こんな僕に彼女は必要なのだろうか?   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 攫われた結羽達。

 そこに優也と灯夜が駆けつける。

 二人ほど逃げられてしまったがそこは優也の作戦により悠真とあつしで捕らえることに成功。

 そして結羽達は全員救い出すことに成功し、つみきとあつしは付き合うことになりました。



 それではどうぞ!


第71話 尋問

side優也

 

 俺達は今治グループのメンバー等を警察に突き出した。

 

 聞けば色々な悪事を平気で行うグループだったんだとか……。俺も変な奴らに目をつけられちゃったな……。

 

 んでもって綺麗にしまったと思ったんだがな……

「聞いてる?優也」

 

「ん?ああ。聞いてる」

 因みに少しぼーっとしていたので聞いていなかった。つまり嘘である。

 

「絶対聞いていない……」

 はい。バレてましたね。そりゃバレるよな。

 

「もう1回言うからちゃんと聞いてて」

 そう言ってまた同じことを言い出した。

「私達皆、優也の事大切なんだからね?もう入院する怪我をしないでよ?」

 

「それは無理な相談だな。人は怪我する時は怪我するもんだ」

 そういうと無言の圧力をかけてきた。だから俺はうなづくしか無かった。

 

「ならよし。りんご持ってきたんだけど食べる?」

 

「なら貰おうかな」

 

「分かった!少し待ってて」

 そう言ってタタタと台の所まで小走りで行ってりんごを剥き始めた。

 

 さて、何故俺がこんな事になっているのかと言うと……まぁ、俺が間抜けなのが悪いんだが……

 

 瓦礫が落ちてきた時にオーバーヘッドキックをしたのがまずかった。

 

 帰る時に俺が痛い足を引きずりながら歩いていると皆が心配して俺は「大丈夫だ」と言ったんだが、病院に強制連行された。

 そこで調べると案の定、足の骨にヒビが入っていて即刻入院する羽目になった。本当にかっこ悪いと自分でも分かっているからみなまで言うな。

 

 そんでもって俺は間抜けな事にここに寝そべっている訳だが、退屈はしていない。

 悠真やあつし、白井さんに露木ちゃんや咲峰さん。五十嵐先輩とガッツリ女装した柊君。正直この柊君を見た時笑いを堪えるのに必死だったのは内緒。

 そして今来てくれている結羽。

 

 あれから数日経ったけどあれから毎日欠かさず来て俺の話し相手になってくれている。

 

 以前好きな人が居るって言ってたから、告白したら絶対に成功するくらい性格と容姿は良いんだけどなぁ……。なんでこうも俺に構うんだか分からん。

 

 とりあえず結羽がそれで良いってんならその好意に甘えておくとしよう。

 

「剥けたよ」

 とりんごを皿に入れて俺のベッドの真横にある椅子に座って爪楊枝で一つ刺して差し出してきた。

 

「はい。あーん」

 

「いや、骨折してるのは足で手は普通に動くんですが?」

 

「あーん」

 圧力掛けてきたよこの人。

 

 普通に自分で食べれるってのに……

 仕方ないので口を開ける。

「あ、あーん」

 そして口を開けるとその中にりんごの一切れを入れられる。

 

 うん。みずみずしくて上手い。

「うん。上手い。ありがとうな」

 そう言うと結羽はめちゃくちゃ笑顔になった。

 

「これくらいならいつでもするよ」

 いや、今回だけでいいんだが……。恥ずかしいし……。

 すると視線を急に感じた。ドアの向こうからめちゃくちゃ視線を感じる。

 

「誰だ?」

 俺が扉の向こうに問いかけるとチラッと中を覗いてきた。

「お兄ちゃんが女の人とイチャイチャしてる。僕とは遊びの関係だったんですか……」

 萌未だった。

 と言うかイチャイチャってなんだよ。……よく考えたらあれか?あれのこと言ってるのか?

「あれはこいつが心配してくれて」

 

「そ、そうだよ!わ、私と優也がなんて……」

 そんなに顔を赤くして怒ることでもないと思うんだが、確かにこれはきっちり言っておかないと後々めんどくさいことになるからな。

 

「つまりお兄ちゃんは僕だけのお兄ちゃんって事ですね?」

 どうしてこうも極端なのだろうか?

 

 と言うかどうしていつまで経ってもこっち来ないんだろうか……。

「そう言えばお兄ちゃん!お聞きしたいことがあります」

 と俺の方に近づいてきて結羽の隣に椅子を持ってきて座る。

 

「なんだ?」

 

「先輩がお兄ちゃんに壁ドンされたり押し倒されたって聞きましたが……」

 ここで完全に目のハイライトが消えた。

 本能が危険だと言っている。

 目のハイライトがなくて少し笑いながら首を傾げている。あれ?俺今日が命日なのか?

 

「本当ですか?」

 

「いやいやいや!なんで俺が知らない人にそんな事しなくちゃ行けないんだよ!」

 

「では、誰にも何もしていないと?」

 

「ああ!誰……に……も……」

 

「どうしたんですか?」

 今、俺の頭の中を最悪のシナリオが過ぎったんだが。

 

 いやいや……そんなことは無いはずだ……そんな偶然あってたまるか!

 でも一応。ね?

「その先輩の名前って如月 咲桜とか言わないか?」

 俺はある返答を期待してそう聞いたのだが……。

「そうです。咲桜先輩です」

 はい。OUT!来世の絆成さんに期待しましょう!

 

「ところでお兄ちゃん?」

 物凄く笑顔だ。ただその笑顔が今はハイライトオフも相まって怖すぎてシャレになんねぇ。

「どうして咲桜先輩だと思ったんですか??」

 今すぐにでも逃げ出したい。でも骨折のせいで……。

 

 こいつは今年で高校生だ。

 こいつの事だから俺の事を追っかけてこっち来るかと思ったら春高行ったのか。

 

「ねぇお兄ちゃん。僕、嘘は嫌いです」

 

「はい」

 俺はベッドの上で正座した。

 別に膝を骨折したわけじゃないから動くのだ。

「もう一度チャンスをあげます。ここで嘘をついて後に発覚した場合……」

 そして萌未は瓦の束をカバンから取り出した。

 いやいや。え?持ち歩いてるの?重くないの?それ

 

 そしてその瓦をチョップで真っ二つに割る。

「お兄ちゃんの頭もこうなりますよ?」

 

「すみません!」

 俺は土下座した。

 

「つまりは咲桜先輩を壁ドンして、押し倒して」

 俺が悪いんだけど一つ言い訳させてくれ!悔しかったんだ!

 

(あまつさえ)、咲桜先輩を襲ったと」

 なんか最後の脚色されてない?そんなことしてないんだけど?

 これはハッキリ否定しておかないと!

「最後のはしていない!」

 

「言えますか?私の目を見て咲桜先輩を○してないと!」

 

「言えるよ!こればっかりは言ってやるよ!」

 俺は自信たっぷりにそう言った。だって事実、そんなことはしていないからな。

 

「……ならその事は良いです。初壁ドンと初押し倒しは取られましたが初めてが取られてないのならそれで。ではあなたは出て行ってください僕とお兄ちゃんはしなくてはならない事が……」

 

「もう今日は帰ってくれぇっ!」

 そしてその後、俺は無事退院を果たすのだが退院出来たのは新学期が始まる一週間前だった。




 はい!第71話終了

 今回は入院会です!

 萌未はいつも通りのテンション。さすがです!

 それでは!

 さようなら

優也のヒロインで一番好きなヒロインは?

  • 柴野結羽
  • 星野光
  • 如月咲桜
  • 神乃露木
  • 絆成萌未

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