュキガル

ドレイク船長

刑部姫

ブレイブエリちゃん

エミヤ

水着頼光

邪ンタ

サモさん

金時ライダー

フランケン・シュタイン

メカエリちゃん

エウリュアレ

ロビンフッド

メデューサ

クー・フーリン(術)

レオニダス

黒ひげ

アステリオス

バニヤン

 

 

「さぁ、やって参りました!第一回カルデア雪合戦大会!実況はこのダヴィンチちゃん!解説はシャーロック・ホームズと諸葛孔明だ」

 

 

おい、これは遊びか?ゲームなのか!?

 

 

「みんな、よろしく頼むよ」

 

 

「全く…あんなくだらんことで揉めるとはな…」

 

 

「それではルール説明だ」

 

 

・20人で雪合戦をして、相手側の全サーヴァントかリーダーを倒せば勝ち。

 

 

・相手側が投げてきた雪玉が当たれば失格。速やかにステージから退場すること。

 

 

・失格になろうと失格になる前に雪玉を投げているならそれは有効とする。

 

 

・雪玉を壊して防ぐ場合、原型が保たれない程壊せば当たっても失格にはならない。(粉々に粉砕する、蒸発させるなど)

 

 

・雪玉を燃やす分には構わない。ただし、雪を1つも残さず焼き払うことや蒸発させることは禁ずる。

 

 

・雪玉に石などを入れて投げてはいけない。雪玉はあくまで雪のみで作ること。

 

 

・雪玉を投げたり、当てようとする過程で宝具やスキルを使っても構わない。ただし、宝具で直接相手を攻撃したり、周りに著しく危険が及ぶ宝具を使用してはならない。

 

 

・マスターは公平を期すために令呪とマスタースキルを使用してはいけない。

 

 

・その他この戦いにそぐわない行為を禁ずる

 

 

「ひとまずこれぐらい分かっていれば問題ないだろう!さぁ、始めよう!」

 

 

ダヴィンチちゃん、最後やたらテキトーにまとめやがって…

だが、やってやるぜ雪合戦!!ここまで来たら勝つしかないっしょ!




エレちゃん来ちゃいました。


さすがに驚きましたよ…つい大声出しちゃいましたw


スキル上げ素材が勾玉72個や杭216個などかなり鬼畜みたいですが、めげずに頑張ります!それでは!

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