我がカルデアのゆるやかな日常   作:100¥ライター

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前回のあらすじ

こたつ警察とは

こたつ戦争をする者。こたつでダラダラする者。あるいはその両方を取り締まる機関。 我がカルデアではマシュが取り締まっている。
そもそもこの役職を与えたのはダヴィンチちゃん。そして命名したのは黒ひげである。


裁判までは場所や時間を逆転裁判風にする予定ですw


頼む、一週間だけ待ってくれ!!

【12月6日 午前8時43分 マスターの部屋(仮)】

 

 

「本当に裁判起こされたんだが…一週間後に裁判ってマジかよ」

 

 

マシュとの交渉でなんとか一週間猶予を貰えたが、下手したらどうなるか分かったものではない。

 

 

本来の俺の部屋は現状保持のため、すぐに立ち入り禁止に。今は空き部屋をマイルームとして借りている。

 

 

無論、法的な手続きなどは一切ないので来週に始まるのは簡易裁判ですらない。裁判官はカルデアの職員。あるいはサーヴァントの中からランダム。今回は特殊な事例のため全裁判官がサーヴァントらしい。

 

 

「安心したまえ、私がついている。裁判沙汰になった以上、我々の勝ちは確定したようなものだ!なぁに、この程度の裁判。よくあるものだぞ。いかなる手段を使ってでも無罪にしてみせよう、マスター!」

 

 

エジソン!なんだか今日はお前がとても輝いて見え…あ、物理的にも輝いてる。最近はクエストの出番無かったから久々の出番で生き生きしているのかもしれない。

 

 

…あれ?ちょっと待って?お前話には聞いていたが、裁判がよくあるとかどんだけ訴訟してんだよ。さすが訴訟大国アメリカ出身。

 

 

「まぁ、そんな簡単な話じゃねぇかもしれないが…メイヴ絡みとなれば俺も弁護ぐらいしてやるよ」

 

 

クー・フーリン!やっぱり生前からよく知っているやつは頼りになるな。

 

 

「まっ、今回も災難だったな。色々と」

 

 

「ありがと。だが、これは俺自身が起こした問題でもあるし…一概に被害者とは言えないよ」

 

 

「ふふっ、マスター。そんなに心配しなくても…私が貴方を必ず無罪にしてあげるわ」

 

 

「あぁ、期待しとくよ。メイヴ…じゃなくて!お前一応加害者だろ!?」

 

 

何で加害者のメイヴがしれっと弁護側についているんですかねぇ…

 

 

「マシュは被告として貴方のみを選んだわけだし。それにマスターを守ってあげないとね」

 

 

メイヴ…こいつ来て間もない頃と比べてかなり態度柔らかくなってないか?

 

 

「この裁判。私に任せてくれ、マスター!!訴訟の数は日本の5倍を軽く超え、弁護士の数ならなんと日本の30倍以上!!そして訴訟大国アメリカの大統領達の集大成がこの私だ!!」

 

 

「お、おう…そ、そうなのか…期待してるわ」

 

 

具体的にどこが凄いかは全くわからんが、何か凄そう。

 

 

「そもそもマスターだっておかしいだろう!?いくら他に適任者がいないからといって、一人のマスターに人理修復を任せてここまで重荷を背負わせるなど…ボロボロになって帰って来たケースも少なくないはずだ!これがアメリカならマスターが何かしらの訴訟を起こしているレベルだ!言いたいことがあれば正直に言ったほうがいー」

 

 

わー!!わー!!わー!!不満とかないですよー!!ないですって!現状にとても満足してますよ!!

 

 

【12月6日 午後6時00分 ガチャルーム】

 

 

エジソンが「私に任せれば全て安泰だ!だからマスターは気にせずいつも通りの日常を過ごしてくれ」とまで言ってくれているので心強い。当面の目標は…

 

 

「俺はアビゲイルを引くぞ」

 

 

「ふーん、それで私に白羽の矢が立ったってこと?」

 

 

「あぁ、期待しているぞ。メイヴ、幸運EXの力を遺憾なく発揮してくれるととても助かる」

 

 

んー、やっぱこんなことのために呼び出したらさすがに怒るか?

 

 

「…いいわよ、貴方が望むなら。私が力になるわ」

 

 

「ありがとうメイヴ!感謝する!」

 

 

「ふふっ、その言葉は当ててから言いなさい?」

 

 

「改めて確認するぞ。石は60個。全財産ブチまけてくれて構わない。アビゲイルを引くぞ」

 

 

エレシュキガル?実装されるかも分からんサーヴァントに残す石はない!よし。じゃあ、全てをぶち込んでやるぜ!

 

 

「そういえばその沢山の本は?」

 

 

「ん?触媒だよ。這いよれ!ニャル子さん全12巻。クトゥルフ神話を題材にしてるから多分いける」

 

 

ニャル子さんの方ではクトゥルー神話だけどな。ちなみにこれを見たらクトゥルー神話より仮面ライダーネタに詳しくなりました。

 

 

「そう…まぁ、触媒があるなら勝利は更に確実になったわね」

 

 

「それじゃあ、行くぞ!20連ガチャ!!」

 

 

 

 

「ほら、刮目しなさい!これが私の力よ!!」

 

 

「こんにちは!私、アビゲイル!アビーって呼んでください」

 

「ハァイ。出ました〜おや?お嬢様も一緒なのですね…」

 

 

「来たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「アビゲイル!ミドラーシュのキャスター!夢じゃないよな!?ありがとうメイヴ!!愛してるよ!」

 

 

あまりの嬉しさに思わずメイヴを抱きしめに行った。嬉しい!嬉しすぎる!!普通アビーだけじゃなくティテュバまで引くか!?

これも全てメイヴのおかげだ!ありがとう!!

 

 

「マスターの期待に応えるのはサーヴァントとして当然の務めよ」

 

 

ぎゅ〜!好き好き。もう大好き。すげぇよ、メイヴは!

 

 

「大好き。ありがとう」

 

 

「えぇ、私も大好きよ。マスター」

 

 

「あ、あの〜。乳繰り合うのはそこらでおしまいにしてもらいませんか?」

 

 

「…こほん、すまない。なんともお恥ずかしい光景を」

 

 

いけないいけない。突然星5サーヴァントを当てると取り乱す病。いい加減治さなきゃいけないな。

 

 

「ようこそ、カルデアへ。俺がマスターだ。そして俺の隣にいんのが…」

 

 

「女王メイヴ。よろしく」

 

 

「ところで…カルデアは様々な英霊が集まる場所とお聞きしましたが…彼女はどのような英霊なのですか?」

 

 

「え?メイヴか?」

 

 

「えぇ。彼女の話、聞かせてくださいますか?」

 

 

「いいわね、私も聞きたいわ!」

 

 

「メ、メイヴの紹介?あ、あぁ。こいつはケルト神話のアルスター伝説に登場する女王様だ。今で言えばアイルランドの辺りにいたんだぜ?」

 

 

「女王様!?すてきね、もっと聞かせて!」

 

 

「えぇ、貴方は彼女ととても仲が良いみたいですし…私も続きが気になります」

 

 

もっとだと!?そういや俺はメイヴをどうやって説明すればいいんだ!?

 

 

あらゆる男を虜にして墜とした?いや、ダメだ。アウト。

 

 

自分の思い通りにならない男がいたからそいつを屈服させようとして結果的に殺した?ダメダメ、アウト。

 

 

そうだ。アルスター全土っつう当時めちゃくちゃ強かった軍勢相手に大戦争を起こし、兵士達を導いた英雄。ならどうだろうか。

…いやいやいや!あいつ戦争起こした理由が金目当てだろ!?ダメダメ!絶対ダメじゃん!

 

スリーアウトチェンジじゃねぇか!!

 

もしかしてあいつこそ金!暴力!S○X!の化身だった!?

くぅぅ…なんで俺、こいつの事どうしようもないくらい好きなんだろ… まぁ、それでも大好きだけどさぁ。

 

 

(素直に話せば?反英雄の話なんてそんなもんよ)

(お前の話は生々しいんだよ、アビゲイルには刺激が強すぎる)

 

 

「どうしたのですか?マスター」

 

 

「ここは私が直々に説明するわ」

 

 

「あっ、ちょっと待ー」

 

 

「ここにいるマスターの彼女よ」

 

 

「…え?」

 

 

「あらあら…」

 

 

…え?あ、あぁ。俺に気を遣ってくれたのか、ありがと。

 

 

「ふ、二人は付き合っていたのね」

 

 

「改めてよろしくね。アビー、ミドラーシュのキャスター」

 

 

「私のことはティテュバで構いませんよ?マスターもそう呼んでください。真名を名乗ってはいけない空気なのは分かっていますが、それでは少し呼びにくいでしょう?」

 

 

「そう。じゃあ、ティテュバ。私、後で貴方と話がしたいわ」

 

 

「奇遇ですね、実は私も貴方と少しお話を…」

 

 

 

「二人とも。今はカルデアの案内が先だぞ。ここは広いから慣れてないと迷うし」

 

 

刑部姫は俺の案内を拒んだため、今でも慣れてない部屋に行こうとするとたまに迷子になるらしい。近々やつも案内する必要があるな。無理にでも呼ぶか。

 

 

「そうだったわね、私は部屋に戻るわ。あとは手慣れてるマスターに任せるわね。よろしく、マスター」

 

 

「あいよ」

 

 

まさかあのメイヴが俺のために気を遣う時が来るとは…呼んだ当時は思ってもみなかったな。

 

 

(ありがと)

 

(礼なんて要らないわ。強ち間違いでもないし)

 

 

「ふふっ…」

 

 

「どうした?ティテュバ」

 

 

「いえ、ただ…貴方は子供の情操教育などに関しては少し神経質なまでに気を配るのですね」

 

 

「…さて、何のことやら」

 

 

「?」

 

 

ですよねー、アビーはポカーンとしているけどティテュバにはやはりバレてますか。

 

 

こいついつかこっちのQPの管理とかもしてきそうで怖いなぁ…

 

 

【12月6日 午後6時14分 食堂】

 

 

「まずはここがカルデアの食堂!」

 

 

「とても広いですねぇ…」

 

 

「ティテュバ!あちらからいい匂いがするわよ!」

 

 

「ホントだな。それじゃあ、厨房の方に行ってみるか」

 

 

 

 

「おや、新しい顔ぶれだな。また新しく呼んだのか?マスター」

 

 

「あぁ、そんなとこ」

 

 

「ご主人様が新しい女引っかけてきたワン!」

 

 

おい、タマモキャット。言い方ってもんがあるだろ。言い方!

 

 

「やべっ、自己紹介がまだだったな。この子がアビゲイル。そしてこっちはミドラーシュのキャスターだ」

 

 

「アビーって呼んでください!」

 

 

「ミドラーシュのキャスターです。ティテュバで構いませんよ?」

 

 

「そう、私はブーディカ。こっちはタマモキャット。そしてこのお兄さんがエミヤ。よろしくね。ティテュバ、アビーちゃん!」

 

 

「でさ、今日は何を作ってんの?」

 

 

「…最近は寒さが増しているからな。寄せ鍋でもいかがかな?〆に雑炊も用意しているぞ」

 

 

「寄せ鍋!?いいなぁ、今日も楽しみに待っているよ」

 

 

「…でも少し時間がかかるから良ければお近づきの印に…食べる?」

 

 

「これは…?」

 

 

「エミヤ特製のクッキーだよ」

 

 

「ありがとう!もぐもぐ…美味しいわ!!」

 

 

そりゃ、エミヤが作ったんだから当然っちゃ当然か。逆にもう何が作れないのかが気になる。

 

 

「どれどれ、私も…あら、とても美味しいですね!」

 

 

「ねぇ、マスター!カルデアではいつもこんなに美味しいものが食べられるの?」

 

 

「あぁ、そうだよ。これからは…アビーも一緒にな」

 

 

「本当に!?それは楽しみね、ティテュバ!」

 

 

「そうですね、お嬢様」

 

 

「エミヤ、夕食はいつになったら完成する?」

 

 

「そうだな…7時半。あと1時間ちょっとで準備は整うはずだ」

 

 

「じゃっ、夕食までに主要な場所は全部紹介するよ。行くぞ、アビー!ティテュバ!!」

 

 

「うん、私を案内してね。マスター!」




石60個を生贄にアビーとティテュバを呼んできた作者です。

多分エレシュキガルは来ません。これ当てたら確実にヤバいですw

最近これも含めて三十連しましたが、星4サーヴァントが1体。星5サーヴァントが2体は大勝利すぎるのでは…

ですが、相変わらず三騎士と四騎士の格差問題は相変わらずどうにもならないですw

今はまだ実用的範囲内にはいませんが、フレンドにアビー出しておきます。これから速やかに育てますのでご期待してくださると嬉しいです。

次回はアビーとティテュバのゆるやかな日常でも書きたいと思っています!それでは!

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