ゾンビ蔓延る学校をFPSプレイヤーが被害を悪化させる話/Re.on   作:アストラル饅頭

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酒が合法的に頭にぶち込めるギリギリの歳になったので初投稿です(n回目)(nは任意の自然数)

何年前だよこの作品。今更書くとかマジ?

これ書いてるのお酒3本入ってる状態だからね?

そら正常な判断とか出来ないわけですよ

あ、ちなみに今回の話は別のちほーの話なので。はい

それではどうぞ


WAR ZONE

『間もなく降下ポイントだ、準備しろ』

 

耳に付けたインカムから声が聞こえる。遠く遠方に居る司令官の声だ。地下300m、地表に向かっては12000枚の特殊装甲と電磁バリアで守られたこの世で最も安全な場所。その中で座って指示を出しているだけの司令官の指示に従い、座席から立ち上がる。

 

ジャンプマスターがサムズアップをし、後部ハッチがシリンダーの油圧で重々しく開く。外は時速900km/h、あっという間に下の景色が変わっている。

 

「行くぞ、リク。ポイントを過ぎちまう。」

 

「あぁ、すまない。」

 

「なんでぼーっとしてたんだ?」

 

「……はえぇな、って…」

 

「ビビってんのか?」

 

「なわけ」

 

今回の作戦のバディ…というか、かれこれ3年の付き合いになる戦友…ドラコが背中を叩き、離していた意識を戻してくれる。危ない危ない。

 

「飛ぶぞ!」

 

「まっ、くそっ」

 

ドラコが話も聞かず、先に追い越して飛び出す。つられるようにして俺も飛んだ。

 

できるだけ”ヤツら”に見つからないよう、ギリギリまでパラシュートを開かないようにする。開くのは地表から300メートル程の地点だ。それまでは手首の時計に着いた高度計とにらめっこ。ドラコとの距離も付かず離れずの位置を保ち。

 

「─ぐっ……」

 

着地と同時にパラシュートをベストから外す。ドラコも200mほど離れたところに着地したようだ。

 

すぐプライマリのM4を構え、建物の陰へ。少しずつ隠れながら前に進む。

 

奴らは敏感だ。足音や衣擦れの音にも気づき、視力に変わり異常発達した嗅覚はM4のバレルに付いた火薬の匂いにすら反応する。

 

その為、この"タイプ"の作戦にはマズルキャップが必ず必要だった。

 

以前、キャップを忘れた1人のせいで1分隊が全滅した、と話を聞いたことがある。

 

真偽がどうであれ、可能性があるならリスクは排除しなければならない。

 

「生きてたな。エラいぞ〜」

 

ドラコが反対のビルの影から姿を現す。それと同時に茶化すような無線が入った。

 

「茶化すなドラコ。学校までのルートは?」

 

「ここを真っ直ぐ。2.5km。道中には肉屋の露店が沢山だ。あんな保存の仕方してたら腐っちまう。」

 

「屋上を辿っていくという案はどうだ?」

 

「却下だ。ビルの中はショッピングモールと化してる。電気もないからエレベーターも望みは薄い。ジップラインも限りがある。どうせ降りて道路を渡るならそっちの方がいい。」

 

「…了解した。」

 

楽は出来ないらしい。目の前にはヤツらが大量に蠢いていた。

 

「弾は300しかない。無駄撃ちするな。」

 

「へいへい、隊長っぽいこと言って」

 

「俺は隊長だ。」

 

ドラコと俺、リクはビルの影をコソコソ隠れながらゾンビをやり過ごすいつもの任務に入るのだった。

 

────────────────────────────

 

「コソコソ嗅ぎ回ってるらしいね」

 

双眼鏡で見ていたら、市街地に2つパラシュートが降りてきた。もしかしなくても正規軍?なんで?バエルを持つこの私に逆らおうと言うのか?

 

「いやもしかしなくても軍だろ。おまえなんで校庭にバエルおったてたんだ?」

 

くるみパイセンがなんか言ってくる。キコエナーイ

 

「そういやあの子たちどうなったの?」

 

「スヤッスヤだったぞ。とりあえず鎮静剤とワクチンで眠ってる。」

 

「それは良かった。あ、キルストリーク貯まったみたい。」


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