我がカルデアのゆるやかな日常   作:100¥ライター

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復刻クリスマスイベントお疲れ様です。
イベントがなくなるともう誰をネタにして考えればいいか分からなくなり始めた作者です。

出して欲しいサーヴァント(作者の所持鯖限定)とか他にもこの鯖達の掛け合いが見たいなぁなどという声があれば活動報告でリクエストを募集することも考えてます

今回はせっかく山の翁ピックアップがあるので静謐ちゃんをピックアップです!


静謐ちゃんのゆるやかな日常

マスターは現在新しく出てきたフィールドクエストへお金を稼ぐため出撃中… チャンスは今しかない!

 

 

「待っていてくださいね、マスター」

 

 

「ふぅ…疲れた…早くマイルームに…」

 

 

「誰か助けてくださ〜い」

 

 

妙に棒読みだな…だが、この声は静謐ちゃんか。何かあっー

 

 

「…何があった。静謐ちゃん」

 

 

俺は疲れているのではないかと悟った。うん、きっと疲れてる。もし今運転なんかしたら開幕数秒で黒塗りの高級車に追突する自信がある。免許ないけど。

 

 

「後ろ姿だけで分かるとは…さすがマスターですね!」

 

 

「ち、違う!声だ声!…で、現状をお前の口から説明してくれ。俺は疲れからかまともな判断が出来ん。これは何だ?」

 

 

正直現実が受け入れられない。お前の口からも言ってくれたら多分納得できるはず。

 

 

「実は…身に覚えのない穴が開いてありまして…覗こうと入ってみたら抜けなくなったんです!」

 

 

…やはりそうだよなぁ。そうにしか見えないし。

 

 

つーかこっち側だと後ろ側しか見えないからよく分からないけど、向こう側でドヤ顔してそうだな。

 

 

「…そうしてお前に唯一触れられる俺を待っていたと」

 

 

「はい、そうです」

 

 

これを言った後でアーラシュやこの耐毒スキルを与えたマシュもいけるし、壁を壊してもいいなら他にも助けられるやつはいると思ったけど、ここはあえて黙っておこう。

 

 

「じゃっ、早速助けるから待ってろ」

 

 

しっかし、何でこんな穴なんてあるんだ?…いや、静謐ちゃんをまず助けなければ。

 

 

「し、失礼する」

 

 

脚を掴んで…

 

 

「…せーのっ!」

 

 

「あぁっ…!!」

 

 

「あとちょっとで…」

 

 

「っ…はぁ…んん…」

 

 

「最初掴んだ時のは許容範囲内だけどさ、さっきから妙に艶かしい声出すの…素じゃないならマジでやめてくれ。頼むから」

 

 

静謐ちゃんの両脚を掴み、引っ張っているという状況なので絵面こそ後ろから見ればえげつないものになるが、断じてやましい行為はしていない。

 

 

「こんなもんマシュや清姫が見てたら…」

 

 

「あっ、あんなところにマシュさんが…」

 

 

「何ぃ!?」

 

 

慌てて後ろを振り返る。だが、その後落ち着いてすぐ静謐ちゃんは俺の後ろを見れないことに気づく。

 

 

「お前…焦らせんなよ。だが、これであと少し…」

 

 

「おっと!」

 

 

最後勢いがつきすぎたことで穴から抜けた静謐ちゃんが… 静謐ちゃんのお尻が…すぐ目の前に…

 

 

「す、すまない!今どけ…」

 

 

「お静かに…本当にマシュさんが近くまで来ています」

 

 

耳元で囁かれた彼女の声。どうやらすぐさま体制を切り替え、俺と共に壁に身を潜めているらしい。

 

 

「先輩、どこですかー?」

 

 

え?待ってくれ、これ見えないの?すぐ見える位置にいそうなんだが…

 

 

「…通り過ぎたようです」

 

 

「さすが、気配遮断A+は伊達じゃないな」

 

 

「お褒めに預かり光栄です」

 

 

とりあえず俺の立場が危うくなる最悪の事態は免れた。だが、気になるのは…

 

 

「それでは、先程の行動の動機を聞かせてもらおうか」

 

 

「それは…その…最初に言ったとおり…」

 

 

「あまり気乗りはしないが、清姫を連れてくるぞ」

 

 

「…昨日、マスターの部屋に潜入した時、妙に薄い1冊の本を見つけました。それでマスターはこういうのがお好きなんだと思いまして…」

 

 

…おい、昨日も潜入してたのか。…いやいやいや、そうじゃなくて!百歩譲って俺の部屋に入ってくるのはいい。もう諦めた。

 

 

だが、俺の部屋をたまに掃除してくれるマシュに対して見せられない物が俺の部屋にあるわけないジャマイカ。あはは…

 

 

「犯人はあいつか奴だな。ちょっとマイルームに来い」

 

 

「はい、喜んで!マスターから誘ってくれるだなんて…」

 

 

いや、そういう意味は一切ないんで。

 

 

〜マイルーム

 

 

こうして犯人探しが始まった。まずは証拠を抑えなくては。

 

 

「こちらになります」

 

 

さて、一体どんなのが…

 

 

『壁にハメー』

 

 

バシィン!!

 

 

俺は静謐ちゃんの行動からある程度内容を察していたが、すぐさま俺は別の雑誌を重ねて見なかったことにした。これ以上こんな禁忌教典を人様に晒す訳にはいかない。

 

 

だが、人のものである以上いきなり処分もできない上、仮に処分するにせよ、下手な場所で処分すればすぐさま足がつく。ひとまずは最も連絡がつきやすいやつに連絡しよう。

 

 

『はい、もしもし〜』

 

 

「おう、姫ちゃんか?」

 

 

『はいはーい、まーちゃんの姫だけど何か?』

 

 

「お前、俺の部屋に薄い本置いていかなかったか?」

 

 

『…どうしたの?新手のセクハラ?』

 

 

「いや、ただ聞いているだけで他意はないんだが」

 

 

『ふーん、じゃあ…その本のタイトル言ってみて』

 

 

タ、タ、タイトル!?

 

 

『本の名は?』

 

 

「か、か、か…」

 

 

『カカロット?』

 

 

ドラゴンボールじゃねぇよ。

 

 

「違う!か、か、壁にハ…」

 

 

『壁にかめはめ波撃ってみた?』

 

 

そんな某動画サイトでありそうなタイトルやめろや。

 

 

「いい加減ドラゴンボールから離れろ!か、壁にハ、メ…」

 

 

『声が小さいんだけど?』

 

 

くっ、やはり言わなきゃいけないのか…あれを…あれを!

 

 

「か、か、壁にハメハーって、言えるかぁ!ボケェ!!」

 

 

『ま、まーちゃん!?落ち着いて!落ち着いて写真を送って?ね?ねぇ!お願いだから落ち着いて〜!』

 

 

 

 

よし、やっと落ち着いてきた。とりあえずDMで写真を送るか。

 

 

『ほい、俺はこの写真と送信履歴をすぐに消す。くれぐれもお前の方も履歴は残すなよ』

 

 

『はいよー、了解。でもいいんじゃないの?こんな趣味の1つや2つ…この程度でまーちゃんの側を離れる英霊はいないと思うけど…』

 

 

『さも俺にその手の趣味があるみたいな言い方はやめろ。つか早く心当たりの有無をはっきりさせてくれ』

 

 

『あっ、これってこの前まーちゃんの部屋でスマブラやった時、くろひーが置いてった本だ』

 

 

…よし、決まった。謎は全て解けた!

 

 

『ほぉう…ありがとう。じゃあ、俺は行ってくるわ』

 

 

さて、あとは尋問だけだ。

 

 

〜くろひーの部屋

 

 

「黒ひげ!!」

 

 

「な、何でござるか!?せっかく拙者がポケ森でブーケ氏を口説き落とそうとしているところだったのに!」

 

 

どう森の住人に対して口説き落とすって言い方やめろ。そんな目であいつらを見るな。

 

 

「この本に心当たりは?」

 

 

「そ、それは拙者がこの前、通販で取り寄せた…一体どこにあったでござるか!?」

 

 

「俺の部屋だよ!!」

 

 

俺はそうして今回の経緯を一部始終話した。

 

 

「なるほど、それは羨ましー災難でござったな」

 

 

羨ましい?もし、俺と代わってたら死ぬぞ?

 

 

「しかし、話を聞く限り…おかしくはないか?」

 

 

「こんなハードプレイの本を置いていくお前の神経がか?」

 

 

「いやはや、この程度がハードプレイだなんて…マスターって結構ウー」

 

 

「そういやさぁ…語尾にござるがつくってことを考えたら…パライソちゃんとキャラ被りしてるよなぁ…?」

 

 

玉藻と狐ポジションが被るってことで刑部姫は蝙蝠になったわけだし…ねぇ…

 

 

「さ、先程の話は冗談でござる!そうではなく…」

 

 

「そもそも誰があんな場所に穴を開けたかって話にはならないか?」

 

 

「んっ…」

 

 

超久々に見るシリアスな黒ひげ…もう少しこっちサイドでいてもいいんじゃないかな…?

 

 

「誰が穴を開けたか?んなもん静謐ちゃんだろ?」

 

 

「優れた三騎士達やあのBBAならともかく…アサシン、それも静謐殿が真っ当な手段で壁に穴を開けられるとは考えにくい。共犯者がいてしかるべきでは?」

 

 

「共犯者…ねぇ…」

 

 

首をふるふると横に振る静謐ちゃん。

 

 

「じぃ…」

 

 

見つめ続けても相変わらず首をふるふると振るばかり。なんか可愛いな、でも…

 

 

「正直に…俺の目を見て話してくれないか?」

 

 

「パ…」

 

 

「パ?」

 

 

「パラケルススさんです」

 

 

やっぱりパラケルススじゃないか(憤怒)

 

 

「あいつめ…ちょっと文句言ってくるわ」

 

 

 

 

「…ところで黒ひげさん。前々から思うのですが…マスターに好かれたければ普段からそうしているべきなのでは?」

 

 

「誰が好き好んで野郎とフラグ建てるかってんだ。というかあれはあれで素の拙者でござるが…」

 

 

「え?もしかして拙者フラグ建っちゃった?」

 

 

「建ってません。そんなものがあれば全力でへし折ります」

 

 

「…」

 

 

「極力マスターには血生臭いもんを見せるべきじゃねぇ。それにこの人理修復も本来であれば大人の仕事。あんな子供一人に背負わせて良いものではないだろう。だからこそ…ここぐらいは楽しくやらねぇと…って思うのは俺のお節介か?」

 

 

「いえ、それはカルデアのサーヴァントの方々の総意だと思ー」

 

 

「へぇ〜、アンタ。マスターに対してそんなこと思ってたんだねぇ…まっ、それに関しちゃアタシも同意見だけどな」

 

 

ドレイクさん。よく酒呑さん達とお酒を飲んでいるのを見かけます。

黒ひげさんとは海賊同士思うところがあるのか顔を合わすと喧嘩が絶えません。

 

 

「う、うっせぇBBA!!俺が言ってたのはただの一般論ですぅ〜!みんなの総意ですぅ〜!!」

 

 

「だからこそ…ここぐらいは楽しくやらねぇと…って思うのは俺のお節介か?」

 

 

黒ひげさんの子供のような言い訳にドレイクさんがトドメを刺すと…

 

 

「くっ…!!よし、決めた!今からテメェにたらふく酒飲ませて忘れさせてやろうじゃねぇか!!」

 

 

「あっ、酒っていやぁ…最近マスターがレアな酒を手に入れたって聞いたな。そいつでどうだ?もしアタシがアンタより先に酔い潰れたら黙っててやるよ」

 

 

「おぉ、あれか!そうと決まれば…行くぞ、BBA!!」

 

 

後日ドロップしたはずの奇奇神酒が無くなったと大騒ぎになり、その事件は名探偵であるシャーロック・ホームズが出てくるまで発展しましたが、それはまた別のお話です。




今まで絡めにくさからあまり言っていませんでしたが、実はドレイク船長も所持している作者です。

いつのまにか二人がメインになっていましたw

ドレイク船長は第三スキルのスキルレベルが10ではなく、そしてモナリザも持っていない内はある程度サポート系のサーヴァントがいることで他のカルデアでも割と実現可能なサモさんシステムの方が需要があると思っているので作者はカレスコサモさんを置いてます。

システムが使えなくてもカレスコサモさんなら第三スキルを使えば普通に即撃ちも出来ますからね。


次回もまたセイレム以外で何か別のネタ考えてきます。それでは!!

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