予め書いておきたいことなどがあったので少し書かせていただきます。
自分の持っているサーヴァントのみを出す都合上、新サーヴァントを育てたらネタが沢山見つかるからね。しょうがないね
ってことで大目に見ていただければ幸いです。
※多少修正を入れました。
【12月 8日 午前11時24分 マイルーム(仮)】
裁判まであと5日
ティテュバから受けた最初のアドバイスは裁判を極力早くやれ…か。
それを聞いた俺は弁護側の準備が既に終わっているかを確認し、終わっていたので指示通り早くするよう交渉に行った。そうしてなんとか明日にしてもらえるように成功した。
すんなり通ったことには驚いたが、検察側の準備はもう終わっていたらしい。
「…で、未来はちょっと変化あったか?」
「うーん…とりあえずこれで確実に負ける未来は避けましたねぇ」
なんか曖昧だなぁ…だが、今回だけは基本タダで使わせてくれるのだから文句は言えない。未来視や精霊の目はかなり使える。
そして今回行った契約内容は
・ティテュバには俺達弁護側につき、味方をしてもらう。
・マシュや検察側サーヴァントとの商談は一切行わず、基本的にはアビーと一緒にいること。
・裁判の時は精霊の目で相手の言動や挙動をしっかり観察し、不審なものがあれば指摘すること。
・以下の条件を達成したのであれば報酬として、後日以降手に入ったキャスターの星4種火を必ずティテュバに捧げ、アビゲイルの次でも構わないので必ずすぐにでも育成に取り掛かる。
ティテュバとの絆はまだ浅く、彼女が守銭奴であることからより良い商談であちら側が釣ってくる可能性がある。だから予め布石を打った。
アビーといない間はマタ・ハリやパライソに監視を依頼している。直接的に関わりに行くマタ・ハリと影で潜伏するパライソ。これでティテュバは完全にこちら側だ。
「多少警戒していますが…私は貴方を裏切りませんよ?」
…彼女の言う通り。これはほぼほぼやらなくていいことだ。
そもそも俺がティテュバの未来視なんかにお金を払うとする。だが、未来視などは具体的な物ではないため、価値が測りにくい。
恐らく予め未来視で具体的で多大な恩恵を与えることで未来視の凄さを俺に教える。そうして再び利用しに来た俺を沼に落とし込む。
これなら目先の利益を度外視しても十分におつりは来る。
そもそも未来視は原価0円なのでマスターが未来視に依存しなかろうが、恩を売ったという実績を手に入れられるならばこれくらい安いとも考えているのかもしれない。
FGOで例えるなら課金をすることで星5サーヴァントが確実に手に入るという福袋を実施し、課金することの旨味を教え込むみたいなものだ。
だからメリットを与えなければならない。…それでも最悪のケースが低確率でもあるなら極力排除したいと思うのは至極当然だと俺は思う。だから今回は多少警戒を強めた。
「そうであってくれよ。信じているぞ」
【12月8日 正午 食堂】
裁判まであと1日
まるで明日裁判をやるとは思えないくらいいつもと変わりがない。買収防止の為、サイバンチョであるダヴィンチちゃんには弁護側のサーヴァントと検察側のサーヴァントを事前に俺とマシュがそれぞれ教えてある。
それ以外からランダムで中立のサーヴァントを裁判官を選ぶというが…
「浮かない顔してるわね。私がいるんだからもっと堂々と胸張ってなさい?」
「いや、なんかちょっと気になっちまってさ…」
「裁判を明日に踏み倒すって聞いた時は少し驚いたけど…あの訴訟王エジソンも準備完了しているみたいだし…余裕よ」
余裕…?本当にそうなのか?俺は一筋縄でいけるとはどうも思えない。ティテュバは出来るだけ早く…最低でも予定通りの日程でやれば俺の負けが確定すると言っていた。それだけの理由がどこかにある気がしてならない。
「デザートのイチゴパフェだぞ、ご主人様!」
来た!俺の大好きなスイーツ!!やっぱこれだよね。感謝するよ、タマモキャット。
「マスター。ほら、あーん」
「おっ、メイヴ。ありがとな」
はむっ。全く…昔の俺だったら好きだけど警戒心MAXだったから絶対こんなことしなかっただろうに。俺、メイヴに凄く甘くなっちまったな…
「やっぱイチゴパフェはサイコーだな。ほら、メイヴも。食べさせてやるよ」
「あーん」
パン!!
「!?」
ど、どうした!?もしかして他のサーヴァント達が何か揉めたり…
「ごちそうさまです」
何だ…マシュが思い切り合掌をしたせいか。マジ焦ったわ…。じゃなくてだな…
「メイヴ。もしかして図ったか?」
「あははっ、失礼。マスターが何を言っているか…まーったく分からないわ」
【12月8日 午後7時18分 ダヴィンチちゃん強化ラボ】
「ほら、アビー。第三再臨だぞ」
種火を沢山食べさせて再臨の準備は完了!あとはアビーに素材をあげるだけだ。だけだが…
「アビー、どうした?震えているが…」
「マスター、私…怖いの。この再臨で私は恐らくセイレムの魔女の力の大半を取り戻すわ。もし、力が戻ったら…私が悪い子になってしまったり…再びマスターに牙を向けるかもしれないと思って…」
「…お前が多少悪い子になるぐらいじゃ俺はお前を嫌わないよ。それに…もし俺達に牙を向けたらだって?安心しろよ。その時はお前の友達第一号である俺が必ず止めてやる。約束する」
悪い子の道に片足突っ込み始めた俺としては悪いことをしたら怒ってやるだなんて偉そうなことは言えないが…せめて友達として。アビー、俺はお前の側で手を握っているとしよう。
「…私、貴方がマスターで良かったわ。この力…マスターに預けるわ」
アビーが光に包まれて…遂にお披露目か。セイレムの一番最後に立ちはだかった魔女アビゲイル・ウィリアムズが…
「ふふふ…これで世界を救うも壊すもマスター次第ね。マスター、私はマスターの鍵として…マスターを支えるわ」
「あぁ、その力。期待しているよ、アビー」
だが、俺的には第一再臨の方が好みだし、とりあえず普段は最初のままにしておこ。
※前回も言いましたが、この我がカルデアのゆるやかな日常のアビーは基本的には第一再臨です。
「マスター、一ついいかしら?」
「何だ?」
「私、明日の朝に午後の紅茶が飲みたいわ」
!?何…だと…?午前に…午後の紅茶…だと?
「や、やめるんだ!あれは午前に飲んじゃいけないんだぞ!」
そんなことしたらエミヤが怒るぞ!?正気か、アビー!
「だからこそ…惹かれないかしら?午前に飲む午後の紅茶…一体どんな味なのでしょうね」
「待て、早まるな!落ち着けぇぇぇ!!」
「…なーんて、嘘よ」
あら…?第一再臨に戻ってる。良かった…あれは冗談だったんだな。
「本当に悪い子でもいいのね?」
「あぁ。このカルデアにはな、俺の部屋に無断で侵入してくるやつ。ただひたすらに、清楚に淫蕩を好み、無垢に悪辣を成すやつ。たまに俺のクレジットカードから勝手にお金使ってアマゾネスCEOで買い物するやつ。色々なやつがいる。そんなのに比べちゃお前なんて子供のいたずら。可愛いもんだよ」
「無垢に悪辣を成す…?誰のことかしら?」
「え?誰かって?女王メイヴ。俺の大好きなあいつだよ」
「あら。悪い人なのに大好きな人なの?」
「ふっ、おかしいか?つまりあいつだってただ悪いだけじゃないってことだよ。そんなのはやつのちょっとした一面。個性に過ぎないんだよ」
ここまで言っちゃうとは。俺結構メイヴに絆されてんなぁ…
誰かを好きでいる状態はこうも恐ろしいのか。
「そう…。それじゃあ改めて!私、たまに悪い子になっちゃうこともあるけれど…これからもよろしくね!マスター!」
【12月9日 午前9時48分 被告人控え室】
俺の無罪を晴らす準備は出来た。あとは法廷に立つだけ。
「準備はいい?マスター」
「あぁ。今回弁護側の人間は精鋭を選んだ結果。エジソン・メイヴ・そしてティテュバだ。俺達は既に劣勢!!だが、まだ負けていない!こっから逆転するぞ!!」
アビーちゃん可愛いすぎでは?
第一再臨以降からはアビーちゃんがお酒に興味を持ち始めるなど悪いことをしたくなっていくのが可愛くてつい書いてみたくなって書いちゃいましたw
とりあえず書いてある通り第三再臨までは済ませました。あとはティテュバを育てながら最終再臨させ、新クリスマス辺りでレベルマにする予定です!それでは!